×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
13-7で迎えたハーフタイム、
進さんを分析した結果、ヒル魔さんが出した案は……
セナ君が進さんを吹っ飛ばすというとんでもないものでした。
どぶろく先生の言うとおりスピードが互角であれば、
リーチの差が命取りになります。
191th downでも書きましたが、
RBにはスティフアームという技術があります。
ボールを片手で抱えながら、もう片方の手でディフェンス選手の
体を近づけさせないようにして、タックルを防ぐ技術です。
しかしセナ君の体格では、進さんのタックルの外側から
スティフアームでかわす事はリーチの差もあり難しいと思われます。
だからこそ、懐に飛び込む必要があるとなるわけです。
しかしベンチプレスでも体重でも劣るセナ君は進さんに劣っているので、
懐に入り込んだからといって進さんを吹っ飛ばせるかと言うと……
かなり難しいでしょう。
この手段しか見つけられなかったヒル魔さんが、
良い表情を浮かべる事が出来なかったのも頷けます。
無茶な指令を受けたセナ君ですが、モン太の言葉を受けて
これまで戦ってきた相手を回顧した後、
進さんとの直接対決への決意を固めたようです。
王城サイドも後半開始を前に、再び気持ちを入れ直していました。
選手を鼓舞するショーグンの言葉はカッコ良いな……。
後半は泥門のキックオフで試合再開。
ムサシ渾身のキックは高く舞い上がり、
猫山君のキャッチ場所がゴールライン目前という
飛距離も完璧なキックを蹴り込みました。
しかし王城のリターンチームも負けてはいません。
訓練されたコンビネーションで猫山君に大きな走路を与えます。
そして猫山君の前には無敵のブロッカー進さんが、
泥門の選手たちを吹き飛ばしていました。
リターンプレイ時は、ほぼ全員が全力疾走に近い状態で
動いているので、ブロックをするのが難しくなり、
通常のプレイよりも型にハメ難くなります。
ですから今回の王城のように、
リターンのプレイで完璧なブロックを見せられるのは、
スペシャルチームですらも良く訓練されている証拠。
さすが最後まで残った精鋭たちです。
そして再び進さんvs.セナ君の直接対決に……
力を溜めて一気に間合いを詰めたセナ君。
それに応えるように正面からぶつかってきた進さん。
再び訪れた因縁の対決に、どのような結果が待っているのか。
13-7で迎えたハーフタイム、
進さんを分析した結果、ヒル魔さんが出した案は……
セナ君が進さんを吹っ飛ばすというとんでもないものでした。
どぶろく先生の言うとおりスピードが互角であれば、
リーチの差が命取りになります。
191th downでも書きましたが、
RBにはスティフアームという技術があります。
ボールを片手で抱えながら、もう片方の手でディフェンス選手の
体を近づけさせないようにして、タックルを防ぐ技術です。
しかしセナ君の体格では、進さんのタックルの外側から
スティフアームでかわす事はリーチの差もあり難しいと思われます。
だからこそ、懐に飛び込む必要があるとなるわけです。
しかしベンチプレスでも体重でも劣るセナ君は進さんに劣っているので、
懐に入り込んだからといって進さんを吹っ飛ばせるかと言うと……
かなり難しいでしょう。
この手段しか見つけられなかったヒル魔さんが、
良い表情を浮かべる事が出来なかったのも頷けます。
無茶な指令を受けたセナ君ですが、モン太の言葉を受けて
これまで戦ってきた相手を回顧した後、
進さんとの直接対決への決意を固めたようです。
王城サイドも後半開始を前に、再び気持ちを入れ直していました。
選手を鼓舞するショーグンの言葉はカッコ良いな……。
後半は泥門のキックオフで試合再開。
ムサシ渾身のキックは高く舞い上がり、
猫山君のキャッチ場所がゴールライン目前という
飛距離も完璧なキックを蹴り込みました。
しかし王城のリターンチームも負けてはいません。
訓練されたコンビネーションで猫山君に大きな走路を与えます。
そして猫山君の前には無敵のブロッカー進さんが、
泥門の選手たちを吹き飛ばしていました。
リターンプレイ時は、ほぼ全員が全力疾走に近い状態で
動いているので、ブロックをするのが難しくなり、
通常のプレイよりも型にハメ難くなります。
ですから今回の王城のように、
リターンのプレイで完璧なブロックを見せられるのは、
スペシャルチームですらも良く訓練されている証拠。
さすが最後まで残った精鋭たちです。
そして再び進さんvs.セナ君の直接対決に……
力を溜めて一気に間合いを詰めたセナ君。
それに応えるように正面からぶつかってきた進さん。
再び訪れた因縁の対決に、どのような結果が待っているのか。
PR
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
ワイドオープン(がら空き)になっていた猫山君がパスを受け、
エンドゾーンへ向かって走っていましたが……
セナ君がギリギリでタックルを決め、TDをギリギリで阻止しました。
セナ君のプレイはタッチダウン寸前で止めたビッグプレイでしたが、
タッチダウン(TD)の成立条件について説明をから
なぜ凄いプレイだったのか解説して見ます。
TDの成立条件として主なものを2つ挙げると、
(1)確保されているボールがエンドゾーン内に運び込まれる
(2)エンドゾーン内にあるボールに関してパスキャッチを成立させる
このどちらかが満たされた時にTDが成立する事となります。
(TDの成立条件については細かいルールが多く
間違いがあるかもしれません。
間違っていた際には適宜修正を加えます。
またエンドゾーン内に転がるボールを攻撃側が確保した場合も
TD成立となりますが、通常のプレイで起こる事ではないので
ここでは省略しました。)
ランプレイのようにボールが確保され続けているプレイの場合、
ボールを持つ手を伸ばして、一瞬でも、一部だけでも
エンドゾーン上の空間にボールを入れてしまえばTDとなります。
パスプレイのようにボールの確保がされていないプレイの場合、
エンドゾーン内にいる選手が、エンドゾーン内にある
ボールを確保した瞬間にTDが成立します。
前半の桜庭君のプレイでは、キャッチしたボールが
フィールド外にあるように見えますが、パスキャッチに関しては
フィールド外上空にあるボールでもキャッチが認められます。
さらにゴールラインより奥では、フィールド外にあるボールも
エンドゾーン内と認識されます。
ですから、桜庭君がフィールド内に足を付いた為に
エンドゾーン内にあるボールのパスキャッチが成立した事になり、
(2)の条件が満たされTD成立となったのでした。
そして今回、前半最後のプレイでは、
パイロンと呼ばれるエンドゾーンの角にある棒のような物を
猫山君が蹴った描写がされていました。
パイロンもエンドゾーン内の空間と認識されていますから、
パイロンを蹴った瞬間に猫山君はエンドゾーン内に
入っていた事になります。
しかしボールがエンドゾーン内に入っていなかった場合には、
体がエンドゾーン内に入っていたとしてもTDは成立しません。
次のページで倒れた描写が有りましたが、セナ君の体が有るために
猫山君はボールを前に差し出すことが出来ていないはずです。
セナ君も猫山君もフィールド外だからボールを前に差し出す事は
関係がないのでは?と思われるかもしれません。
しかしエンドゾーン上の空間というのは、
フィールド内だけでなくフィールド外にも延長されていまして、
フィールド外であったとしてもボールがゴールラインの延長線上を
超えていればルール上はTDとなります。
前回の感想で書いたようにパイロンにボールをぶつけていれば、
(1)の条件が満たされたのですが、
横からの不意のタックルだったので
猫山君はそこまでの動きをする事が出来なかったようです。
セナ君の大殊勲のタックルのおかげで
泥門は7点差のまま前半を終了する事が出来ました。
リコちゃんの前半のまとめはネーム力の無駄遣いだ……。
リコちゃんが疑問を抱いた高見さんの最後の判断、
やはり高見さんは慎重には慎重を期していたようです。
高見さんの想像した最悪の結末(INTリターンTD)になれば、
前半が13-13の同点に追いつかれる事になりますから、
より安全な選択をした事は当然の事でしょう。
フィールドの方では、赤羽&水町君によるハーフタイムショーが
行われていましたが、戦っている選手達にとっては、
ハーフタイムの20分は裏の戦いの場。
王城の選手はバスの中で、泥門の選手はトラックの中で
体を休めたり研究をしたりと後半に向けての準備をしています。
ヒル魔さん・セナ君・まもりさんは、
「あて」の無い進さんの弱点分析に……。
ムサシさんは大雨の中でのキック練習、
そしてモン太と夏彦さんはパスキャッチ練習……
でも夏彦さんにとっては練習にならないな、これ。
王城サイドでは、高見さんがモン太とのレシーバー戦を桜庭に告げ、
泥門サイドでは、セナ君が進さんをブチ飛ばすという
策にもなっていない策をヒル魔さんが提示。
この提案、文字通り受け取ってよいのかな?
