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このblogは、アイシールドで出てくる戦略・用語を分かりやすく説明する事を目的とした感想blogです。火曜日23時頃更新予定(週によって前後あり)。本家サイトはhttp://fake.s22.xrea.com(プロフィール部分にリンク有)
 
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白秋ダイナソーズvs.泥門デビルバッツ
泥門はロンリーセンターの奇策からモン太へのロングパスをヒット。
キャッチしたモン太は、セナ君の好ブロックも有り
エンドゾーンまでそのまま走りこみ先制TD。
ムサシのキックも決まって0-7となりました。

この後、素直に栗田君を称えるセナとモン太をよそに
小結と3兄弟が……仲が良いんだか悪いんだか。
で、栗田君に潰されるのはお約束。

しかし峨王が「俺の敵とはなりえん理由がある」と
この後言い放ちましたが……攻守が入れ替わった
続いての白秋の攻撃で今度は峨王がその力を見せ付けます。
オフェンスで出てきた峨王は露払い役として大きな走路を確保。
これで白秋のランプレイは少しずつ確実に進み続け、
どんどんとファーストダウンを更新していきます。
白秋は力押しのランプレイだけでどんどんと進軍。
ヒル魔さんの言う「ノースサウスゲーム」をまさに体現しています。

ランプレイだけで進む「ノースサウスゲーム」は、
ブラスト(143rd downを参照)のように
リスクが低いプレイだけで前進する理想的な攻撃スタイル。
例えば、ブラストを使って4ヤードずつボールを進められれば
3回の攻撃で1st down更新出来ます。
これが1ヤード余計に進み、5ヤードずつボールを進められれば
2回の攻撃で1st downを更新できてしまいます。
ランプレイですからボールを失う可能性も低くなりますし、
もしランプレイを止めようとディフェンスが中央に人を割けば、
フィールド両端付近に居るレシーバーへパスを通せば
これまた安全に前進出来てしまいます。
つまりオフェンスが完璧に仕事をこなせば、
ディフェンスとしては為す術が無くなってしまいます。

通常ならランだけで進むとなると、ディフェンスに的を絞られ
段々と進む距離が短くなってしまうものなのですが、
白秋には圧倒的な力を有する峨王が居ますから、
止まらないのも仕方ないのかも。
栗田君もヒル魔さんの盾となって守るオフェンス時と違い、
ディフェンスではボールキャリア(ボールを持つ人)に
迫らなければならないのですが、
力の差もあり峨王に完全にコントロールされている状態です。

この戦術が何故「ノースサウスゲーム」と言われるかというと、
南北戦争になぞらえてという説や、
フィールド事態の日当たりを確保する為に
「南北」に進むように作られているので
そう呼ばれているという説を聞いた事があります。
どちらの説も真実味が有りますが、本当の所は分かっていません。


ここで白秋の如月君と峨王との出会いエピソードが挿入。
力が無い如月君だからこそ、力を持つ峨王に憧れた……
やや屈折している部分もありますが、
自らの持っていない物に憧れるのは分からないでもないです。

白秋は結局エンドゾーンまでランプレイのみで押し切ると、
さらにはトライ・フォー・ポイント(TFP)でも
ごり押しのランプレイで2ポイントを奪取してしまいました。

TFPで2ポイントを狙うのは峨王のパワーあってこそ実現する戦略。
本来は定石から外れています。
TFPのキックの成功率は98%前後なので
1ポイントでの期待値は大体0.98点と考える事が出来ます。
2ポイントの成功率は、敵陣2ヤード地点からスタートする
NFLでも40%程度ですから、期待値は約0.80点となります。
NFL以外では敵陣3ヤード地点からスタートですので
成功率はもうちょっと落ちるかもしれません。
この事から、通常はキックでの1点を狙うのが定石となります。
期待値ベースで考えれば、2ポイントの成功率が50%を超えると
キックを選択するよりもメリットがあるように思えますが……
2ポイントを1回失敗すると、その次で2ポイントを成功して
キック2回成功した時との差がプラスマイナス0となります。
もし2回連続で失敗すれば、2回連続で2ポイントが成功しないと
取り戻せなくなってしまいます。
ですから2ポイントの成功率がある一定以上にならない限り
2ポイントを選択するメリットが無いのですね。

