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このblogは、アイシールドで出てくる戦略・用語を分かりやすく説明する事を目的とした感想blogです。火曜日23時頃更新予定(週によって前後あり)。本家サイトはhttp://fake.s22.xrea.com(プロフィール部分にリンク有)
 
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王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
桜庭君の懸命なパスディフェンスによって、
泥門は1st downの更新が出来ず、4th downに追い込まれました。

アメフトでオフェンスに与えられている攻撃権は4回ですので、
4th downは最後の攻撃になります。
ここでの選択肢は主に3つありますが、
その3つを改めて説明してみようと思います。


まずは相手の攻撃開始地点を自陣から遠ざける『パント』について。
盤戸戦でも説明しましたが、4th downに通常のプレイをして、
1st down(作中では連続攻撃権を使用)を奪う事が出来ないと、
最後のプレイ終了時のボールの位置で
相手に攻撃権を渡してしまう事になります。
(パス失敗の場合は4th downのプレイ開始時の位置)
そこで4th downでは、通常のプレイをする事を放棄し、
自陣からボールを遠ざけるようにキックを選択します。
これが『パント』です。
NFLでのパント飛距離は平均すると約40~45ヤードですから、
パントを蹴る事によって、相手により長い距離を
攻めさせるように強いる事が出来るのです。

4th downに通常のプレイを行うのが『ギャンブル』。
その名の通り通常のプレイを行う賭けに出る事です。
なぜ賭けなのかというと、1st downが奪えれば
攻撃を続ける事が出来るのですが、
1st downが奪えないと上で書いた通り相手に「その場」で
攻撃権を明け渡してしまう事となります。
つまりギャンブル失敗は、失点する可能性が増してしまうのです。

そして上の2つ以外の選択が、ボールをポストの間を通して
得点を狙う『フィールドゴール(以下FG)』です。
ボールを置いて蹴り、ポールの間を通すと3点となります。


泥門は敵陣32ヤードまで進んでいましたので、
ここで3つ目の『FG』を選択しました。
敵陣32ヤードからだと、ボールを後ろに投げる7~8ヤードと、
エンドゾーンの10ヤードを足して、49~50ヤードのFGとなります。
ここでムサシさんは「5分5分と」一度は言いながらも、
直後に「この距離なら決めてやる」と強い言葉を出しました。
Kが出てくるのはプレッシャーがかかる場面が多いです。
ラストプレイで成功すれば勝利、失敗すれば敗北というシーンは
アメフトの試合ではよく見られる光景です。
そんな場面でもKは強い気持ちでキックに集中し、
ボールを蹴りこまねばならないのです。

ちなみにFGは、置いてあるボールを蹴るのでは無く、
まずはロングスナッパー(LS)がボールを後ろに投げ、
ホルダー(H)が受け取ったボールを地面に立て、
そのボールをキッカー(K)が蹴るというプロセスがあります。
この一連の動きは、流れるように行われるので
意外に簡単そうに見えるかもしれません。
しかし、LSはボールを投げた後にブロックをしなければならないので、
ボールを投げた後のことも考えなければなりません。
Hは、受け取ったボールを確実に立てた上に、
Kの蹴る足にボールの縫い目が当たらないように、
状況によってはボールをクルッと回す必要があります。
そしてKは、ブロックしようと迫ってくる相手に惑わされず、
風を計算しつつも距離も届くようにと、
プレッシャーがかかる中で、パワーと正確性を兼ね備えた
キックが要求されるのです。

ショーグンが言っている通り長距離のFGでは、
これらの一連の動作のどこかでもたつき、
0.1秒でも動きが遅れてしまえば……
それだけでFG失敗に繋がってしまう事になります。
FGを狙うプレースキックは、とてもデリケートなプレイなのです。

さらにこの試合での天候は雨。
ムサシは盤戸戦で50ヤードのFGを決めてはいますが、
雨という状況の中では、ロングスナップも難しいですし、
Hもボールを掴み損ねてしまうかもしれない。
Kも足を滑らせてしまうかもしれない……
晴天時に比べてかなり難易度が高くなりますしね。。



