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このblogは、アイシールドで出てくる戦略・用語を分かりやすく説明する事を目的とした感想blogです。火曜日23時頃更新予定(週によって前後あり)。本家サイトはhttp://fake.s22.xrea.com(プロフィール部分にリンク有)
 
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泥門デビルバッツvs.巨深ポセイドン戦。
ウィッシュボーンからのオプションが増えた事により、
デビルバッツが反撃を開始。
TDを奪い、再び逆転に成功しました。

盛り上がるデビルバッツのベンチ、一気に流れはデビルバッツへ……
と思いきや、ポセイドン側も新たな策を出してきました。
フォーメーション「ポセイドン」は、
ディフェンスラインの水町君がLBの位置に下がり、
長身選手がLBとして4人並びました。

ポセイドンフォーメーションに対して、
同じように攻めようとしたデビルバッツですが、
走路を塞がれてしまいパスを投げざるを得ない状況に追い込まれます。
しかもヒル魔さんのパスを、水町君がカットしてしまいます。
アウトサイドへのランプレイと瀧君へのパスが、
このフォーメーションで両方とも封じられてしまいました。

アメフトでは、パスが失敗したりフィールド外に出て
プレイが終了したりすると、残り時間の減少が
次のプレイが始まるまで止まります。
ですから、試合終盤にリードしている側が
ラインの人数を減らして後方を手厚く守り、
パスが決まってもフィールド内ですぐにタックルをして、
フィールド内でプレイを終わらせ、
時間をどんどんと消費させる事が良くあります。
(2005年のスーパーボウルでも同じような状況がありました)

このようなディフェンスはプリベントディフェンスと言い、
ラインの人数を減らした代わりに、素早く動けるDB
(コーナーバックやセーフティ)を、増やす事が多いです。
本来、フォーメーション『ポセイドン』は、
上のような状況の時に使われていたんだと思います。
(小判鮫先輩が時間を無くならせる作戦といっていますから)
しかし、ここでは3-4ディフェンスのように使ってきました。

前回まで使っていたのは、ライン4人 LB3人の4-3ディフェンス。
一番使われているディフェンスの形態と言えます。
(フォーメーションに関しては前回の図を参照して下さい)
対して、今回のフォーメーションは水町君がLBの位置に下がったため、
ライン3人、LB4人の3-4ディフェンスの形になりました。

ちなみにNFLでは、ここ2・3年で3-4ディフェンスを
採用するチームが増えましたが、
それでも32チーム中6チームしかありません。
難しいフォーメーションなのと、ラインに大きな体を持つ選手が
必要なため、手軽に出来ないのが原因と思われます。

さて、この3-4守備の利点は……ラインの人数が少ないので
後方が手厚く守る事が出来ます。
ディフェンスラインがオフェンスラインをコントロールできれば、
作中にもあるようにアウトサイドのランプレイや
パスプレイも防ぎやすくなります。
また、4人のLBの誰かがラインにプレッシャーをかけようとすれば、
オフェンスラインがブロックの分担を間違えやすくなり、
QBに到達しやすくなる、という利点もあります。

しかしヒル魔さんの言う通り、完璧なフォーメーションはありません。
栗田君の言う通りラインの人数が少なくなったので、
ラインの戦いではオフェンスが優位に立ちやすくなり、
その結果中央に弱点が生まれやすくなります。

オフェンスラインがきちんとディフェンスラインを、
コントロールできれば、余ったオフェンスラインが
体格的に劣るLBにブロックに行けるので、
ランプレイで進みやすくなります。

しかしポセイドンのLBは、みんな体格的には
ラインもこなせそうな選手揃い。
ブロックは出来たものの広い走路は出来ず、
さらに狭い隙間を抜けたセナ君も、
筧君にあっけなくやられてしまいます。

2ヤードの前進に押さえたと水町君が喜んでいますが、
1回で2ヤードならば3回で6ヤードしか前進できません。
ですので、1st downを獲得して連続で攻撃する事が出来なくなります。
もちろん前進させない事が一番良いに決まっていますが、
ランプレイを2ヤードの前進で食い止める事は、
ディフェンスにとってはまずまずの成果と言えるのです。

RBの成績を見る際には、ラン1回あたり平均のヤード数を見ると
選手の能力がわかりやすいです。
平均5ヤードであれば素晴らしいRB。
できれば4ヤードは超えてくれないと、
攻撃の組み立てがしにくくなります。
セナ君再び筧君に言いたい放題言われていますが……
今の状況じゃ言い返せないですね。

