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泥門デビルバッツvs.盤戸スパイダーズ
巨深の皆も試合を見に来てくれました。
午前4時と午後4時を間違えた水町君の天然っぷりが可愛いすぎ。
筧君は筧君で、赤羽がアイシールド21かどうかを
見極めようとしているようですが……。
赤羽は、セナのランプレイをソロタックルで仕留めました。
セナのような素早い選手、しかもクロスオーバーステップを
使いこなす相手を1対1でタックルするのはかなり難しいのですが、
赤羽はリードブロックだけでなく、タックルも上手いですね。
セナ君には、赤羽が先回りして自分の前に現れたように
感じていましたが、それは赤羽の仕組んだランフォースのせいでした。
ヒル魔さんが一発で見抜いたランフォース。
筧先生がほとんど説明しちゃっているので、
付け加える事が少ないのですが……
フォース=強いる、という事から相手の走路を
自分達の思い通りにコントロールするという意味になります。
これを完璧にこなすためには1人1人のブロック力や、
状況判断能力が重要となってきます。
守備側が1人でもブロックをミスしたり、開いている穴を潰し損ねると、
ディフェンス側が予定していた走路へ誘導できず、
失敗してしまう可能性が出てきます。
失敗例として良くあるのは、RBに合わせて動いたLBが、
本来守るべき穴を通り過ぎてしまい、
その穴をRBに通り抜けられてしまうパターン。
予定していた場所以外を駆け抜けられると、
そのまま大きく前進されてしまう可能性もあります。
ちなみに巨深のウィッシュボーン対策も似てなくもないですが、
あちらはボールを持つ選手の限定、
こちらは走路の限定ですから、少しだけ違いますね。
相手の選択を限定させるという点では一緒ですけど。
夏彦さんは、基本に忠実にブロックしていたのですが、
これが罠だったのです。
赤羽は、ブロックに向かう夏彦を誘導する事によってセナ君の走路の
選択肢を減らし、タックルしやすい環境を作りだしました。
そしてセナ君の持つボールに向けて強烈なタックル、
これでファンブルを誘発させると、今度はボールを拾った
FB安保君(31)のリードブロッカーとなり、
ファンブルリカバーリターンTDへと導いていきました。
不意を突かれたのかもしれないけど、
陸君の教えを忘れちゃダメじゃないか、セナ君。
ボールの為に体を捨てるぐらいの覚悟で行かないと。
スタンドで観戦中の筧君は、赤羽の手のつけられなさから
本物のアイシールドの姿と重ね合わせています。
その赤羽と実際にフィールドで戦っているセナ君は、
相手の強さを実感しつつも、
戦いを楽しむような台詞を口にしました。
そしてモン太の武者震いについての台詞もかっこ良いです。
このちびちびコンビ、アメフトを始めての半年の間に
本当に成長したと感じますよ。
そんな2人を見つめるまも姉の眼差しが意味深です。
成長を喜んでいるのか、それとも……。
場面は飛んで一気に前半最後のプレイに。
という事は、コータローの使ったタイムアウトは
大きな痛手にはならなかったようです。
でもコータローの事だから、
後半でもう1回同じ事やりかねない気もしますが。
泥門の方も、リターンTD以外の失点は抑えていたようで、
10点差のままで持ちこたえていました。
しかし、最後の最後で盤戸のFGトライがやってきました。
ここでFGが成功すると13点差。
2ポゼッション差なのは変わりませんが、2回ともTDが必要となるため、
追いかける泥門としては絶対に成功は阻止したい所です。
もちろん盤戸としてはこのFGを決めれば、
さらに優位に試合を進める事が出来ますので、
どちらにとっても大きな意味を持つFGトライです。
50ヤードのFG、この距離はNFLのキッカーでも
成功率は5割行くかどうかという厳しい距離です。
しかもコータローは高校生、
キック力はプロほどは強くはないでしょうから、
50ヤードという距離はかなり長い距離だと思います。
少しの方向の違いが、50ヤード先では大きなズレと
なってしまうので、正確性が大事になります。
かといって正確性を重視してコントロールに重きを置くと、
キックが届かなくなる可能性も出てきます。
さらにキックを届かせるために、
角度をやや低めにして蹴りださないとならないので、
ブロックしようとしている手に当たりやすくなります。
距離の長いFGは、正確性と距離、そして角度という点を
全てクリアせねばならないので、
キッカーにより高いテクニックを要求する事となります。
FGを止めるべく、気合を入れる泥門の選手たち。
盤戸の選手がビックリして飛び上がっていますが、
それぐらい気合が入っているって事ですね。
そしていよいよFGトライ、スナップは完璧、
あとはボールをセットして蹴るだけだったのですが、
そこへセナ君が凄い勢いで飛び込んできました。
FGのキックは「ロングスナッパー⇒ホルダー⇒キッカー」の
流れるような一連の動きで成立しているので、
プレッシャーなどでその一連の動きが邪魔されると、
思い通りのキックが出来なくなってしまいます。
ホルダーがボールをセットするのが0.1秒遅くなるだけでも、
キッカーは思い通りに蹴る事が出来なくなるぐらい、
プレースキックの一連の動きはデリケートなものなのです。
セナ君は赤羽がブロックしましたが、
コータローはセナ君が気になり一瞬動きが止まりました。
これが影響したのか、キックされたボールは
ゴールポストの前で失速、FG失敗となってしまいました。
でもさすがコータロー、キックの方向はバッチリでした、
セナ君のプレッシャーが無かったら、
成功していた可能性が高かったのでは?
前半終了と共に風がさらに勢いを増し始めました。
強風はキッキングチームにとって敵にも味方にもなります。
追い風の場合にはパントの飛距離が伸び、
大きくボールを押し戻す事が出来ますが、
向かい風の場合は逆にボールが飛ばず、
厳しいポジションから抜け出しにくくなります。
FGに関しては、横風の場合には風も計算に入れてキックせねばならず、
難易度が格段に上がります。
向かい風の場合には、本来はFGが蹴られる位置でも蹴る事が出来ず、
パントを蹴る事となってしまい、得点のチャンスが減る事となります。
ちなみに1Qと3Q終了後に攻撃方向が変わるので、
風による不公平が生じないように配慮はされています。
さらにQBのパスにも大きな影響があります。
以前、アメフト関連の番組中で、風がパスに及ぼす影響を
調べる実験をしていたのですが、予想以上にボールが風に流されます。
実験施設内の短い距離でも2mは流されていましたから、
長いパスではボールがかなり流される事となるでしょう。
この強風を見て、赤羽とヒル魔はともに大チャンスと捉えていますが……
この風がプレイにどんな影響を与えるのか、
そしてこの風をどのように生かすのか。
巨深の皆も試合を見に来てくれました。
午前4時と午後4時を間違えた水町君の天然っぷりが可愛いすぎ。
筧君は筧君で、赤羽がアイシールド21かどうかを
見極めようとしているようですが……。
赤羽は、セナのランプレイをソロタックルで仕留めました。
セナのような素早い選手、しかもクロスオーバーステップを
使いこなす相手を1対1でタックルするのはかなり難しいのですが、
赤羽はリードブロックだけでなく、タックルも上手いですね。
セナ君には、赤羽が先回りして自分の前に現れたように
感じていましたが、それは赤羽の仕組んだランフォースのせいでした。
ヒル魔さんが一発で見抜いたランフォース。
筧先生がほとんど説明しちゃっているので、
付け加える事が少ないのですが……
フォース=強いる、という事から相手の走路を
自分達の思い通りにコントロールするという意味になります。
これを完璧にこなすためには1人1人のブロック力や、
状況判断能力が重要となってきます。
守備側が1人でもブロックをミスしたり、開いている穴を潰し損ねると、
ディフェンス側が予定していた走路へ誘導できず、
失敗してしまう可能性が出てきます。
失敗例として良くあるのは、RBに合わせて動いたLBが、
本来守るべき穴を通り過ぎてしまい、
その穴をRBに通り抜けられてしまうパターン。
予定していた場所以外を駆け抜けられると、
そのまま大きく前進されてしまう可能性もあります。
ちなみに巨深のウィッシュボーン対策も似てなくもないですが、
あちらはボールを持つ選手の限定、
こちらは走路の限定ですから、少しだけ違いますね。
相手の選択を限定させるという点では一緒ですけど。
夏彦さんは、基本に忠実にブロックしていたのですが、
これが罠だったのです。
赤羽は、ブロックに向かう夏彦を誘導する事によってセナ君の走路の
選択肢を減らし、タックルしやすい環境を作りだしました。
そしてセナ君の持つボールに向けて強烈なタックル、
これでファンブルを誘発させると、今度はボールを拾った
FB安保君(31)のリードブロッカーとなり、
ファンブルリカバーリターンTDへと導いていきました。
不意を突かれたのかもしれないけど、
陸君の教えを忘れちゃダメじゃないか、セナ君。
ボールの為に体を捨てるぐらいの覚悟で行かないと。
スタンドで観戦中の筧君は、赤羽の手のつけられなさから
本物のアイシールドの姿と重ね合わせています。
その赤羽と実際にフィールドで戦っているセナ君は、
相手の強さを実感しつつも、
戦いを楽しむような台詞を口にしました。
そしてモン太の武者震いについての台詞もかっこ良いです。
このちびちびコンビ、アメフトを始めての半年の間に
本当に成長したと感じますよ。
そんな2人を見つめるまも姉の眼差しが意味深です。
成長を喜んでいるのか、それとも……。
場面は飛んで一気に前半最後のプレイに。
という事は、コータローの使ったタイムアウトは
大きな痛手にはならなかったようです。
でもコータローの事だから、
後半でもう1回同じ事やりかねない気もしますが。
泥門の方も、リターンTD以外の失点は抑えていたようで、
10点差のままで持ちこたえていました。
しかし、最後の最後で盤戸のFGトライがやってきました。
ここでFGが成功すると13点差。
2ポゼッション差なのは変わりませんが、2回ともTDが必要となるため、
追いかける泥門としては絶対に成功は阻止したい所です。
もちろん盤戸としてはこのFGを決めれば、
さらに優位に試合を進める事が出来ますので、
どちらにとっても大きな意味を持つFGトライです。
50ヤードのFG、この距離はNFLのキッカーでも
成功率は5割行くかどうかという厳しい距離です。
しかもコータローは高校生、
キック力はプロほどは強くはないでしょうから、
50ヤードという距離はかなり長い距離だと思います。
少しの方向の違いが、50ヤード先では大きなズレと
なってしまうので、正確性が大事になります。
かといって正確性を重視してコントロールに重きを置くと、
キックが届かなくなる可能性も出てきます。
さらにキックを届かせるために、
角度をやや低めにして蹴りださないとならないので、
ブロックしようとしている手に当たりやすくなります。
距離の長いFGは、正確性と距離、そして角度という点を
全てクリアせねばならないので、
キッカーにより高いテクニックを要求する事となります。
FGを止めるべく、気合を入れる泥門の選手たち。
盤戸の選手がビックリして飛び上がっていますが、
それぐらい気合が入っているって事ですね。
そしていよいよFGトライ、スナップは完璧、
あとはボールをセットして蹴るだけだったのですが、
そこへセナ君が凄い勢いで飛び込んできました。
FGのキックは「ロングスナッパー⇒ホルダー⇒キッカー」の
流れるような一連の動きで成立しているので、
プレッシャーなどでその一連の動きが邪魔されると、
思い通りのキックが出来なくなってしまいます。
ホルダーがボールをセットするのが0.1秒遅くなるだけでも、
キッカーは思い通りに蹴る事が出来なくなるぐらい、
プレースキックの一連の動きはデリケートなものなのです。
セナ君は赤羽がブロックしましたが、
コータローはセナ君が気になり一瞬動きが止まりました。
これが影響したのか、キックされたボールは
ゴールポストの前で失速、FG失敗となってしまいました。
でもさすがコータロー、キックの方向はバッチリでした、
セナ君のプレッシャーが無かったら、
成功していた可能性が高かったのでは?
