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このblogは、アイシールドで出てくる戦略・用語を分かりやすく説明する事を目的とした感想blogです。火曜日23時頃更新予定(週によって前後あり)。本家サイトはhttp://fake.s22.xrea.com(プロフィール部分にリンク有)
 
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泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
一世一代の大博打、スパイクフェイクからの
モン太へのロングパスを試みました。

助走をつけたモン太が一休を置き去りにして、
一足早く捕球態勢に入りました。
しかし一休も懸命に追いすがります。

CBは「パスを決めさせない」事が仕事です。
しかし毎回パスを不成功にする事は不可能です。
ですのでパスを決められた場合には、
「それ以上進まれないように、きちんとタックルして止める」
事が必要となります。

実はこの2つの見極めのバランスが難しいのです。
パスがカットできると思って動いたのに、
パスを通してしまった場合には、
素早くタックルの体勢に移れずに
キャッチ後に大きな前進を許してしまう事となります。

ですので、CBはある段階で「パスをカットする」から
「キャッチ後に確実にタックルで仕留める」事に
意識を移す事が重要になります。
しかしNFLで先発するクラスになると、
一休のようにパスカットにこだわってしまう事もよく見られます。
中にはパスカットが出来るときも有りますが、
パスカットに失敗して大きな前進を許してしまう事も多いです。

ヒル魔さんのパスは、モン太に確実に通るパスではなく、
一休にカットを狙わせつつも触れさせないようなパスでした。
モン太と一休では、一休の方が足が速いですから
普通にキャッチさせて前進を狙っても追いつかれてしまいます。
という事で高見さんの言う通り、パスカットを誘って
一休の体勢を崩させ、一発ロングゲインを狙う……
ヒル魔さんならではの頭脳的なパスでした。

ヒル魔さんの意図通り、一休をパスカットに向かわせる事に
成功したのですが、一休は懸命に手を伸ばして
ボールに触れてパスの軌道を変えてしまいました。
No.1CBの誇りを見せてくれるような鬼気迫るプレイでしたが……
一休の凄さを一番理解していたモン太は
パスカットによってボールの軌道が変わるであろう事を予測し、
予めずれた軌道で待ち受けていました。
モン太らしからぬ頭脳プレイでパスが成功。
さらに一休が倒れている事から、体勢もゆっくり立て直し
ランアフターキャッチで前進を始めました。

そのまま前進を続けていくモン太に、
神龍寺のセーフティが迫ってきます。
しかしここでセナ君がブロックにやってきました。
セナ君のブロックによりモン太は独走、
そのままエンドゾーンに向けて走り続けます。
しかし懸命に走るモン太の目前に阿含が出現……
ヒル魔さんの策を読み、この時を狙っていました。


このようなビッグプレイ時には、10ヤードなんて
あっという間に進めますが、通常のプレイでは
3プレイかけて10ヤードも進めない事が良くあります。
ですからこのようなビッグプレイ時には、
一気に大きな前進を目指してしまうのは当然です。

しかしこのプレイ、モン太にも隙が有りました。
一休、そしてセーフティの芽力君をかわして、
追いすがる敵選手を気にしなくなってしまったのです。
それでもまだ時間が残っている状況だったので、
こういう状況ではサイドライン際を走って、
フィールド外にすぐ出られるようにしておくべきでした。
しかし、このプレイでは相手選手はもう残っているとは思わず、
そのまま直進してしまうのも理解できます。
NFLの選手の中にも、前へ進む事を優先してしまい、
フィールド外に出る事を忘れてしまう選手がいますから。

それに神龍寺相手にあと1~2プレイで
タッチダウンを奪えるプレイが出来るかと言うと……
プリベントディフェンスの項でも書きましたが、
エンドゾーンが近づくにつれて使えるフィールドが狭くなり、
人口密度が上がってランもパスも決まりにくくなります。
結果的に、このプレイよりもさらに難易度が上がる事となるので、
このプレイで無理をするのも理解できます。
(プリベントディフェンスについては
 146th187th193rd downを参照)

それでも……望みを繋ぐべく、ここはタッチダウンではなく
フィールド外に出て時計を止めてほしかった。
しかし18点差ではなく21点差にされてしまっていたが故に、
タッチダウンが必要となってしまった泥門。
もしFGの3点で追いつく状況であれば、
モン太はある程度進んだところでフィールド外に出て時計を止め、
とりあえずFGで同点に追いついて、
厳しいながらも延長に賭けるという選択肢も選べました。
しかし、あそこでの3点の失点が……
泥門にとっては重い枷となりました。

阿含のタックルでモン太はインバウンズ(フィールド内)で
倒されてしまい、時計が動き続ける事になります。
スパイクで時計を止めようにも、
39ヤードものロングゲインとなったプレイでしたから、
セット位置までの距離が遠すぎました。
みんなは走ってセット位置に向かいましたが、
そのままセットできずに時計は0になり、
試合終了を告げるブザーが無情にも鳴り響きます。
28-35のまま試合終了……奇手・奇策を駆使し懸命に追いすがった
泥門ですが、あと一歩、いや半歩、届きませんでした。
この敗戦でヒル魔達3人組の夢が潰える事に……
ヒル魔さんにクリスマスボウルへ行ってほしかったな。
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#素朴な質問ですが
駒木ハヤト 2006/07/31(Mon)22:47:14 COMMENT編集
 モン太が倒された時に、ボールはサイドラインを割っているのですが、これはアウトオブバウンズにならないんでしょうか?
 
#Re:素朴な質問ですが
2006/08/01 09:11
>モン太が倒された時に、ボールはサイドラインを割っているのですが、
>これはアウトオブバウンズにならないんでしょうか?

これは可能性としては考えられない事も無いです。
ですが除外できる可能性が高いです。
ボールを保持した選手が地面に接触した場合のプレイ終了の条件としては
・手の平、足の裏以外の体の一部が地面に接触
・ボール自体が地面に接触
の2つが有るのですが、どちらが先かと言うと絵を見る限りでは
膝あたりが接触した方が先と見るのが妥当では無いかと思います。
それに、もしボールが先にフィールド外に出てプレイが終了したのであれば、
その瞬間に審判が時計を止めようとします。
今回のように時間が動き続けている描写が有るという事は、
審判はフィールド外に出る前にダウンしたと判定した、
と読み取るのが自然だと思われます。
#無題
passing man(嘘) 2006/08/01(Tue)23:28:35 COMMENT編集
今週号を読んですっとんできました(笑)

もう負け決定なんですか?サイドラインを割っているようにも見えますが・・・・
また、いくら決定的なファーストダウンでも時計は一応止まりますよね?審判がレディーフォープレーのコールをしていないし(描写ナシ)、まだ望みはあるのでは??

現実でも審判が時計止めても会場の時計がそのまま止まらずに0秒になり『試合終了・・・・だったのが残り○○秒から再開』ってありますよね。
何回か見たことあります。

どうなんでしょうか?
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