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このblogは、アイシールドで出てくる戦略・用語を分かりやすく説明する事を目的とした感想blogです。火曜日23時頃更新予定(週によって前後あり)。本家サイトはhttp://fake.s22.xrea.com(プロフィール部分にリンク有)
 
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西部ワイルドガンマンズvs.泥門デビルバッツ
泥門デビルバッツが、前半のラストプレイでFGを成功させ3点を追加。
これで29-9、20点差で3ポゼッション差のままですが、
後半に向けて良い雰囲気にすることが出来ました。
喜びながらベンチへ向かうデビルバッツのメンバーですが、
山岡・石丸君もすっかりアメフト部ですね。
小さい絵なのにすっごく嬉しそうなのが分かりますもん。
ムサシのFG成功に喜んだ栗田君、ムサシが乗ってきたトラックを大破壊。
武蔵工務店が苦しい時に何てことしちゃうんですか(^^;

ムサシの登場で、ついにデビルバッツの全員が揃いました。
全員が揃った見開き、皆かっこいいなぁ。
ムサシが帰ってきて、嬉しさを隠せないのが栗田君。
そしてヒル魔さんも、銃を回してバンバン撃ってます……って、
その癖は危なすぎですよ。スタンドの観客が被害にあってますがな。
でも、嬉しくて自然に出ちゃっているんだろうなぁ。
そんなヒル魔をまも姉が止めようとしているのが微笑ましいです。

ハーフタイム中の作戦会議、ヒル魔さんが作戦の相談のため、
他の部員達に話を振りましたが、そりゃ雪光君も、
見ているこっちもビックリですって。

モン太がロングパスの連発を提案しますが、
ヒル魔さんは軽く乗っておきながら、その後却下。
ムサシが居る事から、セナをメインにした作戦を選択したようです。

後半に向けて、栗田君は気合の入った表情で、
オーラを纏って出てきましたが、ただの湯気でした。
まるで某漫画にケンカを売って……(以下略)

この後の鬼兵さんの扱いが……確かに間違ってばかりだったけど、
虎吉の言葉でついにヘタレ解説者認定です。

いよいよ後半がスタート。
ヒル魔さんが選択したのは、セナ君を使ったランプレイでした。
オフェンス重視のチームに勝つためにはどうすれば良いのか?
ディフェンスで相手の攻撃を抑えこむ、これは当たり前ですね。
もう1つ別に、オフェンスをしながら
ディフェンスをする方法があるのです。
それがランプレイを中心とした、ボールコントロールオフェンスです。

アメフトは時間を消費していくスポーツです。
もし片方のチームが40分を使ったときには、
もう一方のチームは20分しか使えない事になります。

ランプレイを中心に、時間をかけてゆっくり攻めると、
相手オフェンスの出番を減らす事になるので、
こちらが攻撃をしながらディフェンスをする事にもなるのです。
さらに時間を掛けて攻めて行くという事は、
ディフェンスをフィールドに留めておく事になるので、
疲労を蓄積させる事ができます。
これによって、ディフェンスの力を試合終盤に削ぐ事が出来ます。
さらにさらに、オフェンスをなかなか出場させない事によって、
リズムを失わせる効果もあります。

良い事尽くめのような感じですが、問題点も少しあります。
得点を取るまでに時間がかかってしまうので、
追いかける展開では使いにくいことです。
特にこの試合のように、3ポゼッションの差があれば
このような攻撃方法では間に合わない可能性も出てきてしまいます。

しかしヒル魔さんは、あえてセナ君による
中央突破のランプレイを選びました。
確かに、デビルバッツは試合開始当初はTDばかり許していましたが、
その後はFGで止める事が出来ていました。
(点数の経過を思い出していただければ分かると思います。)
いくらオフェンスが強いチームでも、毎回TDとはいきませんし、
毎回FGが蹴られる場所まで前進できる訳でもありません。
ヒル魔さんは西部の攻撃を止められると踏んで、
この戦略を選んだのだと思います。

試合の方に戻りましょう。
栗田君の凄まじい形相でのブロックは迫力満点。
セナ君も、ボールをしっかり守って4ヤードゲインします。
次のプレイでは5ヤードゲインと、着実に進んでいきます。

まもり姉やキッドが言う通り、ヒル魔さんめっちゃ楽しそうです。
ここでの、キッドのじゃんけんの例えに大納得。
これまでは手駒が足りなかった為、自分の思っていた通りの
作戦が実行出来なかったヒル魔さん。
いくら頭が切れる人物でも、1人では出来る事が限られてきますから……
しかし、ムサシの復帰でヒル魔さんも復活。
これまでは奇襲ばかりを仕掛けていましたが、
これからは基本的なプレイの中に奇襲を織り交ぜる事が出来ます。
これは大きな違いです。
再び西部を出し抜いてくれるという期待も膨らみます。

