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王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
桜庭君の懸命なパスディフェンスによって、
泥門は1st downの更新が出来ず、4th downに追い込まれました。
アメフトでオフェンスに与えられている攻撃権は4回ですので、
4th downは最後の攻撃になります。
ここでの選択肢は主に3つありますが、
その3つを改めて説明してみようと思います。
まずは相手の攻撃開始地点を自陣から遠ざける『パント』について。
盤戸戦でも説明しましたが、4th downに通常のプレイをして、
1st down(作中では連続攻撃権を使用)を奪う事が出来ないと、
最後のプレイ終了時のボールの位置で
相手に攻撃権を渡してしまう事になります。
(パス失敗の場合は4th downのプレイ開始時の位置)
そこで4th downでは、通常のプレイをする事を放棄し、
自陣からボールを遠ざけるようにキックを選択します。
これが『パント』です。
NFLでのパント飛距離は平均すると約40~45ヤードですから、
パントを蹴る事によって、相手により長い距離を
攻めさせるように強いる事が出来るのです。
4th downに通常のプレイを行うのが『ギャンブル』。
その名の通り通常のプレイを行う賭けに出る事です。
なぜ賭けなのかというと、1st downが奪えれば
攻撃を続ける事が出来るのですが、
1st downが奪えないと上で書いた通り相手に「その場」で
攻撃権を明け渡してしまう事となります。
つまりギャンブル失敗は、失点する可能性が増してしまうのです。
そして上の2つ以外の選択が、ボールをポストの間を通して
得点を狙う『フィールドゴール(以下FG)』です。
ボールを置いて蹴り、ポールの間を通すと3点となります。
泥門は敵陣32ヤードまで進んでいましたので、
ここで3つ目の『FG』を選択しました。
敵陣32ヤードからだと、ボールを後ろに投げる7~8ヤードと、
エンドゾーンの10ヤードを足して、49~50ヤードのFGとなります。
ここでムサシさんは「5分5分と」一度は言いながらも、
直後に「この距離なら決めてやる」と強い言葉を出しました。
Kが出てくるのはプレッシャーがかかる場面が多いです。
ラストプレイで成功すれば勝利、失敗すれば敗北というシーンは
アメフトの試合ではよく見られる光景です。
そんな場面でもKは強い気持ちでキックに集中し、
ボールを蹴りこまねばならないのです。
ちなみにFGは、置いてあるボールを蹴るのでは無く、
まずはロングスナッパー(LS)がボールを後ろに投げ、
ホルダー(H)が受け取ったボールを地面に立て、
そのボールをキッカー(K)が蹴るというプロセスがあります。
この一連の動きは、流れるように行われるので
意外に簡単そうに見えるかもしれません。
しかし、LSはボールを投げた後にブロックをしなければならないので、
ボールを投げた後のことも考えなければなりません。
Hは、受け取ったボールを確実に立てた上に、
Kの蹴る足にボールの縫い目が当たらないように、
状況によってはボールをクルッと回す必要があります。
そしてKは、ブロックしようと迫ってくる相手に惑わされず、
風を計算しつつも距離も届くようにと、
プレッシャーがかかる中で、パワーと正確性を兼ね備えた
キックが要求されるのです。
ショーグンが言っている通り長距離のFGでは、
これらの一連の動作のどこかでもたつき、
0.1秒でも動きが遅れてしまえば……
それだけでFG失敗に繋がってしまう事になります。
FGを狙うプレースキックは、とてもデリケートなプレイなのです。
さらにこの試合での天候は雨。
ムサシは盤戸戦で50ヤードのFGを決めてはいますが、
雨という状況の中では、ロングスナップも難しいですし、
Hもボールを掴み損ねてしまうかもしれない。
Kも足を滑らせてしまうかもしれない……
晴天時に比べてかなり難易度が高くなりますしね。。
進さんの回想で出てきたのは、1年前の練習試合の
泥門唯一の得点機会だったらしいムサシのFG。
この時は進にFGブロックを食らってしまいましたが、
ボールの弾道はしっかりとポストの間を捉えていたようです。
進のFGブロックは、ブロッカーが破られたために
ブロックされただけであり、LS栗田・Hヒル魔・Kムサシの連携は完璧。
そりゃそうだよ、3人で出来るプレイは
プレースキックしかなかったんだから、