前半終了と共に風がさらに勢いを増し始めました。
強風はキッキングチームにとって敵にも味方にもなります。
追い風の場合にはパントの飛距離が伸び、
大きくボールを押し戻す事が出来ますが、
向かい風の場合は逆にボールが飛ばず、
厳しいポジションから抜け出しにくくなります。
FGに関しては、横風の場合には風も計算に入れてキックせねばならず、
難易度が格段に上がります。
向かい風の場合には、本来はFGが蹴られる位置でも蹴る事が出来ず、
パントを蹴る事となってしまい、得点のチャンスが減る事となります。
ちなみに1Qと3Q終了後に攻撃方向が変わるので、
風による不公平が生じないように配慮はされています。
さらにQBのパスにも大きな影響があります。
以前、アメフト関連の番組中で、風がパスに及ぼす影響を
調べる実験をしていたのですが、予想以上にボールが風に流されます。
実験施設内の短い距離でも2mは流されていましたから、
長いパスではボールがかなり流される事となるでしょう。
この強風を見て、赤羽とヒル魔はともに大チャンスと捉えていますが……
この風がプレイにどんな影響を与えるのか、
そしてこの風をどのように生かすのか。
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泥門デビルバッツvs.盤戸スパイダーズ
セナ君のキックオフリターンTDと、
ムサシのトライ・フォー・ポイントで3点差に迫った泥門は、
続いての盤戸の攻撃をパントへと追い込みました。
これで反撃ムードがさらに高まるかと思いきや、
コータローのパントキックがゴールライン目前の
1ヤード地点でアウト・オブ・バウンズ(フィールド外の事)に。
これで泥門は、自陣1ヤード地点付近という
厳しいポジションから攻撃を開始せねばならなくなりました。
……って、こんな書き方じゃ何が何やらですよね。
という事で、パントキックについての説明と
その準備として、アメフトの根本的な部分の説明を
セットでさせていただきます。
まずはアメフトの根本的な部分について。
アメフトは、相手の陣地の一番奥にあるエンドゾーンに向かって
ボールを進めていき、得点を奪うゲームです。
攻撃側は、タックルによって止められた地点から
次のプレイを続けていく事が出来ます。
しかし、制限無しに何回もプレイできれば、
必ず相手のエンドゾーンまで辿りつけてしまう事となります。
なので、攻撃側には縛りがかけられています。
それが「攻撃側のプレイは4回まで」というルールです。
しかし、4回のプレイで相手のエンドゾーンまで進む事は
ほぼ不可能と言える位難しい事です。
そこで出てくるのが「10ヤード進んだら、
もう1度1回目から数え直し」というルール。
この2つのルールが、アメフトを理解するための基礎となる部分なのです。
4回の攻撃プレイの間に10ヤード進んで、
再び1回目の攻撃権(1st down)を獲得する、
この事を作中では「連続攻撃権」と表記しています。
ちなみに「連続攻撃権」は137th 146th downで登場、
NASA戦ではファーストダウン(1st down)という言葉が
使われていたんですけどね。
実際には「1st downを得る」という表現が使われます。
(「得る」の他にも「獲得する」「更新する」を使う事もあります)
1st downを獲得し続ければ、攻撃権を持ち続ける事となり、
相手のエンドゾーンまで到達できる可能性が高くなります。
一気に進むロングパスや、ランプレイの独走などは
見栄えが良い盛り上がるプレイでもあります。
しかし地道に1st downを獲得し続け、タッチダウンに結び付ける方が、
相手チームに与えるダメージは大きいです。
なぜなら、相手ディフェンスの選手を疲弊させる事が出来るし、
相手オフェンスが使える時間を削る事にも繋がるからです。
さて、ここまではファーストダウンを獲得した場合について、
説明してきましたが、3rd downが終了するまでに
ボールを10ヤード以上進められない場合もあります。
むしろ得点に繋がることよりも、こちらの場合の方が多いでしょう。
もし、相手のエンドゾーン近くまでボールを運んでいれば、
4th downでFGを選択し、3点を奪うという選択肢も出てくるのですが、
FGが届かなかったり、成功する可能性が低かったりすれば、
その選択肢を選ぶ事が出来ません。
かといって通常のプレイを行って1st downを奪う事が出来なかったら、
4th downのプレイが終わった後のボールの位置から
相手の攻撃が始まってしまう事となります。
そうなると、相手にエンドゾーンまでの距離が短い
良いポジションを与えてしまう事になりかねず、
失点する可能性が増してしまいます。
アメフトの本質はフィールドポジションの争い。
ボールを相手エンドゾーンに押し込み、自陣エンドゾーンに
近づけさせないようにすれば、試合を優位に進める事が出来ます。
そしてそのフィールドポジションの争いに
最も重要なのがこれから説明する「パント」です。
3rd downが終了するまでにボールを10ヤード以上進められず、
1st downを得られなかった場合。
FGを蹴る事も出来ない、4th downに通常のプレイをする
「ギャンブル」もリスクが高すぎて選択出来ない。
そんな時に出てくる選択肢が「パント」なのです。
ここからは、パントについての説明です。
ボールを持って蹴る「パント」は、1st downを得る事を諦める代わりに、
ボールの位置を自陣のエンドゾーンから
出来るだけ遠ざけようとするプレイです。
パントを蹴るのがキッキングチーム、
そのボールをキャッチするのがリターンチームとなります。
キックオフの時と違い、パントキックの場合には
キックした側は攻撃権を奪う事が出来ません。
パントを蹴った瞬間に攻撃権が失われるのです。
リターンチームのボールへの対処の仕方は主に2つ。
まずはボールをキャッチした場合。
フェアキャッチでなければ、ボールをキャッチ後に
ボールを前に運ぶリターンをする事が出来ます。
少しでも前に進めれば、攻撃開始地点が相手のエンドゾーンに
近くなり、得点のチャンスが大きくなります。
さらにもし相手のエンドゾーンまでボールを運ぶ事が出来れば、
パントリターンTDとなり、得点を奪う事も出来るのです。
2つ目はボールをキャッチしなかった場合。
この場合はボールが静止した地点から攻撃をスタートする事となります。
ただし、ボールがエンドゾーンに入った場合には、
20ヤード地点にボールが置かれる事となります。
これをタッチバックと言います。
フィールド外にボールが出た場合にはボールが出た地点から、
空中で出た場合は、ボールが空中で線をまたいだ地点から、
リターンチームの攻撃がスタートする事となります。
NFLでは、パントキックの平均距離は40ヤード超、
そしてボールの滞空時間は4~5秒です。
ここで思い出して頂きたいのが、
作中でも今まで何度も出てきた40ヤード走。
これはパントの飛距離とほぼ同じです。
そして滞空時間の方も40ヤード走のタイムとほぼ同じ。
という事で、リターナーがボールをキャッチする頃には、
キッキングチームの選手が目前に迫っている事が多いです。
ここで出てくるのが、前々回に書いたフェアキャッチ、
リターンする権利を放棄する代わりに、
キャッチ後にタックルを受けないようにする事が出来ます。
ちなみにNFLでのパントの最長記録は、
1969年にスティーブ・オニールが記録した98ヤード。
自陣1ヤードから敵陣1ヤードまでが98ヤードなので、
これ以上の記録は出ないという限界値ですよ。
パントが飛べば飛ぶほど、相手チームのポジションを
自陣のエンドゾーンから遠ざける事ができ、
得点の可能性を減らす事へと繋がります。
かと言ってパントが遠くへ飛んだだけで滞空時間が短いと、
リターナーの周辺までキッキングチームが辿り着けず、
リターナーをタックルし損なう事により、
大きなリターンを許してしまう可能性が出てきます。
ですのでパントには、距離と滞空時間の両立を要求されます。
そしてパントには、コントロールも必要となります。
リターンチームのボールへの対処のところでも書きましたが、
パントしたボールが相手陣のエンドゾーンに入ってしまうと、
タッチバックという扱いになり20ヤード地点に
ボールが置かれる事となります。
タッチバックになると、キッキングチームにとっては大損。
もしエンドゾーンぎりぎりの所でボールが止まれば、
相手の攻撃は1ヤード地点から開始となるので、
エンドゾーンに入るか入らないかで最大で19ヤードも
ポジションに違いが出てしまうのです。
コータローのキックは、エンドゾーン目前の1ヤード地点で、
ぎりぎりフィールド外に出たため、
泥門は空中でボールが外に出た1ヤード地点付近から
攻撃開始という厳しい状況に追い込まれました。
コータローはボールを置いて蹴るプレースキッカーだけでなく、
ボールを持って蹴るパンターも出来るんですね。
しかもパントキックでもコントロール抜群、凄いなぁ。
NFLではパンターとキッカーを兼任している人はいません。
もちろん選手はどちらも出来るのですが、
高いレベルを要求されるポジションなので、
両方を兼任するという事はほとんどありません。
しかし、チームにキッカー・パンターは1人ずつしかいないので、
試合中にどちらかが怪我で居なくなってしまった場合には、
緊急避難的にパンターがプレースキックを、
キッカーがパントを蹴る事もあります。
珍しいケースとして、怪我したキッカーの代わりに
LBがトライ・フォー・ポイントを蹴った試合が今シーズンありました。
たまに遊びで練習していたとの事ですが、
キッカー関連でない選手が実戦で成功させるなんて凄すぎです。
攻撃の開始位置が自陣のエンドゾーン目前の場合、
攻撃側は少しでも押し戻されてしまうと、
セーフティ(自殺点・西部戦で登場)となってしまう可能性があります。
ですので、ブラストなど大きな前進は望めないものの、
少しでも前に進めるようなプレイを選択せざるを得なくなります。
以前、西部も同じような状況に追い込まれましたね。
もちろんパスを投げるという選択もありますが、
もしインターセプトされてしまうと、
そのままタッチダウンに繋がる恐れがあります。
セーフティの2点を恐れて、TDの7点を与えてしまっては本末転倒ですから、
保守的なプレイ選択となるのはやむを得ません。
自陣のゴール前では保守的なプレイ選択をするため、
1st downを奪いにくく、パントに追い込まれやすくなってしまいます。
しかしゴール前に押し込まれた側は、このような状況では
パントでも良しとしなければなりません。
パントを蹴る事が出来れば、ひとまずは危機を回避できますから。
コータローのミラクルパントで厳しいポジションに
追い込まれら泥門は、やはり1st downを奪えなかったようです。
パントを蹴るのは……こちらもキッカーと兼任のムサシさん。
そのムサシのキックは高く高く舞い上がっていきました。
ここでの鈴音ちゃんと真田の対決が面白すぎ。
こんな所で場外乱闘かい。
ムサシのパントはバウンドも良かったせいか
転がりながらハーフウェイラインを超えました。
楕円のボールですから、バウンドの方向は運任せ。
今回は泥門から見た時に前へと転がっていったので、
泥門にとってはラッキーバウンドでした。
パントで敵陣まで押し戻せたのは大きいですよ。
50ヤード近くは押し戻した事になりますから。
さて、ボールが転がっているシーンでの
赤羽の台詞も知らない人には分かりにくいですね。
それではこの部分について説明を。
上で書いたように、パントの際にはキックした側が
ボールを確保しても、攻撃権は相手に移ります。
しかし、一度でもリターンチームがボールに触れてしまうと、
キッキング側にもボールの所有権が発生するのです。
今回のようにボールがバウンドした場合、
不規則なバウンドをしているボールを拾い上げるのは難しいので、
ボールを拾い上げずに転がるままに任せる事となります。
もちろん拾い上げてリターンしても良いのですが、
一度バウンドをしている為フェアキャッチは出来ません。
という事は、ボールを拾う瞬間にタックルを受け、
ボールが確保できないという最悪のケースが考えられます。
ですので、バウンドしたボールに対してリターンチームは、
出来るだけボールから離れてボールに触れないようにします。
逆にキッキング側は、ボールが前方に転がっている場合は、
ボールの周りを囲みこみ、ボールの行方を見守ります。
もし進行方向と反対方向に転がりそうになったら
すかさずボールを拾い上げます。
このようにして、出来るだけボールを自陣エンドゾーンから
遠ざけようとするのです。
ムサシのどでかいパントを見て、神妙な表情を浮かべたコータロー、
スマートでないポーズでタイムアウトを使いました。
ヒル魔さんも「?」を浮かべるタイミングでのタイムアウト、
何か意味があると思いきや……コータローあんたお馬鹿すぎや。
試合がまだ前半で良かったですよ。
前半のタイムアウトも大切ですが、
後半のタイムアウトの方がよっぽど大事ですから。
でも、このタイムアウト1個が有るか無いかで、
前半の終了に近づいた時に微妙な影響も出ますよ。
しかしこのおばかなコータローのおかげで、
盤戸のエピソードが聞けたわけですが。
赤羽、いいやつじゃん。
コータローの熱い言葉にほだされたのか、
1人だけ盤戸に戻ってきてさ……。
もちろん赤羽だけは引き抜きではなく、父親の転勤が要因だったので、
戻って来やすい環境だったのですけど、
それでもキックチームの力を見せるために出場停止期間も覚悟の上で
戻ってきたのですから、これを男と呼ばずになんと呼ぶんですか。
回想明けはコータローのキックからスタート。
という事は、盤戸の攻撃を泥門は止めたんですね。
厳しいフィールドポジションを強いられてはいますが、
得点を奪われていないのは、試合開始直後に立て続けに
失点していた時から比べれば格段の進歩。
後は得点を奪うだけですが……。
パントリターンをしていたセナ君に、赤羽が襲い掛かってきました。
初めての直接対決、勝負の行方は?
