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このblogは、アイシールドで出てくる戦略・用語を分かりやすく説明する事を目的とした感想blogです。火曜日23時頃更新予定(週によって前後あり)。本家サイトはhttp://fake.s22.xrea.com(プロフィール部分にリンク有)
 
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泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
残り1秒で巡ってきた泥門のラストチャンスで
泥門はムサシの60ヤードFGトライに託しました。。

栗田君のロングスナップ、そしてヒル魔さんのホールドはともに完璧。
あとはムサシのキックとセナ君たちのブロックにかかっています。

帝黒の各選手は大和の為に走路を開く努力をし、
狙い通り大和にスクリメージラインを突破させました。
しかし泥門の選手達は吹き飛ばされながらも懸命にブロック、
紙一重でしたがキックブロックを防ぐ事に成功しました。
これで後はボールの行く末に誰もタッチできなくなりました。

ムサシの目算では僅かに届かないという感じでしたが、
皆の思いが後押しになったのか、
ボールはポストまで届きました。
モン太、三兄弟、雪光さん、小結君、夏彦さん、
栗田君にヒル魔さん、そしてセナ君、
それぞれの思いが出るシーンは熱かった。

ボールはポストに当たった後、そのまま向こう側へと跳ねていきました。
楕円球のボールがポストに当たった場合、
どのようにはねるかは全く予測できないのですが、
みんなの気持ちがあと一押しをしたような感じでした。
FGが決まり44-45、ここで試合終了となりました。

NFLでは2006シーズンに、60ヤード超の決勝FGで
決着した試合が2つありましたが、まさにそれの再現のような幕切れ。
泥門がラストプレイで劇的な逆転勝ちを収めました。
アメリカのカレッジフットボールなどでは、
劇的な幕切れやアップセットが起きた時に
観客がいっせいに雪崩れ込んできますが今回のもまさにそれです。
しかし泥門の為に指導してくれた選手達が
祝福している姿がいいなぁ。

大和が祝福しつつもなにやら意味深な台詞を……
次の舞台はどうなるんだろう。

優勝トロフィーを持ちながら
関東の主要メンバーに胴上げされるセナ君。
振り返りを見ても分かるとおり、かなりの成長を見せましたね。
最後まで諦めなかった泥門の選手達に拍手を。
そして最後までほぼ圧倒しつつも、
要所でのビッグプレイでやられてしまった帝黒にも拍手を。
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泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
残り3秒からのオンサイドキックでモン太が鷹を抑えてボールを奪取、
時間も1秒を残し、泥門は何とか望みを繋いだ形となりました。

残り1秒ですから、次のプレイが終了すると
帝黒側に反則があった場合を除いて試合終了となります。
相手に反則がある事を前提として考えるのはナンセンスなので
泥門にとっては次がラストチャンスとなります。

今の泥門デビルバッツとして戦える最後のプレイ。
栗田君をはじめ、セナ、モン太、気合が入りまくっています。
フィールド外に居るまもり姉、鈴音も
皆を信じて見守ってくれています。

フィールド中央付近からのラストプレイ、
ヘイルメリーパスをしようにも相手が警戒していますから
成功率は限りなく低くなっています。
しかしここで泥門が選択したのは……FGトライ。
セナ君が大和を破ってアイシールド21をホントにしたように、
最後は60ヤードマグナムの通り名をホントにさせようというのが、
ヒル魔さんのそして泥門の最後の選択でした。

キックオフは自陣35ヤードから、
ボールに触れるのは10ヤード進んでからなので
オンサイドキックが成功した場合には
自陣45ヤード~ハーフウェイライン付近で攻撃開始となります。
しかし今回のオンサイドキックでは、ボールが弾かれたので
もう少し前に進んでいたのかも。
それで60ヤードのFGが蹴られるようになったのは怪我の功名ですよ。

日本でのFG最長記録は確か58ヤード、
今はキックティーなしになっていますが、
覚えている範囲では52ヤードが最長記録です。
60ヤードというのはNFLでも決まった例があまりない距離です。

