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このblogは、アイシールドで出てくる戦略・用語を分かりやすく説明する事を目的とした感想blogです。火曜日23時頃更新予定(週によって前後あり)。本家サイトはhttp://fake.s22.xrea.com(プロフィール部分にリンク有)
 
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泥門デビルバッツvs.盤戸スパイダーズ
セナ君が立ち塞がる赤羽に対し何度も挑んでいきますが、
赤羽に先回りされて止められてしまい、思うように進む事が出来ません。

以前も書きましたが、攻撃ではランとパスの
コンビネーションがとても大事なのです。
例えば、今の泥門のようにランばかりをしていると、
ディフェンス側は前方に選手を集めて
ランプレイを重点的に止めようとしてきます。
そこで効果的な攻撃が、ディフェンスの頭を超えるロングパス
なのですが……強風がその選択肢を奪ってしまっています。
結果、盤戸側はパスを捨ててランを守りにきている為、
ただでさえ止められていたセナのランが、
さらに前進できなくなってしまっているのです。

時間は経過して行き、13点差のまま残りは10分強。
ここでモン太がかっこよい台詞を言いましたが、
って、ここで勝って行けるのは、全国じゃなくて関東大会ですがな。

しかしここでまもり姉からヒル魔さんにサインが入ります。
なんでもこの日一番の風が吹き始めたようです。
その情報を受けて、ここでヒル魔さんは
取って置きのプレイを出す事に。

セットした夏彦さん張り切りすぎ、
そんなんじゃ相手にバレバレですがな。
そんな中いよいよプレイ開始。
モン太のダッシュで盤戸ディフェンスの気を引かせた所に、
セナへのハンドオフでのランプレイ。
パスと見せかけたランプレイである「ドロープレイ」を使ってきました。

ドロープレイでは、相手にパスと見せかけるために
オフェンスラインはプレイ開始直後は
引き気味にブロックをしなければなりません。
なぜなら、オフェンスラインはパスが投げられる前に
最初にボールを置かれていた位置よりも
前に出てはいけないというルールがあるからです。
ですので、通常のランプレイのように前に出ながら
ブロックをすると、反則となってしまうのです。
という事はパスプレイ時には、必然的に下がりながら
ブロックをしなければならなくなります。

ですがドロープレイは、パスに見せかけてのランプレイなので、
途中から走路を開ける為に前へ出るように
ブロックしていく事となります。
LBがこの変化に気づかず、パスの対応していると、
ラインの後方にスペースが出来る事となるため、
ランプレイが進みやすくなります。


盤戸の裏をかいて決まったかに見えたドロープレイでしたが、
赤羽をはじめとした盤戸のLB陣はこのプレイを読み切っており、
セナ君の前に立ち塞がります。

しかし泥門にはさらに奥の手が用意してありました。
セナ君が背中を見せた瞬間、赤羽は全てを悟ります。
セナ君はヒル魔にボールを投げ返し、再びパスプレイに切り替えました。
「フリーフリッカー」、泥門の狙いはこれだったのです。


・フリーフリッカーについて
アメフトにはスペシャルプレイという、
通常は行わない特殊な動きをするプレイがあるのですが、
フリーフリッカーもそんなスペシャルプレイの1つです。
スペシャルプレイは、数試合に1回見られるかどうかという
非常にレアなプレイなので、なかなかお目にかかる事はありません。

攻撃のプレイでは、通常はボールを渡す作業は1回
多くても2回しか行いません。
攻撃権を保持し続ける事が大事なアメフトでは、
ボールを受け渡す作業は攻撃権を失うリスクが高い部分なので、
必要最低限の回数しかボールの受け渡しは行いません。
もし受け渡しの際にボールを落としてしまうと、
相手にボールを奪われて、攻撃権を失ってしまう事に
繋がる可能性が有るからです。

しかしここで出てきたプレイは、
ヒル魔 ⇒ セナ ⇒ ヒル魔 ⇒ モン太と
3回もボールの受け渡し作業があります。
という事は、リスクが高く危険なプレイだと言えます。
このようにボールがあちらこちらに跳ね回る様から、
「フリーフリッカー(ノミのダンス)」と呼ばれるのです。

このフリーフリッカーの仕組みですが、まずはRBにボールを渡す事で、
ディフェンス側にランプレイだと認識させ、
ディフェンス選手を前におびき出します。
そこでRBはQBにボールを返し、QBが前に上がってきた
ディフェンスの裏をパスで狙っていくプレイなのです。

今回のように、相手がランだと決め付けている場合には、
フリーフリッカーはとても有効です。
しかし、だからといって多用は出来ません。
ランプレイのフリをしなければならないので、
一部のレシーバーにブロックをするような動きをさせます。
その結果、ターゲットとなるレシーバーが少なくなるので、
パスは決まりにくくなります。
さらにボールを受け渡す回数が多いので、
先ほど書いた通りリスクが高いのです。

ですのでフリーフリッカーは、
数試合に1回やるからこそ効果的であるスペシャルプレイなのです。

綺麗なフリーフリッカーは、観客全てを魅了します。
パスが決まった時の盛り上がりは、
通常のプレイとは比べ物になりません。
是非本物のフリーフリッカーを見てほしいです。
感動する事間違い無しですよ。

ヒル魔さんのレーザーのようなパスは、
少し風に流されたものの、モン太にストライク。
モン太も弾丸のようなパスをきっちりキャッチし、
ついにTDをもぎ取りました。

前回のヒル魔さんのパス失敗、執拗に続けたセナ君のランプレイ。
そして今日一番の強風でパスは無いと思い込ませる……
十重二十重に伏線を張った素晴らしいプレイ選択でした。
もちろんもっと早くから風に影響されないパスを
投げる事も出来たはずです。
しかし、今回のような裏をかくタイミングでの決めた方が
相手のダメージは大きいですよ。

そして、ヒル魔&モン太に注目が行きがちですが、
このプレイの肝は実はラインの選手たち。
相手にフリーフリッカーだと悟られないようにするには、
ブロックする際にきっちり演技しなければなりません。
一流のディフェンス選手だと、ちょっとした動きの違いで
相手のプレイを読み取ってしまう事も有るので、
オフェンスラインとTE夏彦さんの演技が
しっかりしていたからこそ決まったプレイなのです。
このTDはチーム全員でもぎ取ったTDと言う事が出来ると思います。

トライ・フォー・ポイントも決まったようで、
14-20と6点差まで詰め寄りました。
これで1ポゼッション差、TDとトライ・フォーで逆転です。

最後のヒル魔さんの赤羽に対する言葉もかっこ良いな。
美味しい所は1人で持っていっちゃうな、ヒル魔さんは。
そして次はいよいよセナ君の番ですよ。
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