セナ君のキックオフリターンTDと、
ムサシのトライ・フォー・ポイントで3点差に迫った泥門は、
続いての盤戸の攻撃をパントへと追い込みました。
これで反撃ムードがさらに高まるかと思いきや、
コータローのパントキックがゴールライン目前の
1ヤード地点でアウト・オブ・バウンズ(フィールド外の事)に。
これで泥門は、自陣1ヤード地点付近という
厳しいポジションから攻撃を開始せねばならなくなりました。
……って、こんな書き方じゃ何が何やらですよね。
という事で、パントキックについての説明と
その準備として、アメフトの根本的な部分の説明を
セットでさせていただきます。
まずはアメフトの根本的な部分について。
アメフトは、相手の陣地の一番奥にあるエンドゾーンに向かって
ボールを進めていき、得点を奪うゲームです。
攻撃側は、タックルによって止められた地点から
次のプレイを続けていく事が出来ます。
しかし、制限無しに何回もプレイできれば、
必ず相手のエンドゾーンまで辿りつけてしまう事となります。
なので、攻撃側には縛りがかけられています。
それが「攻撃側のプレイは4回まで」というルールです。
しかし、4回のプレイで相手のエンドゾーンまで進む事は
ほぼ不可能と言える位難しい事です。
そこで出てくるのが「10ヤード進んだら、
もう1度1回目から数え直し」というルール。
この2つのルールが、アメフトを理解するための基礎となる部分なのです。
4回の攻撃プレイの間に10ヤード進んで、
再び1回目の攻撃権(1st down)を獲得する、
この事を作中では「連続攻撃権」と表記しています。
ちなみに「連続攻撃権」は137th 146th downで登場、
NASA戦ではファーストダウン(1st down)という言葉が
使われていたんですけどね。
実際には「1st downを得る」という表現が使われます。
(「得る」の他にも「獲得する」「更新する」を使う事もあります)
1st downを獲得し続ければ、攻撃権を持ち続ける事となり、
相手のエンドゾーンまで到達できる可能性が高くなります。
一気に進むロングパスや、ランプレイの独走などは
見栄えが良い盛り上がるプレイでもあります。
しかし地道に1st downを獲得し続け、タッチダウンに結び付ける方が、
相手チームに与えるダメージは大きいです。
なぜなら、相手ディフェンスの選手を疲弊させる事が出来るし、
相手オフェンスが使える時間を削る事にも繋がるからです。
さて、ここまではファーストダウンを獲得した場合について、
説明してきましたが、3rd downが終了するまでに
ボールを10ヤード以上進められない場合もあります。
むしろ得点に繋がることよりも、こちらの場合の方が多いでしょう。
もし、相手のエンドゾーン近くまでボールを運んでいれば、
4th downでFGを選択し、3点を奪うという選択肢も出てくるのですが、
FGが届かなかったり、成功する可能性が低かったりすれば、
その選択肢を選ぶ事が出来ません。
かといって通常のプレイを行って1st downを奪う事が出来なかったら、
4th downのプレイが終わった後のボールの位置から
相手の攻撃が始まってしまう事となります。
そうなると、相手にエンドゾーンまでの距離が短い
良いポジションを与えてしまう事になりかねず、
失点する可能性が増してしまいます。
アメフトの本質はフィールドポジションの争い。
ボールを相手エンドゾーンに押し込み、自陣エンドゾーンに
近づけさせないようにすれば、試合を優位に進める事が出来ます。
そしてそのフィールドポジションの争いに
最も重要なのがこれから説明する「パント」です。
3rd downが終了するまでにボールを10ヤード以上進められず、
1st downを得られなかった場合。
FGを蹴る事も出来ない、4th downに通常のプレイをする
「ギャンブル」もリスクが高すぎて選択出来ない。
そんな時に出てくる選択肢が「パント」なのです。
ここからは、パントについての説明です。
ボールを持って蹴る「パント」は、1st downを得る事を諦める代わりに、
ボールの位置を自陣のエンドゾーンから
出来るだけ遠ざけようとするプレイです。
パントを蹴るのがキッキングチーム、
そのボールをキャッチするのがリターンチームとなります。
キックオフの時と違い、パントキックの場合には
キックした側は攻撃権を奪う事が出来ません。
パントを蹴った瞬間に攻撃権が失われるのです。
リターンチームのボールへの対処の仕方は主に2つ。
まずはボールをキャッチした場合。
フェアキャッチでなければ、ボールをキャッチ後に
ボールを前に運ぶリターンをする事が出来ます。
少しでも前に進めれば、攻撃開始地点が相手のエンドゾーンに
近くなり、得点のチャンスが大きくなります。
さらにもし相手のエンドゾーンまでボールを運ぶ事が出来れば、
パントリターンTDとなり、得点を奪う事も出来るのです。
2つ目はボールをキャッチしなかった場合。
この場合はボールが静止した地点から攻撃をスタートする事となります。
ただし、ボールがエンドゾーンに入った場合には、
20ヤード地点にボールが置かれる事となります。
これをタッチバックと言います。
フィールド外にボールが出た場合にはボールが出た地点から、
空中で出た場合は、ボールが空中で線をまたいだ地点から、
リターンチームの攻撃がスタートする事となります。
NFLでは、パントキックの平均距離は40ヤード超、
そしてボールの滞空時間は4~5秒です。
ここで思い出して頂きたいのが、
作中でも今まで何度も出てきた40ヤード走。
これはパントの飛距離とほぼ同じです。
そして滞空時間の方も40ヤード走のタイムとほぼ同じ。
という事で、リターナーがボールをキャッチする頃には、
キッキングチームの選手が目前に迫っている事が多いです。
ここで出てくるのが、前々回に書いたフェアキャッチ、
リターンする権利を放棄する代わりに、
キャッチ後にタックルを受けないようにする事が出来ます。
ちなみにNFLでのパントの最長記録は、
1969年にスティーブ・オニールが記録した98ヤード。
自陣1ヤードから敵陣1ヤードまでが98ヤードなので、
これ以上の記録は出ないという限界値ですよ。
パントが飛べば飛ぶほど、相手チームのポジションを
自陣のエンドゾーンから遠ざける事ができ、
得点の可能性を減らす事へと繋がります。
かと言ってパントが遠くへ飛んだだけで滞空時間が短いと、
リターナーの周辺までキッキングチームが辿り着けず、
リターナーをタックルし損なう事により、
大きなリターンを許してしまう可能性が出てきます。
ですのでパントには、距離と滞空時間の両立を要求されます。
そしてパントには、コントロールも必要となります。
リターンチームのボールへの対処のところでも書きましたが、
パントしたボールが相手陣のエンドゾーンに入ってしまうと、
タッチバックという扱いになり20ヤード地点に
ボールが置かれる事となります。
タッチバックになると、キッキングチームにとっては大損。
もしエンドゾーンぎりぎりの所でボールが止まれば、
相手の攻撃は1ヤード地点から開始となるので、
エンドゾーンに入るか入らないかで最大で19ヤードも
ポジションに違いが出てしまうのです。
コータローのキックは、エンドゾーン目前の1ヤード地点で、
ぎりぎりフィールド外に出たため、
泥門は空中でボールが外に出た1ヤード地点付近から
攻撃開始という厳しい状況に追い込まれました。
コータローはボールを置いて蹴るプレースキッカーだけでなく、
ボールを持って蹴るパンターも出来るんですね。
しかもパントキックでもコントロール抜群、凄いなぁ。
NFLではパンターとキッカーを兼任している人はいません。
もちろん選手はどちらも出来るのですが、
高いレベルを要求されるポジションなので、
両方を兼任するという事はほとんどありません。
しかし、チームにキッカー・パンターは1人ずつしかいないので、
試合中にどちらかが怪我で居なくなってしまった場合には、
緊急避難的にパンターがプレースキックを、
キッカーがパントを蹴る事もあります。
珍しいケースとして、怪我したキッカーの代わりに
LBがトライ・フォー・ポイントを蹴った試合が今シーズンありました。
たまに遊びで練習していたとの事ですが、
キッカー関連でない選手が実戦で成功させるなんて凄すぎです。
攻撃の開始位置が自陣のエンドゾーン目前の場合、
攻撃側は少しでも押し戻されてしまうと、
セーフティ(自殺点・西部戦で登場)となってしまう可能性があります。
ですので、ブラストなど大きな前進は望めないものの、
少しでも前に進めるようなプレイを選択せざるを得なくなります。
以前、西部も同じような状況に追い込まれましたね。
もちろんパスを投げるという選択もありますが、
もしインターセプトされてしまうと、
そのままタッチダウンに繋がる恐れがあります。
セーフティの2点を恐れて、TDの7点を与えてしまっては本末転倒ですから、
保守的なプレイ選択となるのはやむを得ません。
自陣のゴール前では保守的なプレイ選択をするため、
1st downを奪いにくく、パントに追い込まれやすくなってしまいます。
しかしゴール前に押し込まれた側は、このような状況では
パントでも良しとしなければなりません。
パントを蹴る事が出来れば、ひとまずは危機を回避できますから。
コータローのミラクルパントで厳しいポジションに
追い込まれら泥門は、やはり1st downを奪えなかったようです。
パントを蹴るのは……こちらもキッカーと兼任のムサシさん。
そのムサシのキックは高く高く舞い上がっていきました。
ここでの鈴音ちゃんと真田の対決が面白すぎ。
こんな所で場外乱闘かい。
ムサシのパントはバウンドも良かったせいか
転がりながらハーフウェイラインを超えました。
楕円のボールですから、バウンドの方向は運任せ。
今回は泥門から見た時に前へと転がっていったので、
泥門にとってはラッキーバウンドでした。
パントで敵陣まで押し戻せたのは大きいですよ。
50ヤード近くは押し戻した事になりますから。
さて、ボールが転がっているシーンでの
赤羽の台詞も知らない人には分かりにくいですね。
それではこの部分について説明を。
上で書いたように、パントの際にはキックした側が
ボールを確保しても、攻撃権は相手に移ります。
しかし、一度でもリターンチームがボールに触れてしまうと、
キッキング側にもボールの所有権が発生するのです。
今回のようにボールがバウンドした場合、
不規則なバウンドをしているボールを拾い上げるのは難しいので、
ボールを拾い上げずに転がるままに任せる事となります。
もちろん拾い上げてリターンしても良いのですが、
一度バウンドをしている為フェアキャッチは出来ません。
という事は、ボールを拾う瞬間にタックルを受け、
ボールが確保できないという最悪のケースが考えられます。
ですので、バウンドしたボールに対してリターンチームは、
出来るだけボールから離れてボールに触れないようにします。
逆にキッキング側は、ボールが前方に転がっている場合は、
ボールの周りを囲みこみ、ボールの行方を見守ります。
もし進行方向と反対方向に転がりそうになったら
すかさずボールを拾い上げます。
このようにして、出来るだけボールを自陣エンドゾーンから
遠ざけようとするのです。
ムサシのどでかいパントを見て、神妙な表情を浮かべたコータロー、
スマートでないポーズでタイムアウトを使いました。
ヒル魔さんも「?」を浮かべるタイミングでのタイムアウト、
何か意味があると思いきや……コータローあんたお馬鹿すぎや。
試合がまだ前半で良かったですよ。
前半のタイムアウトも大切ですが、
後半のタイムアウトの方がよっぽど大事ですから。
でも、このタイムアウト1個が有るか無いかで、
前半の終了に近づいた時に微妙な影響も出ますよ。
しかしこのおばかなコータローのおかげで、
盤戸のエピソードが聞けたわけですが。
赤羽、いいやつじゃん。
コータローの熱い言葉にほだされたのか、
1人だけ盤戸に戻ってきてさ……。
もちろん赤羽だけは引き抜きではなく、父親の転勤が要因だったので、
戻って来やすい環境だったのですけど、
それでもキックチームの力を見せるために出場停止期間も覚悟の上で
戻ってきたのですから、これを男と呼ばずになんと呼ぶんですか。
回想明けはコータローのキックからスタート。
という事は、盤戸の攻撃を泥門は止めたんですね。
厳しいフィールドポジションを強いられてはいますが、
得点を奪われていないのは、試合開始直後に立て続けに
失点していた時から比べれば格段の進歩。
後は得点を奪うだけですが……。
パントリターンをしていたセナ君に、赤羽が襲い掛かってきました。
初めての直接対決、勝負の行方は?