しかしそんな確率論を無視してしまう峨王のパワー……恐るべし。
このままだと泥門は、TDごとに1点ずつ引き離されてしまいます。
しかも後半は白秋の攻撃でスタートですから、
さらに点差を広げられてしまう可能性も。

ここで泥門に出来るのは得点を取り続ける事。
その為に攻撃時にTDを取り続けなければならないのですが、
モン太の前に如月が登場。
白秋の左腕といわれる如月君がどんなプレイを見せてくれるのか。
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白秋ダイナソーズvs.泥門デビルバッツ
まず攻撃権を持った泥門がいきなり仕掛けてきました。
本来は5人で形成するはずのオフェンスラインが栗田君1人で、
他のメンバーは離れてセットする
ロンリーセンターを使ってきました。
これなら栗田君以外の選手が峨王に壊される事も無いですし、
1対1の対決に引き込む事が出来ます。
峨王も大喜びのようですが……
ヒル魔さんもこんな時によく茶々入れられるな。

ロンリーセンターとは、名前の通りQBの前にいるラインが
センター1人だけになるフォーメーション。
NFLでもめったに見る事が出来ない
スペシャルなフォーメーションです。

オフェンス側には、スクリメージライン(説明 194th down)上に
7人以上居なければならないというルールがあります。
この7人のうち、両端の2人以外は無資格レシーバー、
つまりパスキャッチが出来ない選手になっており、
この5人がオフェンスラインを形成する選手となるわけです。
しかしこのロンリーセンターでは、スクリメージに並ぶ選手で
ボール付近に居るのはセンターの栗田君だけ。
スクリメージラインにセットする他の選手は、
栗田君から離れてはいますが条件を満たすように
フォーメーションを組んでいます。


いよいよロンリーセンターを使ったプレイがスタート。
互いに激しくぶつかり合いましたが、
峨王はそのパワーを生かして栗田君を撥ね退けました。
そのままヒル魔さんに迫ろうとしましたが、
踏ん張った栗田君が再び立ちはだかりました。
何度も跳ね飛ばされてもすぐに立ち向かう……
昔の弱気な栗田君だったら、最初に跳ね飛ばされただけで
すぐに諦めていたかもしれません。
ボクシングの特訓でバランスも鍛えられ、
さらには番場さんの特訓によって精神面の成長があったからこそ、
ここまで食い下がれたのかも。

時間をもらえたヒル魔さんは、お得意のピンポイントパスを投げ込むと、
モン太がそれをがっちりキャッチ、
そして着地地点ではセナ君がブロックと
主役勢揃いでTDへと繋げました。


ロンリーセンターの利点について改めて書いてみます。
このロンリーセンターの利点は、めったに使われないプレイなので、
相手チームを慌てさせる事が出来ます。
これでタイムアウトを使わせる事が出来ればしめたものですし、
そのままプレイを始める事となれば、
守備側はマークする選手やカバーするゾーンを確認しきれず、
混乱をきたしてしまう可能性があります。

欠点は当然、スクリメージラインに並ぶライン扱いの選手の
役割がほとんど無い事。(全く無い訳ではない)
そして見た目通りQBを守る選手が1人しか居ない事です。
ラインがある程度の時間ブロックできないと、
QBはパスを投げる事が出来ません。
もちろんそのような状況の為に、
短いパスを通す為のターゲットも居るのですが。