ワイドオープン(がら空き)になっていた猫山君がパスを受け、
エンドゾーンへ向かって走っていましたが……
セナ君がギリギリでタックルを決め、TDをギリギリで阻止しました。
セナ君のプレイはタッチダウン寸前で止めたビッグプレイでしたが、
タッチダウン(TD)の成立条件について説明をから
なぜ凄いプレイだったのか解説して見ます。
TDの成立条件として主なものを2つ挙げると、
(1)確保されているボールがエンドゾーン内に運び込まれる
(2)エンドゾーン内にあるボールに関してパスキャッチを成立させる
このどちらかが満たされた時にTDが成立する事となります。
(TDの成立条件については細かいルールが多く
間違いがあるかもしれません。
間違っていた際には適宜修正を加えます。
またエンドゾーン内に転がるボールを攻撃側が確保した場合も
TD成立となりますが、通常のプレイで起こる事ではないので
ここでは省略しました。)
ランプレイのようにボールが確保され続けているプレイの場合、
ボールを持つ手を伸ばして、一瞬でも、一部だけでも
エンドゾーン上の空間にボールを入れてしまえばTDとなります。
パスプレイのようにボールの確保がされていないプレイの場合、
エンドゾーン内にいる選手が、エンドゾーン内にある
ボールを確保した瞬間にTDが成立します。
前半の桜庭君のプレイでは、キャッチしたボールが
フィールド外にあるように見えますが、パスキャッチに関しては
フィールド外上空にあるボールでもキャッチが認められます。
さらにゴールラインより奥では、フィールド外にあるボールも
エンドゾーン内と認識されます。
ですから、桜庭君がフィールド内に足を付いた為に
エンドゾーン内にあるボールのパスキャッチが成立した事になり、
(2)の条件が満たされTD成立となったのでした。
そして今回、前半最後のプレイでは、
パイロンと呼ばれるエンドゾーンの角にある棒のような物を
猫山君が蹴った描写がされていました。
パイロンもエンドゾーン内の空間と認識されていますから、
パイロンを蹴った瞬間に猫山君はエンドゾーン内に
入っていた事になります。
しかしボールがエンドゾーン内に入っていなかった場合には、
体がエンドゾーン内に入っていたとしてもTDは成立しません。
次のページで倒れた描写が有りましたが、セナ君の体が有るために
猫山君はボールを前に差し出すことが出来ていないはずです。
セナ君も猫山君もフィールド外だからボールを前に差し出す事は
関係がないのでは?と思われるかもしれません。
しかしエンドゾーン上の空間というのは、
フィールド内だけでなくフィールド外にも延長されていまして、
フィールド外であったとしてもボールがゴールラインの延長線上を
超えていればルール上はTDとなります。
前回の感想で書いたようにパイロンにボールをぶつけていれば、
(1)の条件が満たされたのですが、
横からの不意のタックルだったので
猫山君はそこまでの動きをする事が出来なかったようです。
セナ君の大殊勲のタックルのおかげで
泥門は7点差のまま前半を終了する事が出来ました。
リコちゃんの前半のまとめはネーム力の無駄遣いだ……。
リコちゃんが疑問を抱いた高見さんの最後の判断、
やはり高見さんは慎重には慎重を期していたようです。
高見さんの想像した最悪の結末(INTリターンTD)になれば、
前半が13-13の同点に追いつかれる事になりますから、
より安全な選択をした事は当然の事でしょう。
フィールドの方では、赤羽&水町君によるハーフタイムショーが
行われていましたが、戦っている選手達にとっては、
ハーフタイムの20分は裏の戦いの場。
王城の選手はバスの中で、泥門の選手はトラックの中で
体を休めたり研究をしたりと後半に向けての準備をしています。
ヒル魔さん・セナ君・まもりさんは、
「あて」の無い進さんの弱点分析に……。
ムサシさんは大雨の中でのキック練習、
そしてモン太と夏彦さんはパスキャッチ練習……
でも夏彦さんにとっては練習にならないな、これ。
王城サイドでは、高見さんがモン太とのレシーバー戦を桜庭に告げ、
泥門サイドでは、セナ君が進さんをブチ飛ばすという
策にもなっていない策をヒル魔さんが提示。
この提案、文字通り受け取ってよいのかな?
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
泥門はランプレイを中心にたっぷり時間を費やして3点を奪取、
13-6として7点差まで追い上げました。
しかし泥門が得点しましたから次の攻撃は王城、
前半終了まで4分を残した状態で、王城に攻撃権が渡りました。
バリスタが完璧に止められていない状況ですから、
残り4分もあれば泥門が失点する可能性は非常に高いです。
失点を許したくない泥門、ここでヒル魔さんが応急の桜庭君対策として、
モン太と夏彦さんによるダブルカバーを指示しました。
しかし犬猿(バカ猿か?)の仲である2人をセットで使うとなると……
予想通りプレイ前からもうモメちゃっていました。
雲水さんがニッケル守備という言葉を使いましたが、
厳密に言うとちょっとニュアンスが異なっています。
ニッケルと言うのは5セント硬貨の愛称でして、
転じてアメフトでは5人目のディフェンスバックの事を指します。
212th downで説明をしていますが、改めて説明します。
ディフェンスにおいて、ボールに近い順にポジションを挙げると
ディフェンスライン(DL)、ラインバッカー(LB)、
ディフェンスバック(DB)の順に配されています。
通常、DLとLBで7人を配しますから、DBは4人となるのですが、
攻撃側にレシーバーが多く(5人)配された時に、
DBが4人のままではDB以外の選手が
レシーバーをマークせねばならなくなります。
そうなるとパスが通されやすい状況となってしまいますから、
DLかLBの選手を減らして代わりにパスカバーが上手い
DBの選手を増やすニッケル守備で対応するのです。
泥門にはCBの控え選手がいませんから、
LBを夏彦さんをCB扱いとして桜庭君にぶつけましたので、
ニッケル守備と言えるかもしれませんが……
本来は控えのCBを投入する戦術だと覚えておいてください。
ニッケル守備の弱点は、体格の良いDLやLBを減らしてしまうので、
ランプレイをされた時に止めにくくなってしまいます。
今回の場合では、桜庭君をダブルカバーしたために
中央の人数自体も減ってしまった事もあり、
進さんを使った中央のランプレイにやられてしまっていました。
さらに、実際のニッケル守備で出てくる選手は
控えクラスの選手が多いので、実力の面でやや落ちる事となり
ニッケルで出てきた選手を狙われてしまう事があります。
王城はランプレイで前進に成功しましたが……
ここで桜庭君が高見さんにパスを直訴、
桜庭君の成長が分かる言動でした。
この桜庭君の言葉に、進さん・高見さんも同意し、
続いてのプレイでは桜庭君にパスが投げ込まれました。
桜庭君は、モン太・夏彦さんのダブルカバーをものともせず
パスキャッチに成功して1st downを獲得。
桜庭君へのパス成功で王城オフェンスは俄然勢いに乗り、
ゴールラインまであと10ヤード程の所まで攻め込んでいきました。
ここまで進んで残り時間は13秒、さすが策士高見さん、
時間のコントロールもバッチリ決まっています。
そして続いてのプレイが開始、王城の選択はパスプレイ……
桜庭君に投げ込もうとした高見さんでしたが、
モン太を見て桜庭君へのパスを取りやめ、
セーフティバルブの猫山君にターゲットを変更しました。
セーフティバルブについては212th downで説明したとおり
パスプレイ時にターゲットが見つけられなかった時の
保険となる選手のことです。
パスプレイ時には、RBやFB、TEがブロック役を担いますが、
一度ブロックして時間を稼いだ後やプレイが崩れた時に、
パスを受けやすい位置に動いてパスターゲットとなります。
後退させられそうなプレイを前進に変える事が出来るなど、
このセーフティバルブの働きはとても重要なのです。
このプレイでの高見さんの選択は頷けるものがあります。
安全・確実をモットーとしたQBですし、
ここでインターセプトを喫してしまうと
ハーフタイムでチームの雰囲気が悪くなってしまいます。
万が一の事を排すべく、より成功率の高い方法を
選んだ方がベターだと感じたのでしょう。
事実、セーフティバルブの猫山君の前が空いていたので、
TDの可能性はこちらの方がより高かったでしょうから。
エンドゾーンへ向けてサイドライン際を走る猫山君でしたが、
横から凄い勢いで突っ込んできたセナ君にタックルを食らいました。
セナ君のタックルが描かれたシーンで、
右下に四角い棒がありますがこれはパイロンと呼ばれるものです。
ボールがこのパイロンの有るラインを超えればTD成立という
目安の為の棒になっています。
猫山君もこの時、タックルを受けた後に手を伸ばして、
ボールをパイロンにぶつければTDとなるのですが……
果たしてそれが出来たのかはこの描写だけでは分かりません。
前半は13-6のままで終わるのか、王城が追加点を奪うのか?