キッドさんもそんな雰囲気を感じ取っているようです。
後半のデビルバッツの反撃に対し、
西部がどのように対応していくのか?
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親父さんに殴られ吹っ飛ぶ武蔵さん。
この後の親子のやりあいに関しては言葉に出来ないです。
どちらも相手を思っての言葉と行動なんですもん。
武蔵は父親を、そして会社で働く皆を心配し、
親父さんの方は、1人の職人としての誇りと
父親としての威厳を示してくれました。

そんな所へ武蔵工務店の社員達が到着。
武蔵が使った言葉を用い、今度は自分達が血を流す番だと
武蔵の背中をそっと押します。
その想いに答える武蔵……制服を持ち病室を後にするシーンは
親父も、工務店の皆も、武蔵もかっこ良すぎですよ。
もう、この時点でうるうる来ちゃいましたもん。

そして車に乗って試合会場に向かう武蔵……
って、高2なのになんで車運転しちゃってるの?
そんなツッコミを入れるのは野暮ってもんですが。


場面は変わって西部vs.泥門の試合会場。
残り1秒でのラストプレイは、敵陣27ヤード付近からの攻撃。
1プレイで27ヤード進める事もありますが、
ラストプレイをいうことを考えると、
西部側もプリベントディフェンスを使ってくるでしょうから、
タッチダウンを奪うのは非常に厳しいと思われます。

・プリベントディフェンスとは。
残り時間が少ない時に、ディフェンス選手が通常よりも後方で待機し、
一発TDや大きな前進を許さないようにするディフェンス隊形の事です。
ディフェンス選手がはるか後方にいるため
短いパスは決まりますが、ディフェンスがたくさん残っているので
長い距離を一辺に進む事はできません。
その分オフェンスがエンドゾーンに攻め込むまでに、
時間がよりかかってしまう事になります。

ここでは残りが1秒なので選択としては、山なりのボールを
エンドゾーンに投げ入れ、レシーバーが運良く取ってくれる事を狙う
一か八かのヘイルメアリーパス。
そしてFGで3点を狙う、の2通りが主な選択肢として考えられます。

前回も書きましたが、この時点で3ポゼッション差の23点差。
8+8+7でようやく追いつく点差です。
しかも2ポイントが1回でも決まらなかったら、
さらにもう1回得点しなくてはならなくなります。
しかし、ここでFGが決まれば20点差。
3ポゼッション差なのは変わりませんが、
少しですが状況は改善される事になるのです。

苦悩の表情を浮かべていたヒル魔さんが音に気付いて振り返ると、
そこには武蔵の姿が……13,297時間49分、
ヒル魔の待っていた時間の長さが分かる台詞ですね。
そして武蔵さんは「待たせたな」の一言……痺れました。
武蔵の登場でヒル魔さんは生き生きした表情に戻った~。
そして栗田君は号泣、もうこの時点でダムは決壊寸前です。

「あの時」のキックティーを武蔵に投げて渡すヒル魔さん、
感傷に浸っていたいシーンですが、試合は待っていてくれません。
この時点でも、タイムアウトにしては
長すぎる時間のような気もしますし。

そして泥門は残り1秒からFGにトライします。
ここまで1回も蹴っていないんだから、西部の面々もそりゃ驚くよ。
泥門のみんな、もうちょっと固まってセットしないと、
間から敵を抜けさせてしまう事になるよ。
せっかく武蔵が帰ってきたのに、
キックをブロックされちゃまずいでしょ。

これまでほとんど描かれていませんでしたが、
プレースキックのプレイの際には、ブロック役が9人並ぶ事になります。
そして後ろには、ボールを受け取りセットする
ホルダー1人とキッカーがいます。

ボールを後ろに投げるLS(ロングスナッパー)、
投げられたボールを受けてボールを立てるホルダー、
そしてキッカー、3人が流れるように動作するんですよ。
このプレースキックの一連の動作って、
無駄が無くてとても綺麗なんです。

ちなみにNFLでは、ロングスナップしかしない選手がいます。
ボールを投げるのはテクニックが必要な上、
もしLSが怪我をしたら他の選手では代用が難しいので、
ロングスナップの時だけ出場しています。
キッカー・パンターとともに、最も出番が少ない選手ですが、
LSが注目を浴びるのはミスをした時がほとんどという、
厳しいポジションでもあります。

LS絡みだと、ロングスナップを失敗し
それがチームの敗退に繋がったという事が、
2003年のプレーオフでありました。
(ニューヨーク・ジャイアンツvs.サンフランシスコ・49ers)
この試合、最大24点の差を逆転されたジャイアンツが
試合終了間際に逆転を賭けてFGにトライしたのですが、
ロングスナップがワンバウンドしたため、
ホルダーがボールをセットできず、
キッカーがボールを蹴る事が出来ませんでした。
この前にもロングスナップをミスした場面があったので、
LSが戦犯とされてしまった試合となりました。

さて試合の方に戻りましょう。
ボールを置かれている位置は、上でも書きましたが
敵陣の27ヤード地点付近。
なのにコータロー君は45ヤードのFGと言っていました。
これにはちゃんと訳があります。

