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このblogは、アイシールドで出てくる戦略・用語を分かりやすく説明する事を目的とした感想blogです。火曜日23時頃更新予定(週によって前後あり)。本家サイトはhttp://fake.s22.xrea.com(プロフィール部分にリンク有)
 
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白秋ダイナソーズvs.西部ワイルドガンマンズ
西部はキッドさんの捨て身の作戦でパスを決め、
前進を続けていますが……峨王の動きは少しずつ早くなっているようで、
キッドさんは峨王のプレッシャーが厳しくなってきているからか
体重が後ろにかかりながらパスを投げている状態。
まだサックを喰らってはいないものの、かなり厳しそうです。
そして峨王に触れられた部分に痣が……峨王のパワー凄すぎだ。

しかしキッドさんは苦しみながらもパスを決め続け、10回連続でパスを成功、
短いパスは成功率が高いとは言え、10連続成功は凄いですよ。

NFLのQBのパス成功率に関しては、60%が1つの目安となります。
実際には、サックを逃れる為の投げ捨てや
レシーバーのミスやディフェンスのカットでも成功率が落ちる為、
QBのエラーによるミスはちょっと少ないと考えられますが……
それでも実際の試合で10回連続パス成功はなかなか見られません。
ちなみにNFLでの1試合中の連続成功記録は、
2006年シーズンW3にワシントン・レッドスキンズの
QBマーク・ブルネルが達成した22です。

峨王の激しいプレッシャーを受ける中で、
10回きちんとターゲットに通るパスを投げるキッドさんの技量は凄いな。
ライバルの泥門の戦いぶり、チームメイトの陸、
そして幼い頃からの付き合いを持つ鉄馬の変化が
キッドさんの気持ちを少し変えているようです。

西部オフェンス最後の仕上げは、キッド→鉄馬の最強ホットライン。
TDパスが決まり西部が先制点を奪いました。

先制点を奪われた白秋の元キャプテン天狗さん、
鼻がしおしおと折れていましたが……
直後に白秋がキックオフリターンTDを決めるとあっさり復活し
名前のとおりに天狗な態度に。
分かりやすいぐらい単純な人だなぁ。
そのキックオフリターンTDは、峨王がリードブロッカーになり
パワーのみでボールキャリアの露払いをするという超力押しプレイ。
スペシャルチームに峨王を使うのは反則的だなぁ。

そして、白秋がキックオフリターンTDをしちゃった事で
マルコの出番が減る事に……
そういえばこれまでの試合も、相手を棄権させてきたのですから、
マルコのプレイってほとんどデータが残っていない事になります。
これは相手チームにとって逸りにくいですよ。

しかし西部も負けてはいません。
リターナーの陸君が新たな走りローピングロデオドライブを披露。
天狗になっていた天狗さんをあっさり抜き去り、
キックオフリターンTDをお返ししました。
予想以上の点の取り合いとなったこの試合。
先に崩れるのはどちらになるのか。
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白秋ダイナソーズvs.西部ワイルドガンマンズ
関東大会決勝最後の椅子を賭けた戦いがいよいよスタート。
自分たちの試合でもないのに、前日からスタジアムに駆けつけている
栗田君&小結君のライン師弟コンビ。
意気込みは分からないでもないけど、
知らない人が見たら不審者状態だよなぁ。

まずは西部側の選手入場、続いては白秋の選手入場。
西部側では鉄馬が立ち止まって、
モン太に視線を投げかけていましたが、
視線と表情だけでやり取りしたのが分かる表現力が凄い。
白秋の方では……新キャラが登場。
キラキラを纏いながら登場した如月君、
ポジションはまだ不明ですが峨王と並び称される選手のようで、
体型ときらきらから、峨王とは対極の華麗な動きをしそうですが……
どんなプレイをするのか楽しみです。

白秋のキックオフ、西部のリターンで試合開始。
陸君の好リターンで自陣35ヤードから攻撃開始となりましたが……
最初のプレイから西部のオフェンスラインは
峨王を止める事が出来ず、突破を許してしまいます。
しかしキッドさんはギリギリまで引きつけて
陸君へのショートパスを成功、4ヤードの前進に繋げました。