泥門はランプレイを中心にたっぷり時間を費やして3点を奪取、
13-6として7点差まで追い上げました。
しかし泥門が得点しましたから次の攻撃は王城、
前半終了まで4分を残した状態で、王城に攻撃権が渡りました。
バリスタが完璧に止められていない状況ですから、
残り4分もあれば泥門が失点する可能性は非常に高いです。
失点を許したくない泥門、ここでヒル魔さんが応急の桜庭君対策として、
モン太と夏彦さんによるダブルカバーを指示しました。
しかし犬猿(バカ猿か?)の仲である2人をセットで使うとなると……
予想通りプレイ前からもうモメちゃっていました。
雲水さんがニッケル守備という言葉を使いましたが、
厳密に言うとちょっとニュアンスが異なっています。
ニッケルと言うのは5セント硬貨の愛称でして、
転じてアメフトでは5人目のディフェンスバックの事を指します。
212th downで説明をしていますが、改めて説明します。
ディフェンスにおいて、ボールに近い順にポジションを挙げると
ディフェンスライン(DL)、ラインバッカー(LB)、
ディフェンスバック(DB)の順に配されています。
通常、DLとLBで7人を配しますから、DBは4人となるのですが、
攻撃側にレシーバーが多く(5人)配された時に、
DBが4人のままではDB以外の選手が
レシーバーをマークせねばならなくなります。
そうなるとパスが通されやすい状況となってしまいますから、
DLかLBの選手を減らして代わりにパスカバーが上手い
DBの選手を増やすニッケル守備で対応するのです。
泥門にはCBの控え選手がいませんから、
LBを夏彦さんをCB扱いとして桜庭君にぶつけましたので、
ニッケル守備と言えるかもしれませんが……
本来は控えのCBを投入する戦術だと覚えておいてください。
ニッケル守備の弱点は、体格の良いDLやLBを減らしてしまうので、
ランプレイをされた時に止めにくくなってしまいます。
今回の場合では、桜庭君をダブルカバーしたために
中央の人数自体も減ってしまった事もあり、
進さんを使った中央のランプレイにやられてしまっていました。
さらに、実際のニッケル守備で出てくる選手は
控えクラスの選手が多いので、実力の面でやや落ちる事となり
ニッケルで出てきた選手を狙われてしまう事があります。
王城はランプレイで前進に成功しましたが……
ここで桜庭君が高見さんにパスを直訴、
桜庭君の成長が分かる言動でした。
この桜庭君の言葉に、進さん・高見さんも同意し、
続いてのプレイでは桜庭君にパスが投げ込まれました。
桜庭君は、モン太・夏彦さんのダブルカバーをものともせず
パスキャッチに成功して1st downを獲得。
桜庭君へのパス成功で王城オフェンスは俄然勢いに乗り、
ゴールラインまであと10ヤード程の所まで攻め込んでいきました。
ここまで進んで残り時間は13秒、さすが策士高見さん、
時間のコントロールもバッチリ決まっています。
そして続いてのプレイが開始、王城の選択はパスプレイ……
桜庭君に投げ込もうとした高見さんでしたが、
モン太を見て桜庭君へのパスを取りやめ、
セーフティバルブの猫山君にターゲットを変更しました。
セーフティバルブについては212th downで説明したとおり
パスプレイ時にターゲットが見つけられなかった時の
保険となる選手のことです。
パスプレイ時には、RBやFB、TEがブロック役を担いますが、
一度ブロックして時間を稼いだ後やプレイが崩れた時に、
パスを受けやすい位置に動いてパスターゲットとなります。
後退させられそうなプレイを前進に変える事が出来るなど、
このセーフティバルブの働きはとても重要なのです。
このプレイでの高見さんの選択は頷けるものがあります。
安全・確実をモットーとしたQBですし、
ここでインターセプトを喫してしまうと
ハーフタイムでチームの雰囲気が悪くなってしまいます。
万が一の事を排すべく、より成功率の高い方法を
選んだ方がベターだと感じたのでしょう。
事実、セーフティバルブの猫山君の前が空いていたので、
TDの可能性はこちらの方がより高かったでしょうから。
エンドゾーンへ向けてサイドライン際を走る猫山君でしたが、
横から凄い勢いで突っ込んできたセナ君にタックルを食らいました。
セナ君のタックルが描かれたシーンで、
右下に四角い棒がありますがこれはパイロンと呼ばれるものです。
ボールがこのパイロンの有るラインを超えればTD成立という
目安の為の棒になっています。
猫山君もこの時、タックルを受けた後に手を伸ばして、
ボールをパイロンにぶつければTDとなるのですが……
果たしてそれが出来たのかはこの描写だけでは分かりません。
前半は13-6のままで終わるのか、王城が追加点を奪うのか?
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
雨足が強まるのと呼応して、試合の方も白熱度が増しています。
泥門はセナ君のランプレイを中心に選択。
セナ君の走りは大雨でも衰えず、気迫の走りで猪狩を抜き去ります。
まあ、RBがラインの選手に捕まるのはまずいのですけど……。
結局進さんに止められてしまい、大きな前進は出来ませんでしたが、
それでも少しずつ前進を続け、1st downを獲得し続けています。
セナ君は進さんに完膚なきまでに叩きのめされたにも関わらず、
戦う気持ちは衰えてはいない様です。
セナ君の衰えぬ走りに桜庭君が感嘆していますが、
その後の回想でのパシリシーンが……シリアス台無しだ。
もっとシリアス台無しなのは次のシーンでしたが……
夏彦さんと大田原のバカ頂上決戦。
「単なるスピン」と「屁」の対決て。
ちなみにこのプレイは石丸君がファンブルして起きたプレイでしたが、
RBでなくFBの位置にいる選手に持たせたり、
違うタイプのRBに持たせたりする事は、
走りのチェンジ・オブ・ペースではなく、
プレイのチェンジ・オブ・ペース。
ボールを渡すタイミングがズレるので、
ディフェンスの意表を突く事が出来ますし、
それ以降のプレイでディフェンスに迷いを生み出す効果もあります。
しかし進さんのタックルを食らった石丸君は大丈夫だったのか?
ドクロマーク出ちゃっていましたけど。
泥門はしつこくランプレイを選択し、1st downを更新し続けましたが、
最後には大田原さんに止められてしまいました。
栗田君にブロックをされながらもセナ君に対応する、
実力もきちんとある事が分かるプレイです、バカですけど。
攻撃を止められた泥門ですが、敵陣27ヤードからFGにトライ。
この位置からだと45ヤード近いFGとなるのですが、
大雨に長い距離という厳しい状況にもかかわらず、
武蔵はFGを見事に成功、泥門は3点を追加して13-6としました。
さすが王城ディフェンス、TDをなかなか許してもらえません。
TDどころかレッドゾーン(敵陣20ヤード以内)までも
攻め込ませてもらえていないのですが。
泥門としてもTDこそ奪えていないものの、
王城のトライ・フォー・ポイントが1回失敗しているので、
この時点で7点差と、1回のTDで追いつく点差ではあります。
それでもTDを奪えないという事実は大きいです。
ランプレイ中心で時間を消費したのは、
ハーフタイムのアジャストメントの為でした。
しかし20分有るハーフタイム中に進さんの弱点を探すという、
あまりにも消極的な作戦……もちろんボールコントロールオフェンスの
意味合いも含んでいると思われますけど、
(ボールコントロールオフェンスに関しては142th downで)
そんな消極的で受身な作戦しか選べない事が、
泥門が厳しい立場に置かれている事を如実に示しています。
ハーフタイムでのアジャストメント(adjustment=順応・調節)は、
NFLでも大事な要素の1つです。
試合前にきちんと準備をしておいたとしても、
相手チームの戦略に合わなかったり、怪我人の発生したりすると
100%上手くいく保証はありません。
そこで、その問題点を解決し後半に新たな作戦で挑む為に、
ハーフタイム中にコーチが細かい指示を与えて調節をします。
アジャストメントが上手くハマったが故に
後半の試合展開ががらりと変わり、
大逆転が起こる試合もたびたび有ります。
それぐらいハーフタイムでのアジャストメントは大切なのです。
「この世に無敵の奴なんざいねえ!!」と啖呵を切ったヒル魔さんに
ムサシさんの冷静なツッコミが……
でもその夢をずっと共有していたからこそ、
理解している発言をするムサシと栗田君。
何気ないやりとりで、麻黄3人組の絆を描いているのは上手い。
前半残り4分で攻撃権は王城。
これ以上離されたくない泥門が、守備で踏ん張れるのか?