進さんの回想で出てきたのは、1年前の練習試合の
泥門唯一の得点機会だったらしいムサシのFG。
この時は進にFGブロックを食らってしまいましたが、
ボールの弾道はしっかりとポストの間を捉えていたようです。
進のFGブロックは、ブロッカーが破られたために
ブロックされただけであり、LS栗田・Hヒル魔・Kムサシの連携は完璧。
そりゃそうだよ、3人で出来るプレイは
プレースキックしかなかったんだから、
かなりの回数を練習していたんだろうなぁ。

FGトライの直前で、集中しているムサシさんに
話しかけたモン太をセナ君が諌めていました。
セナ君は盤戸戦や神龍寺戦で「入った」状態を経験しましたから、
この「入った」気持ちを理解できるようになったのかも。
そうだとしたら、成長したなぁ、セナ君。
そして「キックに集中させる」発言をした十文字君もかっこよすぎ。

いよいよプレイがスタート。
ムサシがボールを蹴る事のみに集中している事が
台詞の無い2ページの描写からしっかりと伝わってきます。
ムサシがボールへ向かっている最中、
ボールの向こう側では激しいぶつかり合いが繰り広げられていました。
懸命に守ろうとする泥門の選手達と、
キックをブロックしようとする王城の選手達。
激しいぶつかり合いから互いの勝ちたいという気持ちが
存分に伝わってきますよ。
進さんがブロッカーを突破しましたが、
気づいたセナ君が進さんをピックアップ……
これで少し時間が稼げたのか、進さんの伸ばした手は
ムサシのキックしたボールにわずかに届かず、
そのままボールはポールの間に吸い込まれていきました。
49ヤードのFG成功で、泥門が3点を先制しました。

Kは距離が長いFG(50ヤード程度かそれ以上)の際には、
失敗しても「仕方ない」と言われる事がありますが、
LSとHに関しては「成功して当たり前」、
名前を呼ばれるのは失敗した時のみという位、
厳しいポジションであります。
ですが、彼らの存在なくしてはFGの成功は無いのです。
49ヤードという長距離のFG……プレッシャーがかかる場面でしたが、
LS栗田、Hヒル魔がきちんと仕事をこなしてお膳立てをすると、
ムサシがみんなの気持ちがこめられたボールを蹴り込み
見事に49ヤードのFGを成功させました。

凄いキックを決めたのに、さも当たり前のような表情を
浮かべていたムサシさんがカッコ良すぎ。
でも戸叶のオッサン発言を聞いた背中が、
ちょっと寂しそうに見えましたけど。

泥門が先制点を奪いましたが、結局TDを奪う事が出来ず
王城の被TD 0記録は継続中です。
続いては得点を奪った泥門のキックオフですから、
何事も無ければ王城のオフェンスがついに登場ですよ。
エベレストパスにバリスタ……守備の王城が磨いた攻撃が
どれほどの破壊力を持つのか?
注目です。
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冒頭で関東の4強レシーバーを模した部分がありましたが、
桜庭君以外の扱いがひでえよ……「モンタコング」に
「イッキュー・ホクロデケエ」、「テツマシーン」ですか。
でも素晴らしく的確な表現に見えてしまうのが不思議です。

4強レシーバーの中で寅吉君が一押しなのは当然桜庭春人。
その桜庭君の高さにモン太が圧倒されています。
自信が無く下を向きがちだった桜庭君が、
苦しみながらも前を向いて歩み続け、
進さんに認められる位まで己を磨いた……
揺ぎ無き自信が桜庭さんをさらに大きく見せているようです。
この後のモン太と桜庭君のやり取りでは、
互いの決意が良く表れていましたし


王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
泥門がモン太のスーパーキャッチで1st downを奪いましたが、
王城は流れを断ち切るべく桜庭君を投入してきました。