パスプレイでは、ディフェンス選手を近くまでひきつければ、
QBはターゲットを探す時間を増やす事が出来ますし、
レシーバーはディフェンスのマークを振りほどきやすくなります。
ですからQBはパスを投げる際に、倒される覚悟で
ギリギリまで敵選手をひきつける事が多いです。
これにはQBが過剰なまでに守られているルール設定を利用した
相手の反則(ラフィング・ザ・パサー)を誘い込むという
もう1つの狙いもあります。

でも……ギリギリでパスを投げた場合、
体を守るような体勢になっていないので、
投げた後のヒットで怪我をする可能性も高まってしまいます。
峨王のようにピタっと止まってくれれば良いのですが……
さらにパスを投げるコースが限定されてしまう事もあり、
パスが投げられなくなってしまう事もあります。
今回のキッドさんのようなプレイスタイルは
リターンも大きいですが、リスクも大きいとても危険なプレイ。
普段は冷めているキッドさんから考えると、
意外なほどリスキーなプレイ選択と言えます。

峨王は、最初のプレイでキッドさんに対する認識を改めた模様。
どんな手で峨王がこの状況を打開してくるのか、楽しみです。
白秋のマネ丸子さんに呼ばれ、
ヴィーナスフォートにやってきたセナ君と陸君でしたが、
その場にマルコ&峨王が登場。
峨王はノートパソコンを壊そうと掌底を叩き込みました。
ただ立っているだけの姿だけでも怖いですし、
さらに掌底のシーンは動きが感じられて迫力が……

危機を感じて避けながらも丸子さんを助けるセナ君と
峨王の動きを見切って泰然自若としつつも
ノートパソコンを守った陸君。
この動きの違いから2人の性格の違いも良く分かるなぁ。
これは、ロデオドライブを使い最小限の動きだけでかわす陸君と、
チェンジ・オブ・ペースで相手を大きな動きでかわすセナ君の
走りの特徴とも通じていますね。

峨王は棄権するなという目的で、
マルコの方は情報を漏らしたくないという目的で
ここまでやってきたようですけど……
しかし棄権をするなと言うだけなら、
峨王がパソコンを壊そうとする必要はないんだよなぁ。
無骨な乱暴キャラのように見えて、ボールデッド後には
動きを止めるなど、陸君との絡みの時にも見せた
紳士的な部分が余計に怖さを増大させている感じがします。

陸君がセナ君と一緒に呼ばれた事に腹を立て、
練習でこれまで以上に気迫溢れた姿を見せ付けています。
しかもロデオドライブの新形態、
ローピング・ロデオドライブを完成させた模様。
ローピングっていう位だから、ディフェンス系なのかな。

ヒル魔さんがキッドさんに情報提供していましたが、
その場所がダーツバーって、高校生らしくねえ。
でも似合いすぎだ。
ヒル魔さんの情報提供を受けたキッドさん、
珍しく攻略法を考え付いたなんてらしくない発言を。
鬼気迫る表情で練習に臨む陸君を見ていて少し感化されたかな。

いよいよ西部vs.白秋戦がスタート。
泥門の相手となるのはどちらになるでしょうか?
王城との決戦が終わりユニフォームの選択をしている
マネのまもりさん&セナ・モン太・小結のちびちびトリオ。
手洗いしたいって気持ちは分かるなぁ。
そういえばまもりさんが干していた中に21番があったけど、
ハーフタイム中に変えたやつなのかな。
雨を吸ったり泥が付いたりしてユニフォームが重くなったままだと、
思ったように動けなくなるので変える事はあるのですが……。

部室に届いた花、扉にも描かれていた花といい手が込みすぎ。
届いていた花の贈り主は白秋のマルコから。
ムサシが言っていたこのマルコさんのやり口、
「お前らの事は、何でも分かっているんだぞ」という事を
暗に示しているんだよな。
自分らの事は隠し通すけど、相手に対してこういう態度を取る……
マルコは高見さんとは違ったタイプの策士ですな。
しかしムサシの言うとおりやる事がヤクザっぽい、
というか姿形からしてマフィアの方か。