雨足が強まるのと呼応して、試合の方も白熱度が増しています。
泥門はセナ君のランプレイを中心に選択。
セナ君の走りは大雨でも衰えず、気迫の走りで猪狩を抜き去ります。
まあ、RBがラインの選手に捕まるのはまずいのですけど……。
結局進さんに止められてしまい、大きな前進は出来ませんでしたが、
それでも少しずつ前進を続け、1st downを獲得し続けています。
セナ君は進さんに完膚なきまでに叩きのめされたにも関わらず、
戦う気持ちは衰えてはいない様です。
セナ君の衰えぬ走りに桜庭君が感嘆していますが、
その後の回想でのパシリシーンが……シリアス台無しだ。
もっとシリアス台無しなのは次のシーンでしたが……
夏彦さんと大田原のバカ頂上決戦。
「単なるスピン」と「屁」の対決て。
ちなみにこのプレイは石丸君がファンブルして起きたプレイでしたが、
RBでなくFBの位置にいる選手に持たせたり、
違うタイプのRBに持たせたりする事は、
走りのチェンジ・オブ・ペースではなく、
プレイのチェンジ・オブ・ペース。
ボールを渡すタイミングがズレるので、
ディフェンスの意表を突く事が出来ますし、
それ以降のプレイでディフェンスに迷いを生み出す効果もあります。
しかし進さんのタックルを食らった石丸君は大丈夫だったのか?
ドクロマーク出ちゃっていましたけど。
泥門はしつこくランプレイを選択し、1st downを更新し続けましたが、
最後には大田原さんに止められてしまいました。
栗田君にブロックをされながらもセナ君に対応する、
実力もきちんとある事が分かるプレイです、バカですけど。
攻撃を止められた泥門ですが、敵陣27ヤードからFGにトライ。
この位置からだと45ヤード近いFGとなるのですが、
大雨に長い距離という厳しい状況にもかかわらず、
武蔵はFGを見事に成功、泥門は3点を追加して13-6としました。
さすが王城ディフェンス、TDをなかなか許してもらえません。
TDどころかレッドゾーン(敵陣20ヤード以内)までも
攻め込ませてもらえていないのですが。
泥門としてもTDこそ奪えていないものの、
王城のトライ・フォー・ポイントが1回失敗しているので、
この時点で7点差と、1回のTDで追いつく点差ではあります。
それでもTDを奪えないという事実は大きいです。
ランプレイ中心で時間を消費したのは、
ハーフタイムのアジャストメントの為でした。
しかし20分有るハーフタイム中に進さんの弱点を探すという、
あまりにも消極的な作戦……もちろんボールコントロールオフェンスの
意味合いも含んでいると思われますけど、
(ボールコントロールオフェンスに関しては142th downで)
そんな消極的で受身な作戦しか選べない事が、
泥門が厳しい立場に置かれている事を如実に示しています。
ハーフタイムでのアジャストメント(adjustment=順応・調節)は、
NFLでも大事な要素の1つです。
試合前にきちんと準備をしておいたとしても、
相手チームの戦略に合わなかったり、怪我人の発生したりすると
100%上手くいく保証はありません。
そこで、その問題点を解決し後半に新たな作戦で挑む為に、
ハーフタイム中にコーチが細かい指示を与えて調節をします。
アジャストメントが上手くハマったが故に
後半の試合展開ががらりと変わり、
大逆転が起こる試合もたびたび有ります。
それぐらいハーフタイムでのアジャストメントは大切なのです。
「この世に無敵の奴なんざいねえ!!」と啖呵を切ったヒル魔さんに
ムサシさんの冷静なツッコミが……
でもその夢をずっと共有していたからこそ、
理解している発言をするムサシと栗田君。
何気ないやりとりで、麻黄3人組の絆を描いているのは上手い。
前半残り4分で攻撃権は王城。
これ以上離されたくない泥門が、守備で踏ん張れるのか?
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
セナ君と進さんとの直接対決はまずは進さんに軍配。
テレビで見ていた阿含をも驚愕させるような動きを見せたようです。
攻撃を止められてしまった泥門ですが、
守備では王城のバリスタを止める事が出来ません
セナ君も本職でないディフェンスでは、
進さんには全く歯が立たず、青天を食らってしまいました。
セナ君と進さんでは体格差があるから、
この組み合わせでは仕方ないですけど……。
結局、王城の攻撃を止める事が出来ず、
最後は進さんのTDランを許してしまいました。
さらに今度はトライ・フォー・ポイントも決められ
13-3とリードを広げられてしまいました。
ここでヒル魔さんが、ハンドサインでまもりさんに何か伝えていました。
しかし、2人ともが難しい表情を浮かべていましたし、
ヒル魔さんも、栗田君の問いにもらしくない返答の仕方を見せた事から、
あまり使いたくなかった手段のように感じられました。
まもりさんもビデオテープを持ってどこかへ行ったけど、
何をするんだろう?
再び泥門の攻撃、ここで佐竹君を引っ込めて
オフェンスラインに重佐武君を起用。
石丸君より体格に勝る十文字君をFBとして起用してきました。
ラインの選手をFBとして使うプレイはNFLでも良く見られます。
FBよりもライン(攻守ともに)の方が体格が良いので、
エンドゾーン目前からの攻撃の際にラインの選手をFBに入れ、
ゴールラインディフェンス(最初の王城戦で登場)に対抗するのです。
もちろん裏プレイとして、FBの位置に入ったラインの選手が
パスコースへ出てパスをキャッチするという事もあります。
FBに入った十文字君は、重佐武君とともに猪狩をブロックし
セナ君の走路を作り出しました。
その走路をセナ君は走り抜けたのですが……
直後に進さんのトライデントタックルが炸裂。
進さんの体がフレームに入ってこない描写から、
タックルの早さが伝わってくるような感じ、上手い描写だなぁ。
激しいタックルに吹っ飛ばされたセナ君ですが、
きちんとボールを手放さなかった点は良かったです。
でも進さんの強さを認識するには十分すぎるほどの
強烈なタックルを食らった上に、進さんを失望させてしまったと
感じたのかセナ君の目から涙が零れ落ちていました。
でも悔し涙を流せるって事は良い事ですよ、
負ける事が気にならないような人間には頂点は極められませんから。
悔し涙を否定するのも勝負師らしくて良いですね。
その後モン太&黒木君に突っ込まれましたが。
でもそのツッコミの後にセナ君も気持ちを入れ替えたよう、
春大会のときみたいに「抜けるかも」なんて台詞ではなく、
「ランで行きたいんですけど…!」と言い切りました。
成長したのは感じられていましたが、
本当に春大会のときとは別人のようです。
ヒル魔さんの策はランオンリーという極端なもののようですが、
その策がどのような効果をもたらすのか。
セナ君と進さんとの直接対決はまずは進さんに軍配。
テレビで見ていた阿含をも驚愕させるような動きを見せたようです。
攻撃を止められてしまった泥門ですが、
守備では王城のバリスタを止める事が出来ません
セナ君も本職でないディフェンスでは、
進さんには全く歯が立たず、青天を食らってしまいました。
セナ君と進さんでは体格差があるから、
この組み合わせでは仕方ないですけど……。
結局、王城の攻撃を止める事が出来ず、
最後は進さんのTDランを許してしまいました。
さらに今度はトライ・フォー・ポイントも決められ
13-3とリードを広げられてしまいました。
ここでヒル魔さんが、ハンドサインでまもりさんに何か伝えていました。
しかし、2人ともが難しい表情を浮かべていましたし、
ヒル魔さんも、栗田君の問いにもらしくない返答の仕方を見せた事から、
あまり使いたくなかった手段のように感じられました。
まもりさんもビデオテープを持ってどこかへ行ったけど、
何をするんだろう?