とは言っても、NFLでは年に2回も60ヤード以上のFGで
決着した試合が出たシーズンがありました。
(60ヤードと62ヤード)
Kはこのような勝敗を預けられる場面で出てくる事が多いですが、
それでも決める度胸があるKこそが一流と呼ばれるのです。

ヒル魔さんの「栗田」の繰り返しは心に来るわぁ。
自分という言葉を使わず弱みを見せないあたりに
リーダーたる責任感の強さと、
本音を出さないヒル魔さんらしさが感じられます。

60ヤードのFGを決める為にはキックの飛距離が必要。
通常のFGよりも低い弾道で蹴りこまねばなりません。
という事はブロックの危険性も増える事となりますから、
ブロッカーはいつも以上にしっかりと守る必要が出てきます。
さらにコータローの言う通り、ちょっとしたプレッシャーで
キッカーの感覚は狂わされる事となります。
60ヤードのFGでは成功する為の横の角度も大きく制限されます。
ですから、平常心で蹴られるような状況を
皆で作り出さなければならないのです。

ラストプレイのFGトライ。
ブロッカー役の皆は目いっぱいブロックを頑張っています。
帝黒もプレッシャーをかけようと必死にブロックを掻い潜ろうとしています。
ムサシはキックの体制に入りましたが……
両チームの運命が決まるラストプレイは
ドラマティックな展開が待ち受けていそうです。
泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
セナ君がこれまでの集大成とばかりに、
スピードではなく自らの身軽さを生かして大和を抜きTDを奪取。
続いての2ポイントも決め手44-42、1ポゼッション差に迫りました。
こうなると返す返すも帝黒に許してしまったFGが悔やまれますが……
僅かながら望みを繋ぎました。

トライ・フォー・ポイントでは時計は進まないので、
TD時に残っていた3秒のまま。
さらにキックオフでも時計が動きはじめるのは
誰かがボールに触った瞬間からなので、
うまく処理できれば1プレイできる時間を残す事が出来ます。

44-42と、西部戦同じ点数の状況で
いよいよオンサイドキックがスタート。
待ち受けていた鷹が、真っ先にボールに向かいましたが、
モン太はボールの動きを動物並みの予感で先読みし、
イレギュラーバウンドにいち早く飛びつきました。
オンサイドキックを経験しているモン太と、
必要性のなかった鷹のちょっとした嗅覚の差が出たかな。

それでも鷹は素早く反応、両者ぶつかり合いボールに触りながらも
確保までは至らず……ここで時計が動き始めました。
両チームの選手が確保に向かいますが
セナ君はボールの確保でなくて大和のブロックに行きました。
ボールの跳ね方と動きの流れを考えると、
モン太と鷹ではややモン太が有利という事を考えると、
ここでのセナ君の選択は良い判断だったかも。

混戦の中でモン太は仲間の信頼に応え見事にボールを奪取。
時計も1秒残り、1プレイする余地を残しましたよ。
ラストプレイはどのような形で攻めるのか……
50ヤード近くあるので、どのようなプレイ選択をするのか楽しみです。
泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
10点を追う泥門の攻撃ですが残りは8秒、
絶体絶命の状況に追い込まれました。
しかし泥門の選手達ははまだ諦めてはいません。

残り8秒から繰り出してきたのはクリスクロス。
前回はエクスチェンジミスが起きたプレイでしたが、
再度ここで使ってきました。
そして今度は無事にエクスチェンジが行われました。
ハンドオフ直後の構図は、誰が持っているか分からず
それでいてスピード感も感じられて良いなー。

さすがに帝黒も判断しかねているようですが、
ボールが見えた瞬間に集まってきそう。
そんな判断しかねているタイミングでセナ君が雪で足を滑らせ
ボールを見せてしまいました。

ボールが見えた事で帝国の選手がセナ君へと動き始めました。
モン太をマークしていた鷹・大和は冷静に状況判断していましたが……
セナ君は帝黒の選手が集まって来た所で
ヒル魔さんへとバックパスをしました。

ラインの外側を回ろうとしたセナ君がバックパスをしましたから
時間がかかるプレイになります。
それでもきちんと耐え切っていたライン陣を褒めたいですね。
そしてヒル魔さんはパスを投げ込もうとしてきました。
有名なスペシャルプレイの1つ「フリーフリッカーです。

