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泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
セナ君が阿含の反応を利用してバックワードパスをカット。
バックワードパスですので、パス失敗とはならず
どちらかがボールを確保するかの勝負となりました。
転がるボールに両チームの選手が向かって行きます。
セナ君は阿含に突き飛ばされてしましましたが、
モン太がいち早く反応していました。
このモン太のプレイはとても褒められたものではないです。
もしパスカットが出来ていなかったら一休がフリーになり
パスが通されやすい状況となりかねませんでしたから。
でもその無茶な行動のおかげでボールの元にいち早く到達
と思いきや、またもや一休に先を越されてしまいました。
神龍寺側のファンブルリカバーか……という所に、
栗田さんが上からかぶさるように突っ込んできました。
栗ハンマーで再び乱戦状態になった上に、
ほとんどの選手が体勢を崩してしまいました。
そんな中で十文字がハッカイを利用した不良殺法で
態勢を立て直し、ボールを拾い上げました。
足の裏以外を地面に付けずにボールを拾い上げたため、
ここではボールデッド(プレイ終了)にはならず、
そのままプレイが続けらる事に。
十文字君はボールを持ってリターンを開始しました。
十文字君のボールの持ち方は様になっていて、
ラインの選手らしからぬリターンを見せていました。
そのままエンドゾーン内に持ち込めればTDだったのですが、
……阿含が凄い勢いで追いかけてきました。
エンドゾーンに到達する前に追いつかれた十文字君は、
阿含のタックルを食らってしまいます。
しかし、阿含とそれほど体格の差が無い十文字君には、
ラインをやっている事もありセナ君と違って強さがあり、
タックルされてもすぐには倒れません。
しかし阿含の激しいタックルを受けた十文字君は
セナの戦っていた場所の厳しさを知ります。
RB・WRなどのバックスが受けるタックルは、
高速でぶつかり合う事も多いため短時間に大きな衝撃がかかり、
ライン同士の押し合いとは違った衝撃があります。
そのセナ君の頑張りを知った十文字君、
阿含に止められそうになりながらも最後の1歩を踏み出し、
ボールをエンドゾーン内へと運び込みました。
初めてボールを運んだ十文字君による
ファンブルリカバーリターンTDで泥門が追加点。
これで13-32となりました。
ボールの持ち方は様になっていた十文字君ですが、
エンドゾーン目前では普段ボールを持たない
ポジションである事が出ていました。
タッチダウンと判定されるのは、
ボールがちょっとでもエンドゾーン内に入った時。
ですから、普段からボールを扱うポジションの選手は、
タックルを受けながらもボールを持つ手を前へ伸ばして
エンドゾーン内にボールをねじ込もうとします。
でも十文字君はそういう動きはしませんでした。
ラインの選手は普段ボールに触る事は無いですから、
そういう動きがとっさに出来ないのは仕方ないですけどね。
でも、だからこそ最後のエンドゾーン内に入ったシーンの
かっこ良さが増したのですけど。
十文字にキックをかます黒木&戸叶に、一緒に喜ぶモン太。
そして駆け寄るチームメイトの姿を見ると、
泥門のチームの一体感を感じる事が出来ます。
TDを奪った十文字がセナにハッパをかけたのですが、
そのセナ君の足に異変が。
まだ時間は残っていますが、セナ君の足は持つのかな。
ちょっと心配です。
セナ君が阿含の反応を利用してバックワードパスをカット。
バックワードパスですので、パス失敗とはならず
どちらかがボールを確保するかの勝負となりました。
転がるボールに両チームの選手が向かって行きます。
セナ君は阿含に突き飛ばされてしましましたが、
モン太がいち早く反応していました。
このモン太のプレイはとても褒められたものではないです。
もしパスカットが出来ていなかったら一休がフリーになり
パスが通されやすい状況となりかねませんでしたから。
でもその無茶な行動のおかげでボールの元にいち早く到達
と思いきや、またもや一休に先を越されてしまいました。
神龍寺側のファンブルリカバーか……という所に、
栗田さんが上からかぶさるように突っ込んできました。
栗ハンマーで再び乱戦状態になった上に、
ほとんどの選手が体勢を崩してしまいました。
そんな中で十文字がハッカイを利用した不良殺法で
態勢を立て直し、ボールを拾い上げました。
足の裏以外を地面に付けずにボールを拾い上げたため、
ここではボールデッド(プレイ終了)にはならず、
そのままプレイが続けらる事に。
十文字君はボールを持ってリターンを開始しました。
十文字君のボールの持ち方は様になっていて、
ラインの選手らしからぬリターンを見せていました。
そのままエンドゾーン内に持ち込めればTDだったのですが、
……阿含が凄い勢いで追いかけてきました。
エンドゾーンに到達する前に追いつかれた十文字君は、
阿含のタックルを食らってしまいます。
しかし、阿含とそれほど体格の差が無い十文字君には、
ラインをやっている事もありセナ君と違って強さがあり、
タックルされてもすぐには倒れません。
しかし阿含の激しいタックルを受けた十文字君は
セナの戦っていた場所の厳しさを知ります。
RB・WRなどのバックスが受けるタックルは、
高速でぶつかり合う事も多いため短時間に大きな衝撃がかかり、
ライン同士の押し合いとは違った衝撃があります。
そのセナ君の頑張りを知った十文字君、
阿含に止められそうになりながらも最後の1歩を踏み出し、
ボールをエンドゾーン内へと運び込みました。
初めてボールを運んだ十文字君による
ファンブルリカバーリターンTDで泥門が追加点。
これで13-32となりました。
ボールの持ち方は様になっていた十文字君ですが、
エンドゾーン目前では普段ボールを持たない
ポジションである事が出ていました。
タッチダウンと判定されるのは、
ボールがちょっとでもエンドゾーン内に入った時。
ですから、普段からボールを扱うポジションの選手は、
タックルを受けながらもボールを持つ手を前へ伸ばして
エンドゾーン内にボールをねじ込もうとします。
でも十文字君はそういう動きはしませんでした。
ラインの選手は普段ボールに触る事は無いですから、
そういう動きがとっさに出来ないのは仕方ないですけどね。
でも、だからこそ最後のエンドゾーン内に入ったシーンの
かっこ良さが増したのですけど。
十文字にキックをかます黒木&戸叶に、一緒に喜ぶモン太。
そして駆け寄るチームメイトの姿を見ると、
泥門のチームの一体感を感じる事が出来ます。
TDを奪った十文字がセナにハッパをかけたのですが、
そのセナ君の足に異変が。
まだ時間は残っていますが、セナ君の足は持つのかな。
ちょっと心配です。
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泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
得点を許すわけにはいかない状況となった泥門は、
セナ君のブリッツ連発という
後の事を考えない最終手段に打って出ました。
しかし……阿含はブリッツしてきたセナ君を手刀で一蹴すると、
一休へパスを決めて12ヤード前進。
最初のプレイのブリッツは失敗。
しかしヒル魔さんは「奴一人に集中しろ」と言って、
セナにブリッツを続けさせます。
続いてのプレイ、セナ君は阿含へ意識を
集中させようとして逆に混乱……。
しかし無理やり思考停止し、阿含以外を意識から消し去りました。
プレイ開始と同時に、セナ君は持てる力全てを使い
阿含へと突進して行きました。
阿含は再び事も無げにセナ君を振り払いましたが、
セナ君が再び迫ってきたため、近場にいた選手に
パスを投げざるをえませんでした。
泥門のメンバーは、ベンチにいるまもりからの信号で
阿含がパスターゲットを探すための時間が
削られているている事を知り、盛り上がります。
そしてセナの頑張りにライン陣も触発されたようです。
続いての神龍寺の攻撃は……パスではなく
RBサンゾーにボールを持たせてのランプレイ。
ここは泥門のラインが踏ん張って、と思いきや、
サンゾーは阿含にバックワードパスを投じました。
以前は阿含・雲水のみのフリーフリッカーがありましたが、
今度は正統派のフリーフリッカー。
これをやられると、ランプレイだと思ったディフェンス側は
前に上がってきてしまい、レシーバーがフリーに
なりやすくなってしまうんです。
完璧なプレイ選択と思われましたが、
阿含だけはこのプレイの危険性に気づいてしまいました。
天才だからこそ起きた気付きと体の動き……
それがとんでもないプレイに繋がってしまいました。
危険を察知した阿含の動きにセナ君が反応して手を伸ばし、
バックパスされたボールに手を当てました。
セナがアサインメント(役割)を守った事と、
ヒル魔のアドバイスが、この奇跡的なプレイに繋がりました。
通常、ブリッツに入った選手は、
QBを目指して突っ込むのが役割となります。
しかしランプレイだった場合には、素早くボールキャリア
(ボールを持つ人)に反応し、タックルをする必要があります。
しかしランプレイがフェイクだった場合、ブリッツした選手が
RBに反応してしまうと、QBに到達するまでに時間がかかってしまいます。
そうなるとブリッツの効能は失われた上に、
レシーバーはがら空きになりやすく、
パスが通されやすくなってしまいます。
しかし今回のセナ君のプレイでは、
ヒル魔さんが事前にアドバイスしていたおかげで、
RBに反応することなく阿含の動きだけに反応する事ができました。
そしてバックパスの扱いについても説明します。
アメフトにおいてパスの種類は大きく分けて2つあり、