再び泥門の攻撃、ここで佐竹君を引っ込めて
オフェンスラインに重佐武君を起用。
石丸君より体格に勝る十文字君をFBとして起用してきました。
ラインの選手をFBとして使うプレイはNFLでも良く見られます。
FBよりもライン(攻守ともに)の方が体格が良いので、
エンドゾーン目前からの攻撃の際にラインの選手をFBに入れ、
ゴールラインディフェンス(最初の王城戦で登場)に対抗するのです。
もちろん裏プレイとして、FBの位置に入ったラインの選手が
パスコースへ出てパスをキャッチするという事もあります。
FBに入った十文字君は、重佐武君とともに猪狩をブロックし
セナ君の走路を作り出しました。
その走路をセナ君は走り抜けたのですが……
直後に進さんのトライデントタックルが炸裂。
進さんの体がフレームに入ってこない描写から、
タックルの早さが伝わってくるような感じ、上手い描写だなぁ。
激しいタックルに吹っ飛ばされたセナ君ですが、
きちんとボールを手放さなかった点は良かったです。
でも進さんの強さを認識するには十分すぎるほどの
強烈なタックルを食らった上に、進さんを失望させてしまったと
感じたのかセナ君の目から涙が零れ落ちていました。
でも悔し涙を流せるって事は良い事ですよ、
負ける事が気にならないような人間には頂点は極められませんから。
悔し涙を否定するのも勝負師らしくて良いですね。
その後モン太&黒木君に突っ込まれましたが。
でもそのツッコミの後にセナ君も気持ちを入れ替えたよう、
春大会のときみたいに「抜けるかも」なんて台詞ではなく、
「ランで行きたいんですけど…!」と言い切りました。
成長したのは感じられていましたが、
本当に春大会のときとは別人のようです。
ヒル魔さんの策はランオンリーという極端なもののようですが、
その策がどのような効果をもたらすのか。
感情にとらわれる事無く、相手の実力を過不足無く評価する
進さんが描かれたことが有りましたが、
自分に対しての評価も冷静すぎな位です。
そんな進さんがショーグンと出会い、
自分の居場所を見つけたという感じなのかな。
ショーグンの過大すぎる期待に対しても、
自分の存在意義を見つけてくれた師に対しての
恩義を感じているかのように応え続ける進さんの姿に
求道者のような高潔さが感じられました。
それにしても進さんへのトレーニングは生半可じゃないですけど。
集団脱走後の進さんとショーグンの会話は心に響きます。
自分の果たせなかった夢を叶える為に、
厳しいトレーニングを課していたショーグンに対し、
力強い言葉で肯定をした進さん……
こういう見えない絆で結ばれているような師弟関係は良いなぁ。
アメフトを含めチームスポーツでは、
チーム内の規律が緩んだ時にチームが崩壊していきがちです。
選手によるコーチ陣への批判がその際たるもので、
そのような言葉が出るようなチームは大くの場合、沈んでいきます。
逆に規律がしっかりしているチームは、
選手とコーチ陣の意思統一もなされている為、
チームが良い方向に回ることが多くなります。
この王城の場合では、たがが外れかかったものの
意志の強い選手達がコーチを信じる事によって
チーム状態を立て直したように見えました。
今回は進さんがメインのエピソードだったにも関わらず、
桜庭君についてもしっかり描かれていました。
桜庭君の進への視線や、翌日になっても課題を完遂しようとする
しぶとさが描かれていた事も好印象。
進さんももちろん凄いんですけど、
これだけのトレーニングにも負けずについていった桜庭君が、
後にショーグンから期待される存在になった事も頷けます。
そして、進さんとヒル魔さんにも因縁が……。
創部10分後に、3人しかいない状態で王城に練習試合を申し込んだり、
アイシールド21を連れて来るとタンカを切ったり、
さすがヒル魔さんという感じでハッタリをかましています。
でもアイシールドに関しては、現実にしちゃっているのが凄いな。
場面は戻って、王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
進vs.セナ、因縁の直接対決は進さんの先勝。
進さんは走力を向上させた上に、ロデオドライブを使って
瞬間的な加速力を得てセナ君に追いついたのか?
ヒル魔さんの言うとおりバケモノのようですけど、
ヒル魔さんの顔からは焦りというよりも、
少し嬉しそうな面も感じられたのは気のせいかな?
タックルを受けて倒れているセナ君に対し、進さんが勝利を宣言。
これまでも戦いの中で自らを成長させてきたセナ君ですが、
今度の壁は高く高くそびえ立っている感じがします。
進さんが描かれたことが有りましたが、
自分に対しての評価も冷静すぎな位です。
そんな進さんがショーグンと出会い、
自分の居場所を見つけたという感じなのかな。
ショーグンの過大すぎる期待に対しても、
自分の存在意義を見つけてくれた師に対しての
恩義を感じているかのように応え続ける進さんの姿に
求道者のような高潔さが感じられました。
それにしても進さんへのトレーニングは生半可じゃないですけど。
集団脱走後の進さんとショーグンの会話は心に響きます。
自分の果たせなかった夢を叶える為に、
厳しいトレーニングを課していたショーグンに対し、
力強い言葉で肯定をした進さん……
こういう見えない絆で結ばれているような師弟関係は良いなぁ。
アメフトを含めチームスポーツでは、
チーム内の規律が緩んだ時にチームが崩壊していきがちです。
選手によるコーチ陣への批判がその際たるもので、
そのような言葉が出るようなチームは大くの場合、沈んでいきます。
逆に規律がしっかりしているチームは、
選手とコーチ陣の意思統一もなされている為、
チームが良い方向に回ることが多くなります。
この王城の場合では、たがが外れかかったものの
意志の強い選手達がコーチを信じる事によって
チーム状態を立て直したように見えました。
今回は進さんがメインのエピソードだったにも関わらず、
桜庭君についてもしっかり描かれていました。
桜庭君の進への視線や、翌日になっても課題を完遂しようとする
しぶとさが描かれていた事も好印象。
進さんももちろん凄いんですけど、
これだけのトレーニングにも負けずについていった桜庭君が、
後にショーグンから期待される存在になった事も頷けます。
そして、進さんとヒル魔さんにも因縁が……。
創部10分後に、3人しかいない状態で王城に練習試合を申し込んだり、
アイシールド21を連れて来るとタンカを切ったり、
さすがヒル魔さんという感じでハッタリをかましています。
でもアイシールドに関しては、現実にしちゃっているのが凄いな。
場面は戻って、王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
進vs.セナ、因縁の直接対決は進さんの先勝。
進さんは走力を向上させた上に、ロデオドライブを使って
瞬間的な加速力を得てセナ君に追いついたのか?
ヒル魔さんの言うとおりバケモノのようですけど、
ヒル魔さんの顔からは焦りというよりも、
少し嬉しそうな面も感じられたのは気のせいかな?