さて、今度は巨深ポセイドンの攻撃。
十文字君にラインの壁を破られ、危険が迫ったQB小判鮫君ですが、
早すぎるぐらいあっけなくパスを投げ捨てます。
サックを受けずにボールを投げ捨てるという事は、
QBにとっては大事なスキルです。
サックを受けて後退するよりは、パス失敗で同じ地点から
攻撃をやり直した方が、はるかに良いからです。
それにしても早く投げ捨てすぎのような気もしますよ。

そんな小判鮫君、今まで被インターセプトが0との事。
インターセプトをされると、攻撃権が即座に入れ替わります。
攻撃権がとても大事なアメフトでは、
攻守交替となるインターセプトは、なるべくなら犯したくないミスです。
そのインターセプトが0という事は、
(そうは見えないのですが)かなりのQBと言えますよ。
しかも投げ捨てるだけではなく、レシーバーが空いていると
判断すれば、確実にパスを成功させる。
勝てるQBのお手本のようなQBですね。

その小判鮫君がTDパスを成功させ、再び巨深ポセイドンが逆転に成功。
キックも決まり17-12となります。
追いかける泥門デビルバッツですが、いまだにフォーメーション
ポセイドンの打開策を見出せないまま、時間だけが過ぎていきます。

トライ・フォー・ポイントが2回で2点、それにFGの3点。
現在の5点の差はキッカーの差。
この5点が、キッカーのいないデビルバッツに大きくのしかかります。
ヒル魔さんの表情には、珍しく厳しさが感じられます。
そして最後に託したのは……セナ君の足。
残り18秒は逆転できない時間ではありません。
セナ君、ここで男を見せるか?
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巨深ポセイドン戦。
ウィッシュボーンが破られ、デビルバッツにピンチが訪れます。
巨深ポセイドンは第3Q後半にFGを成功させ3点を追加し
10-6とリードをさらに広げました。

筧君に止められ自信喪失してしまったセナ君に対し、
ウィッシュボーンフォーメーションからオプション攻撃を
止めた上に追加点を奪って意気揚がるポセイドンの選手たち。
その後も巨深ポセイドンは、ウィッシュボーン対策で選手を前に集め、
ランプレイを止めていきます。
流れが巨深サイドに傾きかけているような感じです。

しかしここでフォーメーションを見ていたまもり姉が、
3rd downショートの時に、セーフティがインバートしている事に
気付きました……って、普通の読者だと鈴音ちゃん状態になりますがな。
簡単に言えばどぶろく先生の言う通り、
ロングパスに注意を払っていない状況です。
では、用語解説も交えて説明を。

まずは3rd downは3回目の攻撃という事。
オフェンス側には4回しか攻撃権が無いので、
3回目の攻撃を止められてしまうと、オフェンス側はパントを蹴って
攻撃権を放棄する事になってしまいます。

3rd downの後にショートという言葉がつくと、
10ヤード進むまでの残りが0~2ヤードという事を表します。
10ヤード進む事ができれば、また攻撃権が1回目から
カウントし直しになるので、連続で攻撃できる事になります。
(これを1st downを更新もしくは獲得すると表現します)

3rd downショートの場合は、ごり押しのランプレイで
高い確率で1st downが獲得できます。
ディフェンス側としては、ごり押しのランプレイを止めるために、
前方に人数を集めてランプレイを止めにかかる
「ゴールラインディフェンス」を使う事もあります。

次はインバートについて。
上で書いたように、3rd downショートの時は、
LBはやや前よりに位置します。
その時LBの後ろのスペースを消すために、
後ろにいるセーフティが前方に上がってきます。
図を作ってみたので、参考にしてみてください。

こちら図1が通常のフォーメーション(オフェンス込み)

こちら図2がインバートしてきた状態(ディフェンスのみ)


ランを止めるために前方に選手が集中しているため、
後方に大きなスペース(グレー部分)が出来ますが、
デビルバッツの攻撃がランだと分かっているので、
このようなフォーメーションが有効となります。

相手選手の動きに気付いたまもり姉。
しかしジェスチャーで皆に伝えようとするものの全く伝わりません。
しかしヒル魔さんだけはなにやら気付いたようで、
自信満々に同じプレイをコールします。