敵陣32ヤードまで進んできた泥門。
1st downの攻撃ではモン太にフックルートを走らせましたが、
桜庭君はこれにしっかり対応して前へと入り込みます。
直接対決によって、桜庭君はモン太の速さに、
モン太は桜庭の大きさを改めて思い知ったようです。
モン太がカバーされていたのを見て、
ヒル魔さんは他のターゲットを探しましたが……
ターゲットが見つけられずパスを投げ捨てます。

続いての2nd down、再びパスを試みますが
モン太は桜庭君に完全に封じ込まれます。
ヒル魔さんは雪光さんにパスを試みましたが、
進さんのカットを食らいパス失敗。
これで3rd downを迎えることとなりました。

3rd down、ここで1st downが奪えないと
パントもしくはFGに追い込まれる事になる大事なダウン。
泥門は2回続けたパスプレイから王城の守備を予測し、
雪光さんの動きでゾーンディフェンスなのを確認しました。

ゾーンディフェンスであれば、モーションで1人動いたとしても
ディフェンスの守るゾーンに大きく変化は出ませんから、
モーションに対応して選手が大きく動く事はありません。
しかしマンツーマンディフェンスの場合、1人が動く事によって
ディフェンスのマークする選手が変化していく事があります。
ですから、モーションに対応してディフェンスの選手は
付く選手に合わせてポジションを移動していくのです。
今回のプレイでは、雪光さんをモーションさせて
王城ディフェンスの動きを探り、ゾーンなのを確認したのです。

そしてヒル魔さんの言っていた「4ショート3ディープ」について。
名前がディフェンスのシステムを表していまして、
ボールが置いてある場所から5ヤード前後までの深さを示す
「ショートゾーン(=アンダーニース)」に4人を配し、
それより奥の「ディープゾーン」に3人を配したディフェンスです。
ディープゾーンの人数によって呼称が変わるので、
ディープが3人の時は「カバー3」ディフェンスと呼ばれます。
ちなみに、ヘリから見たゾーン分けはカバー2の物です。
ちょっと分かりにくいですよね、ここ。

「進さんがいるから」という言葉の意味ですが、
最近では「カバー2」ディフェンスが主流になっているので、
ショートゾーンを担当するのは5人となります。
対して「カバー3」ではショートゾーンは4人ですから、
ショートゾーンの選手が守る領域が広くなってしまいます。
しかし、進さんのような早いLBがいれば
4人でもショートゾーンを守りきる事が出来ますから、
浮いた1人をディープゾーンに回して、
ロングパスへの対策を強くすることが出来ます。
進さんのような早くて万能なLBがいれば、
ディフェンスの戦略はかなり広がりますね。

狙い通りにゾーンのシーム(縫い目)に走りこんだモン太に対し、
ヒル魔さんは弾丸パスを投げ込みました。
しかし立ちはだかったのは……桜庭君。
モン太に対してやや後れを取ったものの、
ボール目掛けて飛び込んできました。
モン太の手に吸い込まれるはずだったボールは、
桜庭君が懸命に伸ばした手に阻まれパス失敗。
高見さんの「横にも高い」という言葉がまさに的を射た表現……
キャッチしなければいけないWRモン太と、
ボールを弾きさえすれば良いCB桜庭では、
この様な状況では優位さが違いますね。

3rd downのパスも、桜庭君のファインプレイで防がれてしまった泥門。
この後の4th downの選択が気になります。
敵陣32ヤードまで進んでいるので、FGを蹴るとすると49ヤード。
盤戸戦で50ヤードを決めている武蔵ですが、
雨でボールが水を吸って重くなっていますから、
飛距離はどうしても落ちます。
ですので、49ヤードはちょっと厳しい状況かも……。

まだまだ始まったばかりなのに攻防が熱すぎ。
こんなに序盤から飛ばしちゃって大丈夫なのかな?
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
ヒル魔さんが猪狩のタックルを食らってしまいましたが……
セーフティバルブ役の石丸さんにダンプオフパスを投げていました。