さらにセナ君宛てにお手紙が。
白秋のマネの丸子さん(紛らわしい)からのお誘いでした。
セナ君は誘われたヴィーナスフォートに到着しましたが、
周りは野次馬だらけ……3兄弟まで見に来ているよ。
出会いがあんなだったのに、仲良くなったなぁ。
泥門の仲間達に注目されていたセナ君ですが、
呼び出されていたのはセナ君だけではなく陸君もでした。

丸子さんの話は「棄権して」との事でしたが、
その話の最中に背後に峨王とマルコが……構図怖すぎ。
SIC地区から外れたお台場ヴィーナスフォートでの待ち合わせだったのに、
この場にいるという事実が怖さを倍増させてます。
得体の知れない怖さを醸し出す白秋、
この不気味さはこれまでに無いタイプですな。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
雪光さんの機転で残した1秒を使った泥門のキックオフリターン。
モン太から託されたボールを持ったセナ君が、
進さんを正面から抜き去りそのままエンドゾーンへ……
キックオフリターンTDで40-42、
泥門がラストプレイでの大逆転で勝利を収めました。

咆哮を上げるセナ君のユニフォームはボロボロ、
王城との戦いが死闘だった事を感じ取る事ができます。
しかしながら泥門のメンバーは喜びを爆発させている一方で、
王城の選手達は敗戦に直面してうな垂れ、
大田原さんにいたっては号泣してしまいました。

自分では果たせなかった望みを自らが認めたライバルに託す、
桜庭君とモン太によるリストバンドのエピソードは
死闘を繰り広げた相手に対するリスペクトが感じられて良かった。
高校野球で負けたチームが勝ったチームに
千羽鶴を託す事がありますが、それに似ていると感じました。
モン太の方も、そのリストバンドを返して虎吉の奮起を促すだなんて……
柄にも無いかっこ良さを見せてくれました。
モン太の言葉に応える寅吉君もかっこ良かった。
そんな強い気持ちを持っていれば、
ハンデを克服できる可能性も高くなるでしょう。
でも鬼平さんに肯定された点が、ちょっと危険だ。

モン太が挨拶する前に競技場から姿を消した本庄さん、
関西にいるまだ見ぬ強敵の事をちらりと……
関西の理事をしている本庄さんは、両方の選手を見たはず。
どんな戦いを想像したんだろう。


負けた王城は、高見さんから進さんへと
キャプテンの引き継ぎが行われました。
進さんがキャプテンとなった王城は、
ショーグンが最強とと評した今年のチームの意志を引き継ぎ
さらに鍛錬を積んでくる事でしょう。
でも進さんがキャプテンになるとと、
練習メニューがとんてもない量になって、
他の選手が苦労する事になっちゃうかも。

引継ぎを終えた高見さんは、6年間を振り返り、
トイレで1人静かに涙を流していました。
ここでのヒル魔さんの心遣いも憎いなぁ。


そして最後は進さんとセナ君のエース同士の会話。
挑戦者だと堂々と挑戦状を叩きつけた進さんに対し、
最初はいつものセナ君だったものの、
アイシールドを見て気持ちを入れなおし、
きちんと返したセナ君の男前な事と言ったら……
まだまだ逞しくなるのか。
そのセナ君の返しを受けての進さんの笑顔も最高に素敵。
互いが互いを認め合い、そして高めあっていく、
これ以上無い切磋琢磨できる関係の2人なんだな。
こういう人がいるのは幸せな事だ。

あ、大田原さんまだ泣いていた。
可愛いぞ、この大田原さん。

いよいよ決勝に進んだ泥門。
相手は西部か、それとも白秋か。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
泥門の逆転を賭けた最後のキックオフリターン、
仲間たちの期待を背負ったセナ君は、
王城の選手の隙間を抜けて独走に入りました。