泥門デビルバッツvs.盤戸スパイダーズ
オンサイドキックの永久ループに嵌りつつある泥門。
これを解消すべく、ヒル魔さん自らがセナのリードブロック役として、
赤羽と直接対決を挑んでいきました。
ヒル魔さんの盾が、戦士姿のセナよりも強そうに見える……
セナの心境がそのまま出たようなデフォルメ表現が上手いなぁ。
ヒル魔さんと赤羽がついに激突。
しかし、他の場所では相変わらず泥門の選手が押し負けています。
盤戸が使う「蜘蛛の毒(コータロー命名)」は、
相手の重心移動するタイミングを狙って、バランスを崩すテクニックでした。
赤羽の説明を読んで真っ先に思いついたのが相撲でした。
相撲では、取組中に両者が組んだままとなり、
動きが止まってしまう状況がよく見られます。
早く動けば良いのに……と思われるかもしれませんが、
仕掛けようとして動きだす瞬間は、
こちらに隙が出来てしまう瞬間でもあるため、
両者共に不用意に動き出す事が出来なくなるのです。
ですから、組んで止まっている状態では、
組みながら相手の呼吸を読み取り、自分の動き出すタイミングや
相手が動き出す瞬間を計っているのです。
実際には、ブロック中にボールキャリアが(ボールを持っている人)
近づいてきたら、ブロックを外してタックルしに行きます。
盤戸の使う「蜘蛛の毒」は、そのタックルに行く瞬間を狙って
相手のバランスを崩すテクニックのようです。
敵の重心を腕で感じると赤羽は言っていますが、
相手が踏ん張る瞬間を狙うと考えれば、
赤羽以外の選手が真似できる事も理解できなくもありません。
それでもかなり難しいと思いますけど。
でも赤羽の「弦」での例えは、理解するのが難しいと思います。
それにしても、赤羽は触った瞬間にバランスを崩せちゃっているんですよね。
赤羽はさらに何かしら別のテクニックを持っているのかも。
しかし膨大な量の資料を使って重心移動のタイミングを調べ上げるなど、
体術ばかりに頼っているのではないのがさりげなく凄いです。
アメフトは準備のスポーツです。
身体的な練習はもちろん、映像による相手の動き
プレイに関しての予習、そして相手に合わせたプレイを覚えたりと、
やる事はたくさんあります。
高校のトーナメントでも、試合間隔は1週間。
準備できる期間は限られています。
その短い期間の中でこれだけの準備が出来るなんて、かなり優秀ですよ。
しかも選手ですし。(通常は主務やスカウティングの仕事です)
赤羽をブロックしていたヒル魔さんが、
ボールを狙う盤戸の選手が近づいてきたのを見て、
赤羽のブロックを外してタックルに向かおうとしました。
その瞬間を見逃さなかった赤羽ですが……
ヒル魔さんがタックルに行こうとしていたのはフェイク、
赤羽をがっちりと組みとめたままブロックを続けました。
ヒル魔さんの対応策に感心していた赤羽ですが、
QBとFBのパワーの差でヒル魔さんを力ずくで倒しに来ました。
鈴音ちゃんの絶叫もありましたが、
この勝負はヒル魔さんの勝ちでした。
最初の王城戦であった「0.5秒のブロック」、
短い時間のブロックでも、プレイには大きな影響が出ます。
ヒル魔さんが時間を稼いだおかげで、
ついにセナ君がボールの確保に成功。
そしてすかさずリターンを開始しました。
まもり姉と鈴音の応援を背に、次々と盤戸の選手を抜き去っていきます。
アイシールドを外し、気持ちの面で成長したセナ。
桜庭君は、そんなセナの姿が自分とダブって見えるようです。
リターンを続けるセナは、最後に残っていたコータローもかわし
エンドゾーンへと走りこみました。
キックオフリターンTDで6点を返した泥門、ついに反撃開始です。
キッキングゲームにおいて、
リターナーを止める最後の砦はキッカーなのですが、
キッカー・パンターはタックル練習をほとんどしないので、
タックルが下手な選手が多いです。
さらに自分が怪我をしないようにと、無茶なタックリングをしないので、
1対1の状況でリターナーをタックルできたら
ファインプレイと言われるぐらいです。
実際の試合でも同じような状況の時に
キッカーがリターナーに翻弄されるシーンが見られます。
リターナーの1回のカット(方向転換)で
あっという間にかわされちゃうんですよね……。
セナのリターンTDで6-10の4点差、
さらにトライ・フォー・ポイントで3点差へ、
というのが当たり前の展開なのですが、
荒れ球キッカーのムサシでは安心は出来ません。
どぶろく先生の台詞で、前の試合でも
1回外していた事が発覚しました。
(この言葉から146th downの最初で書いた部分は、
2ポイント失敗でなくてキック失敗だったと判明しました)
続いてのトライ・フォー・ポイントのシーン。
ここは珍しい大きなミスがあるシーンですね。
ボールが置かれるのは3ヤード地点のはずなのに、
絵を見ると10ヤードぐらいの場所に置かれていますね。
(プレイ開始時には栗田君がボールに触れるので、
10ヤード地点にボールがあったと分かります
単行本ではもちろん修正されていますが)
あとキックを防ぐ側も、ラインの前に10~11人を
並べる事が多いのだけど……。
ここまで分かりやすいミスは珍しいですね。
ここでも赤羽の「蜘蛛の毒」が威力を発揮。
戸叶・夏彦さん(あとセナ君も)がブロックを破られてしまいます。
そのままキックをブロックしに行った赤羽ですが、
ムサシはお構い無しにボールを蹴り、
赤羽の手を弾きながらもポールの間を通していきました。
さすがムサシ、精度はともかく破壊力は抜群です。
その後の口上もかっこ良すぎです。
ヒル魔、セナ、そしてムサシが活躍し3点差に縮めた泥門。
このまま勢いに乗って逆転といきたい所ですが……
赤羽のブロックはヒル魔さんしか対応できていないし、
課題はまだまだ多く残っています。
でも、早々に1本返せたのは大きいです。
このまま逆転となるのか、再び盤戸が突き放すのか?
オンサイドキックの永久ループに嵌りつつある泥門。
これを解消すべく、ヒル魔さん自らがセナのリードブロック役として、
赤羽と直接対決を挑んでいきました。
ヒル魔さんの盾が、戦士姿のセナよりも強そうに見える……
セナの心境がそのまま出たようなデフォルメ表現が上手いなぁ。
ヒル魔さんと赤羽がついに激突。
しかし、他の場所では相変わらず泥門の選手が押し負けています。
盤戸が使う「蜘蛛の毒(コータロー命名)」は、
相手の重心移動するタイミングを狙って、バランスを崩すテクニックでした。
赤羽の説明を読んで真っ先に思いついたのが相撲でした。
相撲では、取組中に両者が組んだままとなり、
動きが止まってしまう状況がよく見られます。
早く動けば良いのに……と思われるかもしれませんが、
仕掛けようとして動きだす瞬間は、
こちらに隙が出来てしまう瞬間でもあるため、
両者共に不用意に動き出す事が出来なくなるのです。
ですから、組んで止まっている状態では、
組みながら相手の呼吸を読み取り、自分の動き出すタイミングや
相手が動き出す瞬間を計っているのです。
実際には、ブロック中にボールキャリアが(ボールを持っている人)
近づいてきたら、ブロックを外してタックルしに行きます。
盤戸の使う「蜘蛛の毒」は、そのタックルに行く瞬間を狙って
相手のバランスを崩すテクニックのようです。
敵の重心を腕で感じると赤羽は言っていますが、
相手が踏ん張る瞬間を狙うと考えれば、
赤羽以外の選手が真似できる事も理解できなくもありません。
それでもかなり難しいと思いますけど。
でも赤羽の「弦」での例えは、理解するのが難しいと思います。
それにしても、赤羽は触った瞬間にバランスを崩せちゃっているんですよね。
赤羽はさらに何かしら別のテクニックを持っているのかも。
しかし膨大な量の資料を使って重心移動のタイミングを調べ上げるなど、
体術ばかりに頼っているのではないのがさりげなく凄いです。
アメフトは準備のスポーツです。
身体的な練習はもちろん、映像による相手の動き
プレイに関しての予習、そして相手に合わせたプレイを覚えたりと、
やる事はたくさんあります。
高校のトーナメントでも、試合間隔は1週間。
準備できる期間は限られています。
その短い期間の中でこれだけの準備が出来るなんて、かなり優秀ですよ。
しかも選手ですし。(通常は主務やスカウティングの仕事です)
赤羽をブロックしていたヒル魔さんが、
ボールを狙う盤戸の選手が近づいてきたのを見て、
赤羽のブロックを外してタックルに向かおうとしました。
その瞬間を見逃さなかった赤羽ですが……
ヒル魔さんがタックルに行こうとしていたのはフェイク、
赤羽をがっちりと組みとめたままブロックを続けました。
ヒル魔さんの対応策に感心していた赤羽ですが、
QBとFBのパワーの差でヒル魔さんを力ずくで倒しに来ました。
鈴音ちゃんの絶叫もありましたが、
この勝負はヒル魔さんの勝ちでした。
最初の王城戦であった「0.5秒のブロック」、
短い時間のブロックでも、プレイには大きな影響が出ます。
ヒル魔さんが時間を稼いだおかげで、
ついにセナ君がボールの確保に成功。
そしてすかさずリターンを開始しました。
まもり姉と鈴音の応援を背に、次々と盤戸の選手を抜き去っていきます。
アイシールドを外し、気持ちの面で成長したセナ。
桜庭君は、そんなセナの姿が自分とダブって見えるようです。
リターンを続けるセナは、最後に残っていたコータローもかわし
エンドゾーンへと走りこみました。
キックオフリターンTDで6点を返した泥門、ついに反撃開始です。
キッキングゲームにおいて、
リターナーを止める最後の砦はキッカーなのですが、
キッカー・パンターはタックル練習をほとんどしないので、
タックルが下手な選手が多いです。
さらに自分が怪我をしないようにと、無茶なタックリングをしないので、
1対1の状況でリターナーをタックルできたら
ファインプレイと言われるぐらいです。
実際の試合でも同じような状況の時に
キッカーがリターナーに翻弄されるシーンが見られます。
リターナーの1回のカット(方向転換)で
あっという間にかわされちゃうんですよね……。
セナのリターンTDで6-10の4点差、
さらにトライ・フォー・ポイントで3点差へ、
というのが当たり前の展開なのですが、
荒れ球キッカーのムサシでは安心は出来ません。
どぶろく先生の台詞で、前の試合でも
1回外していた事が発覚しました。
(この言葉から146th downの最初で書いた部分は、
2ポイント失敗でなくてキック失敗だったと判明しました)
続いてのトライ・フォー・ポイントのシーン。
ここは珍しい大きなミスがあるシーンですね。
ボールが置かれるのは3ヤード地点のはずなのに、
絵を見ると10ヤードぐらいの場所に置かれていますね。
(プレイ開始時には栗田君がボールに触れるので、
10ヤード地点にボールがあったと分かります
単行本ではもちろん修正されていますが)
あとキックを防ぐ側も、ラインの前に10~11人を
並べる事が多いのだけど……。
ここまで分かりやすいミスは珍しいですね。
ここでも赤羽の「蜘蛛の毒」が威力を発揮。
戸叶・夏彦さん(あとセナ君も)がブロックを破られてしまいます。
そのままキックをブロックしに行った赤羽ですが、
ムサシはお構い無しにボールを蹴り、
赤羽の手を弾きながらもポールの間を通していきました。
さすがムサシ、精度はともかく破壊力は抜群です。
その後の口上もかっこ良すぎです。
ヒル魔、セナ、そしてムサシが活躍し3点差に縮めた泥門。
このまま勢いに乗って逆転といきたい所ですが……
赤羽のブロックはヒル魔さんしか対応できていないし、
課題はまだまだ多く残っています。
でも、早々に1本返せたのは大きいです。
このまま逆転となるのか、再び盤戸が突き放すのか?