セーフティバルブについては以前にも説明しましたが、
言葉の意味としては安全弁、いざという時の為の選手です。
RB・FB・TEなどのブロック役の選手が、
プレイが崩れた際に少しでも前に進めるようにと
パスが受け取りやすいような位置に動き、パスキャッチをします。
今回の石丸君のようにあまり進めない事が多いのですが、
ごく稀に大きな前進を生む事もできるので、
上に挙げたブロッカー役の選手たちは、
ブロックする選手が居なくなったりプレイが崩れたりした時は
より良いセーフティバルブとなるよう動く事が求められます。

このセーフティバルブの選手に投げられるパスがダンプオフパス。
パスを投げられずサックされてしまうと後退させられますが、
ダンプオフパスを決めれば後退を避ける事ができる上に
さらに前進する事も出来ますから、差は大きいです。
このダンプオフパスが投げられるかどうかが、
QBとしての資質にも大きく関わってきます。

さすがのヒル魔さん、石丸さんにきちっとパスを投げ
1ヤードの前進につなげました。
たった1ヤードと言うかもしれませんが、
もしQBサックを食らっていれば、5~10ヤード程度は
下げられていたはずから、上でも書いたように差は大きいのです。

猪狩に突破された十文字君が悔しがっていましたが、
ヒル魔さんはそんな事は意に介さず、
ノーハドルで次のプレイを始めようとしました。
しかも雪光さんを投入してのショットガン隊形……
セナ君が4人目のレシーバー役として前方へ。
ちなみに石丸さんはヒル魔さんの横で待機していますから、
ブロックとセーフティバルブ役になっています。

プレイスタート……しかしさすが守備の王城、
ノーハドルでのショットガンに対してもきちんと対応してきました。
セナ君にはRBのはずの猫山君がマークについていましたが、
これは泥門がレシーバーを増やした事に対応して、
ニッケルバックを入れてきたのかな?

通常ディフェンスは、ディフェンスライン(DL)・ラインバッカー(LB)・
コーナーバック(CB)・セーフティ(S)の人数は、
4-3-2-2もしくは3-4-2-2という形が多いです。
王城は前者の4-3ディフェンス、神龍寺は後者の3-4ディフェンスです。
レシーバーをマークする選手は、多くの場合
WRに対してはCB、TEやRBに対してはLBやSがつきます。
しかし、WRが3人以上投入された場合には、
マークするべきCBの選手が足りなくなります。
そこでDLやLBの人数を減らし、CBやSの数を増やす場合があります。
この時投入される5人目のディフェンスバック(CB or S)の事を
5セント硬貨の愛称ニッケルに引っ掛け、ニッケルバックと言います。
ちなみに6人目のディフェンスバックはダイムバックと言い、
これは10セント硬貨の愛称ダイムから付けられています。
5人のレシーバーが使われたり、ヘイルメアリーの時に
ニッケルやダイムが投入される事があります。

猫山君がニッケルとして使われたのか、
それともセナ君の脚に対抗すべく使われたのかは分かりませんが、
この猫山君の使われ方は興味深いです。


他の部分に目を移すと、オプションルートが使える雪光君には
進さんがマンツーマンマークしています。
進さんはCBよりも足が速いですから、
オプションルートを使う雪光さんのマークには最適ですね。

そしてモン太には、本職CBの井口君がついていましたが……
ヒル魔さんは構わずモン太へと投げ込みました。
ボール自体は井口君にど真ん中ストライクの
褒められるパスではありませんでしたが、
モン太は井口君のキャッチしたボールを横から無理やりキャッチ。
同時キャッチのままモン太がフィールド外に出たので、
「同時キャッチはオフェンス優先」のルールに従い
モン太のパスキャッチ成功となりました。
このパス成功で一気に38ヤード前進し、
敵陣32ヤード地点まで進みました……が、
作中の32ヤードラインが間違っていました。
ヤード数はゴールラインから数えるので、
あの位置だと5で割った時の余りが3になっちゃいます。
単行本では直されるかな。