フォワードパス(前パス)と、バックワードパス(後ろパス)&
ラテラルパス(横パス)とでは扱いが大きく変わってきます。
フォワードパスの場合、最初にボールが置かれた地点よりも
後ろで投げなければならないというルールがあります。
さらに1プレイ中に1回しか投げる事は出来ません。
しかしパスがキャッチできずに地面に落ちた場合は
その場でプレイが終了となり、前の攻撃開始地点から
続けて攻撃をする事が出来ます。
(ですので意図的にパスを投げ捨て、
次の攻撃に賭けるという事が出来るのです)
対してバックワードパスやラテラルパスの場合、
1プレイ中に場所や回数の制限無く何度も行う事が出来ます。
しかし、ボールが地面に落下してもパス失敗扱いにはならず、
そのままプレイが続行される事となります。
(ボールを落としてしまったファンブルと同様の扱い)
ですので、ボールが地面に落ちたとしてもプレイは止まらず、
ボールを確保した方が攻撃権を得る事となるのです。
以前にも書きましたが、フリーフリッカーのような
ボールを色々な選手に受け渡すプレイというのは、
アメフトではここぞという時以外は使われません。
ボールを受け渡す=ボールを落とす可能性が増える
となりますから、相手に攻撃権を奪われる危険性が増すのです。
セナ君はボールを叩き落としましたが、
まだボールの所有権は確定していません。
泥門がボールを確保すれば、今度こそ流れが掴める……はず。
得点を許すわけにはいかない状況となった泥門は、
セナ君のブリッツ連発という
後の事を考えない最終手段に打って出ました。
しかし……阿含はブリッツしてきたセナ君を手刀で一蹴すると、
一休へパスを決めて12ヤード前進。
最初のプレイのブリッツは失敗。
しかしヒル魔さんは「奴一人に集中しろ」と言って、
セナにブリッツを続けさせます。
続いてのプレイ、セナ君は阿含へ意識を
集中させようとして逆に混乱……。
しかし無理やり思考停止し、阿含以外を意識から消し去りました。
プレイ開始と同時に、セナ君は持てる力全てを使い
阿含へと突進して行きました。
阿含は再び事も無げにセナ君を振り払いましたが、
セナ君が再び迫ってきたため、近場にいた選手に
パスを投げざるをえませんでした。
泥門のメンバーは、ベンチにいるまもりからの信号で
阿含がパスターゲットを探すための時間が
削られているている事を知り、盛り上がります。
そしてセナの頑張りにライン陣も触発されたようです。
続いての神龍寺の攻撃は……パスではなく
RBサンゾーにボールを持たせてのランプレイ。
ここは泥門のラインが踏ん張って、と思いきや、
サンゾーは阿含にバックワードパスを投じました。
以前は阿含・雲水のみのフリーフリッカーがありましたが、
今度は正統派のフリーフリッカー。
これをやられると、ランプレイだと思ったディフェンス側は
前に上がってきてしまい、レシーバーがフリーに
なりやすくなってしまうんです。
完璧なプレイ選択と思われましたが、
阿含だけはこのプレイの危険性に気づいてしまいました。
天才だからこそ起きた気付きと体の動き……
それがとんでもないプレイに繋がってしまいました。
危険を察知した阿含の動きにセナ君が反応して手を伸ばし、
バックパスされたボールに手を当てました。
セナがアサインメント(役割)を守った事と、
ヒル魔のアドバイスが、この奇跡的なプレイに繋がりました。
通常、ブリッツに入った選手は、
QBを目指して突っ込むのが役割となります。
しかしランプレイだった場合には、素早くボールキャリア
(ボールを持つ人)に反応し、タックルをする必要があります。
しかしランプレイがフェイクだった場合、ブリッツした選手が
RBに反応してしまうと、QBに到達するまでに時間がかかってしまいます。
そうなるとブリッツの効能は失われた上に、
レシーバーはがら空きになりやすく、
パスが通されやすくなってしまいます。
しかし今回のセナ君のプレイでは、
ヒル魔さんが事前にアドバイスしていたおかげで、
RBに反応することなく阿含の動きだけに反応する事ができました。
そしてバックパスの扱いについても説明します。
アメフトにおいてパスの種類は大きく分けて2つあり、
フォワードパス(前パス)と、バックワードパス(後ろパス)&
ラテラルパス(横パス)とでは扱いが大きく変わってきます。
フォワードパスの場合、最初にボールが置かれた地点よりも
後ろで投げなければならないというルールがあります。
さらに1プレイ中に1回しか投げる事は出来ません。
しかしパスがキャッチできずに地面に落ちた場合は
その場でプレイが終了となり、前の攻撃開始地点から
続けて攻撃をする事が出来ます。
(ですので意図的にパスを投げ捨て、
次の攻撃に賭けるという事が出来るのです)
対してバックワードパスやラテラルパスの場合、
1プレイ中に場所や回数の制限無く何度も行う事が出来ます。
しかし、ボールが地面に落下してもパス失敗扱いにはならず、
そのままプレイが続行される事となります。
(ボールを落としてしまったファンブルと同様の扱い)
ですので、ボールが地面に落ちたとしてもプレイは止まらず、
ボールを確保した方が攻撃権を得る事となるのです。
以前にも書きましたが、フリーフリッカーのような
ボールを色々な選手に受け渡すプレイというのは、
アメフトではここぞという時以外は使われません。
ボールを受け渡す=ボールを落とす可能性が増える
となりますから、相手に攻撃権を奪われる危険性が増すのです。
セナ君はボールを叩き落としましたが、
まだボールの所有権は確定していません。
泥門がボールを確保すれば、今度こそ流れが掴める……はず。
泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
雪光さんのTDに繋がるパスキャッチで
ようやっと泥門に初得点が入りました。
さらにトライ・フォー・ポイントも決まり7-32、
泥門の選手達もさらに気合が入ったようです。
ここまでずっと練習を続けてきた雪光さんの姿が……
腐らずに努力してきた成果がこのTDに結びつきました。
そして続いては泥門のキックオフ。
ヒル魔は堂々とオンサイドキックを宣言します。
残り時間は18分、25点差(4ポゼッション差)を逆転するためには、
相手に得点を与えずに4回得点を奪わねばなりません。
相手に攻撃権を与えれば、時間を使われるとともに
点差を広げられる可能性があります。
ですから、オンサイドキックを成功させ続け、相手に攻撃権を与えずに
得点を奪い続けられれば理想的なのですが……。
オンサイドキックをするために、片側に選手を集めた泥門……
って、あまり片側に寄っていないように見えますが、
これはルール上仕方が無いのです。
NFLでも今年ルールが改正され、オンサイドキックの際には
選手全員を片側に寄せる事が出来なくなりました。
NFL以外では、キッカーの両側に最低4人は
配さねばならない、というルールになっています。
片側に偏らせるよりも両側に4人以上置く方が
キック側に有利なのか、それとも不利なのかは分かりません。
ただ、どちらにしてもオンサイドキックの成功率は低く、
作中でも触れられている通り20%も無いのですから、
泥門の取る策はもう博打に近いもの……
それだけ追い詰められていると理解できます。
得点を奪った泥門のキックオフで試合再開。
しかし泥門は、オンサイドキックと見せかけておいて、
通常の奥深くまで蹴り込むキックに変更しました。
でも、ムサシさんの蹴る位置おかしくない?
普通は長いライン(35ヤードライン)から蹴るはずなのに。
泥門がオンサイドキックの隊形取っていた事から、
神龍寺の選手達も前に集まっており、
後方へ下がりながらボールを追うことになってしまいました。
NFLでもこのような事が行われた事はあります。
一番の成功例は2002シーズン最終週の
マイアミ・ドルフィンズ@ニューイングランド・ペイトリオッツ。
3点差に追いついたペイトリオッツですが、
残り時間が3分を切っていたためオンサイドキックの隊形に。
この隊形でドルフィンズの選手を前に集めておいて
今回のムサシのような通常のキックを蹴り込みました。
ドルフィンズ側はリターナー(キックしたボールをキャッチして
前へ運ぶ人)を置いていなかったため、
西部戦の時のように敵陣奥深くにボールを押し込む事に成功。
さらにドルフィンズの攻撃をすぐに止めて攻撃権を奪い返すと、
終了間際にFGでの3点を取って同点に追いつき、
延長で決勝FGを決めて、見事に逆転勝ちという試合がありました。
多くの神龍寺の選手がうろたえていたのですが、
雲水の一喝で冷静さを取り戻します。
オンサイドキックの時もそうでしたが、
オンサイドキック宣言をされて燃える一休に対しても
雲水が冷静に状況を判断し落ち着かせたりと、
神龍寺の頭脳として相応しい落ち着きを発揮。
運動能力では阿含・一休よりも劣るものの
チームリーダーとしては抜群の存在感、
こういう選手がいるチームは強いですよ。
冷静になった神龍寺のスペシャルチームのメンバー達は
渾身のブロックで阿含の走路をきっちり確保。
ハーフウェイライン近くまでボールを戻しました。
泥門の奇策も通じず、再びピンチを迎えた泥門。
ここでヒル魔が提案したドラゴンフライ対策は、
阿含に対してのセナ君のブリッツでした。
この作戦、決まらなければ得点を取られるだけでなく、
決まっても決まらなくても、得点源であるセナ君を
潰してしまう可能性がある……。
ヒル魔さんも、そんな作戦は前半からどころか
この場面でも使いたく無かったと思われます。
それでももう後が無い状況という事で、
失点を防ぐ事を最優先にヒル魔さんは決断を下しました。
神龍寺のオフェンスがスタート。
セナ君はプレイ開始とともに阿含へと突っ込んで行きました。
泥門最後の望みを背負ったセナ君のセーフティブリッツが、
ドラゴンフライ攻略の糸口を掴める事となるのか?