そしてプレイスタート。
同じような動きに見えましたが、1人だけブロックをやめて
パスコースに出た選手が……ブロックをしてから
パスコースに出ると言えばTE。
久しぶりに夏彦さんの出番がやってきましたよ。
しかし皆揃って「バカ」「バカ」言い過ぎ。
確かに「バカ」だけどさ。

夏彦さんは先ほどの図にあったスペースに走りこみ、
ワイドオープン(がらあき)に。
そこへヒル魔さんがきっちりパスを通して大きく前進します。
再び泥門デビルバッツの反撃が始まりました。

ヒル魔さんの切った啖呵がカッコええわぁ。
それに対して水町君、その台詞は言っちゃダメだよ。
後輩思いの小判鮫先輩を勝たせたいのは分かるけど、
そういう想いがぶつかり合うのが試合なんだから。
どのチームだってそういう想いは持っているんだから。
もちろんセナ君が言い返してくれましたよ。
デビルバッツにも一年後は無い……
セナ君の熱い思いが伝わってくる良いシーンですねぇ。

試合再開。
ウィッシュボーンにパスのオプションが加わったため、
再び混乱する巨深ポセイドンディフェンス。
その間隙を突いてモン太がエンドゾーンに走りこみTD。
これで10-12、再びデビルバッツがリードを奪いました。

試合時間は残り7分あまり。
ここからどんなドラマが待ち受けているのか?
泥門デビルバッツvs.巨深ポセイドン戦。
ヒューストンでNASAの面々もネット中継で観戦しています。
でもアメリカと日本って14~17時間の時差があるから、
生観戦って大変なんですよね。(サマータイムの時は13~16時間)
ヒューストンで5時って事は、時差が+14時間だから
日本では19時……そうは見えないような(^^;

ちなみに来週行われるスーパーボウルの試合開始時間は、
現地2月6日の18:30(東部時間)、
日本時間で言うと2月7日の8:30となります。
(注・2005年のデータです)

ウィッシュボーンフォーメーションからのオプションプレイで、
デビルバッツが反撃を開始。
しかし大西君をデビルバットゴーストでかわしたものの、
筧君にタックルされてしまいました。
もし筧君がいなければTDまで行っていたかも。

ここで前半が終了……って、
ウィッシュボーンしか通用していないからって、
残り時間をちゃんと気にしないとダメじゃないですか、ヒル魔さん。

NFLではCMを入れるために、前半と後半の残り2分(第2・4Q)で、
一度試合が中断します。
この中断後の2分間が、試合展開によっては最も熱い2分になります。
前半の場合、残り時間が少ない時にボールを奪われても
失点する恐れが減るという事で、
かなり無茶なオフェンスをする事があります。
後半の場合は、リードしている側は時間をなるべく使おうとし、
リードされている側はなるべく時間を使わせないようにして、
逆転への望みを繋ごうとします。

ちなみに前半は残り2分、後半は残り5分から
(NFLルールですが学生はどうなんだろ?)
フィールド外に出てプレイが終わった時には、
次のプレイが始まるまで時計が止まったままになるので、
追いかける側はフィールド外に出られるような
ライン際へのパスプレイや、ノーハドル(NASAがやっていましたね)で
時間を使わないようにしながら、得点を奪おうとします。

最後の2分間に起きたドラマは、今までもたくさん有りましたし、
これからもたくさん有る事でしょう。
昔、名前が出てきたモンタナ・マジックという言葉は、
ジョー・モンタナ(サンフランシスコ・49ersのQB)が
このラスト2分に多くの逆転劇を演出してきたことから出来た言葉です。

なのに、ヒル魔さんはあっさり前半終わらせちゃいました。
確かにウィッシュボーンによるオプションプレイしか、
前進できるプレイがなかったのですが、
前半の最後ぐらいはちょっと無茶してほしかったなぁ。

前半が終了して7-6で巨深ポセイドンが1点リード。
キックの差の1点が大きいなぁ……。

押せ押せムードで終わって士気も高いデビルバッツですが、
ヒル魔さんは筧さんを気にしているようです。
対する巨深ポセイドンの方は、
大西君がデビルバットゴーストのせいで戦意喪失気味。
しかし、筧君が対策を打ち出してきました。
わざと隙を作っておいて仕留める作戦、
しかもエースであるアイシールド21に走らせようとします。
相手のエースを封じる事ができれば、
それだけでチームは瓦解する可能性もある事を考えると、
諸刃の剣ながら、成功すれば大きな効果が上がる事になります。