泥門デビルバッツvs.盤戸スパイダーズ
盤戸はサプライズオンサイドキック成功、
FGへと繋げ3点を先制しました。
3点を奪われたにも関わらず、
自分勝手な妄想をしていた事を披露するセナ君。
あんた、この前のかっこよさは何だったのよ(^^;
でもセナ君も健全な男子だったんだ、ちょっと可愛いな。
コータローの口上に冷めた反応をする赤羽君、
そこに突っ込みを入れるコータロー&3兄弟……
このパターン楽しすぎです。
盤戸側は連続でオンサイドキックを選択、
泥門側に攻撃権を与えないつもりのようです。
このようにオンサイドキックを繰り返した場合、
セナ君の想像した通りの永久ループになる可能性もあります。
しかし、現実ではそうは上手くいきません。
本来オンサイドキックは、ワンバウンドをさせねば
フェアキャッチをされてしまいますので、
最低でも1回はバウンドをさせる必要があります。
楕円のボールですから、バウンド後にどのように転がるかは
誰も分かりません。
ですから、オンサイドキックで攻撃権を持ち続ける事は
現実的には不可能なのです。
2度目のキックもノーバウンドのふんわりキック、
フェアキャッチをすれば……なのですが、
それだとブロックの秘密を解明するきっかけも掴めないですし、
物語としても盛り上がりに欠けちゃいますしね。
ブロッカー役の3兄弟でしたが、
赤羽に一瞬にして体勢を崩されてしまいました。
赤羽がそのままモン太とセナもブロックすると、
盤戸の58番がボールをキャッチ。
再び盤戸に攻撃権が渡ってしまいました。
十文字君も赤羽のブロックに何かあると考え始めましたが……
立ち込める暗雲に泥門の行く末が暗示されているのでしょうか。
攻撃権を奪った盤戸は敵陣7ヤード地点まで前進、
ここで再びFGを狙いに来ました。
泥門もここまで攻め入られながらFGに抑えたのは、
まずまずの結果と言えます。
ここでFGが決まっても6点差、
1回のTDとトライ・フォー・ポイントで逆転できますから。
しかしここで赤羽が仕掛けてきました。
そして鬼兵さんが哀れでした。
ホルダーの赤羽は、コータローがボールを蹴る寸前に、
スペシャルプレイに変更、ボールを持って走り出しました。
ブロックに来た夏彦をいともたやすく吹き飛ばし、
そのままエンドゾーンへと滑り込みました。
このスペシャルプレイは、赤羽が独断でやったのかな?
でも、かなり訓練されている事が分かるプレイです。
これで0-10と盤戸がさらにリードを広げました。
さらに続いてのキックオフでも、盤戸はオンサイドの隊形に。
しかしここでようやっとヒル魔さんも仕掛けてきました。
セナのリードブロッカー役にヒル魔さん。
セナ君味方なんだから怖がってないで、
信頼してあげましょうよ……でも、確かに怖いですけど。
そしてまもり姉からの声援。
初めてセナと名前を呼ばれたのは、素直に嬉しかったんじゃないかな。
さりげなく入っていた1コマでしたが、少しジーンと来ちゃいました。
ヒル魔さんに守られたセナ君、
ボールを確保し蜘蛛の糸を突き破る事が出来るのか?
盤戸はサプライズオンサイドキック成功、
FGへと繋げ3点を先制しました。
3点を奪われたにも関わらず、
自分勝手な妄想をしていた事を披露するセナ君。
あんた、この前のかっこよさは何だったのよ(^^;
でもセナ君も健全な男子だったんだ、ちょっと可愛いな。
コータローの口上に冷めた反応をする赤羽君、
そこに突っ込みを入れるコータロー&3兄弟……
このパターン楽しすぎです。
盤戸側は連続でオンサイドキックを選択、
泥門側に攻撃権を与えないつもりのようです。
このようにオンサイドキックを繰り返した場合、
セナ君の想像した通りの永久ループになる可能性もあります。
しかし、現実ではそうは上手くいきません。
本来オンサイドキックは、ワンバウンドをさせねば
フェアキャッチをされてしまいますので、
最低でも1回はバウンドをさせる必要があります。
楕円のボールですから、バウンド後にどのように転がるかは
誰も分かりません。
ですから、オンサイドキックで攻撃権を持ち続ける事は
現実的には不可能なのです。
2度目のキックもノーバウンドのふんわりキック、
フェアキャッチをすれば……なのですが、
それだとブロックの秘密を解明するきっかけも掴めないですし、
物語としても盛り上がりに欠けちゃいますしね。
ブロッカー役の3兄弟でしたが、
赤羽に一瞬にして体勢を崩されてしまいました。
赤羽がそのままモン太とセナもブロックすると、
盤戸の58番がボールをキャッチ。
再び盤戸に攻撃権が渡ってしまいました。
十文字君も赤羽のブロックに何かあると考え始めましたが……
立ち込める暗雲に泥門の行く末が暗示されているのでしょうか。
攻撃権を奪った盤戸は敵陣7ヤード地点まで前進、
ここで再びFGを狙いに来ました。
泥門もここまで攻め入られながらFGに抑えたのは、
まずまずの結果と言えます。
ここでFGが決まっても6点差、
1回のTDとトライ・フォー・ポイントで逆転できますから。
しかしここで赤羽が仕掛けてきました。
そして鬼兵さんが哀れでした。
ホルダーの赤羽は、コータローがボールを蹴る寸前に、
スペシャルプレイに変更、ボールを持って走り出しました。
ブロックに来た夏彦をいともたやすく吹き飛ばし、
そのままエンドゾーンへと滑り込みました。
このスペシャルプレイは、赤羽が独断でやったのかな?
でも、かなり訓練されている事が分かるプレイです。
これで0-10と盤戸がさらにリードを広げました。
さらに続いてのキックオフでも、盤戸はオンサイドの隊形に。
しかしここでようやっとヒル魔さんも仕掛けてきました。
セナのリードブロッカー役にヒル魔さん。
セナ君味方なんだから怖がってないで、
信頼してあげましょうよ……でも、確かに怖いですけど。
そしてまもり姉からの声援。
初めてセナと名前を呼ばれたのは、素直に嬉しかったんじゃないかな。
さりげなく入っていた1コマでしたが、少しジーンと来ちゃいました。
ヒル魔さんに守られたセナ君、
ボールを確保し蜘蛛の糸を突き破る事が出来るのか?
泥門デビルバッツvs.盤戸スパイダーズ、
盤戸のキックオフで試合開始……だったのですが、
盤戸側がいきなりオンサイドキックを仕掛けてきました。
2度目の登場であるオンサイドキック。
オンサイドキックとは、本来は攻撃権を相手チームに
与える為のプレイであるキックオフにおいて、
キックした側が攻撃権を奪おうとするプレイです。
(詳しい説明については、149th downに書かれています。)
第1Qと第3Qの開始時以外は、
得点を奪った側がキックオフを蹴る事となります。
オンサイドキックを成功させれば、
得点を奪った上にさらに続けて攻撃する事が出来ます。
しかしハイリターンなプレイであるからこそ、リスクも非常に大きい為、
通常は負けているチームが勝っているチームに
攻撃権を渡さないようにするためのプレイなのです。
オンサイドキックに気付いたヒル魔さんの号令で、
泥門の選手たちは一気に前へと上がってきましたが……
コータロー君は山なりのキックで、
泥門の選手たちの隙間を狙ってきました。
コータロー君、キックが終わって決めている所で悪いけど、
プレイ中にメットが脱げたら反則取られかねないよ。
盤戸の選手たちをブロックしていた泥門のライン達ですが、
次々とブロックを破られしまいます。
さらに栗田君までもが赤羽君に押し倒されてしまいます。
栗田君が押し倒されている間にボールは地面にバウンド、
セナ君も転がるボールに向かいますが、
直前で赤羽に掻っ攫われてしまい、
オンサイドキックを成功させられてしまいました。
実はこのオンサイドキック、ノーバウンドだったので
フェアキャッチが出来たはずなんですよ。
でも、今回のようなサプライズのオンサイドキックの場合、
冷静に対処できないのも無理はありません。
同じ事がNFLでも起きていますし。
(フェアキャッチに関してと、そのエピソードについては
149th downをご覧下さい)
ブロッカーを崩すテクニックは赤羽君が仕込んでいるようですが、
栗田君ですらあっさり倒してしまうそのテクニックは
かなりの脅威となりそうです。
このテクニックに対抗する事ができなければ、
勝機は見出せそうにありません。
そして、ついに出てきましたスペシャルチームとの言葉が。
作中のような言い方だと、スペシャルチームという言葉が
作られた用語のように感じられるかもしれませんが、
スペシャルチームという用語は実際に使われている用語です。
それではここでスペシャルチームについての説明を。
アメフトでは、オフェンスチーム、ディフェンスチームに加え、
キッキングゲームの時だけに登場するスペシャルチームが存在します。
さらにスペシャルチームには、
キッキングチームとリターンチームの2つが存在します。
キッキングチームは、置いてあるボールを蹴る
プレースキッカー(単にキッカーとも言います)、
もしくはボールを持って蹴るパンター、
プレースキックの際にボールを置く役割をするホルダー、
パンターやホルダーにボールを投げて渡すロングスナッパー、
そしてブロッカー役の選手で構成されます。
リターンチームは、蹴られたボールをキャッチし前進を狙う
リターナー(キックリターナー・パントリターナー)が1~3人、
そして残りの選手はブロッカー役をこなします。
NFLでは、1試合に45人の選手を使うことが出来ます。
しかしキッカーやパンター、そしてロングスナッパーは
代わりの選手が居ないため、
スペシャルチームでのみプレイに参加します。
泥門の場合は、たまにムサシがディフェンスに
入ったりしていますが、あれは危ないです。
キッカーが怪我したら得点力が確実に落ちますから。
ムサシが居なかった試合(特に巨深戦)を振り返ってみれば、
キッカーの大事さが理解していただけると思います。
キッキングゲームは、アメフトのプレイの中で
選手同士が最も早いスピードでぶつかり合うプレイです。
したがって、キッキングゲームでは怪我する危険性が高くなる為、
チームの主力選手はスペシャルチームに参加する事は
ほとんどありません……でした。
しかし最近では、スペシャルチームに
主力級の選手を使う事も増えてきています。
キッキングチームの重要性が、以前よりもさらに
高まってきたからだと思われます。
しかし、主なスペシャルチームのメンバーは
レギュラーではない若手選手。
中にはごく稀にスペシャルチーム専門で活躍する選手もいますが、
ほとんどの場合レギュラーよりも1ランク低く見られてしまいがちです。
さらに代役がいない重要な選手であるはずのキッカーや
パンターに関しても、チーム内での地位はそれほど高くはありません。
NFLで2年ほど前にあった話なのですが、キッカーがQBを非難した際に、
「キッカーごときがQBを批判するな」なんて言葉が出たぐらい、
キッカーの地位は低いのです。
「フットボーラーでは無い」なんて言われ方もしちゃいますし。
ですので、盤戸の先輩があのような言葉を発した気持ちも
分からない事も有りません。
しかし、そんなスペシャルチームのメンバーもチームの一員。
彼らの力が無ければ、オフェンスもディフェンスも
苦戦を強いられる事となるのです。
NFLの場合、スペシャルチームの選手がフィールド上にいるのは、
試合時間60分の中で3分有るか無いかぐらいです。
しかしそんな彼らは、勝負を左右するような大事な選手たちなのです。
キッキングチームとブロックを磨き続けた盤戸スパイダーズ、
オンサイドキックを成功させて得た攻撃権を、
きっちりとFGに繋げ、3点を先制しました。
ただし泥門の方も、攻撃権は奪われたものの、
盤戸オフェンスの前進を止めてFGに抑え込んだ事は評価できます。
続いては再び盤戸のキッキングゲーム。
今度は泥門がきちんと対応できるのか?