敵陣27ヤードというのは、エンドゾーンまでの残りが27ヤード
という意味で、ゴールポストまで27ヤードという事ではありません。
エンドゾーンは奥行きが10ヤードありますので、
まず10ヤードをプラスします。
そしてボールを後方へ投げてキックする事になるので、
これで7~8ヤード下がる事になります。
したがって、エンドゾーンまでの残り距離に
17~18ヤードを足したものがFGの距離となります。
という事で、この場合は45ヤードという距離になるのです。

この45ヤードという距離、NFLの一流のキッカーなら
成功率は8割を超え、9割に近いぐらいになりますが、
高校生だとかなり厳しい距離です。
それでもキックティーがあるので、まだ蹴りやすいんですよ。
高校生ぐらいまでは、ホルダーがキックティーの上にボールを置き
それをキッカーが蹴るので、かなり蹴りやすいです。
しかし、NFLではボールを地面に直に置いてキックします。

日本のXリーグでも、2005年からキックティーを
使用しなくなったとの事です。
GAORAの解説者コンビ、濱田さんと村田さんが、
Xリーグでキックティー無し52ヤードのFGを決めた
日本人選手を褒めていましたが、
その選手はキックティー有りで58ヤードを決めていたそうなので、
キックティーの存在がかなり大きいのが分かりますね。


高校生では厳しい45ヤードの距離、1年半のブランクは長いようですが、
中学時代にずっと一緒に練習してきた3人ですから、
これぐらいのブランクは大した事では無いでしょう。

ブランクといえば、2004シーズンのテネシー・タイタンズでは
キッカーが故障してしまったため、引退して半年以上経っていた
ゲイリー・アンダーソンを呼び戻したという例もあります。
実はこれ、2年連続で起きたんですよ。
噂では、1年目は引退して釣りをしていた所に連絡が来た。
2年目も釣りをしていた所に連絡が来たという話ですよ。
2回目の呼び戻しの時に、アンダーソンが所属している
アマチュアのサッカーチームが、タイタンズに対して
移籍金を要求したなんて、面白いジョーク話もありました。
今回のムサシさんは、上の例よりもブランクが1年長いのですが、
キッカーというポジションは、それほどブランクが影響する
ポジションではないので、問題はほとんど無いはずです。

セナとモン太が気合を入れている横で、
十文字君はなにやら神妙な面持ちで構えています。
デスマーチの時のやり取りを思い出しているのかな。

そしていよいよプレイ開始。
スカウティングをしているまもり姉の台詞が、また泣かせてくれます。
栗田君がスナップしたボールを、ヒル魔がホールドし、
武蔵がキックする……ホールドしているヒル魔さんの表情が
めっちゃ嬉しそうじゃないですか。
ボールはそのままポールの間に吸い込まれていきました。
ここでダム決壊、涙こぼれちゃいました。

45ヤードでも大したものなのに、
ボールの軌道を見る限りは50ヤードも楽々成功しそうですよ。
そりゃキッドもびっくりするっちゅーねん。
このFGで成功で3点を追加、29-9とまだまだ劣勢ですが、
後半に繋がるFGとなりました。
後半、デビルバッツの反撃が始まるのでしょうか?
西部ワイルドガンマンズvs.泥門デビルバッツ
武蔵に放送のマイクを使って呼びかけたコータロー君は
熊袋さんの機転により大田原さんに捕獲されました。
この後の実況&解説のやり取りと表情がナイスすぎ、
思わず噴き出しちゃいましたって。

この後、西部ワイルドガンマンズがFGを成功させ
29-6とさらに点差を広げます。
この時点でぎりぎり3ポゼッション差ですが、差は広がる一方です。

用語解説(ポゼッションについて)
ポゼッション=所有している、という意味で
タイム・オブ・ポゼッション=ボールの保有時間など、
アメフトでは良く使われる用語です。

3ポゼッション差というのは、
3回の攻撃で追いつける得点差という事です。
1回の攻撃で獲得できる点数は、TD+2ポイントでの8点が限度です。
現時点では23点差なので、ぎりぎり3回で追いつける可能性があります。
逆の見方をすると、相手を無得点に抑えた上で
3回得点を取らなければ追いつけないという事ですから、
かなり厳しい状況と言えます。

しかし後半丸々を残しての3ポゼッション差なら、
十分挽回の可能性があります。
今まで見た中で一番強烈だったのは、
2003年のNFL、W5のマンデーナイトゲーム
タンパベイ・バッカニアーズvs.インディアナポリス・コルツ戦。
第4Q残り5分09秒から、コルツが3連続TDを奪い21点差を追いつくと、
延長でFGを決め、大逆転劇を演じました。
(最終スコア TB 35-38 IND)

NFL最大の逆転劇としては、
93年のバッファロー・ビルズvsヒューストン・オイラーズ戦。
前半3-35と32点のリードを許していたビルズですが、
後半に猛反撃し38-38の同点に追いつくと、
こちらも延長でFGを決め勝利しました。
(最終スコア BUF 41-38 HOU)