雪光さんのTDに繋がるパスキャッチで
ようやっと泥門に初得点が入りました。
さらにトライ・フォー・ポイントも決まり7-32、
泥門の選手達もさらに気合が入ったようです。
ここまでずっと練習を続けてきた雪光さんの姿が……
腐らずに努力してきた成果がこのTDに結びつきました。
そして続いては泥門のキックオフ。
ヒル魔は堂々とオンサイドキックを宣言します。
残り時間は18分、25点差(4ポゼッション差)を逆転するためには、
相手に得点を与えずに4回得点を奪わねばなりません。
相手に攻撃権を与えれば、時間を使われるとともに
点差を広げられる可能性があります。
ですから、オンサイドキックを成功させ続け、相手に攻撃権を与えずに
得点を奪い続けられれば理想的なのですが……。
オンサイドキックをするために、片側に選手を集めた泥門……
って、あまり片側に寄っていないように見えますが、
これはルール上仕方が無いのです。
NFLでも今年ルールが改正され、オンサイドキックの際には
選手全員を片側に寄せる事が出来なくなりました。
NFL以外では、キッカーの両側に最低4人は
配さねばならない、というルールになっています。
片側に偏らせるよりも両側に4人以上置く方が
キック側に有利なのか、それとも不利なのかは分かりません。
ただ、どちらにしてもオンサイドキックの成功率は低く、
作中でも触れられている通り20%も無いのですから、
泥門の取る策はもう博打に近いもの……
それだけ追い詰められていると理解できます。
得点を奪った泥門のキックオフで試合再開。
しかし泥門は、オンサイドキックと見せかけておいて、
通常の奥深くまで蹴り込むキックに変更しました。
でも、ムサシさんの蹴る位置おかしくない?
普通は長いライン(35ヤードライン)から蹴るはずなのに。
泥門がオンサイドキックの隊形取っていた事から、
神龍寺の選手達も前に集まっており、
後方へ下がりながらボールを追うことになってしまいました。
NFLでもこのような事が行われた事はあります。
一番の成功例は2002シーズン最終週の
マイアミ・ドルフィンズ@ニューイングランド・ペイトリオッツ。
3点差に追いついたペイトリオッツですが、
残り時間が3分を切っていたためオンサイドキックの隊形に。
この隊形でドルフィンズの選手を前に集めておいて
今回のムサシのような通常のキックを蹴り込みました。
ドルフィンズ側はリターナー(キックしたボールをキャッチして
前へ運ぶ人)を置いていなかったため、
西部戦の時のように敵陣奥深くにボールを押し込む事に成功。
さらにドルフィンズの攻撃をすぐに止めて攻撃権を奪い返すと、
終了間際にFGでの3点を取って同点に追いつき、
延長で決勝FGを決めて、見事に逆転勝ちという試合がありました。
多くの神龍寺の選手がうろたえていたのですが、
雲水の一喝で冷静さを取り戻します。
オンサイドキックの時もそうでしたが、
オンサイドキック宣言をされて燃える一休に対しても
雲水が冷静に状況を判断し落ち着かせたりと、
神龍寺の頭脳として相応しい落ち着きを発揮。
運動能力では阿含・一休よりも劣るものの
チームリーダーとしては抜群の存在感、
こういう選手がいるチームは強いですよ。
冷静になった神龍寺のスペシャルチームのメンバー達は
渾身のブロックで阿含の走路をきっちり確保。
ハーフウェイライン近くまでボールを戻しました。
泥門の奇策も通じず、再びピンチを迎えた泥門。
ここでヒル魔が提案したドラゴンフライ対策は、
阿含に対してのセナ君のブリッツでした。
この作戦、決まらなければ得点を取られるだけでなく、
決まっても決まらなくても、得点源であるセナ君を
潰してしまう可能性がある……。
ヒル魔さんも、そんな作戦は前半からどころか
この場面でも使いたく無かったと思われます。
それでももう後が無い状況という事で、
失点を防ぐ事を最優先にヒル魔さんは決断を下しました。
神龍寺のオフェンスがスタート。
セナ君はプレイ開始とともに阿含へと突っ込んで行きました。
泥門最後の望みを背負ったセナ君のセーフティブリッツが、
ドラゴンフライ攻略の糸口を掴める事となるのか?
泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
雪光さんが「オプションルート」を使って
スペースに走りこみました……が、
素早く反応してきた一休・阿含が迫ってきました。
一休の台詞で、自分が相手にされていない事を悟った雪光さん。
回想では、今まで様々な言い訳をして
逃げ続けてきた事が描かれています。
「何もしなかったから、何もできなかった」
そんな過去の自分を振り払うかのように、
雪光さんはボールへ向かって飛び込みました。
ボールはややリードボール(選手の前方にボールが行く事)と
なっており、雪光に阿含・一休の3人ともが
届くか届かないかぎりぎりの場所にボールは落ちていきました。
一休は雪光さんの飛び込むタイミングがやや早かったため
キャッチできないと判断、ここで力を緩めました。
しかし雪光さんは、最後まで諦めませんでした。
一度はボールをはじいてしまったものの、
前方へと滑り込みながらも、ボールをすくい上げキャッチに成功。
キャッチしたボールはエンドゾーンの中に入っており、
初キャッチがタッチダウンへと結びつきました。
最後まで集中力を維持した雪光さんと、
天才だったが故に早く判断を下してしまった阿含・一休、
ボールに対する執着心の差が
キャッチ成功に結びついたように感じました。
アメフトではボールをキャッチしたとしても、
確保したとみなされる前にボールを地面に触れさせてしまうと
キャッチは認められずパス失敗となります。
ボールが確保されるというのは、
ボールが動かないぐらいしっかりと保持する事で、
腕の中でボールがちょっと動いてしまったり、
手から一瞬離れたぐらいでも確保が認められません。
ボールの確保が為された上で、体の1箇所(NFLでは2箇所)が
フィールド内に触れると、キャッチ成功とみなされます。
ですから地面すれすれのボールを捕るときなどには、
掌や腕を使ったり、体をひねったりして
ボールを地面に触れさせないようにし、
その上でフィールド内に体の一部をつけようとします。
NFLの場合には2箇所の接触が求められているので、
サイドライン際などでは、両足をフィールドに
擦るようにしながらキャッチをして、
受け身が取れない体勢で倒れこむという
自分の体を厭わないようなプレイが良く見られます。
またボールが地面に触れなければプレイは続く事になるので、
今回のプレイのようにはじいたボールを地面に着く前に
キャッチする事が出来ればパス成功と認められます。
NFLでもこういうプレイはよく有るんです。
そこまでギリギリのプレイではありませんでしたが、
初めての実戦にも関わらず、手をボールの下に入れて
パス失敗になる事を防ぎながらも、
きっちりキャッチした雪光さんは立派ですよ。
初キャッチに感極まり涙を流す雪光さんに、
こちらも貰い泣きしそうになりましたが……
その後ろでヒル魔さんがさらに煽る煽る。
ヒル魔さん曰く、まだ策が残っているようで、
その策が更なる追撃に繋がるのか、期待しちゃいますよ。
雪光さんが「オプションルート」を使って
スペースに走りこみました……が、
素早く反応してきた一休・阿含が迫ってきました。
一休の台詞で、自分が相手にされていない事を悟った雪光さん。
回想では、今まで様々な言い訳をして
逃げ続けてきた事が描かれています。
「何もしなかったから、何もできなかった」
そんな過去の自分を振り払うかのように、
雪光さんはボールへ向かって飛び込みました。
ボールはややリードボール(選手の前方にボールが行く事)と
なっており、雪光に阿含・一休の3人ともが
届くか届かないかぎりぎりの場所にボールは落ちていきました。
一休は雪光さんの飛び込むタイミングがやや早かったため
キャッチできないと判断、ここで力を緩めました。
しかし雪光さんは、最後まで諦めませんでした。
一度はボールをはじいてしまったものの、
前方へと滑り込みながらも、ボールをすくい上げキャッチに成功。
キャッチしたボールはエンドゾーンの中に入っており、
初キャッチがタッチダウンへと結びつきました。
最後まで集中力を維持した雪光さんと、
天才だったが故に早く判断を下してしまった阿含・一休、
ボールに対する執着心の差が
キャッチ成功に結びついたように感じました。
アメフトではボールをキャッチしたとしても、
確保したとみなされる前にボールを地面に触れさせてしまうと
キャッチは認められずパス失敗となります。
ボールが確保されるというのは、
ボールが動かないぐらいしっかりと保持する事で、
腕の中でボールがちょっと動いてしまったり、
手から一瞬離れたぐらいでも確保が認められません。
ボールの確保が為された上で、体の1箇所(NFLでは2箇所)が
フィールド内に触れると、キャッチ成功とみなされます。
ですから地面すれすれのボールを捕るときなどには、
掌や腕を使ったり、体をひねったりして
ボールを地面に触れさせないようにし、
その上でフィールド内に体の一部をつけようとします。
NFLの場合には2箇所の接触が求められているので、
サイドライン際などでは、両足をフィールドに
擦るようにしながらキャッチをして、
受け身が取れない体勢で倒れこむという