リスクを覚悟でモン太に投げ込んだヒル魔さん、
それに対してリスクを回避していた王城の守備。
この対比が上手いなぁ。
そして王城側もリスクを恐れず、
ディフェンスで桜庭投入という切り札を切ってきました。

「(桜庭がいても)何も変わらなかったろうな」
春大会の時にこのように言っていた進さんが、
桜庭の両面出場を切り札的作戦を提案する。
進さんが春大会から秋大会への桜庭君の成長を見て、
実力を認めたからこそ出た発言ですから重みがあります。

桜庭君がディフェンスに登場、
泥門も再びショットガンを選択した模様。
泥門オフェンスと王城ディフェンスの第1ラウンドは
どちらに軍配が上がるのか?
本編の前に、オールスターファン投票で選ばれた
メンバーが勢揃いした表紙ですよ……
照れながら指差ししている筧君が可愛すぎでした。


王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
キックオフリターンしていたセナ君に対し
進さんが突っ込んできていきなり対決……と思いきや、
横からやってきた猪狩がセナ君を弾き飛ばしてしまい、
エース対決はひとまずお預けに。
横から割り込んできた猪狩は、
そのままアウト・オブ・バウンズ(フィールド外)に押し出された
セナ君が持つボール目掛けて突進。
ディフェンスプレーヤーとしての本能は凄まじいですが、
フィールド外に出てプレイが終わっている状態で、
選手にタックルすると反則になっちゃいますよ。
(プレイ終了後にタックルを浴びせるとレイトヒットとなり
 『アンネセサリーラフネス=不必要な乱暴行為』で
 15ヤードも罰退させられてしまいます。)

しかし……十文字君が猪狩の突進を止め
セナ君の危機を救ってくれました。
ここでの十文字君、戸叶君の言うとおりカッコ良すぎです。
その十文字君の言葉から猪狩の過去が発覚。
しかし猪狩の回想の天丼が面白すぎ。
でも初登場の時も、大学生になった黄金世代から
高見さんたちが馬鹿にされていた事に反応していましたから、
それが猪狩の性格なんだろうな……
もうちょっと理性的に行動すべきだけど。
「身内(仲間)を馬鹿にされて……」という点が被っていた十文字君、
ここで自ら猪狩を止めると買って出ました。
これまたカッコ良いな、十文字君。

確かに十文字君のポジションはTですから、
DEの猪狩とマッチアップする事になります……が、
十文字君はRT(右側のタックル)だよね?
DEは左右で入れ替える事も良くあるから、
猪狩が本来のRDE(右側のディフェンスエンド)でなくて、
LDEに回る事もあるでしょうけど。

ちなみにNFLでは、オフェンスラインの中で
最も高給取りなのがLT(左側のタックル)です。
右利きのQBは投げる際には、すぐに投げられるように
右足を下げた状態でレシーバーを探しますから、
向かって左側が死角となります。
その死角を守るポジションであるLTは、RTよりも重要視されるのです。
実際ドラフトでも、LTはQBなどのメインのポジションに混じって
上位(先に)で指名される事が多いので、
QB・RBなどにも匹敵する位の重要なポジションという事が分かります。

ディフェンス側から見た場合、ブラインドサイドから攻めれば
QBサックを奪いやすくなるので、RDE(右側のディフェンスエンド)には
一番能力の高い選手を配すことが多いです。
このLTとRDEの戦いは、両チームの最高レベルの選手が
ぶつかり合う事から、ライン戦の一番の見所になります。
しかしLTがレベルが高いチームが相手の時には
ディフェンス側は敢えてLDEに優秀な選手を回す場合があります。
また、たまに左右のDEを入れ替える事で
オフェンス側の混乱を誘発させようとする事もあります。
しかし、猪狩はもともとLDEだったのかな?それともRDEなのかな?
ファンブックを見る限りではRDEだったんだけど……。