ここでセナ君の小学生時代の回想へ……
進さんとセナ君の邂逅が描かれていました。
互いが互いを認識したわけではないでしょうけど、
進さんにとってはこの速い少年との出会いが、
将軍の言う「常に高みを目指している」心構えへと繋がり、
9th downの「触れもしないスピードには、どんなパワーも通じない


という発言にも繋がったのかも。

春の大会ではたった1度でしたが、完璧な敗北を喫した進さん。
2度目は無いとばかりに鬼気迫る表情で追いかけて来ました。
同じ速さの脚を持つ進さんとセナ君、
しかしボールを持っていると体のバランスが少し崩れて
スピードが落ちますから、ボールを持つセナ君がやや不利。
その結果、少しずつ進さんに迫られてしまいます。

迫られてきている事を察したセナ君は、
スティフアームを使って距離を保とうとしましたが……
進さんはセナ君の手を弾いて払いのけると、
薬指と小指をリストバンドに引っ掛けてセナ君を倒しにかかりまし

た。
指の力を鍛えていたトレーニングがここでも生かされるとは。

進さんにリストバンドを引っ掛けられバランスを崩したセナ君。
ここで倒されてしまったら試合終了だったのですが、
足裏以外で唯一地面との接触が許されている手の平を使い
何とか体勢を立て直しました。
そして進さんへと真正面から勝負を挑んでいきました。

まずはセナ君が最高速で繰り広げるクロスオーバーステップ
「デビルバットゴースト」で抜きにかかります。
進さんはこの動きを見極めてタックルを繰り出しましたが……
セナ君は「デビルバットダイブ」を使って空中へ飛んでいました。

進さんもセナ君のこの動きにすかさず反応、
セナ君を捕らえるべく手を伸ばしていきます。
しかしセナ君は、進さんの伸ばした手にを弾き
その勢いで一瞬の限界突破、そのまま進さんを抜き去ると、
そのままセナ君はエンドゾーンに倒れ込みTDをもぎ取りました。42-40となった所で試合終了、泥門が宿敵王城に勝利しました。

最大のライバルである進さんを、自らが持っている力・技を
フル活用して抜き去ったセナ君。
最後のプレイに相応しい1対1の攻防でした。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
残り1秒からの王城のキックオフ、
キックオフではリターン側がボールに触れた瞬間から
時計が動き出す事になっているのですが……
残り1秒ですからモン太がボールをキャッチした直後に
あっという間にタイムオーバー。
このプレイがこの試合ラストプレイとなりました。

モン太が、そして泥門の司令塔であるヒル魔さんもが
必死に考えを巡らせていますが……
モン太がそのまま持って走るのも駄目、
ノーコンなモン太ですから投げて渡すのも駄目。
(ちなみにキックオフリターン時に前に投げてしまうと
 イリーガルパスの反則となりますから、後ろパスしか出来ません)
セナ君を呼び寄せるのも駄目……と思っていた所に、
セナ君が自らの判断でモン太の元へと走りこんでいました。
ヒル魔さんすら驚いていたセナ君の素早い判断でしたが、
王城のスペシャルチームはもう目前まで迫っていました。

しかしながら、セナ君がモン太の元へ駆け寄っていた事から
ヒル魔さんはギリギリで何か思いついたようで、
夏彦さんを呼び寄せモン太・セナ君とともに
4人でボールを隠すように固まりました。


キックオフ時には、最初にボールを持った選手が
他の選手にボールを渡して相手チームを幻惑するという
スペシャルプレイが使われる事があります。
キックオフのプレイでは、それぞれの選手がほぼ最高速で
動いている為、ボールを持つ選手が変わると
守っている選手を一気に振り切れる可能性があるのです。
このようなプレイを1度でもやっておけば、
同じような動きをした時に相手の動きが鈍らせる事に繋がり、
キッキングゲームで優位に立つことが出来ます。

しかしこのプレイが多く使われないのは、時間がかかるプレイな上に、
ボールを扱う選手が1人増える為にブロック要員が減ってしまうから。
上手くはまれば爆発的なリターンもありえますが、
ブロッカーが少ない事で相手に近くまで寄られてしまい、
それほど大きな前進に繋げられないという事も。
さらにボールの受け渡しがあるので、
ファンブルの危険性が増してしまう事になります。