このように3ポゼッション差は、
決して逆転できない点差ではありません。
しかし、厳しい点差である事も間違いありません。

得点を奪われ、平静を装いつつガムを膨らませているヒル魔さんですが、
その目はいつもとは違ったものだとそして以前見たものだと、
武蔵は気付いていました。
それは1年半前、武蔵が決断を下し、ヒル魔・栗田と
一緒に夢を追えなくなった時のものでした。

社長である父親が倒れたために、がたがたになった会社。
武蔵は、会社の為そして家族の為に頑張る従業員達を
目の当たりにします。
その後、父親の見舞いに行った武蔵は、
追い返されがてらパンチを見舞われてしまいます。
しかし父親のその拳には、記憶に残っているような
威力はありませんでした……。
これらの事から会社に入ることを決意した武蔵。
社員の玉八への台詞は、聞いていて辛いですよ。

学校を退学になるために、わざと学校の廊下のど真ん中で
タバコをふかし、まもり姉に報告を促す武蔵。
吸い慣れていないのが丸分かりなのが、また悲しさを誘いますよ。

場面は変わって3人きりのあのテレビが置いてある教室、
援助を申し出るヒル魔に、そんな金は受け取れないという武蔵。
ヒル魔の質問に対し、拳を血が出るぐらい握り締めながら
平静を装い「どうにもならんな」と答える武蔵。
そして泣きじゃくる栗田君……切ない、切なすぎるよ。
思えば、ヒル魔がこれまでしてきた部室の無茶な改造も、
武蔵工務店に仕事を回し、間接的に援助するための口実だったのかも。


試合の方は、いまだに泥門は突破口を見つけ出せていません。
ヒル魔の目が、自分を待っている目だと気付いた武蔵さん。
それを見透かしたかのような親父さんの言葉に
武蔵さんは反発しますが、その時……
父親が手に石のような物を握って武蔵を殴りつけました。
「俺は健在だ、だから行ってやれ」
そんな想いが詰まった渾身の一撃でした。

そして試合は前半残り1秒。
29-6から変わっていないとすればFGを決めても20点差。
3ポゼション差には変わりはありませんが、
3回のTD+キック成功で逆転が出来る差になり、
20点差よりははるかに楽な状況になります。
武蔵のキックで泥門の望みが繋がってほしいです。
西部ワイルドガンマンズvs.泥門デビルバッツ
圧倒的な攻撃力を誇る西部に対し、ヒル魔さんの策がついに発動です。

これまでヒル魔さんはしつこくブリッツを仕掛け、
空いたゾーンへのパスを投げるよう仕向けた上に、
キッドに更なるクイックリリース(素早く投げる事)を強いてきました。

そこでヒル魔さんが用意した策がゾーンブリッツ。
LBをブリッツさせる代わりに、DL(ディフェンスライン)を下げさせ、
パスカバーをさせる作戦です。

最近のNFLでは、オフェンスを混乱させるような守備が流行しています。
その代表格が、今年もスーパーボウルを制覇した
ニューイングランド・ペイトリオッツ。
4-2ディフェンスからのゾーンブリッツを仕掛けたり、
3-4や2-5にして、誰がラッシュをするのか分からなくさせたりと、
変幻自在のディフェンスで相手オフェンスを封じ込めました。

このゾーンブリッツ、通常LBが守る場所をDLに守らせるのですから
マンツーマンでのディフェンスには不安が残ります。
しかし長所もあります。
後ろを守る人数がブリッツをしていない時と同じになるため、
WRが完全にフリーとなることが少なくなります。
さらにオフェンスラインの選手のブロック割り当てを
混乱させる事が出来るため、
オフェンスラインのブロックを打ち破りやすくなり、
QBに迫れる機会が増える事にも繋がります。

オフェンス側としては、ブリッツに有効なホットレシーバーへのパス
(ブリッツをした選手が居たゾーンへ入った選手へのパス)を
封じ込まれた上に、ブロックのルールも混乱させられる事になりますが、
ラインがきっちりパスプロテクションをもたせる事が出来れば、
レシーバー(WR・TE)とDLによるミスマッチを利用し、
パスを決めて大きな前進も望めます。

アメフトでは策が決まらないと、
オフェンス・ディフェンス共に大きな痛手となる事が多いです。
このゾーンブリッツも、プレイ開始後すぐにQBに
プレッシャーがかかった場合はディフェンス側の勝ち、
逆にQBに多くの時間を与えると、
オフェンス側の勝ちとなる事が多くなります。


ヒル魔さんの策は、前ふり、そして仕掛けるタイミングともに
万全と言っても過言ではありませんでした。
しかし栗田君の視線にはパスのボールは現れませんでした。

キッドは瞬時にゾーンブリッツを察知し、ボールを投げるふりをした後、
栗田君が下がった事によって生じた穴を利用し、
スクランブルに転じました。
ボールに気を取られている栗田君の脇の下をすり抜けたキッドに対し、
唯一気付いたヒル魔さんのタックルも空を切ってしまいます。
そのままキッドはエンドゾーンに走り込みタッチダウン。