かなりの回数を練習していたんだろうなぁ。
FGトライの直前で、集中しているムサシさんに
話しかけたモン太をセナ君が諌めていました。
セナ君は盤戸戦や神龍寺戦で「入った」状態を経験しましたから、
この「入った」気持ちを理解できるようになったのかも。
そうだとしたら、成長したなぁ、セナ君。
そして「キックに集中させる」発言をした十文字君もかっこよすぎ。
いよいよプレイがスタート。
ムサシがボールを蹴る事のみに集中している事が
台詞の無い2ページの描写からしっかりと伝わってきます。
ムサシがボールへ向かっている最中、
ボールの向こう側では激しいぶつかり合いが繰り広げられていました。
懸命に守ろうとする泥門の選手達と、
キックをブロックしようとする王城の選手達。
激しいぶつかり合いから互いの勝ちたいという気持ちが
存分に伝わってきますよ。
進さんがブロッカーを突破しましたが、
気づいたセナ君が進さんをピックアップ……
これで少し時間が稼げたのか、進さんの伸ばした手は
ムサシのキックしたボールにわずかに届かず、
そのままボールはポールの間に吸い込まれていきました。
49ヤードのFG成功で、泥門が3点を先制しました。
Kは距離が長いFG(50ヤード程度かそれ以上)の際には、
失敗しても「仕方ない」と言われる事がありますが、
LSとHに関しては「成功して当たり前」、
名前を呼ばれるのは失敗した時のみという位、
厳しいポジションであります。
ですが、彼らの存在なくしてはFGの成功は無いのです。
49ヤードという長距離のFG……プレッシャーがかかる場面でしたが、
LS栗田、Hヒル魔がきちんと仕事をこなしてお膳立てをすると、
ムサシがみんなの気持ちがこめられたボールを蹴り込み
見事に49ヤードのFGを成功させました。
凄いキックを決めたのに、さも当たり前のような表情を
浮かべていたムサシさんがカッコ良すぎ。
でも戸叶のオッサン発言を聞いた背中が、
ちょっと寂しそうに見えましたけど。
泥門が先制点を奪いましたが、結局TDを奪う事が出来ず
王城の被TD 0記録は継続中です。
続いては得点を奪った泥門のキックオフですから、
何事も無ければ王城のオフェンスがついに登場ですよ。
エベレストパスにバリスタ……守備の王城が磨いた攻撃が
どれほどの破壊力を持つのか?
注目です。
桜庭君の懸命なパスディフェンスによって、
泥門は1st downの更新が出来ず、4th downに追い込まれました。
アメフトでオフェンスに与えられている攻撃権は4回ですので、
4th downは最後の攻撃になります。
ここでの選択肢は主に3つありますが、
その3つを改めて説明してみようと思います。
まずは相手の攻撃開始地点を自陣から遠ざける『パント』について。
盤戸戦でも説明しましたが、4th downに通常のプレイをして、
1st down(作中では連続攻撃権を使用)を奪う事が出来ないと、
最後のプレイ終了時のボールの位置で
相手に攻撃権を渡してしまう事になります。
(パス失敗の場合は4th downのプレイ開始時の位置)
そこで4th downでは、通常のプレイをする事を放棄し、
自陣からボールを遠ざけるようにキックを選択します。
これが『パント』です。
NFLでのパント飛距離は平均すると約40~45ヤードですから、
パントを蹴る事によって、相手により長い距離を
攻めさせるように強いる事が出来るのです。
4th downに通常のプレイを行うのが『ギャンブル』。
その名の通り通常のプレイを行う賭けに出る事です。
なぜ賭けなのかというと、1st downが奪えれば
攻撃を続ける事が出来るのですが、
1st downが奪えないと上で書いた通り相手に「その場」で
攻撃権を明け渡してしまう事となります。
つまりギャンブル失敗は、失点する可能性が増してしまうのです。
そして上の2つ以外の選択が、ボールをポストの間を通して
得点を狙う『フィールドゴール(以下FG)』です。
ボールを置いて蹴り、ポールの間を通すと3点となります。
泥門は敵陣32ヤードまで進んでいましたので、
ここで3つ目の『FG』を選択しました。
敵陣32ヤードからだと、ボールを後ろに投げる7~8ヤードと、
エンドゾーンの10ヤードを足して、49~50ヤードのFGとなります。
ここでムサシさんは「5分5分と」一度は言いながらも、
直後に「この距離なら決めてやる」と強い言葉を出しました。
Kが出てくるのはプレッシャーがかかる場面が多いです。
ラストプレイで成功すれば勝利、失敗すれば敗北というシーンは