後半がスタート。
またもやウィッシュボーンで攻めるデビルバッツ、
セナ君にボールが渡りましたが、行く手に立ちはだかったのは筧君。
セナvs.筧、この試合初の1対1の勝負となりましたが……
筧君が素早く間合いを詰めて、セナ君をタックルする事に成功。
デビルバットゴーストがあっさり破られてしまいました。

こういうプレイが出ると、試合の流れはガラっと変わってしまいます。
デビルバッツは立て直す事ができるのか。
それとも巨深がそのまま押し切ってしまうのか?
泥門デビルバッツvs.巨深ポセイドン。
いよいよデビルバッツの反撃開始……
とその前に、表紙のヒル魔さんがかっこ良すぎです。

観客を盛り上げる水町君と、それに乗っていくお客さん。
いいなぁ、日本でこんな光景が見られるようになるのかなぁ。

「ウィッシュボーン」は前回書いたとおり、
オフェンスのフォーメーションの1つ。
フォーメーションについては前回の感想をご覧ください。
ヒル魔さんの後ろに石丸君、そして石丸君の後ろに
セナ&モン太の2人が並びます。

しかし筧君や小判鮫さんは、泥門のとったフォーメーションに
違和感を覚えたようで、筧君は水町君にエンドの位置に行くよう指示。
そして観客席の高見さんはすぐに状況を判断。
マネの若菜ちゃんにビデオをしっかり取るように指示します。
しかし高見さん、2回目の時は若菜ちゃん呼び捨てですよ。
(そこは反応する所と違う気がします)

プレイスタート。
ヒル魔さんがスナップを受けたと同時に、
3人のRBが右サイドに駆け上がっていきます。
石丸さんにハンドオフ(ボールを手渡す事)をしようとする
ヒル魔さんを見て、水町君が石丸君に突っ込んでいきます。
しかしヒル魔さんはハンドオフをせず、自らボールを持って走ります。
その走っていくヒル魔さんの前に大平洋君が迫りますが、
タックルをされる前にセナ君にピッチ(ボールを投げて渡す事)し、
大平君のブロックを担当します。
ボールを受け取ったセナ君は、モン太のブロックを上手く使って前進して
20ヤードのビッグゲインとなりました。

次のプレイも同じくウィッシュボーンからのランプレイ。
今度、水町君はアイシールドを止めに行きますが、
そうなると今度は石丸君が手薄になってしまいます。
もちろんヒル魔さんはそこを見逃さず、石丸君にハンドオフ。
石丸君が地味に6ヤードゲイン……ここでの解説が面白すぎ。
もっと石丸君を大事にしてください。

ウィッシュボーンフォーメーションの利点は、
どぶろく先生がほとんど全部言っちゃっていますね。
今までの試合で出てきたプレイは、あらかじめ決められた形通りに
プレイするというものでしたが、ここで使われているのは
「オプション(選択)プレイ」と呼ばれるものです。
今回使ったウィッシュボーンフォーメーションは、
そのオプションプレイがやりやすいフォーメーションの1つなのです。
今回のプレイでは、
 (1)石丸さんに持たせる
 (2)セナに持たせる
 (3)モン太に持たせる
 (4)ボールを手渡さずヒル魔さん自身が走る
 (5)パスを投げる
という5つのオプションが考えられます。
(5)の選択肢は作中には出ていませんが、
ヒル魔さんやセナがパスを投げる事があります。
(モン太に投げさせるオプションは無いですね、
 ヒル魔さんのキック並にコントロール無いですから)
さらに石丸さんに渡してからモン太に渡す、
などというバリエーションも考えると、パターンはもっと広がります。

オプションプレイはメリットが多いものの、
NFLではほとんど見る事が出来ません。
なぜならばQBが相手選手と接触(コンタクト)する事が多くなり、
怪我の恐れが増えるからです。
さらにボールに触る人数が増えると、
ボールをファンブルする可能性も大きくなり、
相手にボールを奪われる恐れも出てきます。
ですので、オプションが使われるのはほとんど大学までで、
NFLの試合ではなかなかお目にかかることはありません。
ただし日本の試合ではオプションが中心の学校も多いので、
よく見かけると思います。

このオプションプレイ、ヒル魔さんにはぴったりなプレイだと思います。
瞬時に状況判断が出来るし、フェイクも上手いし。
怪我だけが心配ですけど。

そして最後の仕上げはオプション(4)。
ヒル魔さんがエンドゾーンに自ら走りこみTDを奪いました。
この時点で6-7、1点差まで追い上げます。
でもトライ・フォー・ポイントがどうなる事やら。