さて、自陣29ヤードからの泥門の攻撃。
NFLでは自陣30ヤードを超えた地点から攻撃が始められると、
良いポジションだと言われます。
ですから、惜しげもなく東京ベストイレブンをつぎ込んできた
王城のスペシャルチームに対して、自陣29ヤードまで
ボールを戻す事が出来たセナ君は良い働きをしたと言えます。

プレイ開始、十文字君と猪狩が早速直接対決。
猪狩の猛烈ラッシュを浴びて、十文字君は倒されてしまい
ファーストラウンドは猪狩の勝利。
十文字君を破った猪狩は、セナ君に迫った時のように
ヒル魔さんに襲い掛かって行きました。
いきなり蛭魔さんをノックダウンさせた猪狩、
猪狩対策がきちんとできないとパス攻撃はままならなさそうです。
しかし、最後のシーンで蛭魔さんはボールを投げ捨てていたのか?
それとも猪狩のタックルでボールをファンブルしちゃったのかな?
その点も気になりつつ、次回以降にどのような対応策をとるのかが
とても楽しみです。
王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
いよいよ試合開始の時がやってきました。

コイントスに勝ち、レシーブを選択した泥門。
確実にセナ君にリターンさせようと、キック直後に
石丸さんとポジションチェンジをするという作戦を敢行しました。


フィールドの横幅は53ヤード1フィート(49m弱)ありますから、
飛んでくるボールを1人で処理するとなるとかなり大変。
ですから、キックオフの際には数人のリターナーを
配する事がほとんどで、リターナーを1人にする事は少ないです。

そしてキックする側も、素晴らしいリターナーがいる側には
敢えて蹴らないのも戦略の1つとなります。
しかしながら、セナ君にリターンをさせたくなかったら、
フィールド外に蹴りだしてしまえば……と思われるかもしれません。
以前コータローがパントキックで、ゴールライン直前の
フィールド端(コフィンコーナー)を狙ってキックしていましたが、
これはリターンをしにくいようにという意味合いがありました。
しかしコータローのあのキックはパントキックでして、
キックオフとパント時ではルールが違うため、
コフィンコーナーを狙って蹴られる事はほとんどありません。

パントの場合はフィールド外にボールが出たら、
フィールド外にボールが出た地点から攻撃開始となります。
しかしキックオフの場合には、蹴られたボールが
フィールド外に出ると反則となってしまうのです。
ちなみに反則の結果として、
・5ヤード罰退し、キックオフをやり直し
・ボールが出た場所からリターン側が攻撃開始
・30ヤードしか飛ばなかった事にして、リターン側が攻撃開始
この3つの結果からリターンチームが選ぶことが出来ます。
(通常は3番目を選ぶ事が多いですが、
 オンサイドキックがフィールド外に出た場合は、
 一番前に進める2番目を選択する事が多い。)

キック側としてはフィールド外に蹴りだせないので、
今回王城が石丸さんを狙って蹴ってきたのは理解できます。
しかし泥門はその狙いを逆手にとり、
セナ君にボールを持たせることに成功しました。

セナ君はリターンを開始したのですが……
リターンして間もないにもかかわらず、
王城のプレッシャーを感じていました。
それも当然、王城は主力級の選手達を
惜しげもなくキッキングチームに投入してきていました。

キッキングを担当するスペシャルチームは、
オフェンス・ディフェンスとは違った技術が要求されますし、
アメフトの中でも最も激しいぶつかり合いが有ります。
という事で怪我するリスクを回避するために、
主力選手をスペシャルチームに出す事はほとんどありません。
しかし王城は最初から全力で泥門を潰すべく、
キッキングチームに東京ベストイレブンに選ばれるぐらいの
ディフェンス選手を投入してきたのです。。

速さ・技術を駆使してセナ君のリターンを止めにかかる王城。
それでもセナ君は味方のブロックを使って何とか前進を続けますが、
そこへ大田原さんが物凄い勢いで突っ込んできました……
あの体格で凄いスピードで迫られたら一溜まりもありませんよ。
突っ込んできた大田原さんでしたが、ヒル魔さん&モン太の
2人がかりでブロックされてしまい、そこで出来た一瞬の隙を使い
セナ君はサイドライン際を駆け上がりました。
しかし王城側もこれは計算通り、
セナ君の行く手には進さんが待ち受けていました。