今回、ヒル魔さんがとっさに思いついたのは、
上で書いたスペシャルプレイのさらに応用バージョン。
4人でボールを隠すのは、ボールの行方を幻惑する事になりますが
ブロッカーの数を減らす事になりますから
さらに危険度が増すプレイになっています。
それでも他のプレイの成功率が0なので、
リスクがあるこのプレイに賭けなくてはならないのが
泥門にとっては厳しいところです。
ここでの4人のやり取りが熱かった、
特に夏彦さんの台詞がカッコ良すぎ。
でも直後の走り方が……真面目に見えないんだよなぁ。


数的優位に立っていた王城でしたが、
セナ君が持つ事がほぼ確実な状況にもかかわらず、
4人の中にヒル魔さんが居た事が反応の遅れる原因になりました。
裏をかく事に長けた策士がいるからこそ一瞬の隙が生まれる、
ヒル魔さんが居たからこそ0.1秒の間を作り出すことが出来、
その一瞬の隙にボールを持っていたセナ君が
王城の守備網を突破していきました。
ボールを持ったセナ君はあとはエンドゾーンまで走りきるだけ……
しかし、進さんが後ろから迫ってきました。
最後に待ち受けていたセナ君と進さんの直接対決、
勝利を掴むのはどちらなのか。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ

34-36と王城が2点ビハインドで迎えた最後の攻撃、
進さんがボールを持ってエンドゾーンに突っ込みました。
結果は……進さんがボールをエンドゾーンにねじ込んでおりTD成立。
この時点で王城が再逆転に成功していました。
そして気になる残り時間は……1秒、
残り1秒残っていた事で、泥門側には希望が残る事に。

アメフトでは時間切れになった瞬間に試合終了とはならず、
1プレイが終了するまでは続く事となります。
しかしプレイが始まった瞬間に時計が動き始めるので、
次のプレイが泥門にとってのラストチャンスとなります。

王城側は時間を使い切ってしまうつもりだったようですが、
それを寸前で回避したのは「止められないなら、押しこむ」
という雪光さんの土壇場での機転。
これで時間を1秒残す事が出来ました。


わざと点を取らせるという選択は、
数は多くないですが、たまに見られる戦略ではあります。
一番印象深いのが、NFL2002年シーズンのW7 SF @ NOでの出来事。
1点リードされていたSFでしたが、攻撃権はNO側。
残り1分58秒、あと1ヤード地点からのプレイでTDを奪われました。
実は、このプレイでNO側は12人でプレイをしていた為に
反則で5ヤード下げる事も出来たのですが、それをしませんでした。
もし下げてしまうとタイムアウトが1つしか残っていない事から、
最後まで時間を使われてしまう可能性が出てくるからでした。
TDを奪われ8点差とされたSFは、最後の攻撃に望みを託しましたが
TDまでは至らず敗戦……しかし、反撃する時間を残すために
わざと得点を取られるという選択をした事が、
今でも強く印象に残っています。


雪光さん想いをハイタッチで受け取り、
そして鈴音からはヘルメットを受け取りつつ
「勝ってくるよ」と言い切るセナ君……
最初は正体を隠すためのアイシールドが、
最強の称号を背負うためのアイシールドになり、
その称号を背負うだけの男に成長したセナ君。
嘘を本当にするだけの逞しさが溢れていますよ。

この後の大田原と栗田君のやり取りからは、
連載当初からのランバル関係が感じ取る事が出来て良いな。
しかし勝負は非情、どちらかが勝ち、どちらかが負けてしまうのです。

いよいよ最後のキックオフがスタートしましたが、
ボールを蹴ったのはなんと大田原。
大田原は力任せに低い弾道で蹴りこんできました。
このキックオフがラストプレイですから、
この場面で王城がすべき事はセナ君に取らせない事。
その狙いも達成しつつ、このプレイを最後まで残しておいた事によって
ヒル魔さんの混乱を誘えたのはかなりのプラスポイント。
なんとかモン太がボールをキャッチしましたが、
ここからのTDに繋げる事が出来るのか。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツは最終局面に突入。
1分強を残して泥門が逆転に成功しました。
トライ・フォー・ポイントはキックだったようで、
2点差で残り1分強を凌ぐ事となりました。。