高見さんがヒル魔さんのことを「裏エース」と言っていましたが、
QBがエースじゃないチームって珍しいのでは?
やっぱこのチームのエースはヒル魔さんでしょ。

追い上げた泥門ですが、巨深もまだまだ盛り返してきそうな感じ。
両チームの次の一手に何を用意しているのかが楽しみです。
泥門デビルバッツvs.巨深ポセイドン。
デビルバッツの攻撃中ですが、筧君&W洋君の
「高波」登場でピンチ到来です。

泥門は3rdダウンの攻撃に……ここで1stダウンを取らないと、
4thダウンではパントとなり、相手に攻撃権が渡ってしまいます。
ここでデビルバッツはパス攻撃を選択しますが、
「高波」の2人が手を上げたことによって、
ヒル魔さんはパスを投げる事が出来ません。
さらにW洋君は、ラインも突き破りヒル魔さんに迫ります。
プレイが崩れたデビルバッツですが、ヒル魔さんは冷静に状況判断し、
セーフティバルブのセナ君にボールを投げます。

ハドル中に伝えた作戦をきちんと実行するのが、
オフェンスの基本ですが、作戦通りにいかない場合もあります。
特にパスプレイの場合は、WRがディフェンスのマークを
振り切れなかった、ラインがきちんとブロックできず、Q
Bが移動を余儀なくさせられたetc……
様々な要因でプレイが崩れる事があります。

そんな時にRBは非常用のパスターゲット
「セーフティバルブ」として働く事になります。
最近ではRBのパスキャッチの重要度が増しているので、
パスキャッチが上手いとRBは重宝されます。

セナ君、ヒル魔さんのパスをしっかりキャッチ。
最初の頃はラン以外頼りなかったのに、
段々上達しているんだなぁ。
ボールを受け取ったセナ君はさらなる前進を狙います。
しかし頼りにしていた夏彦さんと石丸さんが、
高波コンビの長い腕で逆にブロックされてしまい走路が開きません。
そうこうしているうちにセナ君は筧さんのタックルを
食らってしまい、1stダウンの獲得に失敗。
パントで攻撃権を渡してしまう事になりました。

しかし筧君ってば、進さん並みの強敵ですよ。
さらにセナ君相手に言いたい放題。
う~、見返してほしいなぁ。

攻撃権が移って巨深ポセイドンの攻撃。
山岡君が倒されてしまったゾーンに、小判鮫君が走りこみます。
助太刀に行こうとする小結君に対し、立ちはだかる水町君。
水町君も小結を対戦相手として認めたようです。
でも水町君は余裕あるよなぁ。
小判鮫くんに指示を出す時、片手でブロックしていますよ。
ポセイドンオフェンスはそのまま前進を続け、TDを奪います。
キックも決まり巨深ポセイドンが7点を先制しました。

追い上げたいデビルバッツですが、鈴音ちゃんの声援もむなしく
セナ君が筧君に封じられ、打開策を見出す事が出来ません。
ヒル魔さんもきっちりブロックが出来ないライン組に対してご立腹です。

そんな中でセナに筧君が話しかけられていたのを見た
モン太がセナに発破をかけます。
ちびちびコンビって、本当に良い友達関係だなぁ。

そんなヒル魔さんが新攻撃「ウィッシュボーン」を提案します。
ウィッシュボーンといえば、フォーメーションの1つに
そんな名前がついていますが……。

=====()=====
 TE T G C G T  WR
        QB

        FB
       RB RB

「ウィッシュボーン」とは、願掛けに使われる鳥の胸にある叉骨のこと。
Y字を上下逆にしたような形なのですが、
上の図(一例です)の QBとRBの位置関係がその形に見えることから、
上のフォーメーションを「ウィッシュボーン」と呼びます。

このフォーメーションの良い点はRBが2人いるので、
どちらにプレイが展開するか分かりにくい点。
右のRB持たせておきながら、左のランプレイを展開するなど、
多彩なランプレイを展開する事が出来ます。
さらにウィッシュボーンではある攻撃が良く使われるのですが……
ネタバレになるので、ここでは省略します。