タックルを受けて倒れているセナ君に対し、進さんが勝利を宣言。
これまでも戦いの中で自らを成長させてきたセナ君ですが、
今度の壁は高く高くそびえ立っている感じがします。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
高見→桜庭くんのパスTD奪った王城が6-3リード、
しかし続いては泥門の攻撃です。
ヒル魔さんの策に対して受身に回らないようにと
王城側が取った作戦は進さんによるブリッツでした。
進さんがラインの真ん中付近をこじ開け突っ込んできた為、
ヒル魔さんはパスを投げ捨てました。
ブリッツ対策としては、ブリッツをした選手の守るべきゾーンが
空くはずので、そのゾーンへパスを投げ込むのが定石です。
しかし今回のように中央から突破されてしまうと、
その空いたゾーンへとパスを投げるレーンが塞がれてしまうので、
投げ捨てをせざるを得なくなります。
分かりやすい体勢で進さんはブリッツを仕掛けましたが、
この体勢がディスガイズになっている場合も有るので、
QBとしては読みにくい事この上ありません。
ディスガイズを和訳すると、名詞ではごまかし、動詞で偽る。
近年では、このディスガイズを用いたディフェンスが
かなり目立つようになって来ました。
ディスガイズの目的としては、ブロックの分担やプレイなどに
迷いを生じさせて、オフェンスを止めようとする事。
今回の進さんの場合でも、ブリッツの体勢を見せておきながら
実はブリッツをしないで普通の守りをするという事もあるのです。
もちろんブリッツの素振りを見せないままブリッツをしたり
ディフェンス選手がオフェンスラインのどの隙間を狙うかを
悟られないように頻繁に動いたりと、
様々なディスガイズがプレイ前には行われます。
受身となりやすいディフェンス側が、プレイ前に能動的に出来る
数少ない事がこのディスガイズなのです。
しかし進さんのブリッツ体勢は、ディスガイズなどではなく
泥門に対する挑発行為……生真面目というかバカ正直というか
ともかく進さんらしいプレイスタイルだと思いますよ。
続いての泥門の2nd downの攻撃、
王城は再び進さんのブリッツを入れてきました。
ヒル魔さんは進さんの突進を上手くかわしたかに見えましたが、
進さんもヒル魔さんの動きに素早く反応してタックルを浴びせました。
強烈なタックルを食らったヒル魔さんは、ボールをファンブル……
しかし自らボールを確保し事なきを得ましたが、
ヒル魔さんらしからぬ危険なプレイでしたよ。
保守的なイメージのあった王城が、積極的にブリッツを仕掛ける。
攻撃力の向上が王城の戦術をがらりと変えたとの事ですが、
確かに攻撃力が上がればディフェンスはかなり楽になります。
雪光さんの言う通り、得点を奪ってくれる可能性が増えるので
少しギャンブル的なディフェンスを仕掛けやすくなります。
そしてさらに攻撃力の向上には、
作中に書かれていないメリットがあるのです。
攻撃力が上がると、1st downを獲得しやすくなり
オフェンスのプレイ数が増えていきます。
するとディフェンスは休む時間が長く取れるようになる為、
試合の終盤になってもバテる事が少なくなり、
高いパフォーマンスを維持し続けることが出来るのです。
王城のような守備重視のチームで攻撃が進むようになると、
『オフェンスが時間を使って得点 → 休んでいて元気いっぱいの
ディフェンスが前進を許さず、パントに追い込み攻撃権奪取。』
上のような好循環が生まれやすくなります。
これはアメフトにおける理想的な勝ちパターン、
このパターンに持ち込むことが出来れば、大概負けません。
5回連続でパス攻撃を封じられた泥門、
進さんの挑発もありランプレイを選択してきました。
ヒル魔さんがサックされましたから、
1st down更新まではかなりの距離を残した状況となっています。
このようなほぼ1st down更新が不可能な状況になった場合には、
無理に1st downの更新を狙ってパスを投げ込み
インターセプトでもされてしまったら、
泥門はさらに追い詰められる事となります。
ですからランプレイで少しでもボールを前に進めた方が得策です。
3rd downの攻撃、泥門のオフェンスライン陣も、
セナ君を走らせるために必死でブロックし続けています。
そして互いに「負けた」と思っているからこそ、
さらなる高みを目指してトレーニングを積み重ねてきた
セナ君と進さんの2人がついに直接対決。
セナ君は全く減速せずにスピンムーブをし、
一時は進さんを抜き去った……と思いきや、
進さんは見ていたもの全てが驚愕するような動きを見せ、
セナ君へと追いすがります。
栗田さんをかち上げ、ヒル魔さんに判断の余裕を与えず、
そしてセナ君のスピードにも追いつくという、
タイトル通りの「PERFECT PLAYER」進清十郎……
泥門は、そしてセナ君は、努力し進化し続ける天才
進清十郎を破り、試合に勝つことが出来るのか?
高見→桜庭くんのパスTD奪った王城が6-3リード、
しかし続いては泥門の攻撃です。
ヒル魔さんの策に対して受身に回らないようにと
王城側が取った作戦は進さんによるブリッツでした。
進さんがラインの真ん中付近をこじ開け突っ込んできた為、
ヒル魔さんはパスを投げ捨てました。
ブリッツ対策としては、ブリッツをした選手の守るべきゾーンが
空くはずので、そのゾーンへパスを投げ込むのが定石です。
しかし今回のように中央から突破されてしまうと、
その空いたゾーンへとパスを投げるレーンが塞がれてしまうので、
投げ捨てをせざるを得なくなります。
分かりやすい体勢で進さんはブリッツを仕掛けましたが、
この体勢がディスガイズになっている場合も有るので、
QBとしては読みにくい事この上ありません。
ディスガイズを和訳すると、名詞ではごまかし、動詞で偽る。
近年では、このディスガイズを用いたディフェンスが
かなり目立つようになって来ました。
ディスガイズの目的としては、ブロックの分担やプレイなどに
迷いを生じさせて、オフェンスを止めようとする事。
今回の進さんの場合でも、ブリッツの体勢を見せておきながら
実はブリッツをしないで普通の守りをするという事もあるのです。
もちろんブリッツの素振りを見せないままブリッツをしたり
ディフェンス選手がオフェンスラインのどの隙間を狙うかを
悟られないように頻繁に動いたりと、
様々なディスガイズがプレイ前には行われます。
受身となりやすいディフェンス側が、プレイ前に能動的に出来る
数少ない事がこのディスガイズなのです。
しかし進さんのブリッツ体勢は、ディスガイズなどではなく
泥門に対する挑発行為……生真面目というかバカ正直というか
ともかく進さんらしいプレイスタイルだと思いますよ。
続いての泥門の2nd downの攻撃、
王城は再び進さんのブリッツを入れてきました。
ヒル魔さんは進さんの突進を上手くかわしたかに見えましたが、
進さんもヒル魔さんの動きに素早く反応してタックルを浴びせました。
強烈なタックルを食らったヒル魔さんは、ボールをファンブル……
しかし自らボールを確保し事なきを得ましたが、
ヒル魔さんらしからぬ危険なプレイでしたよ。
保守的なイメージのあった王城が、積極的にブリッツを仕掛ける。
攻撃力の向上が王城の戦術をがらりと変えたとの事ですが、
確かに攻撃力が上がればディフェンスはかなり楽になります。
雪光さんの言う通り、得点を奪ってくれる可能性が増えるので
少しギャンブル的なディフェンスを仕掛けやすくなります。
そしてさらに攻撃力の向上には、
作中に書かれていないメリットがあるのです。
攻撃力が上がると、1st downを獲得しやすくなり
オフェンスのプレイ数が増えていきます。
するとディフェンスは休む時間が長く取れるようになる為、
試合の終盤になってもバテる事が少なくなり、
高いパフォーマンスを維持し続けることが出来るのです。
王城のような守備重視のチームで攻撃が進むようになると、
『オフェンスが時間を使って得点 → 休んでいて元気いっぱいの
ディフェンスが前進を許さず、パントに追い込み攻撃権奪取。』
上のような好循環が生まれやすくなります。
これはアメフトにおける理想的な勝ちパターン、
このパターンに持ち込むことが出来れば、大概負けません。
5回連続でパス攻撃を封じられた泥門、
進さんの挑発もありランプレイを選択してきました。
ヒル魔さんがサックされましたから、
1st down更新まではかなりの距離を残した状況となっています。
このようなほぼ1st down更新が不可能な状況になった場合には、
無理に1st downの更新を狙ってパスを投げ込み
インターセプトでもされてしまったら、
泥門はさらに追い詰められる事となります。
ですからランプレイで少しでもボールを前に進めた方が得策です。
3rd downの攻撃、泥門のオフェンスライン陣も、
セナ君を走らせるために必死でブロックし続けています。
そして互いに「負けた」と思っているからこそ、
さらなる高みを目指してトレーニングを積み重ねてきた
セナ君と進さんの2人がついに直接対決。
セナ君は全く減速せずにスピンムーブをし、
一時は進さんを抜き去った……と思いきや、
進さんは見ていたもの全てが驚愕するような動きを見せ、
セナ君へと追いすがります。
栗田さんをかち上げ、ヒル魔さんに判断の余裕を与えず、
そしてセナ君のスピードにも追いつくという、
タイトル通りの「PERFECT PLAYER」進清十郎……
泥門は、そしてセナ君は、努力し進化し続ける天才
進清十郎を破り、試合に勝つことが出来るのか?