当然王城の選手達は諦めてなんか居ません。
続いての王城のキックオフリターンでは、
大田原が気迫みなぎる突進で泥門の選手を弾き飛ばし、
さらには栗田君を青天させて走路を切り開きました。
これで王城は自陣48ヤードから攻撃開始ということで、
敵陣エンドゾーンまではあと52ヤード。
成功率が高くなるであろう35ヤードFGを蹴るまでには
あと34ヤード進めば良い事となり、
逆転の可能性がかなり高まってきました。

一発で大きく前進された泥門ですが、
意気消沈するどころか自ら立て直しました……
でも戸叶君は大丈夫だったのか、あれ?

王城の攻撃ドライブがスタート。
これまでディフェンスでしか出ていなかった猪狩が
オフェンスのラインとしても参加。
進さんが守備で縦横無尽の動きで活躍が出来ていたのは、
大田原・猪狩をはじめとしたディフェンスラインが
泥門のオフェンスラインの動きを制限できていたから。
その猪狩とマッチアップしているのは十文字君、
こちらも最低限度の仕事をきちんとこなしています。
小結君がリップを使ってラインを突破すると、
高見さんはギリギリでパスを投じます。
このボールを夏彦さんが弾いたのですが、
弾かれたボールを桜庭君が執念でキャッチ。

さらには次のプレイでは、足を怪我して走力が無いはずの高見さんが
スクランブルを敢行して前進……先ほどの泥門の攻撃ドライブと同様、
総力戦の様相を呈してきました。

その激しい戦いが行われているグラウンドを、
フィールド外から悔しがる雪光さんの心意気に感動。
試合に出るようになってから逞しさが増したよなぁ。
そんな矢先にセナ君が鼻血を出してしまい、
負傷で一時退場となってしまいました。
負傷選手が発生すると、タイムアウトを消費せずに
試合時間が止まるので、王城にとってはラッキーな展開。
さらに時計が止まった原因となった選手は、
1プレイが経過しないと試合には戻れませんし、
出血の場合は血が止まるまでは復帰不能ですから、
王城にとってはさらに大チャンスです。

まもり姉がセナ君の治療を必死で行う中、
そのセナ君の代わりにヒル魔さんが指名したのは、
なんと雪光さんでした。
守備経験の無い雪光さんを出すのはバクチ、
高見さんの言うとおりヒル魔さんらしからぬ選択です。
しかしヒル魔さんは目から感じた執念から雪光さんを選択、
ムサシの言うとおりヒル魔さんらしい選択なのかも。

ゴールまであと5ヤード地点からの王城の攻撃。
ここで王城は満を持して進さんにボールを持たせました。
その進さん、雪光君をあっさりと突破しエンドゾーンに迫ります。
石丸君・黒木君が止めに入りましたが、
進さんはお構い無しに前進して行きます。

ここで王城側にタイムアウトが残っていれば、
進さんは無理せずに倒れてプレイを終わらせ、
FGで3点を追加して残り時間を0にするのが一番の選択です。
でもオフェンスの選手ですら、そのような選択を
土壇場で忘れる事がある位なのに、
進さんはそもそもオフェンスの選手じゃないですから、
気付かないのも仕方ないのかも。
でもTDさえ取れば逆転ですから、取れれば良いのですよ。

倒された雪光君が何かに気付き、進さんに飛びつきました。
雪光君は何に気が付いたんだろう……。
本当にギリギリの攻防だなぁ。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
試合終了間際、泥門が逆転へのラストチャンス、
あと1cmを押しこめなければその時点で敗北が決定です。
セナ君のランか、それともモン太へのパスか。