しかしレシーバーが2人しかいないので、
パスには不向きなフォーメーションといえます。
あとFBが石丸さんなので、2人目のRBにモン太が入ると思われます。

ウィッシュボーンで巨深の高波を打ち破る事が出来るのか?
巨深ポセイドン戦。
小結君のタックル、そしてセナのファンブルフォースから
モン太のファンブルリカバーと、チビーズの活躍で
攻撃権を奪った泥門デビルバッツ、いよいよ反撃開始です。

しかしチビーズの活躍を見て、すっかりへたれモードに突入の
鬼兵さんが哀れすぎる……。
水町君も衝撃を受けたような顔をしていますが、
すぐに立ち直ったようです。

アメフト選手であれば、やられる事が無いなんてありえません。
もし失敗を犯したとしても、すぐに気持ちを切り替え
次のプレイに響かせないようにする、これが選手としての
心のマネジメントと言えるでしょう。
水町君はその辺はバッチリですね。
対してセナ君なんかはまだまだその辺が弱いように感じられます。

筧君が、作戦を「アサインメント」といっていますが、
アサインメントというのは、選手個々の役割の事を指すと
記憶していたのですが……間違いかな?
確かに攻撃的なアサインメントという言い方があっても、
不思議ではないんですが……むむぅ。

攻守交代してデビルバッツの攻撃。
しかし再び水町君が小結君を突破しヒル魔さんに迫ります。
QBサックを食らって後ろに下がらないように、
パス投げ捨てで逃げたヒル魔さん。
きちんと味方選手が居る所に投げ捨てるあたりは、さすがヒル魔さん。
冷静なクォーターバッキングをしています。
(投げ捨ての記述に関しては43rd downを参照してください)

ここでセーフティ(作品内ではセフティー)という言葉が
出てきましたが、ポジションのセーフティとは別の言葉で、
ディフェンスの得点となるプレイのことです。

・セーフティについて
セーフティはオフェンスをしている側が
相手に得点を与えてしまう事から、自殺点と表現される事もあります。
アメフトではボールを運んだ所までが
自分の陣地になると考えてください。
相手の陣地の一番奥までボールを持っていけば、
フィールド全てが自分の陣地になったという事になります。
これが「タッチダウン」で、オフェンス側に6点が入ります。
逆にディフェンス側が攻撃側を押し戻し、
エンドゾーン内まで押し込むと、ディフェンス側が
フィールド全てを自分の陣地とした事になります。
これが「セーフティ」で、ディフェンス側に2点が入ります。
実際には、ボールを持ったオフェンスの選手が
エンドゾーン内でタックルを受けた際にセーフティが発生します。

普通タッチダウンやフィールドゴールで得点が入った後は、
得点を入れた側がキックオフをして試合再開となるのですが、
セーフティの際には得点を入れられた側のキックで試合再開となります。
ディフェンスをしていた側とすれば、セーフティで得点を奪った上に、
次の攻撃権も回ってくるという、2度おいしいプレイになるのです。

デビルバッツは自陣のエンドゾーンを背負った状況。
さっきヒル魔さんがパスを投げ捨てていなければ、
セーフティになる可能性がさらに高まる所でした。
ですので、「きちんと投げ捨て」したあのプレイは、
前進は出来なかったものの、後退も許さなかった、
小さなビッグプレイなのです。

ヒル魔さんは小結君におかんむり。
そりゃラインが守ってくれないと、パスは投げられませんから。
しかしヒル魔さん、次のプレイでは小結君のところからの
ランプレイを選択します。
気合の入る小結君、そしてセナ君が一言……良いシーンです。

プレイスタート。
ボールを貰ったセナ君は、小結君に向かって突っ込みます。
小結君をスイムでかわそうとした水町君ですが、
一瞬の隙を小結君に突かれ、思いっきり弾き飛ばされてしまいます。
その隙間をセナ君が走りぬけますが……
そこには筧君が待ち構えていました。

抜かれた水町君と筧君の会話、信頼感が溢れています。
こういう関係って良いよなぁ。
そして新たなLB大平洋と大西洋が登場。
2mを超える超長身プレーヤーが出現です。
まさに立ちはだかる大きな壁、凄すぎです。
こんなに大きいと、王城のエベレストパスもカットされて……
多分LBだから大丈夫でしょうけど。

次週はセナvs.巨深LB陣の戦いでしょうか。
セナ君はこの巨大な壁をどう崩していくのでしょうか?
巨深ポセイドン戦。
ラインの戦い、小結vs.水町に関しては水町君が圧倒し始めます。
水町君に攻撃を止められてしまうようになり、
デビルバッツはこの後1st downを獲得する事が出来ず、
巨深ポセイドンに攻撃権を渡す事となります。