アメフトの試合ではよく見られる光景です。
そんな場面でもKは強い気持ちでキックに集中し、
ボールを蹴りこまねばならないのです。
ちなみにFGは、置いてあるボールを蹴るのでは無く、
まずはロングスナッパー(LS)がボールを後ろに投げ、
ホルダー(H)が受け取ったボールを地面に立て、
そのボールをキッカー(K)が蹴るというプロセスがあります。
この一連の動きは、流れるように行われるので
意外に簡単そうに見えるかもしれません。
しかし、LSはボールを投げた後にブロックをしなければならないので、
ボールを投げた後のことも考えなければなりません。
Hは、受け取ったボールを確実に立てた上に、
Kの蹴る足にボールの縫い目が当たらないように、
状況によってはボールをクルッと回す必要があります。
そしてKは、ブロックしようと迫ってくる相手に惑わされず、
風を計算しつつも距離も届くようにと、
プレッシャーがかかる中で、パワーと正確性を兼ね備えた
キックが要求されるのです。
ショーグンが言っている通り長距離のFGでは、
これらの一連の動作のどこかでもたつき、
0.1秒でも動きが遅れてしまえば……
それだけでFG失敗に繋がってしまう事になります。
FGを狙うプレースキックは、とてもデリケートなプレイなのです。
さらにこの試合での天候は雨。
ムサシは盤戸戦で50ヤードのFGを決めてはいますが、
雨という状況の中では、ロングスナップも難しいですし、
Hもボールを掴み損ねてしまうかもしれない。
Kも足を滑らせてしまうかもしれない……
晴天時に比べてかなり難易度が高くなりますしね。。
進さんの回想で出てきたのは、1年前の練習試合の
泥門唯一の得点機会だったらしいムサシのFG。
この時は進にFGブロックを食らってしまいましたが、
ボールの弾道はしっかりとポストの間を捉えていたようです。
進のFGブロックは、ブロッカーが破られたために
ブロックされただけであり、LS栗田・Hヒル魔・Kムサシの連携は完璧。
そりゃそうだよ、3人で出来るプレイは
プレースキックしかなかったんだから、
かなりの回数を練習していたんだろうなぁ。
FGトライの直前で、集中しているムサシさんに
話しかけたモン太をセナ君が諌めていました。
セナ君は盤戸戦や神龍寺戦で「入った」状態を経験しましたから、
この「入った」気持ちを理解できるようになったのかも。
そうだとしたら、成長したなぁ、セナ君。
そして「キックに集中させる」発言をした十文字君もかっこよすぎ。
いよいよプレイがスタート。
ムサシがボールを蹴る事のみに集中している事が
台詞の無い2ページの描写からしっかりと伝わってきます。
ムサシがボールへ向かっている最中、
ボールの向こう側では激しいぶつかり合いが繰り広げられていました。
懸命に守ろうとする泥門の選手達と、
キックをブロックしようとする王城の選手達。
激しいぶつかり合いから互いの勝ちたいという気持ちが
存分に伝わってきますよ。
進さんがブロッカーを突破しましたが、
気づいたセナ君が進さんをピックアップ……
これで少し時間が稼げたのか、進さんの伸ばした手は
ムサシのキックしたボールにわずかに届かず、
そのままボールはポールの間に吸い込まれていきました。
49ヤードのFG成功で、泥門が3点を先制しました。
Kは距離が長いFG(50ヤード程度かそれ以上)の際には、
失敗しても「仕方ない」と言われる事がありますが、
LSとHに関しては「成功して当たり前」、
名前を呼ばれるのは失敗した時のみという位、
厳しいポジションであります。
ですが、彼らの存在なくしてはFGの成功は無いのです。
49ヤードという長距離のFG……プレッシャーがかかる場面でしたが、
LS栗田、Hヒル魔がきちんと仕事をこなしてお膳立てをすると、
ムサシがみんなの気持ちがこめられたボールを蹴り込み
見事に49ヤードのFGを成功させました。
凄いキックを決めたのに、さも当たり前のような表情を
浮かべていたムサシさんがカッコ良すぎ。
でも戸叶のオッサン発言を聞いた背中が、
ちょっと寂しそうに見えましたけど。
泥門が先制点を奪いましたが、結局TDを奪う事が出来ず
王城の被TD 0記録は継続中です。
続いては得点を奪った泥門のキックオフですから、
何事も無ければ王城のオフェンスがついに登場ですよ。
エベレストパスにバリスタ……守備の王城が磨いた攻撃が
どれほどの破壊力を持つのか?
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