初めて戦略で負けた瞬間……モン太に続き、
ヒル魔さんも力の差を知る事になりました。
ヒル魔さんだけでなくて、まもりさんも
かなり深刻な表情をしていますよ。


そしてここからキッドの回想シーンへ
若い頃のキッドが可愛すぎなんですけど。
そして鉄馬パパは武者小路家の運転手だったのか。
キッドこと紫苑くんが、アメフトを始めた理由にも納得。
動くターゲットならクレー射撃も有ると思うのですが
鉄馬と一緒に遊ぶためにアメフトを始めたんだな……。
ええ子や。ええ子すぎるで、きっどん。

そして試合は西部の一方的な展開に。
泥門は得点を奪うことが出来ず、じりじりと点差が離されてしまう展開。
ついに26-6と20点差まで引き離されます。

ここで業を煮やしたコータローが、
放送席のマイクを奪って武蔵を呼びます。
コータローの熱い叫びに、ぐっと来ましたが……
武蔵はキッカーなので、
来た所で状況は何も変わらないんですよね。
でも精神的には違うかも。
3人組をクリスマスボウルへ連れて行きたい、
そんな気持ちがパワーの源になるかもしれませんよ。

武蔵は試合会場にやってくるのか?
そしてデビルバッツの反撃はあるのか?
西部ワイルドガンマンズvs.泥門デビルバッツ
泥門もすかさず反撃です。

十文字君が牛島君のブロックに成功して切り開いた走路を
セナ君が駆け抜けました。
そしてセナ君は陸君との1対1の勝負に。
抜けると思ったセナ君ですが……
陸君はロデオドライブでセナ君に一気に迫り、
タックルでセナを止めるのではなく、ボールを叩きにきました。
陸君のパンチングでセナ君はボールをファンブル、
転がるボールを陸君が押さえたため、
ターンオーバーで再び西部に攻撃権が移りました。

最近のNFLでは、ボールをファンブルさせようとする
テクニックを使う選手が増えてきました。
今回の陸君のようにボールをパンチングしたり、
ボールを手でかき出すようにしたり、
激しいタックルを浴びせたりと、
様々な方法でファンブルを誘発させようとします。

ボールを保持している側も、ボールの確保は最優先事項。
中には激しいタックルを受けながらも、
痛みを堪えてボールを確保し続ける選手も……
プレイ終了の笛がなると、痛みでうずくまったりするのですが、
笛の音が聞こえるまでは絶対にボールを離さない、
そんなシーンが試合中よく見られます。


相変わらずのセナ&モン太のボケっぷりは楽しいですが、
陸君の言葉はかなり重要ですよ。
セナ君には、ボールの為に体を犠牲にする覚悟が
まだまだ足りないようです。

この後、陸君はセナにアドバイスをしてしまっていますが、
これは陸君がセナを本当にライバルだと思っているからしょう。
ライバルとして認めているからこそ、
最高のプレイを潰してやりたいと思うわけですよ。

ターンオーバーで再び西部の攻撃、ここでも鉄馬が止まりません。
そんな中、またもやブリッツを仕掛け続けるヒル魔さん。
しかしブリッツをあざ笑うかのようにキッドはパスを決め続けます。

ブリッツしてきた選手がいたゾーンへパスを投げる事は、
ブリッツ対策としては非常に有効です。
さらにディフェンス選手が少なくなっているので、
パスをキャッチした後に更なる前進も望めます。
ブリッツは、決まればQBサックなどで
大きく後退させる事も出来ますが、パスを決められてしまうと、
逆に大きく前進されてしまう事もあるのです。

全く効果がないにも関わらず、
執拗にブリッツを続けようとするヒル魔さん。
鬼気迫る表情をしていましたが……
まもり姉ちゃんとサイン交換してニヤリとしてますよ。
なんだよこの2人、2人だけで通じ合っちゃってさ。

そしてヒル魔の企みに高見&進の王城コンビが気付いたようです。
そしてついに仕込んでおいたトラップが発動?
ヒル魔さんも相手の最高のプレイを潰す為に
キッドを煽ったりしたのかも。
ヒル魔さんの策って何だろ?
西部ワイルドガンマンズvs.泥門デビルバッツ

西部の強力オフェンスがついにその力を発揮、
鉄馬のTDレセプションで西部がさらに7点を追加……
って、トライ・フォー・ポイントが描かれてないのに
西部のスコアがもう14点になっちゃっていますよ。
作中では描かれてはいませんが、西部のスペシャルチームは、
(スペシャルチーム=キッキングプレイをするユニット)
確実にTFPを決めているんですね。

TDの応酬……これは予想通りキッカーの差で
徐々に点差が開いていきそうな展開ですね。
泥門もサッカー経験者なんかを連れてきて
キックを成功させればと思いますよね。
でもヒル魔さんは、武蔵が蹴る時以外にホルダーを
務めるのが嫌なんじゃないかな?
ヒル魔さんがキッカー役だから、
ホルダーをこなせそうな器用な選手も見当たりませんし。

前にも書きましたが、ホルダーというのは
目立たないですけど様々なテクニックが要求されるのです。
ボールを受け取った後、立てているだけのように見えますが、
縫い目が足に当たらないようにボールを回したり、
キッカーが蹴りやすい角度にボールを少し傾けたり
しなければならないのです。
ホルダーがダメな上に、ヒル魔さんのノーコンキックとくれば、
そりゃTFPも外れますわな。