攻撃権が移り今度は巨深ポセイドンの攻撃。
ボールを奪おうと泥門チビーズが気合を入れなおします。
そしてプレイ開始。
オフェンスラインとして出てきた水町君、
小結君を潰してRBの走路を作ると、
そのままリードブロッカーとしてセナ&モン太もブロックし、
RBをさらに前進させていきます。
セーフティのヒル魔さんがタックルして何とか止めますが、
このランで44ヤードの前進を許したデビルバッツ。
いきなりゴール前まで進まれてしまいました。

水町君にブロックされた泥門チビーズに、ヒル魔さんはおかんむりです。そしてそのプレイを解説する王城の……大田原さん?
まともな事も言えるんだ。

虎吉君のRPGでの例え話は面白いですね。
実際、ラインの選手とラインバッカーでも力の差があるのに、
ラインの選手とディフェンスバックではその差は歴然、
まともにやり合ったら勝てるはずがありません。
(ディフェンスバック/CコーナーバックやSセーフティ)
ここで柱谷ディアーズの鬼兵さん登場、しかし虎吉君の一言が……
そこまで言っちゃかわいそうだ、虎吉君よ。

マッチアップをずらした方が良いと鬼兵さんは言いましたが、
小結君は逃げないときっぱり断言。
さらに激励に来た父親の言葉と相撲大会の出来事がヒントになり、
何やら対策を思いついたようです。

ゴール前3ヤード地点からの巨深ポセイドンの攻撃。
ここでもポセイドンはランプレイを選択、
当然のごとく小結君を狙ってのランプレイを仕掛けてきました。
水町君のスイムに対し、小結君は水町君の懐に潜り込み、
腕と肘を使って体を起こそうとします。
大柄な選手のスイムに対して、小柄な選手のリップ。
鬼兵さんも試みてはみたものの、水町君に潰されていたそうです。
しかし鬼兵さんと小結君の違いは、並外れたパワー。
水町君はテクニックこそあるものの、
パワーに関してはそれ程でもなかったからか、
小結君との戦いについに敗れてしまいます。

スイムが相手選手を乗り越えるような感じなのに対して、
リップは相手選手を潜り抜けるような感じと言えば良いのかな。
どぶろく先生、リップぐらいはちゃんと教えておこうよ。

小結君はそのままRBに向けて突進し、タックルをお見舞いします。
水町君たちラインに守られると余裕をかましていたRBが
ボールをお手玉すると、そこにセナが走りこんで
ボールを弾きファンブルさせます。
ファンブルした浮いたボールをモン太が奪いターンオーバー成立。
泥門ちびーずが、長身選手たちとの戦いにおいての活路を見出しました。

しかし試合はまだまだ序盤。
筧君の能力も未知数ですし、
ライン戦も完全に勝ったわけではありません。
このままデビルバッツが勢いに乗っていくのか?
巨深ポセイドンの反撃もまだまだありそうです。
泥門デビルバッツvs.巨深ポセイドン。
試合はまだまだ序盤ですが、いきなり白熱の展開です。

小結vs.水町のライン対決は、まずは小結君に軍配。
小結君が開けたスペースにセナが走りこみ前進に成功します。
いきなり小結君にやられた水町君ですが、まだ余裕が見られます。

次のプレイでは、水町君はいつもの水泳の構えでセットします。
先ほど以上の緊張感をかもし出す水町君に、
他のメンバーも何か違った雰囲気を感じ取ったようです。
そしてプレイ開始と同時に鋭いスタートを決めた小結&水町に、
見ていた高見さんが驚愕の表情を浮かべます。
ディフェンスの水町君の方が、動き出しが小結君よりも早かったのです。
水町君はスイムで小結をかわし、セナ君をロスタックル。
(プレイ開始地点よりも後退させるようなタックル)
いきなり小結君がやられてしまいました。

ここから回想シーンに……天才と呼ばれる水町君、
中学時代からその類稀なる身体能力を見せつけてきました。
しかしそれは先天的なものだけではなく、
努力の部分も大きいようです。
最初は泳げなかったものの、凄まじい努力の結果で
1年後には全国大会優勝。
さらに上を目指すために、次は団体での優勝を目指したのですが、
周りの部員達とは大きな溝が……水町君かわいそう過ぎや。