自分の体を厭わないようなプレイが良く見られます。
またボールが地面に触れなければプレイは続く事になるので、
今回のプレイのようにはじいたボールを地面に着く前に
キャッチする事が出来ればパス成功と認められます。
NFLでもこういうプレイはよく有るんです。
そこまでギリギリのプレイではありませんでしたが、
初めての実戦にも関わらず、手をボールの下に入れて
パス失敗になる事を防ぎながらも、
きっちりキャッチした雪光さんは立派ですよ。
初キャッチに感極まり涙を流す雪光さんに、
こちらも貰い泣きしそうになりましたが……
その後ろでヒル魔さんがさらに煽る煽る。
ヒル魔さん曰く、まだ策が残っているようで、
その策が更なる追撃に繋がるのか、期待しちゃいますよ。
泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
32点差をつけられた泥門デビルバッツですが、
後半最初のキックオフでオンサイドキックを成功。
そして泥門デビルバッツはここで満を持して
雪光さんを投入してきました。
フィールドへと向かう雪光さんの表情は、
決意と不安が入り混じっているように感じられます。
フィールドの内と外とを区別するサイドラインも、
雪光君にとってはただの線ではない……
雪光君は意を決してそのサイドラインを跨ぎ、
戦いの場へと身を投じました。
それまで戦いの場に入った事の無い雪光君は、脹脛が脈打つのを感じ、
掌が湿り、フィールドの威圧感を体感する事に。
この時の雪光君の気持ち、自分にも良く分かります。
ただこのプレッシャーに打ち勝たないと、
勝利を手にする事が出来ないのです。
オンサイドキックを成功させた泥門は、
敵陣40ヤード付近で攻撃開始という大チャンスを得たようです。
ここからは攻撃権を全て得点に結び付けても
追いつかない可能性がありますので、
この良いポジションからの攻撃を是が非でもTDに結び付けたい所です。
そして雪光さんの初プレイ……神龍寺側はいきなり
雪光さんに一休をぶつけてきました。
初めてのプレイという事に加え、一休の威圧感を感じた雪光さんは
足をもつれさせて転んでしまいました。
しかし、雪光さんに一休がついたおかげで
フリーになった夏彦さんへのパスが決まり前進に成功します。
ここではセナ君がボールを持っているフリをしているので、
ヒル魔さんはプレイアクションパスをしたと思われます。
プレイアクションとはランプレイの素振りをする事です。
ランプレイだとディフェンスに誤認させれば、
ランを止めに前に来る事になり、
前に来たディフェンスの頭越しにパスを決めるのが、
プレイアクションパスの基本パターンなのです。
持たせるフリなんてバレるのでは、と思われるでしょうけど、
選手の視点ではボールの動きが良く見えないので、
RBがランプレイのような動きをするだけでも、
ランを止めに一歩動いてしまうのです。
そしてそのたった一歩は、レシーバーがマークを外すのには
十分すぎる動きとなるので、パスが通りやすくなるのです。
ヒル魔さんのハンドオフフェイク(渡すフリ)は一流ですから、
身体能力に優れた一休と阿含がランを止めにいけない状況では、
レシーバーが空いてしまうのも仕方が無い事だと思われます。
転んだ雪光さんにみんなが駆け寄り、慰めているのですが……
パスをキャッチした夏彦さんも褒めてあげてよ。
次のプレイでも一休が雪光さんにマークしますが、
一休はここまでの2プレイで身体能力に大きな差があると判断し、
3プレイ目からはマークを外す事に。
しかしそれを見たヒル魔さんの会心の笑みを浮かべます。
雪光さんの武器は目に見える身体能力では無く、
目には見えない分析・判断能力。
その能力を生かして、ディフェンスの間にある
ワイドオープン(がら空き)になれる場所を見つけ出し、
そこへと走りこみパスをキャッチする。
ここまで阿含と一休の動きを見ていた上に、
パスルートをしっかり覚えこんていたからこそ出来る
雪光さんだけの武器「オプションルート」。
オプションルートというのは、
名前の通り選択(オプション)するルートの事です。
通常のプレイの場合、本来はルートが定められていますが、
それだけが全てではありません。
ディフェンス選手との位置関係で、QBはパスを投げ込む位置を、
そしてレシーバーはルートを変えていき、パスを成功させようとします。
テレビ中継でパスが決まらなかった際に
「QBとレシーバーの意思疎通が上手くいかなかった」
(アニメでお馴染みの有馬さんが良く使います)
と言う場合が良くありますが、
これがオプションルートが使われたプレイなのです。
1つ例を挙げてみると、QBはディフェンスの奥側に
レシーバーが行くと思ってパスを投げたのですが、
レシーバーはディフェンスが奥に行くと
判断して手前に動きパスが失敗してしまった、というように
オプションルートに関する判断が一致しなかった時に
上のような表現が良く使われます。
かなりのプレイにおいて、このような部分的な
オプションルートが使われています。
しかし今回の雪光君の場合は、最初からルートを決めていない
オプションルートのようです。
上の例の時以上にQBとレシーバーの息が合わないと
プレイが失敗しますから、かなり難易度は高いと思います。
でも雪光さんの特長を生かした戦略ではありますね。
ヒル魔さんの雪光さんに対する言葉、「半年待った……」
「……17年は無駄なんかじゃねえ」の台詞に
雪光さんへの期待の高さが感じられて、かなり感動させられましたよ。
ヒル魔さんと雪光さんの狙いが一致し、
がら空きになったスペースに雪光さんが走りこみます。
そこへヒル魔さんはパスを投げ込みますが……
一休・阿含がすかさず気づいて雪光さんに迫ってきました。
雪光さん公式戦初キャッチなるのか。
それとも一休・阿含に阻止されてしまうのか。
32点差をつけられた泥門デビルバッツですが、
後半最初のキックオフでオンサイドキックを成功。
そして泥門デビルバッツはここで満を持して
雪光さんを投入してきました。
フィールドへと向かう雪光さんの表情は、
決意と不安が入り混じっているように感じられます。
フィールドの内と外とを区別するサイドラインも、
雪光君にとってはただの線ではない……
雪光君は意を決してそのサイドラインを跨ぎ、
戦いの場へと身を投じました。
それまで戦いの場に入った事の無い雪光君は、脹脛が脈打つのを感じ、
掌が湿り、フィールドの威圧感を体感する事に。
この時の雪光君の気持ち、自分にも良く分かります。
ただこのプレッシャーに打ち勝たないと、
勝利を手にする事が出来ないのです。
オンサイドキックを成功させた泥門は、
敵陣40ヤード付近で攻撃開始という大チャンスを得たようです。
ここからは攻撃権を全て得点に結び付けても
追いつかない可能性がありますので、
この良いポジションからの攻撃を是が非でもTDに結び付けたい所です。
そして雪光さんの初プレイ……神龍寺側はいきなり
雪光さんに一休をぶつけてきました。
初めてのプレイという事に加え、一休の威圧感を感じた雪光さんは
足をもつれさせて転んでしまいました。
しかし、雪光さんに一休がついたおかげで
フリーになった夏彦さんへのパスが決まり前進に成功します。
ここではセナ君がボールを持っているフリをしているので、
ヒル魔さんはプレイアクションパスをしたと思われます。
プレイアクションとはランプレイの素振りをする事です。
ランプレイだとディフェンスに誤認させれば、
ランを止めに前に来る事になり、
前に来たディフェンスの頭越しにパスを決めるのが、
プレイアクションパスの基本パターンなのです。
持たせるフリなんてバレるのでは、と思われるでしょうけど、
選手の視点ではボールの動きが良く見えないので、
RBがランプレイのような動きをするだけでも、
ランを止めに一歩動いてしまうのです。
そしてそのたった一歩は、レシーバーがマークを外すのには
十分すぎる動きとなるので、パスが通りやすくなるのです。
ヒル魔さんのハンドオフフェイク(渡すフリ)は一流ですから、
身体能力に優れた一休と阿含がランを止めにいけない状況では、
レシーバーが空いてしまうのも仕方が無い事だと思われます。
転んだ雪光さんにみんなが駆け寄り、慰めているのですが……
パスをキャッチした夏彦さんも褒めてあげてよ。
次のプレイでも一休が雪光さんにマークしますが、
一休はここまでの2プレイで身体能力に大きな差があると判断し、
3プレイ目からはマークを外す事に。
しかしそれを見たヒル魔さんの会心の笑みを浮かべます。
雪光さんの武器は目に見える身体能力では無く、
目には見えない分析・判断能力。
その能力を生かして、ディフェンスの間にある
ワイドオープン(がら空き)になれる場所を見つけ出し、
そこへと走りこみパスをキャッチする。
ここまで阿含と一休の動きを見ていた上に、
パスルートをしっかり覚えこんていたからこそ出来る
雪光さんだけの武器「オプションルート」。
オプションルートというのは、
名前の通り選択(オプション)するルートの事です。
通常のプレイの場合、本来はルートが定められていますが、
それだけが全てではありません。
ディフェンス選手との位置関係で、QBはパスを投げ込む位置を、
そしてレシーバーはルートを変えていき、パスを成功させようとします。
テレビ中継でパスが決まらなかった際に