2人以上でQBに襲い掛かれば良いのではないか?
という素朴な疑問も湧くかもしれませんが、
この事について考えてみます。
通常では、オフェンスライン5人+QBの6人に対し
ディフェンスラインは4人でプレッシャーをかけます。
この時、ライン戦以外の選手の数では
守備側が2人多くなっています。
このような状態でも実は攻撃側の方が多少有利なので、
的確なルートランニングと完璧なパスがあれば、
プレイは成功してしまいます。
では、ロンリーセンター相手に2人で突っ込んだらどうなるか?
ボール付近は2人対2人となるので、他の部分では人数的に互角。
そうなると他のラインの後方に位置するRBへパスが通った時に
ディフェンスの人数が1人しか余らなくなり、
完璧にブロックが決まれば1人をかわすだけで
大きく前進できてしまう事となります。
(WRスクリーンと呼ばれる、真横に居るレシーバーへの
 スクリーンパスに似た形となります)
ですから、ロンリーセンター相手に2人以上でラッシュを仕掛けると、
潰せれば勝ち、潰せなければビッグゲインの可能性高しという感じの
バクチと同じような状態になってしまいます。

今回のような時間がかかるパスプレイだったとしても、
他の守備選手がそのようなプレイだと確認してから
QBの所へ駆けつけようとしても間に合わない事もあります。
5秒もかかるとさすがに他の選手も寄ってきそうですが……
峨王が1対1を望んでいたから、
他の選手が寄らなかったと考えれば無い事も無いかな。


泥門が幸先よく先制点をゲット。
しかしまだ試合は始まったばかり、
白秋もこのままでは終わらないでしょうけど……
次に得点するのはどちらになるでしょうか?
番場さんに鍛えてもらった栗田君が、
凛々しい顔になってチームに合流……と思いきや、
1人での特訓が寂しかったようで泣きながら駆け寄ってきました。
番場さんは精神面を鍛えたと言っていますが、
本当に変わったのか心配になるなぁ。
でもヒル魔さんにプレッシャーを賭けられても、
強気な言葉が出るあたりに進歩が感じられました。

ここで峨王が登場。
栗田君との戦いを楽しみにしていた峨王は
雰囲気が変わった事をすかさず察知したようです。
しかしこの後、栗田君を愚弄するような発言をした天狗先輩が
峨王にやられてしまう事に……。
峨王って意外と紳士でして、相手選手を尊敬しているからこそ
プレイで全く手を抜かないです。
結果的にその力で相手を壊してしまう事となるのですが。
そして太陽戦直後の室や、今回の天狗先輩のように
戦っている者を嘲るような行動をする相手には怒りを露わにする。
行動に移しちゃうのはちょっと拙いかもしれないけど、
この勝負に対しての心構えはプレイヤーとしては一流と言えるでしょう。
天狗先輩が出られなくなった事で、マルコが両面出場?
これで攻守ともにヒル魔さんとマルコによって
フィールド上で頭脳対決が繰り広げられる事となるのか。

決戦のフィールドは東京ドーム……
でも東京ドームってアメフトには向かない場所なんだよな。
人工芝だからセナ君のようなスピード派の選手にとっては
少し有利に働くのですが、TDパスをコーナーパターンで狙うと
フェンスが目前まで来るのでとても怖いですよ。
(ルート表は5巻を参考に)

天狗先輩の非礼をわびる為にマルコが泥門ベンチに来ましたが、
3兄弟が至極まともな反応を……
たくさんの花を贈ってきたあいてだから、そりゃ信用も出来ないよな。
この後のマルコとヒル魔さんのやり取りは
どこまで本気で取って良いのか分からないけど、
試合前から目に見えない駆け引きが行われているような感じで、
緊張感が高まってまいりました。

「触れられないスピードには力は通用しない」を体現するセナ君に対し、
「触れてしまえば力でねじ伏せてしまう」を体現する峨王。
2人は対の存在に見えますが、どちらも真理ですね。

そして協会会長の言葉が今回も熱すぎ。
「ここで負ければ初戦敗退と何も変わりはしない」
……痺れたぁ。こういう言葉、大好きです。


そしていよいよ試合開始。
泥門がいきなり仕掛けてきたようですよ。
まずは栗田君vs峨王に注目です。
クリスマスボウル出場を賭けた関東大会決勝へ向け、
栗田君はボクシングジムで番場さんも経験した特訓をする事に。
番場さん気合入りすぎだ……。