盤戸がさらなるスペシャルプレイ(特殊なプレイ)を繰り出すのか?
盤戸のキックオフで試合開始……だったのですが、
盤戸側がいきなりオンサイドキックを仕掛けてきました。
2度目の登場であるオンサイドキック。
オンサイドキックとは、本来は攻撃権を相手チームに
与える為のプレイであるキックオフにおいて、
キックした側が攻撃権を奪おうとするプレイです。
(詳しい説明については、149th downに書かれています。)
第1Qと第3Qの開始時以外は、
得点を奪った側がキックオフを蹴る事となります。
オンサイドキックを成功させれば、
得点を奪った上にさらに続けて攻撃する事が出来ます。
しかしハイリターンなプレイであるからこそ、リスクも非常に大きい為、
通常は負けているチームが勝っているチームに
攻撃権を渡さないようにするためのプレイなのです。
オンサイドキックに気付いたヒル魔さんの号令で、
泥門の選手たちは一気に前へと上がってきましたが……
コータロー君は山なりのキックで、
泥門の選手たちの隙間を狙ってきました。
コータロー君、キックが終わって決めている所で悪いけど、
プレイ中にメットが脱げたら反則取られかねないよ。
盤戸の選手たちをブロックしていた泥門のライン達ですが、
次々とブロックを破られしまいます。
さらに栗田君までもが赤羽君に押し倒されてしまいます。
栗田君が押し倒されている間にボールは地面にバウンド、
セナ君も転がるボールに向かいますが、
直前で赤羽に掻っ攫われてしまい、
オンサイドキックを成功させられてしまいました。
実はこのオンサイドキック、ノーバウンドだったので
フェアキャッチが出来たはずなんですよ。
でも、今回のようなサプライズのオンサイドキックの場合、
冷静に対処できないのも無理はありません。
同じ事がNFLでも起きていますし。
(フェアキャッチに関してと、そのエピソードについては
149th downをご覧下さい)
ブロッカーを崩すテクニックは赤羽君が仕込んでいるようですが、
栗田君ですらあっさり倒してしまうそのテクニックは
かなりの脅威となりそうです。
このテクニックに対抗する事ができなければ、
勝機は見出せそうにありません。
そして、ついに出てきましたスペシャルチームとの言葉が。
作中のような言い方だと、スペシャルチームという言葉が
作られた用語のように感じられるかもしれませんが、
スペシャルチームという用語は実際に使われている用語です。
それではここでスペシャルチームについての説明を。
アメフトでは、オフェンスチーム、ディフェンスチームに加え、
キッキングゲームの時だけに登場するスペシャルチームが存在します。
さらにスペシャルチームには、
キッキングチームとリターンチームの2つが存在します。
キッキングチームは、置いてあるボールを蹴る
プレースキッカー(単にキッカーとも言います)、
もしくはボールを持って蹴るパンター、
プレースキックの際にボールを置く役割をするホルダー、
パンターやホルダーにボールを投げて渡すロングスナッパー、
そしてブロッカー役の選手で構成されます。
リターンチームは、蹴られたボールをキャッチし前進を狙う
リターナー(キックリターナー・パントリターナー)が1~3人、
そして残りの選手はブロッカー役をこなします。
NFLでは、1試合に45人の選手を使うことが出来ます。
しかしキッカーやパンター、そしてロングスナッパーは
代わりの選手が居ないため、
スペシャルチームでのみプレイに参加します。
泥門の場合は、たまにムサシがディフェンスに
入ったりしていますが、あれは危ないです。
キッカーが怪我したら得点力が確実に落ちますから。
ムサシが居なかった試合(特に巨深戦)を振り返ってみれば、
キッカーの大事さが理解していただけると思います。
キッキングゲームは、アメフトのプレイの中で
選手同士が最も早いスピードでぶつかり合うプレイです。
したがって、キッキングゲームでは怪我する危険性が高くなる為、
チームの主力選手はスペシャルチームに参加する事は
ほとんどありません……でした。
しかし最近では、スペシャルチームに
主力級の選手を使う事も増えてきています。
キッキングチームの重要性が、以前よりもさらに
高まってきたからだと思われます。
しかし、主なスペシャルチームのメンバーは
レギュラーではない若手選手。
中にはごく稀にスペシャルチーム専門で活躍する選手もいますが、
ほとんどの場合レギュラーよりも1ランク低く見られてしまいがちです。
さらに代役がいない重要な選手であるはずのキッカーや
パンターに関しても、チーム内での地位はそれほど高くはありません。
NFLで2年ほど前にあった話なのですが、キッカーがQBを非難した際に、
「キッカーごときがQBを批判するな」なんて言葉が出たぐらい、
キッカーの地位は低いのです。
「フットボーラーでは無い」なんて言われ方もしちゃいますし。
ですので、盤戸の先輩があのような言葉を発した気持ちも
分からない事も有りません。
しかし、そんなスペシャルチームのメンバーもチームの一員。
彼らの力が無ければ、オフェンスもディフェンスも
苦戦を強いられる事となるのです。
NFLの場合、スペシャルチームの選手がフィールド上にいるのは、
試合時間60分の中で3分有るか無いかぐらいです。
しかしそんな彼らは、勝負を左右するような大事な選手たちなのです。
キッキングチームとブロックを磨き続けた盤戸スパイダーズ、
オンサイドキックを成功させて得た攻撃権を、
きっちりとFGに繋げ、3点を先制しました。
ただし泥門の方も、攻撃権は奪われたものの、
盤戸オフェンスの前進を止めてFGに抑え込んだ事は評価できます。
続いては再び盤戸のキッキングゲーム。
今度は泥門がきちんと対応できるのか?
盤戸がさらなるスペシャルプレイ(特殊なプレイ)を繰り出すのか?
最初のページのセナ君、決意を秘めた表情がかっこいいんだけど、
ヘルメットにアイシールドが……あらら。
次のページではアイシールドは無くなっていますけどね。
(雑誌掲載時に一部のジャンプでは
アイシールドが付いたヘルメットをセナ君が持っていたのです
単行本ではもちろん修正されています)
アイシールド21の正体が、セナだったと知った観客達。
泥門の生徒は驚きの眼差しで、桜庭君は本気でビックリしていますし、
陸くんはセナの決意表明が嬉しかったのか温かい目で見ています。
そして小早川家では、お母さんがお皿を落とすという
ベタな驚き方をしております。
何も話していなかったんですから、そりゃビックリもしますわな。
フィールドでは、山岡・佐竹・重佐武が驚愕の表情を、
ムサシの言う通り分かりやすすぎです。
鈴音ちゃんは、これまで名前で応援できなかった鬱憤を
晴らすかのように、心を込めた力一杯の声でセナの名前を呼びました。
他の選手に関しては名前で応援できていたのに、
セナだけは名前でなくて「アイシールド21」という呼び名で
応援しなければならなかった……
「ずっと言いたかったんだ、やっと……」の言葉に
嬉しさがにじみ出ているように感じます。
鈴音ちゃんらしさが出ている良いシーンでした。
セナが名前を出す事は自分で決めた事だと
思っていましたが、小さなコマですがヒル魔さんに
名前の件について伝えている描写があって嬉しかったです。
本当に成長したんだなぁ、セナ君。
セナに自分がアイシールドだと告白されたまも姉、
確かにまも姉はちょっと過保護すぎたよ。
まるで親のように……そのせいでまも姉は
セナに関しては盲目になっていたんでしょう。
男の決意って父親は察する事が出来るけど、
母親にはあまり察してもらえないんですよね。
その点で、小早川家の描写が上手かったなと思いました。
でもまも姉、そんなに自分を責めなくても良いよ……。
セナに続けて他のメンバーも次々と登場しますが、
雪光君の紹介も良かったし、石丸君は言わずもがな、
皆がそれぞれ良い登場の仕方でしたが……
ダントツはヒル魔さん、かっこ良すぎです。
男の僕から見てもメロメロになってしまいますよ、これは。
指がセクシーなの、指が。
沈んでいたまも姉……自分を責めつづけていましたが、
なぜか自分の名前がコールされる事に。
もちろんヒル魔さんの仕業だったわけですが、
これで気持ちが少しは吹っ切れたようです。
まも姉の使命感の強さを利用した、悪魔らしい一手でした。
そして入場後にプレイブックの確認をしたまも姉は、
セナのを呼びながら手渡し。
やっぱまも姉、いい女だよ、あんた。
対する盤戸スパイダーズの方も入場開始。
最初にキッカーが入場するチームも珍しいですね。
そして、赤羽が紹介された時のコータローのあの態度、
本当に仲が悪いんですね……。
でも、わざわざ「本当のアイシールド21」なんて
言わせる辺り、本物とは思えないのですが。
その赤羽君、「D♭7」という作戦名をコールしました。
通常キックオフ時には、ボールを蹴る側に関しては、
それほど多くの作戦を用意する事はありません。
なのにわざわざ作戦をコールしたと言う事は……
そして盤戸のキックオフでいよいよ試合開始。
コータローがボールを蹴る直前に、
盤戸の選手たちが一方のサイドに集まりました。
ヒル魔さんが「上ァがれ~」と言っているという事は、
奇襲でいきなりあれですか?