泥門としてはキックの差は如何ともし難いですが、
TDを奪い続け食らいついて行く必要があります。
デビルバッツ2回目の攻撃、
ここで西部ディフェンスは、いきなり陸君にブリッツさせてきました。

そしてここでのどぶろく先生のコメントで、
西部が恋ヶ浜に10点も取られた理由が分かりました。
ブリッツを仕掛けたり、ボールをインターセプトしに行ったり
というような、一か八かというディフェンスをしているのですね。
そのようなディフェンスをしているのであれば、
ブリッツをしかける→手薄になった後方に
パスを決められそのままTD。
インターセプトを狙う→インターセプトできずに
パスをキャッチされ、そのままTD。
このような状況が起き易くなります。

西部のブリッツに対して、泥門のオフェンスライン&夏彦さんは
完璧なパスプロテクションで陸君の侵入を許しません。
パスプロテクションに守られたヒル魔さんは、
時間をかけてじっくりとターゲットを探し、
モン太へのピンポイントパスを投じます。
ヒル魔さんの針の穴を通すコントロールも凄いですが、
この弾丸パスをキャッチするモン太もすごいなぁ。
このパス成功で1st downを獲得しました。
作中では1st down獲得を「連続攻撃権を獲得」と書いていますが、
漢字で書くとちょっとかっこ悪い気がするのは僕だけでしょうか?

このモン太がキャッチした後までの一連のシーン、
黒木君がモン太を叩いたり、
ヒル魔さんがライン&夏彦を無言でキックしたりと、
良い信頼関係を築いているのが分かるシーンでした。

この後、西部の主将ラインの牛島さん登場しますが、
牛島さんの口上を無視してプレイを始めようとする
ヒル魔さん達の表情がナイスです。

しかしこの牛島さん、口だけじゃ有りませんでした。
アメリカ合宿で会得した「二本の角」で十文字君をふっとばし、
ヒル魔さんに迫ります。
ヒル魔さんもタックルをされながらもボールを投げ捨てたのは
さすがですが、このような状況が続くようだと厳しいですね。

痛がる黒木君に対して「糞タラ口」という新呼び名が。
他の2人の呼び名が登場するのが楽しみです。

一度は倒された3兄弟ですが、どぶろく先生の言葉から
自分達の得意な喧嘩殺法を思い出しました。
そして次のプレイが開始。
再び仕掛けてきた牛島君に対し、十文字君は冷静に腕をガード、
そして右手でブロックし牛島君の体制を崩す事に成功。
セナの走路を切り開きました。
ここでの十文字君の叫びもかっこ良かったですよ~、
まもり姉さんに聞こえちゃいそうな叫びでしたが。

一進一退の攻防が見られて、面白い展開が続いていますが、
どちらが先に相手オフェンスを止めるかが
勝負の鍵になりそうですね。
西部ワイルドガンマンズvs.泥門デビルバッツ
キッドがヒル魔のブリッツをかわして陸君へパスを成功。
審判がチェーンを使って10ヤード進んだかどうかを
チェックしていますが……どうやら10ヤード以上
進んでいたらしく、西部が1st downを獲得しました。

日本を代表するLB河口正史さんがいつも言っているのですが、
このチェーンで10ヤード進んだかどうかを計測するシーン、
合理的なスポーツと言われるアメフトの中では
数少ない矛盾的な要素があるシーンなんだそうです。

というのも……プレイが終わってボールを置く位置は審判の目測、
つまりボールはアバウトな位置に置かれています。
プレイが終了した瞬間のボールの位置を判断するのは、
素早い動きや選手が重なる事を考えるととても難しいです。
この事から、多少の位置のズレは仕方ないのですが、
10ヤード進んだかどうかは、その「アバウト」なボールの位置で
チェーンを使って「厳密」に計測しています。
このように曖昧さと厳密さが同居している面白いシーンなのです。
(補足・審判の置くボールの位置ですが、ほとんどの場合は
 ほぼ正しい位置に近い場所にボールが置かれています。)

倒れたキッドに対してヒル魔さんが手を差し出している……
倒れた選手を起こすのは良くある事ですが、
ヒル魔さんがやるととても新鮮です。
実際にはプレイブックを見せびらかしただけでしたが。
ここでのキッドとヒル魔さんのやり取りも濃いですね。
ここまでヒル魔さんと対等に渡り合える相手は始めてかな?