表紙のベンチプレスランキング、
メインのキャラはこれまでに出てきた数字ですから
目新しさはないのですが、如月30kgってひ弱すぎだろう。
どこのポジションをやるんだろう?
それよりもケルベロスの数字がおかしすぎる。

栗田君以外の泥門のメンバー達も、
決戦に向けてトレーニングに励んでいるようです。
トレーニング中にしてきたリコちゃんのインタビューに対し、
セナ&モン太の応答は顔はシリアスなのに言っている事が……
2人らしいって言えばらしいのですけど。
そのトレーニング途中に見かけた月刊アメフトの表紙に
峨王の顔がでかでかと、そりゃあれだけの素材なら
大学側も放ってはおかないはずです。

その峨王はチームメイトとともに温泉に。
峨王は栗田のビデオを見て、強敵である事を再認識。
マルコさんも嫌がっているという事は、
白秋側は栗田さんの存在は気になっているのかな?
峨王が栗田さんを、マルコがヒル魔さんを意識しているようで、
この試合ではこの2人の踏ん張りが鍵になりそう。

セナ&モン太にビデオを渡しに来た陸君の言葉は至極当然。
潰すという表現は「怪我させる事」を想起するかもしれませんが、
QBサックや、投げると同時に激しいタックルを浴びせれば
相手のQBを恐怖感で萎縮させる事が出来、
戦略の幅を狭めさせる事が出来ますから、
QBに激しく当たりに行くのはディフェンスとしては当然の心構え。
セナやモン太は戦いを重ねてきてはいますが、
マルコや峨王、そしてヒル魔さんのように
非情な位に勝負に徹するまでには至っていない感じですね。

ヒル魔さんが用意したいざという時の為の指示書を
すぐさま破り去るまもりさん。
1人でも欠けたらチームが崩壊する泥門において、
まもりさんの怪我してほしくないという気持ちが表れた良いシーン。
その行動を見ていた皆が気合を入れ直していたのも良いなぁ。

いよいよ訪れた決勝の日、
栗田君も少しだけ凛々しくなって会場にやってきました。
白秋との関東大会最終決戦、クリスマスボウル行きの
チケットを手にするのはどちらのチームになるのか?
栗田君に墨汁をつけ、イモ判ならぬ栗田判で
アメフト部員勧誘のポスター作り。
勧誘活動は先生に止められましたが、
これがヒル魔さんのあの脅迫手帳誕生のキッカケだったとは。

単行本の方で描かれていたネタ収集の方法ですが、
阿含と組んで得たものまであるのか……
これが使えるものを使うというヒル魔さんらしい感じが出ています。
そして脅迫ネタの中に葉柱ルイの親父さんまであるし。
ルイさん、試合で負けていなくても
こき使われる可能性があったんじゃないか、これ。
しかし教頭先生の脅迫ネタの写真ははっきり映りすぎだろ、あれは。

ヒル魔さんの尽力(?)のおかげでアメフト部は活動再開、
さらにどぶろく先生も復帰してきました。
顧問が確保できたので、あとは3人目の部員……という所で
脅迫で確保しようとしたヒル魔さんを
栗田君が(物理的にも)ストップをかけました。
そこで白羽の矢が立ったのがムサシさんと。
相変わらずヒル魔さんが吹いていますが、棋士も嘘なのか?
2人はムサシに興味を持たせる為に、そして部活に参加してもらうために
アメフト関連の物を置いたり、仕事を手伝ったりと行動を開始。
ヒル魔さんが脅迫手帳を使わなかったのは
基地のフェンスに穴を開けたとの栗田君とのやり取りを見て
仲間に引き入れたい人物と感じたのかな。
だからってムサシの「分かった」の返事に反応しすぎだろ、ヒル魔さん。
ムサシさんはアメフトではなく、2人が面白いと感じて了解したようです。
ヒル魔さんもムサシも、アメフトが好きで始めた訳ではないけど、
その中心には栗田君がいたって事か。
3人が仲良く行動していた理由が分かった感じがします。