「QBとレシーバーの意思疎通が上手くいかなかった」
(アニメでお馴染みの有馬さんが良く使います)
と言う場合が良くありますが、
これがオプションルートが使われたプレイなのです。
1つ例を挙げてみると、QBはディフェンスの奥側に
レシーバーが行くと思ってパスを投げたのですが、
レシーバーはディフェンスが奥に行くと
判断して手前に動きパスが失敗してしまった、というように
オプションルートに関する判断が一致しなかった時に
上のような表現が良く使われます。
かなりのプレイにおいて、このような部分的な
オプションルートが使われています。
しかし今回の雪光君の場合は、最初からルートを決めていない
オプションルートのようです。
上の例の時以上にQBとレシーバーの息が合わないと
プレイが失敗しますから、かなり難易度は高いと思います。
でも雪光さんの特長を生かした戦略ではありますね。
ヒル魔さんの雪光さんに対する言葉、「半年待った……」
「……17年は無駄なんかじゃねえ」の台詞に
雪光さんへの期待の高さが感じられて、かなり感動させられましたよ。
ヒル魔さんと雪光さんの狙いが一致し、
がら空きになったスペースに雪光さんが走りこみます。
そこへヒル魔さんはパスを投げ込みますが……
一休・阿含がすかさず気づいて雪光さんに迫ってきました。
雪光さん公式戦初キャッチなるのか。
それとも一休・阿含に阻止されてしまうのか。
泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
前半を終えて0-32と神龍寺が圧倒的リード、
観客も試合の行く末を見届けずに帰り始めた上に、
ヒル魔さんが事実上の敗北宣言を口にしました。
その言葉にモン太がすかさず反応、
負けず嫌いなモン太がすかさず口を挟みましたが、
ヒル魔さんは淡々と語り続けていきます。
しかし、あるフレーズから泥門の選手達が
ヒル魔さんの言葉の違和感に気づき始めました。
王城戦では残り4分45秒で50点差となるまで諦めなかったヒル魔さん。
その姿勢は全ての試合で貫かれていました。
まもりのサインで、神龍寺のスペシャルチームが
やや下がり気味になっている事を知ったヒル魔さん。
百戦錬磨の神龍寺だからこそ、
ムサシの大きなキックに自然に備えてしまったようです。
オンサイドキックがやり易い状況になったものの、
それを素直に伝えてはバレてしまいかねません。
そこでヒル魔は言葉の違和感だけで仲間に悟らせる
策とはとても言えない博打に打って出ました。
特に付き合いの長いセナ・ムサシが真っ先に違和感を覚えると、
他の選手も次々と気づいていき、
最終的には全員がヒル魔さんの意図に辿り着きました。
皆の心が一つに……ムサシがボールを蹴り上げた瞬間、
泥門の選手達は全員で左サイドへ向けて駆け上がっていきました。
怪我するのも厭わぬ覚悟で突っ込む泥門の選手達。
ラインの選手達は神龍寺の選手達と激しくぶつかり合いながらも
手を伸ばしてボールを取ろうと試みます。
モン太はボールをキャッチしにいきましたが、
イレギュラーバウンドのせいで不発。
アメフトボールは楕円形なので、
バウンドの際にはこのような不確定要素が大きく、
思わぬプレイに繋がる事も有ります。
転がっていたボールに対して両チームの選手が突っ込みますが、
山伏さんが体格を生かしてセナたちをふっ飛ばしボールを確保……
と思いきや、小結君が鼻血を出しながらも
潜り込んでボールを確保していました。
オンサイドキック成功、
これで泥門が攻撃権を文字通りもぎ取りました。
オンサイドキックの成功率は約20%と言われています。
オンサイドキックのためのフォーメーションにしておいた場合、
相手もそれに対応するために前に選手を集めます。
そうなると、キックする側がボールを奪える確率は
当然低くなってしまいます。
しかし、通常のキックオフをすると見せかけておいて
突然オンサイドキックを蹴った場合には、
ボールを持って前へ進めるリターナーや、リターナーの走路を
開けるブロッカーがボールに絡みにくくなります。
よって、このような突然のオンサイドキックの場合には、
成功率は僅かながら上昇します。
しかし32点も負けているこの状況でのオンサイドキックは、
失敗したら相手に得点機を与える事になるので
かなりのギャンブルプレイと言えます。
しかも作戦は直接伝えていないわけですから、
生きるか死ぬか一世一代の大博打といえるプレイでした。
ムサシの大きなキックを見ていたが故に的確な判断をした
神龍寺でしたが、ここではその判断が仇となってしまいました。
でも個々がそのように対策出来ている事が、強豪たる所以ですね。
こんな奇襲は一度しか通用しませんし、
点を奪ったわけではないので厳しい状況は変わっていません。
しかしこのオンサイドキック成功は、
チームに勢いを与える大きなプレイになりえるのです。
最後まで夢を諦めない……賊学には無くて泥門にあった夢の共有、
そんな泥門の選手達を見て流した葉柱の涙が、
このオンサイドキック成功の重みを示してくれたように感じました。
神龍寺側は雲水の喝で気を引き締めなおし。
いくら強チームでも、このようなプレイはごく稀に
出てしまいますから、同じ事を繰り返さない事が大事。
それを雲水はきっちり知っています。
この点からも神龍寺の強さの一端を窺い知る事が出来ます。
攻撃権を奪った泥門は、いよいよ雪光さんを投入。
このまま勢いに乗って反撃開始となるか?
前半を終えて0-32と神龍寺が圧倒的リード、
観客も試合の行く末を見届けずに帰り始めた上に、
ヒル魔さんが事実上の敗北宣言を口にしました。
その言葉にモン太がすかさず反応、
負けず嫌いなモン太がすかさず口を挟みましたが、
ヒル魔さんは淡々と語り続けていきます。
しかし、あるフレーズから泥門の選手達が
ヒル魔さんの言葉の違和感に気づき始めました。
王城戦では残り4分45秒で50点差となるまで諦めなかったヒル魔さん。
その姿勢は全ての試合で貫かれていました。
まもりのサインで、神龍寺のスペシャルチームが
やや下がり気味になっている事を知ったヒル魔さん。
百戦錬磨の神龍寺だからこそ、
ムサシの大きなキックに自然に備えてしまったようです。
オンサイドキックがやり易い状況になったものの、
それを素直に伝えてはバレてしまいかねません。
そこでヒル魔は言葉の違和感だけで仲間に悟らせる
策とはとても言えない博打に打って出ました。
特に付き合いの長いセナ・ムサシが真っ先に違和感を覚えると、
他の選手も次々と気づいていき、
最終的には全員がヒル魔さんの意図に辿り着きました。
皆の心が一つに……ムサシがボールを蹴り上げた瞬間、
泥門の選手達は全員で左サイドへ向けて駆け上がっていきました。
怪我するのも厭わぬ覚悟で突っ込む泥門の選手達。
ラインの選手達は神龍寺の選手達と激しくぶつかり合いながらも
手を伸ばしてボールを取ろうと試みます。
モン太はボールをキャッチしにいきましたが、
イレギュラーバウンドのせいで不発。
アメフトボールは楕円形なので、
バウンドの際にはこのような不確定要素が大きく、
思わぬプレイに繋がる事も有ります。
転がっていたボールに対して両チームの選手が突っ込みますが、
山伏さんが体格を生かしてセナたちをふっ飛ばしボールを確保……
と思いきや、小結君が鼻血を出しながらも
潜り込んでボールを確保していました。
オンサイドキック成功、
これで泥門が攻撃権を文字通りもぎ取りました。
オンサイドキックの成功率は約20%と言われています。
オンサイドキックのためのフォーメーションにしておいた場合、
相手もそれに対応するために前に選手を集めます。
そうなると、キックする側がボールを奪える確率は
当然低くなってしまいます。
しかし、通常のキックオフをすると見せかけておいて
突然オンサイドキックを蹴った場合には、
ボールを持って前へ進めるリターナーや、リターナーの走路を
開けるブロッカーがボールに絡みにくくなります。
よって、このような突然のオンサイドキックの場合には、
成功率は僅かながら上昇します。
しかし32点も負けているこの状況でのオンサイドキックは、
失敗したら相手に得点機を与える事になるので
かなりのギャンブルプレイと言えます。
しかも作戦は直接伝えていないわけですから、
生きるか死ぬか一世一代の大博打といえるプレイでした。
ムサシの大きなキックを見ていたが故に的確な判断をした
神龍寺でしたが、ここではその判断が仇となってしまいました。
でも個々がそのように対策出来ている事が、強豪たる所以ですね。
こんな奇襲は一度しか通用しませんし、
点を奪ったわけではないので厳しい状況は変わっていません。
しかしこのオンサイドキック成功は、
チームに勢いを与える大きなプレイになりえるのです。
最後まで夢を諦めない……賊学には無くて泥門にあった夢の共有、
そんな泥門の選手達を見て流した葉柱の涙が、
このオンサイドキック成功の重みを示してくれたように感じました。
神龍寺側は雲水の喝で気を引き締めなおし。
いくら強チームでも、このようなプレイはごく稀に
出てしまいますから、同じ事を繰り返さない事が大事。
それを雲水はきっちり知っています。
この点からも神龍寺の強さの一端を窺い知る事が出来ます。
攻撃権を奪った泥門は、いよいよ雪光さんを投入。
このまま勢いに乗って反撃開始となるか?
泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
ムサシの特大パントから、泥門は流れを取り戻したいところでしたが……
「神」こと神龍寺はそれを許しません。
栗田さんがハッカイを押し倒したものの、
直後に山伏に逆に押し倒されてしまいます。
山伏さんが開けた走路を、阿含が栗田を押さえつけながら
軽やかに走り抜け大きく前進。
そしてここで、またまたドラゴンフライが発動。
雲水から阿含へ、阿含から雲水へ、
その2人に気を取られると、一休ががらあきに……
これが変幻自在な攻撃を繰り出せるドラゴンフライの強み。
最後には一休へのパスが通り、あっさりとTDを奪われてしまいました。
一連のプレイの最中の赤羽と鬼兵さんの言葉が、
泥門の絶望感をさらに大きくしていく感じです。
あまりの為す術の無さに、モン太・セナや
どぶろく先生まで呆然としてしまっています。
モン太の方は一休にいい様にやられ続けてしまっています。
そして満を持して投入したウィッシュボーンも、
阿含一人に完璧に潰されてしまいました……。
セナやモン太が潰されたので、
他のレシーバーを使おうとしてヒル魔さんですが、
神龍寺ディフェンスは、夏彦さんも隙無くカバーしており、
徐々に手詰まりになっていってしまいました。
通常オフェンスとディフェンスでは、
ディフェンスの方が2人、人数的に優位になっています。
ディフェンスライン4人に対し、
オフェンスラインは5人で対応しますから、ここで1人。
さらにQBには通常マークは付きませんから、これでもう1人。
これでディフェンス側が2人余る事となり、
セーフティという最後の砦的ポジションの選手を
2人置く事が出来るのです。
しかし神龍寺では、阿含1人で2人を相手にする事が出来るため、
ただでさえディフェンス側が人数が余るのに
さらに人数が余ってしまう事になります。
こうなるとディフェンスが普段通り守っているだけで
数的優位の効果がさらに大きくなるためにランは進みにくく、
パスは通りにくくなります。
さらにブリッツが入るようになると、そのブロックに人数を
割かねばならなくなり、パスのターゲットが減ってしまい、
パスが投げにくくなる……このような事からオフェンスは
八方塞のような状態になってしまいます。
泥門が手詰まりとなり、打開に繋がる僅かな手がかりも
掴めない間にも神龍寺は次々と得点を重ね、
結局前半は0-32と圧倒的大差で終わってしまいました。
ここで阿含が泥門3人組に対して酷い一言を言い放ちます。
その言葉に反応したのは……セナ君でした。
阿含の言葉に対して激しい憤りを抱き、
しかもそれを表に出してきました。
セナ君の優しさ、そして強い戦士の心を持った事、
そんな事を感じさせてくれました。
しかしそんなセナ君の姿とは裏腹に、
観客達は諦めて帰っていってしまいます。
NFLの試合でも良くある事なので、
気持ちは分からないでもありません……
勝負は結果が全てなのですから、
結果が見えた試合を最後まで見たいとは思いませんから。
そして後半は泥門のキックオフで試合再開。
キックオフの準備をしていたヒル魔さんがらしくない
弱気な一言を漏らしました。
これは本音なのか、それとも何か裏があるのか。
ムサシの特大パントから、泥門は流れを取り戻したいところでしたが……
「神」こと神龍寺はそれを許しません。
栗田さんがハッカイを押し倒したものの、
直後に山伏に逆に押し倒されてしまいます。
山伏さんが開けた走路を、阿含が栗田を押さえつけながら
軽やかに走り抜け大きく前進。
そしてここで、またまたドラゴンフライが発動。
雲水から阿含へ、阿含から雲水へ、
その2人に気を取られると、一休ががらあきに……
これが変幻自在な攻撃を繰り出せるドラゴンフライの強み。
最後には一休へのパスが通り、あっさりとTDを奪われてしまいました。
一連のプレイの最中の赤羽と鬼兵さんの言葉が、
泥門の絶望感をさらに大きくしていく感じです。
あまりの為す術の無さに、モン太・セナや
どぶろく先生まで呆然としてしまっています。
モン太の方は一休にいい様にやられ続けてしまっています。
そして満を持して投入したウィッシュボーンも、
阿含一人に完璧に潰されてしまいました……。
セナやモン太が潰されたので、
他のレシーバーを使おうとしてヒル魔さんですが、
神龍寺ディフェンスは、夏彦さんも隙無くカバーしており、
徐々に手詰まりになっていってしまいました。
通常オフェンスとディフェンスでは、
ディフェンスの方が2人、人数的に優位になっています。
ディフェンスライン4人に対し、
オフェンスラインは5人で対応しますから、ここで1人。
さらにQBには通常マークは付きませんから、これでもう1人。
これでディフェンス側が2人余る事となり、
セーフティという最後の砦的ポジションの選手を
2人置く事が出来るのです。
しかし神龍寺では、阿含1人で2人を相手にする事が出来るため、
ただでさえディフェンス側が人数が余るのに
さらに人数が余ってしまう事になります。
こうなるとディフェンスが普段通り守っているだけで
数的優位の効果がさらに大きくなるためにランは進みにくく、
パスは通りにくくなります。
さらにブリッツが入るようになると、そのブロックに人数を
割かねばならなくなり、パスのターゲットが減ってしまい、
パスが投げにくくなる……このような事からオフェンスは
八方塞のような状態になってしまいます。
泥門が手詰まりとなり、打開に繋がる僅かな手がかりも
掴めない間にも神龍寺は次々と得点を重ね、
結局前半は0-32と圧倒的大差で終わってしまいました。
ここで阿含が泥門3人組に対して酷い一言を言い放ちます。
その言葉に反応したのは……セナ君でした。
阿含の言葉に対して激しい憤りを抱き、
しかもそれを表に出してきました。
セナ君の優しさ、そして強い戦士の心を持った事、
そんな事を感じさせてくれました。
しかしそんなセナ君の姿とは裏腹に、
観客達は諦めて帰っていってしまいます。
NFLの試合でも良くある事なので、
気持ちは分からないでもありません……
勝負は結果が全てなのですから、
結果が見えた試合を最後まで見たいとは思いませんから。
そして後半は泥門のキックオフで試合再開。
キックオフの準備をしていたヒル魔さんがらしくない
弱気な一言を漏らしました。
これは本音なのか、それとも何か裏があるのか。
ヒル魔さんと阿含の、3年前(中学時代)のエピソード。
ヒル魔さんが頭脳を駆使してガイロたち追跡していくと、
阿含は圧倒的なスタミナと驚異的な反射能力、
そして並外れたパワーで、相手を次々と……
この2人が組んだら無敵ですがな。
しかし2人の大きな違いは、阿含が他の人間はどうでも良いという感じの
唯我独尊的な考え方であるのに対し、ヒル魔さんは他の人間も
上手く使えば使えるというような、考え方であるようです。
その2人の考え方の違いが、試合の中にも現れている感じですね。
場面は戻って、泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
トライ・フォー・ポイントでも阿含は大暴れ、
1人で小結と戸叶を押し込んでしまっています。
ラインである小結&戸叶がQBでありWRである阿含にやられるのは
本来ならありえない事なのですが……。
それだけ阿含のパワーがずば抜けていると言う事が出来ます。
スタミナ切れに言及した泥門の選手達の言葉を
ヒル魔さんが完全否定しましたが、阿含の過去を知っていれば、
スタミナ切れなんて確かに考えにくいですね。
それでも阿含を煽ったのは、セナが阿含に勝利する
その可能性を上げるため。
ヒル魔さんがセナ君に寄せている大きな期待を
強く感じられる言葉でした。
阿含もわざと挑発に乗ったとヒル魔に宣言。
そして続いてのキックオフでも再び登場します。
今度はセナ君にボールを蹴りこませ、
阿含自らがセナ君を直接潰しに来ました。
迫ってきた阿含に対し、セナ君はデビルバットゴーストで
阿含をかわしにかかりましたが……
あっという間に前に回りこまれてしまいます。
それでもセナ君は諦めずスピンしてかわしにかかりましたが……。
それにも阿含は素早く反応してセナ君の前に立ちはだかると、
手刀をセナ君の手に浴びせ、ボールをファンブルさせました。
阿含の反応速度は0.11秒……早すぎですね。
人間が反応速度の限界が0.10秒との事ですが、
これで思い出したのが陸上のスタートについての事。
一時期、陸上のスタートでのフライングの計測が
圧力によるセンサーで為されていた事があり、
ピストルによる合図から0.1秒以内にスタートすると、
フライングと判定されていた時がありました。
人間の反応は最低でも0.10秒はかかる為、
ピストルの音から0.10秒以下のタイムで
スタートした際には、ピストルが鳴ってから
スタートしたとは認められなかったからです。
こぼれたボールに反応して夏彦さんが拾いましたが、
直後に神龍寺の選手達にタックルを受けます。
エンドゾーン内でタックルを受けたので
これでセーフティとなってしまい、
神龍寺に2点を献上する事となりました。
(セーフティに関する説明は「144th down」を参照してください。)
しかしこれで0-16、ぎりぎり2ポゼッション差に収まりました。
もしここでボールを神龍寺の選手に奪われていれば、
TDで7点追加され0-21となっていた所でした。
続いての攻撃権が神龍寺側になったとは言え、
その攻撃をFGの3点に抑えられれば得した事となりますから、
夏彦さんのプレイはファインプレイだったのですよ。
セーフティだった為、続いてのキックは泥門側。
自陣20ヤードと厳しいポジションからのキックオフです。
通常のキックオフは、NFLであれば自陣30ヤード、
それ以外では自陣35ヤードからスタートですから、セーフティーの場合は
相手に良いポジションを与えてしまいやすくなります。
そして以前にも書きましたが、セーフティーの後のキックの最大の特徴は
蹴り方が選択できるフリーキックという事。
通常のキックオフでは、置いてあるボールを蹴りこむ
プレースキックを使いますが、フリーキックでは
持ったボールを落とした所を蹴るパントキックも使えるのです。
プレースキックに比べパントキックの方が
滞空時間・飛距離ともに優れているので、
フリーキックの際にはパントキックが使われる事が多いです。
ムサシのパントキックは轟音を残して、大きく大きく飛んでいきました。
セナ君たちもまだまだ闘争心の炎は消えていないようです。
このキックが反撃のきっかけとなるのでしょうか?