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
ランプレイを続けていた王城がついにパスプレイを出してきました。
高見さんのリリースポイント(ボールを手放す場所)の高さを
活かしたエベレストパスがついに発動。
桜庭君へ目掛けて放たれました。
その桜庭君のマーク担当はモン太でしたが、
ランプレイを印象付けられていたせいで前へと動いてしまった上に
40ヤード走のタイムでも桜庭君の方が上……
モン太は桜庭君に完全に置いていかれてしまいました。
ディフェンスの選手がランプレイを止めようと前方に走り始めた瞬間、
レシーバーがディフェンス選手の背後に走りこむ。
そのディフェンス選手の前への1歩を引き出すのが、
繰り返されるランプレイの動きや、ヒル魔さんが得意としている
QBによるハンドオフフェイク(手渡すフリ)なのです。
そしてたった1歩でも前に動いてしまったが為に、
ロングパスが決まってしまう……今回のモン太のような動きは
NFLのプレーヤーでもやってしまう動きなのですが、
この動きが致命的なプレイに繋がってしまう事も多々あるのです。
エンドゾーン内でワイドオープン(がら空き)になった桜庭君、
捕球体制に入ろうとしたのですが、
読んでいたヒル魔さんがカバーしにやってきました。
さすがヒル魔さん、奥へ走らせてしまった桜庭君をきっちりマーク、
最後の砦たるセーフティの役割をきちんと果たしていますよ。
しかもパスインターフェアの反則にならないように、
触れるか触れないかの位置でピッタリマーク……
完璧なディフェンスと言っても過言では無いです。
しかし高見さんが投じたボールはフィールド外に向かっていました。
完全にアウト・オブ・バウンズに出ていたボールだったのですが、
桜庭君がジャンピングキャッチした後、
右足を懸命に伸ばしてインバウンズ(フィールド内)に付けました。
桜庭君のスーパーキャッチが飛び出した所で、
ここでパスキャッチの成立条件について解説してみます。
パスキャッチが成立するための条件としては
・レシーバーがボールを確保
・レシーバーの体の一部がフィールド内に付く
この2つが満たされるとパスキャッチ成立となります。
「ボールの確保」というの条件に関しては、
ボールを動かない位しっかり持つ事でして
手や腕の中でボールが少しでも動くと確保が認められません。
今回の桜庭君のプレイでは、ボールがしっかり確保されている
描写があるコマで、右足をフィールド内に付けましたから、
パスキャッチが認められます。
さらに右足が付いた場所がエンドゾーン内だったのでTDとなります。
パスキャッチの成立条件が上のような条件になっていますから、
レシーバーが浮いている間にタックルをして、
体の一部がフィールド内に付かないように
押し出してしまえば良いのでは?と思われるかもしれません。
しかし、ディフェンスのタックルによって
レシーバーがキャッチ後に押し出された場合には特例があります。
タックルされて押し出されていた場合、
タックルが無ければ足がフィールド内に残せていたと審判が判断すれば、
フィールド内に足が残せていなくてもパスキャッチが認められます。
ですから今回のプレイに関しては、
空中の桜庭君をヒル魔さんが押し出したとしても、
パスキャッチが認められる可能性があるという事になります。
またWRをマークするCBの選手は、素早さが要求される事から
小さい選手が多いので、高さのミスマッチが起き易いです。
これを利用したのが今回高見さんが投げた
フィールド外を狙ったパスでして、
背が高いWRなら足を残してキャッチできるけど、
背が低いCBだと足を残してキャッチできない……
つまりTDパスは決まるけど、インターセプトはされないという
オフェンスにとても有利な状況になるのです。
(パスが完璧な場所に落とせれば……の話ですが)
ちなみに、NFL以外では体の一部がフィールド内に
1箇所だけ付けばキャッチが認められますが、
NFLでは体の一部が2箇所付かなければキャッチが認められません。
ですのでサイドライン際に投じられたパスプレイの時には、
両足を地面につけて倒れこみながら、
手を伸ばしてキャッチしようとするプレイが良く見られます。
パスキャッチの為に自分の体の事は厭わない……
NFLならではの芸術的なプレイの1つがこのサイドライン際のパスキャッチ。
感動する事間違い無しなので、是非見てほしいプレイです。
TDキャッチを決めた桜庭君が、
チームメイトに手洗い祝福を受けていますが……
最後の進さんとの腕を合わせるシーンがカッコ良すぎ。
エースの風格すら漂わせていますよ、桜庭君。
続いては王城のトライ・フォー・ポイント、
しかし栗田君のプレッシャーもあり、キックは失敗。
泥門が激しいプレッシャーを受けながらも
49ヤードのFGを決めたのに対し、
王城は20ヤードほどのトライ・フォー・ポイントを失敗。
キッキングチームでは泥門が上のようです。
続いては泥門の攻撃だったのですが、
その前にセナ君が桜庭君対策を思いつきました。
しかしその対策がダメダメすぎ。
高さしか考えていなくてスピードの事が頭に入っていません。
そりゃ頭良い組にも突っ込まれますがな。
しかし桜庭君を何とかせねばならないのは事実ですから
何かしらの対策を取らないと……
バリスタを破る工夫が楽しみですよ。
ランプレイを続けていた王城がついにパスプレイを出してきました。
高見さんのリリースポイント(ボールを手放す場所)の高さを
活かしたエベレストパスがついに発動。
桜庭君へ目掛けて放たれました。
その桜庭君のマーク担当はモン太でしたが、
ランプレイを印象付けられていたせいで前へと動いてしまった上に
40ヤード走のタイムでも桜庭君の方が上……
モン太は桜庭君に完全に置いていかれてしまいました。
ディフェンスの選手がランプレイを止めようと前方に走り始めた瞬間、
レシーバーがディフェンス選手の背後に走りこむ。
そのディフェンス選手の前への1歩を引き出すのが、
繰り返されるランプレイの動きや、ヒル魔さんが得意としている
QBによるハンドオフフェイク(手渡すフリ)なのです。
そしてたった1歩でも前に動いてしまったが為に、
ロングパスが決まってしまう……今回のモン太のような動きは
NFLのプレーヤーでもやってしまう動きなのですが、
この動きが致命的なプレイに繋がってしまう事も多々あるのです。
エンドゾーン内でワイドオープン(がら空き)になった桜庭君、
捕球体制に入ろうとしたのですが、
読んでいたヒル魔さんがカバーしにやってきました。
さすがヒル魔さん、奥へ走らせてしまった桜庭君をきっちりマーク、
最後の砦たるセーフティの役割をきちんと果たしていますよ。
しかもパスインターフェアの反則にならないように、
触れるか触れないかの位置でピッタリマーク……
完璧なディフェンスと言っても過言では無いです。
しかし高見さんが投じたボールはフィールド外に向かっていました。
完全にアウト・オブ・バウンズに出ていたボールだったのですが、
桜庭君がジャンピングキャッチした後、
右足を懸命に伸ばしてインバウンズ(フィールド内)に付けました。
桜庭君のスーパーキャッチが飛び出した所で、
ここでパスキャッチの成立条件について解説してみます。
パスキャッチが成立するための条件としては
・レシーバーがボールを確保
・レシーバーの体の一部がフィールド内に付く
この2つが満たされるとパスキャッチ成立となります。
「ボールの確保」というの条件に関しては、
ボールを動かない位しっかり持つ事でして
手や腕の中でボールが少しでも動くと確保が認められません。
今回の桜庭君のプレイでは、ボールがしっかり確保されている
描写があるコマで、右足をフィールド内に付けましたから、
パスキャッチが認められます。
さらに右足が付いた場所がエンドゾーン内だったのでTDとなります。
パスキャッチの成立条件が上のような条件になっていますから、
レシーバーが浮いている間にタックルをして、
体の一部がフィールド内に付かないように
押し出してしまえば良いのでは?と思われるかもしれません。
しかし、ディフェンスのタックルによって
レシーバーがキャッチ後に押し出された場合には特例があります。
タックルされて押し出されていた場合、
タックルが無ければ足がフィールド内に残せていたと審判が判断すれば、
フィールド内に足が残せていなくてもパスキャッチが認められます。
ですから今回のプレイに関しては、
空中の桜庭君をヒル魔さんが押し出したとしても、
パスキャッチが認められる可能性があるという事になります。
またWRをマークするCBの選手は、素早さが要求される事から
小さい選手が多いので、高さのミスマッチが起き易いです。
これを利用したのが今回高見さんが投げた
フィールド外を狙ったパスでして、
背が高いWRなら足を残してキャッチできるけど、
背が低いCBだと足を残してキャッチできない……
つまりTDパスは決まるけど、インターセプトはされないという
オフェンスにとても有利な状況になるのです。
(パスが完璧な場所に落とせれば……の話ですが)
ちなみに、NFL以外では体の一部がフィールド内に
1箇所だけ付けばキャッチが認められますが、
NFLでは体の一部が2箇所付かなければキャッチが認められません。