回想から戻って東京ドーム、
番場さんがホームへ突っ込んできましたが、
ヒル魔さんを守ろうとした栗田君は見事にブロック成功。
この後の番場さんとヒル魔さんのやり取りは……
番場さんが顔を崩してしまうなんて何をするんだろう。
番場さんの指導で栗田君がどんな事を身に付けるのか、楽しみです。
麻黄3人組の中学時代。
アメフト部を作ろうとしていた栗田君。
他の部活の雑用をしてまでスペースを確保し、
1人でも練習していたのですが、苦情の為に練習はストップ。
神龍寺戦を見てクリスマスボウルへの憧れを持った栗田君でしたが、
アメフト部を続けさせようとしていた
どぶろく先生もクビになってしまい、
夢半ばでどぶろく先生手作りの道具も燃やす事に……。
落胆した栗田君は自分の活躍した姿を想像していましたが、
ヒル魔さんの事は思いっきり勘違いしているよね。
もしかしたら、栗田君からはこういうキャラだと見えているのかも。

ここにヒル魔さんが登場、
そしてお父さんについての本当の話も語られました。
競争をしなければならない競技では、
負けん気の強さなど登りつめようとする気概が
一流選手になる為の必須条件です。
能力は一流だったもののその力に胡坐をかき向上心を失った者は、
勝負の世界における激しい生存競争を勝ち抜いてはいけません。
勝つことに執着心を燃やすヒル魔さんの性格は、
棋士だったお父さんが反面教師になって形成されたもののようです。

米軍基地内ではいつもの賭けが行われていましたが、
ヒル魔さんレッドチームの作戦指揮もやっていて
コーディネーターみたい。
この頃に身に付けた知識が今に活かされているのか。
ヒル魔さんはこの時点ではアメフト未経験者ですが、
戦術などをきちんと勉強していれば、
経験者よりも良い結果を生み出す事も出来ます。

NFLのコーチ陣の中にはアメフト経験はあるものの
NFLプレイヤーではない人が意外に多いです。
プロを経験した事も無い人にプロの選手が従ってプレイする……
なんか変な感じもするかもしれませんが、
アメフトのコーチには要求される物は多いので
コーチ専門で叩き上げられた人の方が
きちんとした指導が出来る事が多いようです。

ここまでは勝った事が多かったであろうヒル魔さんですが、
全財産を賭けたこの日の試合では熱中症というトラブルが発生。
そこでCとQBとして入ったのが栗田君とヒル魔さんでした。
初めてのエクスチェンジ(CからQBへのボールの受け渡し)のシーンは、
栗田君よりもヒル魔さんの方が楽しそうな顔していますよ。

実戦経験の無かった2人は完膚なきまでにやられていましたが、
これが2人の絆に繋がり、さらにはヒル魔さんの
アメフトへの情熱に火をつけた模様。
ここがスタートの第一歩か……。
見開き表紙の2人の持っているものに時代を感じるなぁ。
たまごっち白とか分厚いゲームボーイとか。
この頃の風貌でも、ピアニカとかそろばんって柄じゃないよな、ヒル魔さん。

10歳のヒル魔さんが入り込んだのは米軍基地……
そこでアメフトとの出会いがあったようです。
フットボールチームといえば、NFLや学生チームを想像するかもしれませんが、
軍の中にもフットボールチームは存在します。
アメリカ本土では、ウェストポイント陸軍士官学校とアナポリス海軍兵学校による
『Army-Navy Game』と呼ばれる試合が1890年から続いており、
プロ組織が出来るずっと前から行われている伝統的な試合として親しまれています。