高見さんの分析はまさにその通りって感じです。
そのプレイだけを見れば失敗かもしれませんが、
ゲームを通じて見てみれば効果が有る、
オフェンス・ディフェンスとも見せプレイがあってこそ、
その後のプレイが生きてくるわけです。

ブリッツが効かなかった事から、
いよいよデビルバッツはバンプを投入です。
パンチングマシンを改造して、心臓を打ち抜くバンプを猛特訓。
その成果はいかに。

次のプレイがスタート。
黒木君&夏彦は、バンプを決めて体勢を崩す事に成功。
バンプによって西部のレシーバーが総崩れした上に、
キッドも栗田たちディフェンスラインのプレッシャーを受けたため、
ボールを投げ捨てざるを得ずパス失敗となります。
陸君もパスプロテクションに残したのに、それでもプレッシャーが
かかるという事は、ラインの戦いでは泥門有利か?
キッドもきちんとパスを投げ捨てるあたりはさすがですが。

しかしこのプレイ、鉄馬のパスルートがフラット系だったため、
モン太だけはバンプをしていませんでした。
次が本番というヒル魔さんの言葉を受けたモン太君、
鉄馬に対して啖呵を切りますが……うわぁ、鉄馬が喋ったぁ。

そしてモン太vs.鉄馬の直接対決。
鉄馬にバンプをしようとしたモン太ですが、
逆に吹き飛ばされてしまいます。
キッドのパスをキャッチした鉄馬は、
セナを引きずりながらそのままエンドゾーンまで駆け込みました。

モン太が鉄馬にバンプをするのが体格的に問題があるのであれば、
体格で負けない黒木君や夏彦に
バンプをさせれば良いと思うかもしれませんが……
WRに対するディフェンスはバンプだけでは無く、
バンプをし終えた後にWRについて行く必要があります。
LBな黒木君や夏彦さんは体格が大きいがゆえに、
スピードや素早い動きが劣りマンツーマンのマークにはやや不向き。
デビルバッツのCBはモン太と石丸君という事を考えると、
モン太が鉄馬に対して付くのが必然となってしまいます。

サイズもあり、足も速いWR相手が完璧なプレイをすると
CBはなす術がありません。
NFLでもテレル・オーウェンスという長身・俊足・当たりに強い
WRがいますが、CBの存在が無いかのようにプレイを繰り広げます。
鉄馬もこのような選手なので、かなり厳しい戦いになりそうです。
もし対策があるとすれば、インターセプトを狙うぐらいかな。

圧倒的な力の差を見せつけた鉄馬、
泥門デビルバッツは鉄馬を封じる事ができるのでしょうか?
西部ワイルドガンマンズvs.泥門デビルバッツ。
試合開始早々、陸とセナが互いに
キックオフリターンTDを決めるというとんでもない展開に。

この後のトライ・フォー・ポイントのシーンは
描かれませんでしたが、多分失敗しているんだろうなぁ……
という事は、同じTD数では2ポイントを決めない限り
負け確定になっちゃいます。

トライ・フォー・ポイントのシーンが描かれなかった代わりに
デビルバッツによる得点方法の講座がありましたが、
CMの時間にやっちゃっているの?
僕もムサシと同じ意見を持ってしまいましたよ。

そして再びデビルバッツのキックオフで試合再開。
しかしヒル魔さんのキックは低くなってしまいます
そして陸のリターン、今度はセナが何とか止めますが
ハーフウェイライン付近まで戻されてしまいます。

キックオフはNFLでは自陣30ヤードから
日本のリーグでは自陣35ヤードから蹴る事となっています。
NFL選手のキックオフの成績を見てみると、
 キックの飛距離の平均は、62.5ヤード
 リターンを許した距離の平均は21.4ヤード
(ペイトリオッツ現コルツのKヴィナティエリのデータ)

このデータを見ると、キックオフをリターンするチームは
平均すると自陣28.9ヤード地点から攻撃を開始する事になります。
という事はキックオフリターンTDはもちろんですが、
ハーフウェイライン付近まで戻す事が出来れば、
キックオフリターンとしては大成功といえます。

陸君の持ち出した例えは有名ですね。
残り半分もあるからまだ頑張れると思うのか、
もう残りが半分しか無いと思いがっくりするか……
メインディッシュがオフェンスなので、
リターンをカクテルと陸君が例えたのですが、
ちびちびコンビには例えが難しすぎたようです。
かっこよさを張り合うために、
その例えに反応する夏彦くんは相変わらずですな(^^;

いよいよメインディッシュ、QBキッドが登場し
西部のオフェンスがスタート。
もちろんフォーメーションはショットガン、
左右に2人ずつレシーバーを配置し、ラインの選手も
パスプロテクションの為に手をつかずに構えています。

さてここで、ショットガンフォーメーションについて
少し深く突っ込んで話をしてみようと思います。

ショットガンフォーメーションはパス中心のフォーメーションですが、
RBがQBの横に居る場合には、ランプレイをする可能性もあります。
WRにマンツーマンできるのはCB、
しかしデビルバッツにはCBができる人材は3人ぐらいしか居ませんから、
4人のWRがいた場合、1人は必ずLBがマークしなければなりません。
ですので、西部ワイルドガンマンズのショットガンは
デビルバッツ相手の場合には、たくさんのミスマッチを
生み出すことが出来そうです。

最初のプレイでは黒木君がWRをマークしていますが、
WRとLBではスピードが違いすぎるので、
黒木君は振り切られかねません。
もし黒木君が振り切られてしまうと、
レシーバーがワイドオープン(がらあき)になり
パスが楽々通ってしまいます。