ボールを受け取ったRBがQBにボールを返し、
そこから前パスを投げるというのがフリーフリッカーです。

このプレイの利点はレシーバーをがら空きにしやすい事。
RBに一度ボールを渡しているので、
ランプレイだと思ったディフェンスを前におびき寄せる事で
レシーバーが使えるフィールドを広げる事が出来ます。
欠点は時間がかかるプレイなので、
ライン陣のブロックが長時間持たないとパスが投げられなくなる事。
そしてRB1人を囮に使う事になりますから、
レシーバーとして使える人数が少なくなります。
ブロック要員として使えば良いのですが、
途中まではランプレイのフリをするのでそれも少し難しいです。

今回のプレイに対し、帝黒はきちんと反応。
レシーバーへのマークを外していませんでしたが、
ヒル魔さんはセナ君へとパスを投げこみました。
バックパスをして役目終了と思われていたセナ君が
レシーバーとしてターゲットとなる。
これは裏の裏をかいたスペシャルプレイです。

しかしセナ君の前に大和が立ちはだかりました。
抜かなければ希望を繋げないというこの状況で
セナ君はこれまでの全てを駆使しての
バックステップでのデビルバットゴーストを披露。
大和を抜き去りエンドゾーンまで走りこみました。
大和を圧倒しての得たTD、セナ君がやってくれました。

しかし……試合の残り時間が気になりますよ。
少しでも残っていてくれれば。
泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
雪光さんのTDの後、泥門は2ポイントも成功させたようで
41-34と1ポゼッション差まで迫ってきました。

しかし次は得点を取った泥門のキックオフ。
オンサイドキックが失敗したら失点の可能性が高まりますから、
まだ時間が4分残っているのであれば
奥へ蹴りこみディフェンスに託すのは良い選択です。
帝黒は時間を使う為に、ランプレイ中心の
保守的なプレイを展開するようになり、
泥門としては的を絞り易くなる……はずでした。

しかし帝黒の大和はそんな事お構いなしに
泥門の選手を引きずりながらもボールを前へと進めていきます。
試合終盤で、時間を使える力を持つRBがいるというのは大きな強み。
この状況で帝黒が最優先で考えるのは時間を使いきる事、
そして次の選択肢としては追加点を奪う事となります。

1番目と2番目の選択肢が逆に思われるかもしれませんが、
アメフトは時計減算式でかつ、
ボールの所持時間を伸ばし続けられるスポーツです。
得点を取れば2ポゼッション差に開きますが、
それは相手に攻撃権を与えてしまう事にもなり、
僅かながらに逆転の可能性を生む事となってしまいます。
ですから最後まで相手に攻撃権を与えない事が
追加点を奪う事よりも最良の選択となるのです。

しかし泥門は何とか踏みとどまり
帝黒に2番目の選択肢を取らせる事に成功しました。
とは言ってもたっぷり時間を使われた上に、
FGを成功されてしまったので残り50秒で10点差……
何とかチャンスは得た物の、
オンサイドキック必須の厳しい状況となってしまいました。
しかしヒル魔さんは最後まで仲間を鼓舞し続けます。
残り8秒で10ナン点、不可能ではないですが
ほとんど起きないようなレアなケース。
でもそこまでレアなケースを使ってまでも
鼓舞しなければならないほどの厳しい状況なのです。
しかしこれまでとは違ったリーダー像を見せているなぁ、ヒル魔さん。

泥門の攻撃がスタートしましたが……
帝黒としては得点を取られても時間を使わせれば構わない状況。
泥門はボールを進めていきますが、
代わりにどんどんと時間を消費してしまいます。

残り時間は少なくなり、泥門は再びクリスクロスを使うようです。
泥門のエース2人によるプレイで、
僅かな可能性ではありますが、繋げてくれるとよいのだけど……。
泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
引き抜きによって作られた帝黒アレキサンダーズにおいて、
さらに選ばれた存在である1軍の選手たち。
かれらはセナ君の新しいステップに対しての対応策を
すでに見つけてしまっていました。