ヘルメットにアイシールドが……あらら。
次のページではアイシールドは無くなっていますけどね。
(雑誌掲載時に一部のジャンプでは
アイシールドが付いたヘルメットをセナ君が持っていたのです
単行本ではもちろん修正されています)
アイシールド21の正体が、セナだったと知った観客達。
泥門の生徒は驚きの眼差しで、桜庭君は本気でビックリしていますし、
陸くんはセナの決意表明が嬉しかったのか温かい目で見ています。
そして小早川家では、お母さんがお皿を落とすという
ベタな驚き方をしております。
何も話していなかったんですから、そりゃビックリもしますわな。
フィールドでは、山岡・佐竹・重佐武が驚愕の表情を、
ムサシの言う通り分かりやすすぎです。
鈴音ちゃんは、これまで名前で応援できなかった鬱憤を
晴らすかのように、心を込めた力一杯の声でセナの名前を呼びました。
他の選手に関しては名前で応援できていたのに、
セナだけは名前でなくて「アイシールド21」という呼び名で
応援しなければならなかった……
「ずっと言いたかったんだ、やっと……」の言葉に
嬉しさがにじみ出ているように感じます。
鈴音ちゃんらしさが出ている良いシーンでした。
セナが名前を出す事は自分で決めた事だと
思っていましたが、小さなコマですがヒル魔さんに
名前の件について伝えている描写があって嬉しかったです。
本当に成長したんだなぁ、セナ君。
セナに自分がアイシールドだと告白されたまも姉、
確かにまも姉はちょっと過保護すぎたよ。
まるで親のように……そのせいでまも姉は
セナに関しては盲目になっていたんでしょう。
男の決意って父親は察する事が出来るけど、
母親にはあまり察してもらえないんですよね。
その点で、小早川家の描写が上手かったなと思いました。
でもまも姉、そんなに自分を責めなくても良いよ……。
セナに続けて他のメンバーも次々と登場しますが、
雪光君の紹介も良かったし、石丸君は言わずもがな、
皆がそれぞれ良い登場の仕方でしたが……
ダントツはヒル魔さん、かっこ良すぎです。
男の僕から見てもメロメロになってしまいますよ、これは。
指がセクシーなの、指が。
沈んでいたまも姉……自分を責めつづけていましたが、
なぜか自分の名前がコールされる事に。
もちろんヒル魔さんの仕業だったわけですが、
これで気持ちが少しは吹っ切れたようです。
まも姉の使命感の強さを利用した、悪魔らしい一手でした。
そして入場後にプレイブックの確認をしたまも姉は、
セナのを呼びながら手渡し。
やっぱまも姉、いい女だよ、あんた。
対する盤戸スパイダーズの方も入場開始。
最初にキッカーが入場するチームも珍しいですね。
そして、赤羽が紹介された時のコータローのあの態度、
本当に仲が悪いんですね……。
でも、わざわざ「本当のアイシールド21」なんて
言わせる辺り、本物とは思えないのですが。
その赤羽君、「D♭7」という作戦名をコールしました。
通常キックオフ時には、ボールを蹴る側に関しては、
それほど多くの作戦を用意する事はありません。
なのにわざわざ作戦をコールしたと言う事は……
そして盤戸のキックオフでいよいよ試合開始。
コータローがボールを蹴る直前に、
盤戸の選手たちが一方のサイドに集まりました。
ヒル魔さんが「上ァがれ~」と言っているという事は、
奇襲でいきなりあれですか?
3位決定戦に向けて練習を続けている
泥門アメフト部の面々の前にコータローが登場。
そのコータロー君、ムサシに挑戦状を叩きつけますが
あっさりスルーされた上に、3兄弟から突っ込みをを食らっております。
ムサシを振り向かせようと、今度は歩道橋の上に置いてあった
缶をキックしたコータロー。
缶はゴミ箱に吸い込まれていきましたが、
中身が入っていたために、ずぶ濡れに……。
コータローも愛すべきおばかさん仲間だ。
挑発してくるコータローを見てのヒル魔とムサシの会話、
これはなかなか奥が深いですね。
特にムサシの「謙遜なら誰でも出来る」以下の言葉、
自ら退路を断って勝負に臨む姿勢は、相手にとって脅威となります。
ノリの軽さで騙されそうになりますが、
コータローもかなりの勝負師ですよ。
さて学校に戻っての練習は……ムサシのキックは勢いはあるものの、
ボールの回転がガメラっています。
「ガメラ」というのは、きれいに回転しておらず、
ガメラのように横回転している状態を指します。
(若い子には分かりにくいかな)
通常はQBのパスについてさす言葉なのですが、
ムサシのキックにも同じ言葉が当てはまりそうです。
こんなに汚いキックをする選手も珍しいですけど。
栗田君の関東大会への思いを聞いて、
他のメンバーの顔がさらに変わりました。
白熱のブロック練習……どぶろくにやられた十文字が、
教えてもらった後にやり返すシーン、後ろの黒木と戸叶が
自分のことのように喜んでいるのが3兄弟らしい。
でもラインが、TE出身のどぶろく先生に
ブロック勝負で負けちゃいかんだろ。
小結やモン太・セナ、雪光君も出番を得るべく頑張っています。
最後のコマの夜空を見上げるセナ君は、「やれる事をやった」という
清々しい表情をしているように見えます。
そしていよいよ決勝&3位決定戦の日。
選手紹介の文を尋ねてきた熊袋さんに
「本当のアイシールド21」と答えた赤羽君。
「本当の」というこの言い方を使うって事は本物ではないって事かな?
泥門の方では、夏彦がいつもの馬鹿をかまし3兄弟が突っ込む、
これはもうお約束になりつつありますな。
そんな中、セナ君はフィールドへの通路で昔の事を思い出していました。
アイシールドに映る過去の出来事。
進さんとの出会い、負けた時の涙に、陸に勝利した時の咆哮。
さらに自分を認めてくれた陸の言葉と、
コータローの覚悟を感じたムサシの言葉を胸に刻んで……。
そして、話しかけてきたまもりの前で
セナがついにヘルメットを脱ぎ去りました。
いつものように心配する言葉をかけるまもりに対し、
これまで隠していた事を謝罪しながらも、
フィールドへと駆け上がっていきました。
そしてスモークの中、アイシールド21としてではなく
小早川セナとしてフィールドに飛び出しました。
アイシールド21としての仮面を脱ぎ捨て、負けられない戦いに挑む姿は、
一人前の戦士のような精悍さを持っていました。
次号でいよいよ仮面を脱ぎ捨てたセナと、
本物のアイシールド?な赤羽との戦いが開始でしょうか。
どんな戦いが繰り広げられるのでしょうか?
泥門アメフト部の面々の前にコータローが登場。
そのコータロー君、ムサシに挑戦状を叩きつけますが
あっさりスルーされた上に、3兄弟から突っ込みをを食らっております。
ムサシを振り向かせようと、今度は歩道橋の上に置いてあった
缶をキックしたコータロー。
缶はゴミ箱に吸い込まれていきましたが、
中身が入っていたために、ずぶ濡れに……。
コータローも愛すべきおばかさん仲間だ。
挑発してくるコータローを見てのヒル魔とムサシの会話、
これはなかなか奥が深いですね。
特にムサシの「謙遜なら誰でも出来る」以下の言葉、
自ら退路を断って勝負に臨む姿勢は、相手にとって脅威となります。
ノリの軽さで騙されそうになりますが、
コータローもかなりの勝負師ですよ。
さて学校に戻っての練習は……ムサシのキックは勢いはあるものの、
ボールの回転がガメラっています。
「ガメラ」というのは、きれいに回転しておらず、
ガメラのように横回転している状態を指します。
(若い子には分かりにくいかな)
通常はQBのパスについてさす言葉なのですが、
ムサシのキックにも同じ言葉が当てはまりそうです。
こんなに汚いキックをする選手も珍しいですけど。
栗田君の関東大会への思いを聞いて、
他のメンバーの顔がさらに変わりました。
白熱のブロック練習……どぶろくにやられた十文字が、
教えてもらった後にやり返すシーン、後ろの黒木と戸叶が
自分のことのように喜んでいるのが3兄弟らしい。
でもラインが、TE出身のどぶろく先生に
ブロック勝負で負けちゃいかんだろ。
小結やモン太・セナ、雪光君も出番を得るべく頑張っています。
最後のコマの夜空を見上げるセナ君は、「やれる事をやった」という
清々しい表情をしているように見えます。
そしていよいよ決勝&3位決定戦の日。
選手紹介の文を尋ねてきた熊袋さんに
「本当のアイシールド21」と答えた赤羽君。
「本当の」というこの言い方を使うって事は本物ではないって事かな?
泥門の方では、夏彦がいつもの馬鹿をかまし3兄弟が突っ込む、
これはもうお約束になりつつありますな。
そんな中、セナ君はフィールドへの通路で昔の事を思い出していました。
アイシールドに映る過去の出来事。
進さんとの出会い、負けた時の涙に、陸に勝利した時の咆哮。
さらに自分を認めてくれた陸の言葉と、
コータローの覚悟を感じたムサシの言葉を胸に刻んで……。
そして、話しかけてきたまもりの前で
セナがついにヘルメットを脱ぎ去りました。
いつものように心配する言葉をかけるまもりに対し、
これまで隠していた事を謝罪しながらも、
フィールドへと駆け上がっていきました。
そしてスモークの中、アイシールド21としてではなく
小早川セナとしてフィールドに飛び出しました。
アイシールド21としての仮面を脱ぎ捨て、負けられない戦いに挑む姿は、
一人前の戦士のような精悍さを持っていました。
次号でいよいよ仮面を脱ぎ捨てたセナと、
本物のアイシールド?な赤羽との戦いが開始でしょうか。
どんな戦いが繰り広げられるのでしょうか?
赤羽隼人が本物のアイシールド21なのか?
その問題を解決するために、モン太の提案に乗って
巨深に向かったセナ・モン太・鈴音の3人。
しかしその途中、巨深のメンバーが銭湯へ入っていく所を、
鈴音ちゃんが見つけました。
しかし、マネならともかくなんでチアの乙姫ちゃんが
一緒に銭湯へ入ってるのかな?
そしてセナたち3人+まもり姉までなぜか銭湯に入る事に。
もうベタベタな展開ですが、こういうノリは大好きです。
銭湯の中では……湯船で泳ぐ水町君、相変わらずのW洋、
髪が濡れてちょこっとセクシーな筧さん、
巨深の部員達の仲の良さを改めて再認識、
こういうメンバーが揃った部活だったらさぞや楽しい事でしょう。
モン太の方は、筧に見せに来たビデオをカメラごと水没させ、
さらには鈴音ちゃんのあざとさ満開の言葉に反応して、
無駄な血を流し……モン太はやっぱりモン太でした。
筧君が赤羽隼人のことを覚えていた為、
何とか情報を聞きだすことが出来たセナ君たちですが、
赤羽がアイシールド21本人と断定できる情報は得られませんでした。
赤羽について語っている筧君……の後ろで、
女湯を覗こうとしている水町君の行動がが可愛すぎ。
夏彦・モン太と共に愛すべきおばかさん(褒め言葉)ですよ。
覗きを止めようとしたモン太と、とんでもない騒ぎになっているのに、
こんな事は日常茶飯事とばかりに、
完全スルーで赤羽の話を続ける筧君も筧君です。
鈴音の声に反応してセナ君が止めに入りました。
鈴音みたいな体型は好きな人は好きなんでしょうけど、
セナみたいなちょっと真面目系な子だと、
罪悪感を感じてああいう反応になるだろうなぁ。
鈴音ちゃんには失礼な話ではありますが。
男湯の騒ぎを聞いて心配するまも姉に対し、
鈴音が口を滑らしそうになりましたが……セナの言葉を思い出して、
自分に対して「茶々入れちゃいけない」と言った鈴音。
セナの意思を尊重しようとしている鈴音が、健気で良いな。
夏彦さんは果報者だよ、こんなに出来の良い妹がいるんだから。
筧君いわく、赤羽君は最強のリードブロッカーという事ですが……、
リードブロッカーって事は、RBというよりはFB(フルバック)なのかな。
そうだとしたら、これでオフェンスのポジションは
全部出てきた事になりますね。
でもあれだけの体格を持っているのに、
リードブロックだけでは勿体無いような気もします。
あの細身の体でかなりのブロック力を有しているらしいのですが、
どんな秘密があるのでしょうか?