個人的には、一流のスポーツ選手の条件として、
「負けず嫌い」という要素がとても大事であると思っています。
「一度負けても、次は勝ってやる」この気持ちが、
さらに向上を促します。
そして向上した後でも「まだ向上できる余地はあるはずだ」、
そんな風に努力が出来る人間こそ、一流の選手だと思います。

NFL選手の中にも、通常の練習が終了後にパスマシーンを使って、
200回キャッチする練習を1人でする選手がいると聞きました。
それぐらい努力するからこそ、一流であり続けられるのだと思います。

さてその後、筧君が帰国。早速アメフト部に入部します。
先輩からアドバイスを求められた際に「大型選手が揃えられれば……」
そのアドバイスを受け、アメフト部は6月になっても
廊下で部員を募集していたのですが、そこに水町君が通りかかります。
そして運命の会話が……2人ともかっこ良すぎ。
特に水町君に関しては……見直しちゃいましたよ。

アメフト部に入部し、練習を始める水町君。
パートナーになっている筧君も、
凄い表情になってしまうような激しいタックル。
さらにケロッと「あと1000本」と言ってしまうあたりも凄い。

「進化の天才」水町の前に小結君は全く歯が立ちません。
この後、デビルバッツはどうやって水町を封じていくのでしょうか?
いよいよ巨深ポセイドン戦。
試合前、双方とも応援合戦で盛り上がっておりますが、
背中に羽まで付いてパワーアップした鈴音ちゃんのチア姿は、
凶悪なぐらい可愛すぎです。
巨深の方は、魚モチーフのコスチューム?
ショーグンがコスプレについて冷静に突っ込んでいますが……
ショーグン、コスプレなんて言葉知っていたんだ。
それがびっくりだ。
水町がチア衣装を着て混じっているのですが、
意外に違和感が無……いやいやいや。

ここから双方がパフォーマンスの見せ合い。
まずは水町君が身軽な動きを見せつけると、
小結君はパワーで対抗です。
そして小結君を捜索に出ていたどぶろく先生到着……って、
やばいですから、その格好。

巨深の応援団のウェーブに合わせて、
水町・筧をはじめとした巨深ポセイドンの選手達が登場。
うわぁ、めっちゃかっこいい登場です。
高さに驚くセナ君たちですが、ヒル魔さんの一言で
表情が引き締まります。
やっぱりデビルバッツの核はヒル魔さんですな。
デビルバッツは円陣を組んで、久しぶりの『ぶっ殺す』。
デビルバッツのメンバーの表情は、緊張感があふれているものの
戦う戦士の顔になっています。
みんな成長しているんだな。

そしていよいよ試合がスタート。
そういえば、キックオフとキックオフリターンって、
今までほとんど描かれていなかったですよね。
恋ヶ浜戦の最後ぐらい?

・キックオフについて
キックする側(キッキングチーム)は、
NFLでは自陣の30ヤード地点から、
日本では自陣の35ヤード地点からボールをキックします。

ボールをキャッチする側(レシービングチーム)は、
キャッチした後に前進する事が出来ます。(リターンと言います)
リターンはタックルされたり、フィールド外に出たりすると終了、
ボールを進めた地点から4回の攻撃がスタートする事となります。
キッキングチームは出来る限り遠くへ蹴り、
相手の攻撃開始地点を自分の陣地から遠ざけようとします。
逆にレシービングチームはなるべくボールを前に運び、
攻撃開始地点が出来るだけ前に持っていこうとします。
リターンで相手陣のエンドゾーンまで持っていくとTDとなるので、
リターンチームはそれも狙っています。

通常、自陣の30ヤード地点(自分の陣地の一番奥から30ヤード
進んだ地点)まで、リターンできればまずまずと言われていますから、
双方の陣地の真ん中、50ヤード地点であるハーフウェイライン
(作中では中央付近と言っています)までリターンできれば、
かなり素晴らしいリターンだと言えます。

キックオフリターンでハーフウェイライン
(50ヤードライン)付近まで戻したセナ君。
なかなか良いポジションから攻撃開始となりました。

そしていよいよプレイがスタート。
Hutの声と同時に小結君は、水町に突っ込んでいきましたが……
水町君の表情は余裕?それとも驚愕なのでしょうか?

いよいよ試合が始まりましたよ。
水町vs.小結のライン戦はどのような結果になるのか?
 
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