しかし大和はその提案ではなく、
セナ君が止まるところに突っ込むようにしてタックルを決めました。
ここで見せた大和の意識の高さが凄い。
エースが引いてしまっては他の選手にも悪影響を与えかねませんからね。
そしてちゃんと事を実行しきる点がまた凄い……。
泥門に傾きかけていた流れを一気に引き戻しました。

大和のプレイは帝黒の選手達に刺激を与え、
さらに安心感を与えたようです。
帝黒ラインは大和がいる事によって、
後方の憂いなくプレイできるようになりました。
その圧力に泥門ラインも耐えていたのですが……
セナ君を守るはずの大和がブリッツに入ってきていました。

意表を突く大和のブリッツは、まさに泥門の得意の「だからこそ行く」。
ヒル魔さんは大和のタックルをまともに受けてしまいました。
投げ捨ても出来ずQBサックで後退か……と思われましたが、
ヒル魔さんはタックルを受ける直前まで選手の動きを見極め、
居るであろう仲間に向けてパスを投げ込みました。
パスの投げられた先に居たのは雪光さん。
相手に邪魔されながらも愚直にルートランニングを繰り返し、
デコイ役をしていた雪光さん。
ジャグル(お手玉)しながらもヒル魔さんの期待に応えて
パスキャッチを決めそのままエンドゾーンに飛び込みました。

雪光さんのTDで41-32まで迫った泥門。
トライ・フォー・ポイントを決めれば1ポゼッション差となり
背中がはっきりと見えてくる事になりますよー。
泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
高く蹴り上げられたキックオフのボールが地面に突き刺さり
帝黒スペシャルチームの混乱を誘発。
セナ君はボールを拾い上げた直後の天馬をタックルし
ボールをファンブルさせることに成功しました。
こぼれたボールはエンドゾーン内に転がっていきましたので、
ここで泥門がボールを確保すればTDとなります。

こぼれたボールに両チームの選手が殺到しましたが、
混戦の中でボールの確保はなされず
ボールは転々と転がっていきました。
このボールの近くにいたのは泥門は夏彦さん、帝黒は大和。
夏彦さんの方がボールに近かったのですが
大和があっという間に差を詰めてきました。

ここでヒル魔さんは夏彦さんに対し、
ボールの確保ではなく大和のブロックを指示。
夏彦さんはすぐに倒されてしまいましたが、
少し時間を稼いだ事によって大和がボールを確保することも阻止しました。
これこそがヒル魔さんの狙い、ボールをエンドゾーンから出す事によって
セーフティーの2点をもぎ取りました。

TDは6点+αですから、TDの方がたくさん点が入るのに……
と思われるかもしれませんが、
その点についてもみなが解説してくれていますね。
TDにした場合は、9点差~11点差まで迫れますが
相手に攻撃権が移ってしまうので、オンサイドキックを成功させて
攻撃権を奪わない限り、帝黒に時間を使われてしまいます。
しかしセーフティにすると、41-26と15点差になりますが
続いての攻撃権は泥門側となります。
9点差でも15点差でも2ポゼッション差なのは変わりません。
ですから、ここはTDでたくさん点を取るよりも
時間の確保を優先するセーフティを選択した方が賢いと言えます。

残り5分ほどで2ポゼッション差であれば、十分逆転可能な範囲。
一度は見えなくなりかけていた帝黒の背中が再び見えてきました。

続いての泥門オフェンスは、再びノーハドルで展開。
帝黒は泥門のサインの解読に手間取り、
さらにセナ君のプレイが出るようになったことで、
守るのが難しくなっていました。
エース級が活躍できているからこそ、
夏彦さんなどの活躍の場が生まれます。
そして地味に働いている雪光さんが良いなぁ。

泥門は暗号化されたプレイコールに加え、
スナップカウントをまもり姉が出していました。
全員がまもり姉を見たらばれる可能性も有りそうですが、
何人かが見て他の選手に伝える形にすれば
上手く誤魔化せるかもしれません。