って、大田原さんが栗田君とぶつかっているけど、
これ反則になりかねないよ……
スクリメージラインを超えた状態でプレイが始まるとオフサイド、
ディフェンスの選手がオフェンスの選手に触れてしまうと
エンクローチメントの反則となります。
でも、次の見開きでセットしているシーンが描かれているから、
その前だったら反則にならない可能性もあるかな。
しかしこの描写からは、互いの気持ちが入っているのが伝わってきます。

まもりさんの言っている事は以前からこの感想で書いていますが、
エンドゾーン目前まで進んでいる時は、
ディフェンス側も攻め込まれて苦しいのですが、
オフェンス側としても攻め手が少なくなり苦しくなります。
このゴール前攻防のシステムは、
アメフトやラグビーの面白い要素になっています。

残り1分15秒ですから、タイムアウトが残っていない限り
ここで泥門が得点を奪えないと敗北は確定してしまうラストプレイ、
栗田君からヒル魔さんにボールが渡され、プレイが始まりました。

石丸君はブロッカーとして中央へ走りこんだ模様。
この動きからは、ランの可能性も、プレイアクションから
パスプレイの可能性も残りますが……
ヒル魔さんはセナ君へボールを手渡しました。
この動きを見た桜庭君は、セナ君の動きに釣られそうになりましたが、
進さんの言葉を思い出して踏みとどまりました。

桜庭君が踏みとどまった瞬間、セナ君は空中でボールを放り投げました。
セナ君に一度ボールを持たせておいてのパスプレイ。
神龍寺戦でも使っていましたが、
空中からパスを投げるのはさらにギャンブル度が高いですよ、これは。

しかしながら、空中からパスを投げる事は無いですが、
NFLでもゴール前での似ているシチュエーションで、
ボールを持ったRBがパスを投げるプレイが良く見られます。
ディフェンス側はRBがボールを持ったと確認すると、
止めようとして前へと上がってしまいます。
その上がった選手が居た場所に出来たスペースにレシーバーが入りこみ、
パスプレイをするのは理には適っています。

しかし進さんはこの動きに素早く反応、
投げようとしていたセナ君にタックルして、
ボールの軌道を逸らす事に成功しました。

セナ君がランの動きを見せていたので
ターゲットのモン太はがら空きになっているはずでした。
がら空きであればパスの軌道は逸れた事も
それほど問題ないはずだったのですが……
桜庭君が進さんの指示を守り、しっかりとモン太の動きを追っていました。
そして体格差もあり、モン太よりも有利な位置で
ボールの捕球体勢に入りました。
虎吉君が桜庭君のファンになるきっかけとなった、
そしてモン太のデビルバックファイアと同じ
頭上でのスーパーキャッチを桜庭君は試みました。

しかし桜庭君の手に吸い込まれそうになったボールを
モン太がスピアタックルよろしく腕を伸ばし、
ワンハンドキャッチでボールを掴み取りました。
確かにワンハンドキャッチに行けば半身になるので、
リーチは少し伸びるのですが、キャッチはその分難しくなります。
しかしモン太は持ち前のその大きな手でボールをもぎ取りました。

泥門が逆転TDを奪い再逆転、この時点で35-34となりました。

今回のプレイ、桜庭君はボールを取りにいく必要は無く、
ボールを叩いてパスを失敗させればよかったのです。
しかし本職のCBでは無いのですから、
あのような状況で「パスを失敗させればよい」と判断し、
その通りに動くのは難しい事かも。
本職のCBですら、同じような場面でインターセプトをしてしまい
結果としてそれが敗戦に繋がったという例が
今年のNFLプレーオフ、NE @ SDでありました。
ですから、今回のプレイに関して桜庭君を責めるのは
やや酷なように思えます。

試合終盤で逆転を許し、クリスマスボウルへの道が遠のいた王城。
その事に気付いた大田原さんが、勝負に対する感情を露わにしました。
しかし時間は1分10秒も残っており、
まだ王城の反撃のチャンスは残っています。
FGを決めれば同点or逆転、TDを決めれば勝利はほぼ確実です。

最後は、王城の攻撃に対し泥門が守る形に……
王城が最後の攻撃で夢を繋ぐのか、
それとも泥門がその夢を断ち切るのか。
 
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