アメフトは見た目とは違って知的なスポーツ。
特に最近の戦略の進化速度は目覚しく、
少しでも研究を怠るとすぐに置いていかれてしまいます。
そんなスポーツですから、ヒル魔さんが見入るのも当然かと思われます。

治外法権的である米軍基地内に入り込んだ上に
ハッタリをかます小学生って時点で凄すぎですが……
ランドセルで持ち上げられるヒル魔さんが可愛すぎなんですけど、これ。
ハッタリを認められて基地内に誘われたヒル魔さん。
そこでポーカーの一種のテキサスホールデムで大勝。
その戦い方は、ポーカーフェイスを用いるのではなく、
表情をわざと出して相手を幻惑させていたようです。
アメフトでは、相手に戦略を読ませないために
ディスガイズ(偽装する)をする事が良くありますが、
それに通じるヒル魔さんらしい戦い方と言えるのではないでしょうか?

中学生のヒル魔さんは、もう今と殆ど変わらない姿になっていました。
ここでヒル魔さんと栗田君、そしてムサシの運命の出会いが。
アメフト部作りに精を出す栗田君が偶然見つけた一枚の紙、
それがヒル魔さんとの出会いだったようです。
アメフト部作りで一生懸命の時に
あの紙を見たら猛烈プッシュするのも頷けます。

ヒル魔さんの親の話も出ましたが、
ブラフなのか真実なのかヒル魔さんの言葉だからこそ分からないですね。
しかしアタッシュケースに札束一杯ってどれだけ稼いでいるんだ。
でもこの頃から勝つことに対しての執着心は人一倍有ったようですね。

あのフェンスの穴でのエピソードは良いなぁ。
「ついて来んな」と言いながらも、
栗田君とムサシの話を聞いて(邪悪な)笑みを浮かべるヒル魔さん。
ヒル魔さんと一緒にやりたいばかりに
金網の修理を止めようとするなど一途な思いを見せる栗田君。
そして栗田君の思いを受け入れて
金網を修理しつつも新たな穴を開けてしまうムサシ。
3人それぞれのキャラクターが立っているエピソードでした。
犯罪満載でしたけどね。
峨王さんは栗田君を高く買っているようです。
確かに、神龍寺戦では最後に栗田君の重さと力が鍵になりましたから
その辺りのプレイを見ての評価なのかな。
「触れもしないスピードにはどんなパワーも通じない」という
進さんの言葉がありましたが、その言葉とは逆に
「触れてしまえばパワーでなぎ倒す」的な峨王は
進さんと対比されたキャラクターと言えそう。
でも峨王はラインなので、相手は栗田君になったのですが。

観戦帰りに東京ドームに来た泥門の選手たち。
久しぶりの脅迫手帳使用で中へ入ってしまいました。
さらにピッキングまで……本当に底が知れないなヒル魔さん。

東京ドーム内で突如始まった野球大会は、
最初はまともな野球だったのに、鈴音の辺りから無茶苦茶に。
武蔵足で蹴るなよ、まもりさんは箒で打って
掃きながら走塁って器用すぎだろ。
セナ君はボール持って走り出すし……
と思ったら、番場さんをはじめとしていろいろな方が参上。
ますますおかしな状況に。

そんな混沌とした状況で生まれた金網の穴から
栗田君はヒル魔さんと出会った時のことを思い出したようです。
そしてスクイズ処理で突っ込んできたヒル魔さんを守る事と
ラインとして守る事の考えが交錯し、そこから過去話へ。

小学生のヒル魔さん、ってか小学生時代があったことにビックリ。
そりゃ普通ならあるだろうけど、ヒル魔さんだから……
でもヒル魔さんと栗田君という、接点がなさそうな2人が
仲良くしている理由が分かるのかな。
白秋ダイナソーズvs.西部ワイルドガンマンズ
キッドさんが骨折で負傷退場してしまった西部、
キッドが運ばれる姿を見て咆哮。
続いてのプレイで、キッドの弔い合戦とばかりに
陸君のリードブロッカーとして峨王に突っ込みましたが……。