残り4分今日で15点差、ここでセナ君がボールを持ちました。
再び大和を抜いて、帝黒に迫ることが出来るのか?
泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
4th downギャンブルでボールを持ったセナ君、
ヒル魔さんの信頼に応え大和をついに抜き去りました。
その大和を抜いた手段は、セナ君ならではのものでした。

大和は体格が大きい万能型パワーランナー。
当たりやタックルに負けないバランスの良さも持っていますから、
持っていない要素はほとんどない状態です。
しかし体格の良さは大きな強みになりますが、、
素早く動くという点では弱点になってしまいます。

セナ君は体格の関係でパワーの点では劣りますが、
体重の軽さは素早い動きをやりやすいという利点があります。
その利点を最大限に生かしたのが今回のバックステップです。

最高速に近い状態からバックステップするのはかなり大変そうですが、
バックステップで逃げるという選手はたまに見られます。
一番印象に残っているのは現STLのダンテ・ホール。
KC時代に見せたパスキャッチ後の走りで、
バックステップでタックルのタイミングを狂わせ、
そのまま選手を抜き去っていったというプレイがありました。

セナ君のバックステップは大和も予想外だったようで、
完全にタックルのタイミングを外されてしまっていました。
セナ君は大和がタックルする横をすり抜ける事に成功、
ついに大和を実力で抜き去りました。

仲間達の……何よりヒル魔さんの期待に応えたセナ君。
1回だけですがついに新アイシールド超えを果たしました。
エースが活躍した泥門はその勢いで2ポイントも成功、
これで41-24と17点差にしました。
しかし17点差は3ポゼッションが必要な得点差、
少ないプレイ数で得点を奪ったとはいえ、
まだまだ厳しい状況には変わりありません。

ヒル魔さんの鼓舞の台詞は、
これまで以上に他の選手に届いているはず。
それも選手達を駒として使うだけでなく信頼し始めたからこそでしょう。

そして続いては泥門のキックオフ、
武蔵さんはヒル魔さんの台詞から
ヒル魔さんの変化を改めて感じたようです。

タッチバックのルールは、盤戸戦でも書きましたが
攻撃時にはTDとなるエンドゾーンにボールが入ってしまう事です。
これによって20ヤード地点にボールを置かれてしまう事となります。
もしエンドゾーンのライン直前で止めれば
相手の攻撃開始位置が19ヤードも違ってくる事となります。
ですからコータローのようにエンドゾーン直前で
フィールド外に出るようなキックが蹴る事が出来れば
より有利なポジションを得る事が出来るのです。

武蔵さんのキックオフは、高く高く舞い上がっていきました。
高いキックは滞空時間が長い為、
ボールを運ぶリターナーに近寄りやすいです。
しかし風の影響も受けやすくなりますから、
コントロールには不向きな部分もあります。

今回の武蔵さんのキックは高さだけでなく距離も申し分なし、
エンドゾーン目前まで飛んで行ったようです。
高いところから落ちてきたボールはキャッチが難しいですし、
バウンドした後エンドゾーンに入ればタッチバック、
エンドゾーン以外からフィールド外に出れば反則となり
自陣35ヤードから攻撃開始となるので、
帝黒側がキャッチを見送る選択はありですね。

しかし天気の影響がここで出てきました。
雪の固まりに突き刺さりバウンドが止まりました。
これも天候が悪いとたまに起きる事。
近い所では07シーズンのWEEK 12のMIA @ PIT戦、
雪ではなく雨でしたが、地面がぬかるんだ為に
パントのボールが地面に突き刺さったという事がありました。

タッチバックにならなかったボールを天馬が拾いに行きましたが……
そこにセナ君が綺麗にタックル、ボールをこぼさせる事に成功しました。
これでボールを確保すれば敵陣のエンドゾーン目前からという大チャンス。
エンドゾーン内であればそのままTDとなります。
残り時間が少ない中で得られた大チャンス、
泥門は生かす事が出来るでしょうか。
泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
リードを広げられた泥門は
時間がない中で反撃を試みていますがなかなか前へ進めず。
泥門の反撃が遅くなった理由が自分にあったことを知ったセナ君が、
再び大和へと挑んでいきます。
体を沈めて脇腹へと飛び込むように突っ込んでいきましたが……
これも大和に完璧に対応されてしまいました。
このプレイでやられたセナ君でしたが
時間を使った四次元の道を見出したようです。