ヒル魔さんが頭脳を駆使してガイロたち追跡していくと、
阿含は圧倒的なスタミナと驚異的な反射能力、
そして並外れたパワーで、相手を次々と……
この2人が組んだら無敵ですがな。
しかし2人の大きな違いは、阿含が他の人間はどうでも良いという感じの
唯我独尊的な考え方であるのに対し、ヒル魔さんは他の人間も
上手く使えば使えるというような、考え方であるようです。
その2人の考え方の違いが、試合の中にも現れている感じですね。
場面は戻って、泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
トライ・フォー・ポイントでも阿含は大暴れ、
1人で小結と戸叶を押し込んでしまっています。
ラインである小結&戸叶がQBでありWRである阿含にやられるのは
本来ならありえない事なのですが……。
それだけ阿含のパワーがずば抜けていると言う事が出来ます。
スタミナ切れに言及した泥門の選手達の言葉を
ヒル魔さんが完全否定しましたが、阿含の過去を知っていれば、
スタミナ切れなんて確かに考えにくいですね。
それでも阿含を煽ったのは、セナが阿含に勝利する
その可能性を上げるため。
ヒル魔さんがセナ君に寄せている大きな期待を
強く感じられる言葉でした。
阿含もわざと挑発に乗ったとヒル魔に宣言。
そして続いてのキックオフでも再び登場します。
今度はセナ君にボールを蹴りこませ、
阿含自らがセナ君を直接潰しに来ました。
迫ってきた阿含に対し、セナ君はデビルバットゴーストで
阿含をかわしにかかりましたが……
あっという間に前に回りこまれてしまいます。
それでもセナ君は諦めずスピンしてかわしにかかりましたが……。
それにも阿含は素早く反応してセナ君の前に立ちはだかると、
手刀をセナ君の手に浴びせ、ボールをファンブルさせました。
阿含の反応速度は0.11秒……早すぎですね。
人間が反応速度の限界が0.10秒との事ですが、
これで思い出したのが陸上のスタートについての事。
一時期、陸上のスタートでのフライングの計測が
圧力によるセンサーで為されていた事があり、
ピストルによる合図から0.1秒以内にスタートすると、
フライングと判定されていた時がありました。
人間の反応は最低でも0.10秒はかかる為、
ピストルの音から0.10秒以下のタイムで
スタートした際には、ピストルが鳴ってから
スタートしたとは認められなかったからです。
こぼれたボールに反応して夏彦さんが拾いましたが、
直後に神龍寺の選手達にタックルを受けます。
エンドゾーン内でタックルを受けたので
これでセーフティとなってしまい、
神龍寺に2点を献上する事となりました。
(セーフティに関する説明は「144th down」を参照してください。)
しかしこれで0-16、ぎりぎり2ポゼッション差に収まりました。
もしここでボールを神龍寺の選手に奪われていれば、
TDで7点追加され0-21となっていた所でした。
続いての攻撃権が神龍寺側になったとは言え、
その攻撃をFGの3点に抑えられれば得した事となりますから、
夏彦さんのプレイはファインプレイだったのですよ。
セーフティだった為、続いてのキックは泥門側。
自陣20ヤードと厳しいポジションからのキックオフです。
通常のキックオフは、NFLであれば自陣30ヤード、
それ以外では自陣35ヤードからスタートですから、セーフティーの場合は
相手に良いポジションを与えてしまいやすくなります。
そして以前にも書きましたが、セーフティーの後のキックの最大の特徴は
蹴り方が選択できるフリーキックという事。
通常のキックオフでは、置いてあるボールを蹴りこむ
プレースキックを使いますが、フリーキックでは
持ったボールを落とした所を蹴るパントキックも使えるのです。
プレースキックに比べパントキックの方が
滞空時間・飛距離ともに優れているので、
フリーキックの際にはパントキックが使われる事が多いです。
ムサシのパントキックは轟音を残して、大きく大きく飛んでいきました。
セナ君たちもまだまだ闘争心の炎は消えていないようです。
このキックが反撃のきっかけとなるのでしょうか?
泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
7点を先制した神龍寺ですが、阿含は一気に試合を決着させるために
ドラゴンフライの使用を提案してきました。
雲水は「まだだ」と拒否をしたのですが……
阿含はごり押しして使用を承諾させます。
レシーバーの位置にいた阿含が、モーションでバックスの位置に移動、
雲水と並んでQBの位置にセットしました。
(モーションとは、オフェンスの選手が移動する事です。
プレイが始まるまでオフェンスは全員静止していなければ
ならないのですが、例外的に1人だけは動いても良いのです。)
そしてプレイ開始。
黒木&戸叶がラインを破って雲水に迫りましたが、
ボールがスナップされていたのは阿含側、
雲水はレシーバーとしてパスコースに出て行きます。
十文字と戸叶は阿含へと向かっていきましたが、
ノーマークになった雲水にパスを通されてしまいます。
パスキャッチをした雲水をセナ君が止めますが……
この絵、雲水でなくて阿含になっちゃってるよ。
次のプレイでボールを持ったのは雲水。
今度は阿含がパスコースへ出て行きパスキャッチ。
双子ならでは(?)のコンビネーションを見せつけます。
さらにドラゴンフライフォーメーションは猛威を振るいます。
金剛兄弟以外の選手ももちろん使えるので、
一休へのパスプレイもあります。
そして、雲水自らのランプレイと見せかけておいて
阿含へのバックパス、そして阿含が時間を稼いだ後に、
パスコースへ出ていた雲水へのパスを決める……
2人のQBがいる事によって、攻撃のバリエーションが大きく広がり、
泥門は止める術を見つける事が出来ません。
さて、ここでドラゴンフライについて軽く説明を。
どぶろく先生が最初の方で少し触れていましたが
ドラゴンフライは日大フェニックスが開発した、
日本産のフォーメーションです。
QBを2人置いているので、どちらにボールが渡るのか、
そしてランなのかパスなのか、という感じで
相手を幻惑する事が出来るフォーメーションなのです。
作中にあったように、
QB阿含・WR雲水、QB雲水・WR阿含のパターンもありますし、
(この場合、他の選手にボールを渡したりパスを投げたりもします)
2人のどちらかがRBのようにボールを持つパターンなどなど、
様々な攻撃パターンに派生していけるので、
ディフェンス側にとってはかなり守りにくいフォーメーションなのです。
しかし、息が合わないとプレイががたがたに崩れかねません。
しかもパスも投げられて、走る事も出来るという
能力の高いQBが複数いなければ出来ないので、
どこのチームでも出来るような簡単なフォーメーションではありません。
ちなみに発展形として、QBを3人置いた「ゴールデンドラゴンフライ」
という隊形もありましたが、どちらも今ではほとんど使われていません。
なぜならリスクが大きすぎるからです。
そのリスクとは……QBが怪我をしやすくなるから。
単純ですがこれは重要です。
2人いるQBのうちの1人が怪我をしたら
ドラゴンフライは使えなくなります。
アメフトは怪我が付き物であるスポーツなので、
大黒柱であるQBが怪我をしてしまう可能性が有ります。
そうなると多くの場合戦力ダウンとなります。
フィールドに2人のQBを配している上に、
ボールキャリア(ボールを運ぶ人、RBやWR)の役割をする
ドラゴンフライでは、QBの怪我の確率は格段にアップしますから、
積極的に使おうとするチームが無いのも頷けます。
ちなみに阿含や雲水は、QBだけでなくRBやWRもやっていますが、
2人のように複数ポジションをこなす選手はスラッシュと呼ばれます。
実際にスラッシュというポジションがあるのではなく、
ポジションを表記する際の区切りとして
「/←スラッシュ」を使い「QB/RB/WR」
というように表す事から付けられた名前です。
NFL以外ではこのような選手は結構いるのですが、
NFLにはほとんど存在しません。
上の例は、オフェンスのポジションを複数こなすパターンですが
オフェンス・ディフェンス両面をこなす選手、
例えばセナ君の場合も「RB/SS」となるので、スラッシュになります。
QB/RB/WR/SS etc…
ヒル魔の挑発を受けて、キックチームにも出ようとしている阿含の場合、
いくつのポジションがスラッシュで繋がるのでしょうか。
ヒル魔の挑発を「スタミナ切れを狙う」戦術と読んだ武蔵ですが……
その後の3兄弟の台詞が頼もしいやら頼もしくないやら。
でも、今はアメフト一筋なんだって感じで
ちょっとカッコ良く感じましたよ。
底知れぬ実力を見せつける阿含に対し、
泥門がどのように攻略していくのか、楽しみです。
7点を先制した神龍寺ですが、阿含は一気に試合を決着させるために
ドラゴンフライの使用を提案してきました。
雲水は「まだだ」と拒否をしたのですが……
阿含はごり押しして使用を承諾させます。
レシーバーの位置にいた阿含が、モーションでバックスの位置に移動、
雲水と並んでQBの位置にセットしました。
(モーションとは、オフェンスの選手が移動する事です。
プレイが始まるまでオフェンスは全員静止していなければ
ならないのですが、例外的に1人だけは動いても良いのです。)
そしてプレイ開始。
黒木&戸叶がラインを破って雲水に迫りましたが、
ボールがスナップされていたのは阿含側、
雲水はレシーバーとしてパスコースに出て行きます。
十文字と戸叶は阿含へと向かっていきましたが、
ノーマークになった雲水にパスを通されてしまいます。
パスキャッチをした雲水をセナ君が止めますが……
この絵、雲水でなくて阿含になっちゃってるよ。
次のプレイでボールを持ったのは雲水。
今度は阿含がパスコースへ出て行きパスキャッチ。