「破壊神峨王vs.無敵の重機関車鉄馬」なんて言われていますが、
82th downで書いた通り、DLとWRの体格差は歴然。
http://es21impre.blog.shinobi.jp/Entry/82/
いくら鉄馬がレシーバーとして体格に恵まれ強かったとしても
普段相手しているのはCBやS、せいぜいLBでしょうから
DL相手というのは
太陽の番場さんですらやられてしまったのですから
勝てるような相手では有りませんでした。

キッドさんに続いて鉄馬も失った西部ワイルドガンマンズ。
オフェンスのスキルポジション(QB・WR・RBなど)のうちでも
特に重要なQBとエースWRの離脱はチームに大きなダメージとなり、
64-14と点差は離されるばかりとなってしまいました。
スキルポジションの中で最後に残った陸君は
残り3分で50点差ついているこの状況でも、
7回連続でオンサイドキックを決め、8連続TDを奪おうとしていました。
泥門よろしく最後まで戦う姿勢を見せていた陸君でしたが、
峨王との直接対決では峨王をかわしきれずに
峨王のタックルを喰らってしまいました。
立ち上がった陸君を戦士として認めたのか、
峨王に名前を尋ねられたのですが……
これで西部最後のスキルポジションも崩されてしまいました。
結局、試合はこの後白秋が1TDを加え14-72で白秋勝利。
関東大会決勝は泥門vs.白秋となりました。

峨王にビビっていた栗田君でしたが、
泥門で峨王に太刀打ちできるのは栗田さんだけ……
って、みんなの視線が面白すぎ。
確かに分かっていないのはおかしいよな、栗田君らしいけど。
そして峨王も栗田君の事を評価していたようです。
峨王が純粋なる重戦士と評した栗田君、
白秋戦で鍵を握る選手の1人となりそうですね。
白秋ダイナソーズvs.西部ワイルドガンマンズ
陸君がローピング・ロデオドライブを繰り出し
キックオフリターンTD。
エンドゾーン内に入った後にボールを落とす仕草が決まっているなぁ……
このTDで8-13とガンマンズ逆転し、リードを奪いました。
白秋が8点って事は、TD後に2ポイントをやっていたのか。
強気だなぁ、白秋も。

この陸君の走りをマルコがスワーブだと看破。
1回見ただけで看破してしまうのは凄いな。


この「スワーブ」は他のスポーツでも使われる用語で
「カーブさせる」という意味があります。
「スワーブのかかったボール」という感じで
サッカー実況で使われていますから、
聞いた事がある方もいるかもしれません。
陸君が使った走り方としての「スワーブ」は原義と同様、
弧を描いて相手をかわす走法の事のようです。

さらに西部はオンサイドキックを敢行、
このボールを鉄馬が確保し、再び攻撃権を得ます。
どうせ点を取られるのであれば、
低い確率でもオンサイドキックを試みて
攻撃権を得ようとする事は理には適っています。

再び攻撃権を得た西部は、同じ戦法で前進を続けます。
過去の出来事を振りきりはじめ、
鉄馬の為にも「勝ちたい」と思ったキッドさんでしたが……
直後のプレイで峨王のタックルを喰らい
左腕を骨折してしまいました。

実際の試合でも(不可抗力な場合も多いですが)
ありえない方向に体の一部が曲がってしまう事があります。
近くにいる選手は骨の折れる音や、腱の切れる音が聞こえる
なんて事を聞きますが、アメフトはコンタクトスポーツなので
このような怪我が発生するのは仕方ないです。
タックルの延長で怪我をさせてしまうのと、
怪我をさせようとタックルをするのでは
意味合いが全く違ってきます。、
峨王に関してはルールは守っているようですし、
後者だと思われますが……それにしても強すぎだ。

キッドさんを失ってしまった西部はこの後どうなるのか?
さすがに……厳しいだろうなぁ。
 
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