ほとんどボールを進められなかった泥門はパントを選択。
本来25点差も付いていればギャンブルという選択も
視野に入れなければならないのですが、
1st downの更新も出来ていない状況でギャンブル失敗したら、
得点差をさらに広げられてしまい、
さらに絶望的な状況になる可能性があります。
ですからここでのパントは苦渋の決断といえます。

しかしパントのプレイが始まる直前、
セナ君の気付きを察したモン太がプレイ開始を止め、
ヒル魔さんにプレイ変更の提案をしてきました。
上でも書きましたし、ヒル魔さんも言うとおり
ここでギャンブルを失敗すると、
ゲームオーバーに一気に近づきます。

それでも仲間を信じたヒル魔さんはプレイの変更を指示、
セナ君のランでギャンブルを敢行しました。
ボールを持ったセナ君は大和に突っ込んでいきました。


ヒル魔さん・栗田君・武蔵の麻黄組が待ち焦がれていた仲間。
その最初の仲間であるセナ君は、今居る仲間の誰よりも
強い思い入れがある選手でしょう。
だからこそヒル魔さんも情が沸いたのだろうなぁ……
そんな事を感じさせたのが直後のエピソード。
決戦前にして、出会ってから初めてセナ君と1対1で話をする。
しかもセナ君が大和に勝つという計算の元で策を立てると宣言。
この2人の絆の強さは麻黄組とは違った絆が感じられました。

セナ君は自分が本物のアイシールド21と宣言しながら
大和へと突っ込みましたが……
なんと大和を綺麗に抜き去りました。
セナ君は何をしたのか、種明かしに期待です。
泥門デビルバッツvs.帝黒アレキサンダーズ
泥門の反撃ムードに水を差す帝黒のTD、
これで16-41となり25点差まで開きました。

TDの時点で4ポゼッション差に……
残り時間を考えるとダメ押しに近いTDとも言えます。
しかしながらトライ・フォー・ポイントに向けて
モン太がまたとんでもないを策を提示したようなのですが、
ヒル魔さんはそれにGoサインを出しました。

トライ・フォー・ポイントでの泥門の仕掛けは
栗田君でこじ開けたスペースにモン太が飛び込み
キックをブロックに行くというものでした。

これはスペシャルチームが良く狙うプレイでして、
中央に隙間を作って突っ込むパターンと
大外から回り込んでくるパターンがありますが
モン太がやったのは前者のパターンです。

モン太はキャッチに行ったようですが、
わずかに触れただけ……それでもキックは失敗し
帝黒の追加点防ぎました。

キックをはじく事に成功はしましたが、
出来ればボールをゲットしてエンドゾーンまで持ち運びたかったですね。
NFLではトライ・フォー・ポイントのプレイは
TDを決めた側にしか得点チャンスはありませんが、
NFL以外ではトライ・フォー・ポイントを守るチームにも
得点するチャンスがあるのですね。
もしボールをエンドゾーンまで運び込めば
泥門が2点を取って18-41の23点差と出来、
再び3ポゼッションの差に詰める事が出来ましたから。

続いては泥門の攻撃、トライ・フォー・ポイントを防いで
勢いに乗りたい所でしたが、モン太は鷹に完璧にマークされ、
セナ君も大和を抜けないまま時間だけが過ぎていきます。

そして、泥門の仕掛けが遅れた理由を帝黒のメンバーが察知。
ヒル魔さんは、セナ君が大和を抜けるようになったタイミングで
ラン・パスで一気呵成に攻めていこうとしていたのですか……
計算高いヒル魔さんが見せた人間らしさ、
自分をクリスマスボウルに連れて行こうとした仲間達に対して
芽生えた情が、ここに来てマイナスとなってしまいました。

ヒル魔さんに信頼されていた事を感じ取ったセナ君。
続いてのプレイで再び大和へと向かっていきました。
セナ君はどのようなプレイで打開しようとするのか。
 
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