双子ならでは(?)のコンビネーションを見せつけます。
さらにドラゴンフライフォーメーションは猛威を振るいます。
金剛兄弟以外の選手ももちろん使えるので、
一休へのパスプレイもあります。
そして、雲水自らのランプレイと見せかけておいて
阿含へのバックパス、そして阿含が時間を稼いだ後に、
パスコースへ出ていた雲水へのパスを決める……
2人のQBがいる事によって、攻撃のバリエーションが大きく広がり、
泥門は止める術を見つける事が出来ません。
さて、ここでドラゴンフライについて軽く説明を。
どぶろく先生が最初の方で少し触れていましたが
ドラゴンフライは日大フェニックスが開発した、
日本産のフォーメーションです。
QBを2人置いているので、どちらにボールが渡るのか、
そしてランなのかパスなのか、という感じで
相手を幻惑する事が出来るフォーメーションなのです。
作中にあったように、
QB阿含・WR雲水、QB雲水・WR阿含のパターンもありますし、
(この場合、他の選手にボールを渡したりパスを投げたりもします)
2人のどちらかがRBのようにボールを持つパターンなどなど、
様々な攻撃パターンに派生していけるので、
ディフェンス側にとってはかなり守りにくいフォーメーションなのです。
しかし、息が合わないとプレイががたがたに崩れかねません。
しかもパスも投げられて、走る事も出来るという
能力の高いQBが複数いなければ出来ないので、
どこのチームでも出来るような簡単なフォーメーションではありません。
ちなみに発展形として、QBを3人置いた「ゴールデンドラゴンフライ」
という隊形もありましたが、どちらも今ではほとんど使われていません。
なぜならリスクが大きすぎるからです。
そのリスクとは……QBが怪我をしやすくなるから。
単純ですがこれは重要です。
2人いるQBのうちの1人が怪我をしたら
ドラゴンフライは使えなくなります。
アメフトは怪我が付き物であるスポーツなので、
大黒柱であるQBが怪我をしてしまう可能性が有ります。
そうなると多くの場合戦力ダウンとなります。
フィールドに2人のQBを配している上に、
ボールキャリア(ボールを運ぶ人、RBやWR)の役割をする
ドラゴンフライでは、QBの怪我の確率は格段にアップしますから、
積極的に使おうとするチームが無いのも頷けます。
ちなみに阿含や雲水は、QBだけでなくRBやWRもやっていますが、
2人のように複数ポジションをこなす選手はスラッシュと呼ばれます。
実際にスラッシュというポジションがあるのではなく、
ポジションを表記する際の区切りとして
「/←スラッシュ」を使い「QB/RB/WR」
というように表す事から付けられた名前です。
NFL以外ではこのような選手は結構いるのですが、
NFLにはほとんど存在しません。
上の例は、オフェンスのポジションを複数こなすパターンですが
オフェンス・ディフェンス両面をこなす選手、
例えばセナ君の場合も「RB/SS」となるので、スラッシュになります。
QB/RB/WR/SS etc…
ヒル魔の挑発を受けて、キックチームにも出ようとしている阿含の場合、
いくつのポジションがスラッシュで繋がるのでしょうか。
ヒル魔の挑発を「スタミナ切れを狙う」戦術と読んだ武蔵ですが……
その後の3兄弟の台詞が頼もしいやら頼もしくないやら。
でも、今はアメフト一筋なんだって感じで
ちょっとカッコ良く感じましたよ。
底知れぬ実力を見せつける阿含に対し、
泥門がどのように攻略していくのか、楽しみです。
泥門デビルバッツvs.神龍寺ナーガ
インターセプトで攻守交替となり、続いてのオフェンスは神龍寺。
いよいよ金剛阿含が満を持して登場してきました。
阿含の登場にざわめく観客席。
それだけ注目を集めている選手という事ですね。
モン太と一休が一緒に描かれているコマが、
今の両チームの状況を表している感じ。
あのインターセプトは、モン太が悪いというよりも
一休が凄すぎた為に起きたインターセプトなので、
ボールを奪われたという事実だけでなく、
一休の力を思い知ったという点で
さらに受けたショックが強くなっているように感じます。
一休と他のチームメイト達の会話が、和やかな雰囲気を
醸し出していたのですが、阿含の言葉で一気に雰囲気が……。
葉柱ルイ以上の恐怖政治をしているのか?
ヒル魔さんは阿含のマークにセナ君をぶつけます。
体格的には劣っていても、他の選手ではスピードで追いつけない……
って事は、阿含は4秒6~7ぐらいの走力を持っているって事ですかね。
さらにヒル魔さんは、阿含に対してバンプをしろ
という指令をセナ君に与えました。
止めなきゃいけないのは分かりますが、これまた無茶な注文をしますね。
最初のプレイ、阿含はレシーバーの位置にセット。
セナ君の体が小さい事もあって、かなり大きく感じられます。
セットした阿含の前に立っただけでセナ君はビビっていますが……。
プレイ開始直後にビビリを振り払ってセナ君突進、
阿含の懐の中に入り込みました。
これでバンプを……と思った矢先に、
バンプに行った手を阿含に手刀で叩かれてしまいました。
セナ君を沈めてフリーになった阿含に、雲水からのパスが通ります。
何気ないコマですが、見もしないでキャッチしていますよ。
双子の以心伝心ってやつですか。
パスをキャッチした阿含はそのまま前進を続けると
セーフティのヒル魔さんも手刀で倒しにかかります。
しかしこれはヒル魔さんの読み通り、
倒されながらも阿含の足を掴んで止めようと試みますが……
阿含に上から潰されてタックルを振りほどかれ、
そのままエンドゾーンまで駆け込まれてしまいました。
腕を使って相手を寄せ付けないテクニックとして
スティフアームというテクニックがあります。
これはパンサーが使っていたテクニックで、
腕を使って相手に近づかれないようにして、
タックルをされる事を防ぐものです。
ヒル魔さんを押しつぶした時に使ったのは、
方向が変則的ですが同じようなテクニックですかね。
体術が凄いのは、王城戦前の賊学との喧嘩で分かっていましたけど、
それをアメフトにまで上手く使いこなす事が出来るようです……。
カス扱いしているヒル魔のタックルを足に受けた阿含は、
気が変わったと両面での出場を宣言。
そしてディフェンスでも鬼神のごとく動きます。
まずは黒木を一薙ぎで振り払うと、
そのままセナに迫って手刀を食らわせます。
セナ君、ボールは何とか死守しましたが、
ロスタックルを食らってしまいました。
(プレイ開始地点よりも後ろに下げられてしまうタックル)
攻守共に強さを見せつける阿含、付け入る隙があるんでしょうか?
そしていよいよ、金剛兄弟は最強の陣型
「ドラゴンフライ」を出すようです。
ドラゴンフライでどのようなプレイを見せるのか、楽しみです。
インターセプトで攻守交替となり、続いてのオフェンスは神龍寺。
いよいよ金剛阿含が満を持して登場してきました。
阿含の登場にざわめく観客席。
それだけ注目を集めている選手という事ですね。
モン太と一休が一緒に描かれているコマが、
今の両チームの状況を表している感じ。
あのインターセプトは、モン太が悪いというよりも
一休が凄すぎた為に起きたインターセプトなので、
ボールを奪われたという事実だけでなく、
一休の力を思い知ったという点で
さらに受けたショックが強くなっているように感じます。
一休と他のチームメイト達の会話が、和やかな雰囲気を
醸し出していたのですが、阿含の言葉で一気に雰囲気が……。
葉柱ルイ以上の恐怖政治をしているのか?
ヒル魔さんは阿含のマークにセナ君をぶつけます。
体格的には劣っていても、他の選手ではスピードで追いつけない……
って事は、阿含は4秒6~7ぐらいの走力を持っているって事ですかね。
さらにヒル魔さんは、阿含に対してバンプをしろ
という指令をセナ君に与えました。
止めなきゃいけないのは分かりますが、これまた無茶な注文をしますね。
最初のプレイ、阿含はレシーバーの位置にセット。
セナ君の体が小さい事もあって、かなり大きく感じられます。
セットした阿含の前に立っただけでセナ君はビビっていますが……。
プレイ開始直後にビビリを振り払ってセナ君突進、
阿含の懐の中に入り込みました。
これでバンプを……と思った矢先に、
バンプに行った手を阿含に手刀で叩かれてしまいました。
セナ君を沈めてフリーになった阿含に、雲水からのパスが通ります。
何気ないコマですが、見もしないでキャッチしていますよ。
双子の以心伝心ってやつですか。
パスをキャッチした阿含はそのまま前進を続けると
セーフティのヒル魔さんも手刀で倒しにかかります。
しかしこれはヒル魔さんの読み通り、
倒されながらも阿含の足を掴んで止めようと試みますが……
阿含に上から潰されてタックルを振りほどかれ、
そのままエンドゾーンまで駆け込まれてしまいました。
腕を使って相手を寄せ付けないテクニックとして
スティフアームというテクニックがあります。
これはパンサーが使っていたテクニックで、
腕を使って相手に近づかれないようにして、
タックルをされる事を防ぐものです。
ヒル魔さんを押しつぶした時に使ったのは、
方向が変則的ですが同じようなテクニックですかね。
体術が凄いのは、王城戦前の賊学との喧嘩で分かっていましたけど、
それをアメフトにまで上手く使いこなす事が出来るようです……。
カス扱いしているヒル魔のタックルを足に受けた阿含は、
気が変わったと両面での出場を宣言。
そしてディフェンスでも鬼神のごとく動きます。
まずは黒木を一薙ぎで振り払うと、
そのままセナに迫って手刀を食らわせます。
セナ君、ボールは何とか死守しましたが、
ロスタックルを食らってしまいました。
(プレイ開始地点よりも後ろに下げられてしまうタックル)
攻守共に強さを見せつける阿含、付け入る隙があるんでしょうか?
そしていよいよ、金剛兄弟は最強の陣型
「ドラゴンフライ」を出すようです。
ドラゴンフライでどのようなプレイを見せるのか、楽しみです。