ショットガンフォーメーションの弱点は、パスプロテクション。
ラインの5人に加え場合によってはRBがブロックに回りますが、
QBがパスのターゲットが見つけられずにボールを持ち続けていると、
プロテクションが持たなくなり、サックを受けたり、
パスを投げ捨てたりしなければならなくなります。

ディフェンス側もブリッツをして、
オフェンスのパスプロテクションを破りたい所ですが、
レシーバーが多いため、ブリッツを入れると
マンツーマンディフェンスになってしまうため、
きちんとマンツーマンできるCBが多数必要になります。

もしブリッツがQBまで届く前にパスを投げられ、
さらにパスが決まってしまうと、後方の人数が少ない上に、
マンツーマンでレシーバーに引っ張られてしまっているので、
短いパスでも大きく前進されてしまいかねません。

まだまだ色々な駆け引きが存在しますが、
際限なく出てきそうなのでこの辺でお終いにします。
もしかしたら将来のネタバレになりかねませんからね。


鈴音ちゃんがブリッツしたらと提案しましたが、
キッドさんの神業クイックスローで
かわされてしまうので厳しいですね。

ターゲットを見つけたキッドでしたが、
その時ブラインドサイドからヒル魔さんがやってきました。
セーフティブリッツをまさか最初のプレイからしてくるとは……。

ここでキッドさんは投げ捨てるのかと思いきや、
手首のスナップだけでボールを投じました。
パスは陸君がキャッチ。
陸君、パスキャッチも出来るのか……
RBと言うよりはバーサタイルバックですね。

栗田&セナがビックリしていますが
スナップだけでボールを投げれば、モーションは無いですよ。
かなりの手首の力が必要だと思いますけど。
ヒル魔さんもビックリしていますが……こんな表情、初めて見ます。
前回の最強QB云々のやり取りと、キッド登場時の
ヒル魔さんのカマかけが、キッドの本当の力を引き出しちゃったのか。

キッドのパスが止められなかったという事で、
次回は特訓したバンプをいよいよ実戦投入です。
バンプでレシーバーのルートを狂わせた上で、
QBにプレッシャーをかけるのかな。
果たして成功するのでしょうか。
西部ワイルドガンマンズvs泥門デビルバッツ
試合開始が近づいてきました。
しかし西部の監督はチアと一緒に踊っています。
指示出せるんか、そんなんで。

アメリカでのビーチフット大会を思い出すセナ君、
改めて敵の強大さを再認識しています。
そしてその背後では、石丸さんが良い仕事しております。

コイントスの結果、デビルバッツがキックオフをし、
ワイルドガンマンズのリターンで試合開始となりました。
オフェンス戦では先手を打った方が有利でしょうから、
この時点でワイルドガンマンズ一歩リードという感じでしょうか。

そしてヒル魔さんのキックオフでゲームスタート。
キックオフリターンのシーンが描かれるのって久しぶりですね。
キッドvsヒル魔、鉄馬vsモン太、陸vsセナという
3つのライバル対決がクローズアップされていますが、
まずは陸君が見せてくれました。
ブロッカーを上手く使いながら、
1対1の場面では膝を曲げずに上体を揺らして
加減速をする「ロデオドライブ」で、
セナたちデビルバッツの選手達を抜き去り、
そのままエンドゾーンまでボールを運び込みました。
陸君のキックオフリターンTDで西部が先制、
キックも決まったようで7-0となりました。

陸君は色々なスポーツを研究して、
自分の走りに取り入れているようです。
この陸君の走りを見ていて思い出したのが
RBでは無いですがWRランディ・モスの絶妙な走り。
陸君と同様に大またで走りながら、いきなり減速して
タックルしようとしている選手を反応させると、
その瞬間に加速してタックルのタイミングを外させる。
そんな姿が陸君にダブって見えました。

いきなり先制を許したデビルバッツですが、
こちらにもセナ君がいました。
キックされたボールをキャッチしたセナ君、凄いスピードと
凄いブレーキで相手選手を次々とかわしていきます。
最後に陸君が迫ってきましたが、
距離差はそのまま縮めさせずエンドゾーンに滑り込みました。

陸君のように理論的な走りではなく、
パシリという実戦(?)で培われた独自の走りで、
キックオフリターンTDのお返しをしたセナ君。
この時点で7-6と1点差に迫りました。

陸君が走るシーンでは、相手選手を抜くシーンを
1人ずつ丁寧に描いていますが、
セナが走るシーンでは、1画面で描いています。
スムーズな陸君の走りと、無理やりなセナ君の走りが
対照的である事がよく分かるように描き分けされていますよ。

開始直後40秒で2本のTD。
(TDは本で数えられる事が多いです)
まだオフェンスが出ていないのにこの展開……
桜庭君の言う通り「どうなっちゃうんだ」って感じです。

次週はデビルバッツのトライ・フォー・ポイントから始まるのかな。
それとももうTFPは終えた後なのか?
どっちにしてもキックの差が、じわりじわりと
デビルバッツの首を絞めていくような気がします。
 
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