その辺が試合の時にはキーポイントになりそうですね。
リードブロックというのは、
文字通りリード(先導)してブロックする事です。
ランプレイでは、RBの力はもちろんですが、
このリードブロック役をこなすFBの力が、
前進する距離に大きく関わってくるのです。
銭湯でのやり取りをよそに、
赤羽とヒル魔は対戦相手をビデオで研究しております。
珍しくヒル魔さんがやりにくそうな表情を浮かべていますが……
3位決定戦は一筋縄ではいかなさそうですね。
再び銭湯に戻って、筧君とのやり取り後の
水町君との「僕」と「俺」についての会話、これは共感できるなぁ。
試合で戦い、互いを認め合った仲なのに、
「僕」という言葉を使うのは確かに違和感が。
もちろん、セナ君のこれまでの性格を考えると、
「俺」という言葉を使いそうに無いように感じます。
しかし、セナ君が「俺」という言葉を使い始めた時、
過去の自分、そして偽者のアイシールド21という事実を
払拭した事になるのでしょう。
その時にはまも姉にも、自信を持って正体を明かしそうです。
最後は女湯を覗こうとした水町君が、
チアの浦島さんに思いっきり突き飛ばされて
このどたばた騒ぎは終了……かと思いきや、
おいしすぎるよ赤羽君、全部持って行っちゃいました。
3位決定戦に向けて、これで良い情報が手に入ったのかな?
関東大会最後の切符を巡る戦いが、さらに楽しみになってきましたよ。
その問題を解決するために、モン太の提案に乗って
巨深に向かったセナ・モン太・鈴音の3人。
しかしその途中、巨深のメンバーが銭湯へ入っていく所を、
鈴音ちゃんが見つけました。
しかし、マネならともかくなんでチアの乙姫ちゃんが
一緒に銭湯へ入ってるのかな?
そしてセナたち3人+まもり姉までなぜか銭湯に入る事に。
もうベタベタな展開ですが、こういうノリは大好きです。
銭湯の中では……湯船で泳ぐ水町君、相変わらずのW洋、
髪が濡れてちょこっとセクシーな筧さん、
巨深の部員達の仲の良さを改めて再認識、
こういうメンバーが揃った部活だったらさぞや楽しい事でしょう。
モン太の方は、筧に見せに来たビデオをカメラごと水没させ、
さらには鈴音ちゃんのあざとさ満開の言葉に反応して、
無駄な血を流し……モン太はやっぱりモン太でした。
筧君が赤羽隼人のことを覚えていた為、
何とか情報を聞きだすことが出来たセナ君たちですが、
赤羽がアイシールド21本人と断定できる情報は得られませんでした。
赤羽について語っている筧君……の後ろで、
女湯を覗こうとしている水町君の行動がが可愛すぎ。
夏彦・モン太と共に愛すべきおばかさん(褒め言葉)ですよ。
覗きを止めようとしたモン太と、とんでもない騒ぎになっているのに、
こんな事は日常茶飯事とばかりに、
完全スルーで赤羽の話を続ける筧君も筧君です。
鈴音の声に反応してセナ君が止めに入りました。
鈴音みたいな体型は好きな人は好きなんでしょうけど、
セナみたいなちょっと真面目系な子だと、
罪悪感を感じてああいう反応になるだろうなぁ。
鈴音ちゃんには失礼な話ではありますが。
男湯の騒ぎを聞いて心配するまも姉に対し、
鈴音が口を滑らしそうになりましたが……セナの言葉を思い出して、
自分に対して「茶々入れちゃいけない」と言った鈴音。
セナの意思を尊重しようとしている鈴音が、健気で良いな。
夏彦さんは果報者だよ、こんなに出来の良い妹がいるんだから。
筧君いわく、赤羽君は最強のリードブロッカーという事ですが……、
リードブロッカーって事は、RBというよりはFB(フルバック)なのかな。
そうだとしたら、これでオフェンスのポジションは
全部出てきた事になりますね。
でもあれだけの体格を持っているのに、
リードブロックだけでは勿体無いような気もします。
あの細身の体でかなりのブロック力を有しているらしいのですが、
どんな秘密があるのでしょうか?
その辺が試合の時にはキーポイントになりそうですね。
リードブロックというのは、
文字通りリード(先導)してブロックする事です。
ランプレイでは、RBの力はもちろんですが、
このリードブロック役をこなすFBの力が、
前進する距離に大きく関わってくるのです。
銭湯でのやり取りをよそに、
赤羽とヒル魔は対戦相手をビデオで研究しております。
珍しくヒル魔さんがやりにくそうな表情を浮かべていますが……
3位決定戦は一筋縄ではいかなさそうですね。
再び銭湯に戻って、筧君とのやり取り後の
水町君との「僕」と「俺」についての会話、これは共感できるなぁ。
試合で戦い、互いを認め合った仲なのに、
「僕」という言葉を使うのは確かに違和感が。
もちろん、セナ君のこれまでの性格を考えると、
「俺」という言葉を使いそうに無いように感じます。
しかし、セナ君が「俺」という言葉を使い始めた時、
過去の自分、そして偽者のアイシールド21という事実を
払拭した事になるのでしょう。
その時にはまも姉にも、自信を持って正体を明かしそうです。
最後は女湯を覗こうとした水町君が、
チアの浦島さんに思いっきり突き飛ばされて
このどたばた騒ぎは終了……かと思いきや、
おいしすぎるよ赤羽君、全部持って行っちゃいました。
3位決定戦に向けて、これで良い情報が手に入ったのかな?
関東大会最後の切符を巡る戦いが、さらに楽しみになってきましたよ。
準決勝のもう1試合、
王城ホワイトナイツvs.盤戸スパイダーズ。
準備をしている桜庭君に大きな声援が……
仕掛け人はミラクルさんでした。
男の人も声援を送っている事から、今度はアイドルとしてではなく、
WRとして活躍を認められて声援を受けているようです。
桜庭君のコンプレックスも、これで少しは解消するかな。
しかし最後の1コマなんて、さりげない表情なのに
本当に嬉しそうに感じられる表現でした。
商魂たくましいミラクルさんは、次のターゲットとして
盤戸スパイダーズの隠し玉、赤羽隼人くんに目をつけますが、
この赤羽君……ちょっとどころかだいぶ変?
さらにコータロー君とも意見が対立していて、雰囲気も悪そうです。
ここで段々と近づきながらツッコミする3兄弟の
おばかっぷりが可愛いんですけど。
ここまでぎりぎりの戦いで勝ち抜いてきた盤戸ですが、
昨年の盤戸はなんと準優勝していました。
しかも、黄金世代の王城から東京都大会で唯一得点を
奪ったチームだったようです。
という事は、昨年はオフェンスはそこそこ、
ディフェンスも7点しか許していないことから、
かなりのディフェンス力を有していたと考えられます。
試合がスタートしましたが、体格差は歴然。
なんで1年でこんなに弱体化したのかと思ったら、
主力がごっそりと引き抜かれてしまったのですか。
自主的に転校していったのかは分かりませんが、
そうだとしたら前のページの赤羽くんの言葉の通り、
「音楽性の違い」が原因だったのでしょうか。
音楽性の違いは、バンド(盤戸)がばらばらになる理由の1つですし。
そういえばコータロー君が少し前の試合で
「連中を見返して……」と言っていましたが、
引き抜かれた仲間達に対しての言葉だったのか。
引き抜かれたメンバーが、関西代表として出てくるかもしれませんね。
体格差で圧倒されていたように見えた盤戸ですが、
赤羽君の言葉に呼応したかのように、いきなり押し返しだしました。
その事に気付いたのは進さんと高見君。
これが泥門戦でもポイントになるのかも。
しかし王城は揺るぎません。
王城は都大会初の失点を喫したものの、無理せず確実に勝利するために、
得点を与えつつも時間を消費するプリベントディフェンスを
使っていたと思われます。(146th downを参照)
試合は10-3で王城が勝利。
王城はそれほどオフェンスが強くないとはいえ、
10点に抑えた盤戸のディフェンス力は、かなり強いと推察できます。
確かにこれまでの試合も、ロースコアゲームに持ち込み、
FGなどキックで着実に加点し勝利してきました。
強力ディフェンスで失点を押さえ、少ないチャンスを得点に結び付ける、
これが盤戸の戦い方なのかな?
赤羽君は結局出場しませんでしたが、
それは転校に関しての規制があったからでした。
転校してすぐ試合に出られたら、
元いた学校のチーム情報がだだ漏れになりますから、
こういう規制がかかるのは仕方ないですね。
特にアメフトは戦術が重要なスポーツなので、
相手に暗号が筒抜けだったら、試合にならなくなってしまいますから。
その赤羽君の出場停止期間が終わるのがこの試合の翌日。
という事で、泥門戦には出場してくるようです。
モン太の提案で、巨深の筧君にアイシールド対策を
聞きに行く事になりましたが……
モン太の提案がプラスになった事あったっけ?ちょっと心配。
関東大会出場枠最後の座を賭けての3位決定戦、
赤羽君の登場で見所が増えました。
今度の試合はどのような戦術を用意しているのかな?
王城ホワイトナイツvs.盤戸スパイダーズ。
準備をしている桜庭君に大きな声援が……
仕掛け人はミラクルさんでした。
男の人も声援を送っている事から、今度はアイドルとしてではなく、
WRとして活躍を認められて声援を受けているようです。
桜庭君のコンプレックスも、これで少しは解消するかな。
しかし最後の1コマなんて、さりげない表情なのに
本当に嬉しそうに感じられる表現でした。
商魂たくましいミラクルさんは、次のターゲットとして
盤戸スパイダーズの隠し玉、赤羽隼人くんに目をつけますが、
この赤羽君……ちょっとどころかだいぶ変?
さらにコータロー君とも意見が対立していて、雰囲気も悪そうです。
ここで段々と近づきながらツッコミする3兄弟の
おばかっぷりが可愛いんですけど。
ここまでぎりぎりの戦いで勝ち抜いてきた盤戸ですが、
昨年の盤戸はなんと準優勝していました。
しかも、黄金世代の王城から東京都大会で唯一得点を
奪ったチームだったようです。
という事は、昨年はオフェンスはそこそこ、
ディフェンスも7点しか許していないことから、
かなりのディフェンス力を有していたと考えられます。
試合がスタートしましたが、体格差は歴然。
なんで1年でこんなに弱体化したのかと思ったら、
主力がごっそりと引き抜かれてしまったのですか。
自主的に転校していったのかは分かりませんが、
そうだとしたら前のページの赤羽くんの言葉の通り、
「音楽性の違い」が原因だったのでしょうか。
音楽性の違いは、バンド(盤戸)がばらばらになる理由の1つですし。
そういえばコータロー君が少し前の試合で
「連中を見返して……」と言っていましたが、
引き抜かれた仲間達に対しての言葉だったのか。
引き抜かれたメンバーが、関西代表として出てくるかもしれませんね。
体格差で圧倒されていたように見えた盤戸ですが、
赤羽君の言葉に呼応したかのように、いきなり押し返しだしました。
その事に気付いたのは進さんと高見君。
これが泥門戦でもポイントになるのかも。
しかし王城は揺るぎません。
王城は都大会初の失点を喫したものの、無理せず確実に勝利するために、
得点を与えつつも時間を消費するプリベントディフェンスを
使っていたと思われます。(146th downを参照)
試合は10-3で王城が勝利。
王城はそれほどオフェンスが強くないとはいえ、
10点に抑えた盤戸のディフェンス力は、かなり強いと推察できます。
確かにこれまでの試合も、ロースコアゲームに持ち込み、
FGなどキックで着実に加点し勝利してきました。
強力ディフェンスで失点を押さえ、少ないチャンスを得点に結び付ける、
これが盤戸の戦い方なのかな?
赤羽君は結局出場しませんでしたが、
それは転校に関しての規制があったからでした。
転校してすぐ試合に出られたら、
元いた学校のチーム情報がだだ漏れになりますから、
こういう規制がかかるのは仕方ないですね。
特にアメフトは戦術が重要なスポーツなので、
相手に暗号が筒抜けだったら、試合にならなくなってしまいますから。
その赤羽君の出場停止期間が終わるのがこの試合の翌日。
という事で、泥門戦には出場してくるようです。
モン太の提案で、巨深の筧君にアイシールド対策を
聞きに行く事になりましたが……
モン太の提案がプラスになった事あったっけ?ちょっと心配。
関東大会出場枠最後の座を賭けての3位決定戦、
赤羽君の登場で見所が増えました。
今度の試合はどのような戦術を用意しているのかな?