ですのでサイドライン際に投じられたパスプレイの時には、
両足を地面につけて倒れこみながら、
手を伸ばしてキャッチしようとするプレイが良く見られます。
パスキャッチの為に自分の体の事は厭わない……
NFLならではの芸術的なプレイの1つがこのサイドライン際のパスキャッチ。
感動する事間違い無しなので、是非見てほしいプレイです。
TDキャッチを決めた桜庭君が、
チームメイトに手洗い祝福を受けていますが……
最後の進さんとの腕を合わせるシーンがカッコ良すぎ。
エースの風格すら漂わせていますよ、桜庭君。
続いては王城のトライ・フォー・ポイント、
しかし栗田君のプレッシャーもあり、キックは失敗。
泥門が激しいプレッシャーを受けながらも
49ヤードのFGを決めたのに対し、
王城は20ヤードほどのトライ・フォー・ポイントを失敗。
キッキングチームでは泥門が上のようです。
続いては泥門の攻撃だったのですが、
その前にセナ君が桜庭君対策を思いつきました。
しかしその対策がダメダメすぎ。
高さしか考えていなくてスピードの事が頭に入っていません。
そりゃ頭良い組にも突っ込まれますがな。
しかし桜庭君を何とかせねばならないのは事実ですから
何かしらの対策を取らないと……
バリスタを破る工夫が楽しみですよ。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
ムサシが49ヤードFGを成功させ、
泥門デビルバッツが3点を先制しました。
泥門にとっては独播スコーピオンズ戦以来の先制点。
しかし続いては王城のオフェンスがスタート、
ついにバリスタがヴェールを脱ぎます。
最初のプレイの際に高見さんがプレイ予告。
泥門の選手達は、この一言で疑心暗鬼に……
しかし最初のプレイは高見さんの宣言通り、
進さんをFB(リードブロッカー役)として使う
猫山君を使った中央突破のランプレイを使ってきました。
進さんに圧倒された泥門のライン陣、
栗田君が応援に駆けつけたのですが……
進さんは鍛え続けたそのパワーで栗田君を押し込み
猫山君の走路を作り出しました。
このプレイでいきなり1st down(連続攻撃権)を獲得しました。
進さんはボールを持つRBじゃなくてFBで使うのかぁ。
確かにパワーとスピードは有るけど、
ボールを持つ器用さだけは無いのかもしれません。
というか器用な進さんってなんか嫌だ。
1st downを獲得した王城オフェンス、
高見さんは次のプレイに関しても予告してきました。
観客さんの言うとおり、黒いですよ高見さん。
実際にはプレイ予告をする事はありませんが、
同じフォーメーションを使うことによって、
プレイの残像を追わせる事は良くあります。
例えばあるフォーメーションにおいて、最初はランプレイをして
ディフェンスにその映像を焼き付けておきます。
後ほどまた同じフォーメーションをした時に
途中まで同じ動きをした後に「渡すフリ」をしてパスプレイに転じる……
これがディフェンスを騙す基本パターンです。
NFLレベルになると、前の試合で使ったプレイが
撒き餌になっている事もあるので、
1つの試合の中だけでなく、シーズン通して
戦略的に組み立てられているプレイもあるのです。
予告オフェンスでランプレイを続ける王城……
ランプレイを出してから、
パスを狙うのはこれまたアメフトの基本。
そしてランプレイが強力であればあるほど、
ディフェンスの意識をランプレイに持っていく事が出来、
RBを止めるべくディフェンスは前に人が集まってしまいます
そうなるとフィールド後方が手薄になり、
パスプレイの威力も増大する事となります。
その事はヒル魔さんも当然分かっていますから、
どのタイミングでパスが来るのかを注意しています。
そして……ついに王城がパスプレイを出してきました。
この時、ヒル魔さんはラインの動きで判断していましたが、
パス攻撃とラン攻撃の時では、ラインのブロックの仕方に
決定的に違う点がありますので、分かる人には分かるのですね。
ランプレイの時はブロックの仕方に制限はありませんから、
誰がどんなブロックをしても構いません。
しかしパスプレイの時にはある制限があります。
作中でも触れられた事がありますが、オフェンスラインの選手は
パスをキャッチする事は出来ません。
そしてオフェンスラインの選手にはもう1つ制限があり、
パスが投げられるまでは、194th downで説明した
スクリメージラインよりも前方に出てはいけないのです。
という事で、オフェンスラインの選手はスクリメージラインを
超えないようにブロックをする必要があるのです。
前に動きながらだったら力も入れやすいですが、
前に出られないとなると基本的に受け身な形になりますから、
ディフェンスラインがより優位になります。
40th down(5巻)で栗田君がブロックの説明をしていましたが、
あのブロックの仕方の違いはこのような理由があるからなのです。
ヒル魔さんが気付いたプレイは、
高見さんが進さんをリードブロッカーにしたプレイ。
オフェンスラインが、スクリメージラインを超えないように
横に動きながらブロックしているのを見て
パスプレイだと読み取ったのです。
しかし高見さんのランに食いついたモン太と
桜庭君はすれ違っており、この時点では王城の作戦勝ち。
ついに飛び出すエベレストパスがどのような結果になるのか。
ムサシが49ヤードFGを成功させ、
泥門デビルバッツが3点を先制しました。
泥門にとっては独播スコーピオンズ戦以来の先制点。
しかし続いては王城のオフェンスがスタート、
ついにバリスタがヴェールを脱ぎます。
最初のプレイの際に高見さんがプレイ予告。
泥門の選手達は、この一言で疑心暗鬼に……
しかし最初のプレイは高見さんの宣言通り、
進さんをFB(リードブロッカー役)として使う
猫山君を使った中央突破のランプレイを使ってきました。
進さんに圧倒された泥門のライン陣、
栗田君が応援に駆けつけたのですが……
進さんは鍛え続けたそのパワーで栗田君を押し込み
猫山君の走路を作り出しました。
このプレイでいきなり1st down(連続攻撃権)を獲得しました。
進さんはボールを持つRBじゃなくてFBで使うのかぁ。
確かにパワーとスピードは有るけど、
ボールを持つ器用さだけは無いのかもしれません。
というか器用な進さんってなんか嫌だ。
1st downを獲得した王城オフェンス、
高見さんは次のプレイに関しても予告してきました。
観客さんの言うとおり、黒いですよ高見さん。
実際にはプレイ予告をする事はありませんが、
同じフォーメーションを使うことによって、
プレイの残像を追わせる事は良くあります。
例えばあるフォーメーションにおいて、最初はランプレイをして
ディフェンスにその映像を焼き付けておきます。
後ほどまた同じフォーメーションをした時に
途中まで同じ動きをした後に「渡すフリ」をしてパスプレイに転じる……
これがディフェンスを騙す基本パターンです。
NFLレベルになると、前の試合で使ったプレイが
撒き餌になっている事もあるので、
1つの試合の中だけでなく、シーズン通して
戦略的に組み立てられているプレイもあるのです。
予告オフェンスでランプレイを続ける王城……
ランプレイを出してから、
パスを狙うのはこれまたアメフトの基本。
そしてランプレイが強力であればあるほど、
ディフェンスの意識をランプレイに持っていく事が出来、
RBを止めるべくディフェンスは前に人が集まってしまいます
そうなるとフィールド後方が手薄になり、
パスプレイの威力も増大する事となります。
その事はヒル魔さんも当然分かっていますから、
どのタイミングでパスが来るのかを注意しています。
そして……ついに王城がパスプレイを出してきました。
この時、ヒル魔さんはラインの動きで判断していましたが、
パス攻撃とラン攻撃の時では、ラインのブロックの仕方に
決定的に違う点がありますので、分かる人には分かるのですね。
ランプレイの時はブロックの仕方に制限はありませんから、
誰がどんなブロックをしても構いません。
しかしパスプレイの時にはある制限があります。
作中でも触れられた事がありますが、オフェンスラインの選手は
パスをキャッチする事は出来ません。
そしてオフェンスラインの選手にはもう1つ制限があり、
パスが投げられるまでは、194th downで説明した
スクリメージラインよりも前方に出てはいけないのです。
という事で、オフェンスラインの選手はスクリメージラインを
超えないようにブロックをする必要があるのです。
前に動きながらだったら力も入れやすいですが、
前に出られないとなると基本的に受け身な形になりますから、
ディフェンスラインがより優位になります。
40th down(5巻)で栗田君がブロックの説明をしていましたが、
あのブロックの仕方の違いはこのような理由があるからなのです。
ヒル魔さんが気付いたプレイは、
高見さんが進さんをリードブロッカーにしたプレイ。
オフェンスラインが、スクリメージラインを超えないように
横に動きながらブロックしているのを見て
パスプレイだと読み取ったのです。
しかし高見さんのランに食いついたモン太と
桜庭君はすれ違っており、この時点では王城の作戦勝ち。
ついに飛び出すエベレストパスがどのような結果になるのか。