見応えあるキッキングゲームの攻防が描かれていたのですが、
いきなり進さんvs.セナ君の対決です。
試合の流れを決めかねない大事な直接対決の行方に注目です。
セナ君が成長する最初のきっかけとなった春の王城戦。
それから半年以上経ち、再戦がついに実現。
関東大会準決勝、王城ホワイトナイツvs.泥門デビルバッツ
いよいよ試合開始の時が迫ってきました。

泥門の選手達は、王城戦に向けて着け続けていた
マスクを取り外して、決戦のフィールドへ……
対峙した両チームの選手からは、並々ならぬ気迫が感じられます。
しかし、そんな雰囲気を和ます石丸さんが流石です。

コイントスの結果、泥門は先攻を選択。
盤戸戦のような強風が吹く環境の場合、
コイントスで勝ったチームがキック(攻める方向)を
選択する事がありますが、これはあくまでも例外中の例外。
基本的にアメフトでは、コイントスで勝ったチームは
ほとんどの場合レシーブ(先攻)を選択します。
日本に「先手必勝」ということわざがあるように、
先制点を奪って主導権を握りたい、という考えがあるようです。

コイントス直後からセナ君と進さんが火花を散らしています。
しかし、短い言葉でのやり取りの中に、
互いをリスペクトする気持ちが感じられるのが良いですね。

昔の助っ人だらけの泥門に対し、
ほとんどが正規メンバーとなった今の泥門。
進さんが「最強の強敵」と言うのも分かる位
セナ君や栗田君の顔がとても頼もしく見えました……が、
栗田君は感極まったのか涙を浮かべていました。

王城の方では、ここまで使っていなかった伊狩を解禁。
シリアスモードの大田原さんの表情からも、
この一戦に賭ける思いがこちらにも伝わってきます。

ベンチのまもり姉は、成長したセナの姿を見て
目に涙を浮かべていました。
長い間見ていたからこそ成長を感じ、感極まったのかな。
まもり姉だからこそ流せる涙が美しかったです。

そして王城、泥門が交わす最後のセレモニーへ……
どちらのチームも気合が入った表情です。

いよいよ次回から試合がスタートしそうです。
因縁の対決はどのような展開を見せるのか、楽しみです。
宿敵王城戦を前にして……
泥門デビルバッツの面々はマスクトレーニングをしていました。
マスクを使って空気の入ってくる量を抑え、
平地でも高地トレーニングのような事をしていました。
しかしどぶろく先生は、選手達に水をかけ
マスクを濡らしてさらに通気性を悪くしました。
マスクだから濡らしても多少通気性は残りますけど……
さっそく重佐武君が倒れていますし、他のメンバーもかなり厳しそう。
王城戦だけで効果があれば良いという簡易ドーピング、
やれるだけの事をやろうという意気込みが感じられます。
3日位だったら濡れマスク付けっ放しでも大丈夫でしょうし。

決戦の舞台は江ノ島フットボールフィールド。
観客席もあるフットボール専用球場……羨ましい。
今日本には、関東の「川崎球場」、「アミノバイタルフィールド」、
関西の「EXPO FLASH FIELD(万博公園アメリカンフットボール競技場)」と
アメフト中心の球場は有るには有りますがまだ数は少ないです。
球場の数が増えていけば、見る機会も増える事となり
もっとアメフトも盛んになるはず。
その為の底辺を広げるための試みが、王城の学園祭で行われていた
「NFLエクスペリエンス」のような催しなのです。

話を元に戻して、その江ノ島フットボールフィールドに現れたのは
千石大の二本刀、王城の監督ショーグンことQB庄司と、
泥門のトレーナーTEどぶろくさん。
身長が低かったが故に決まらなかったラストプレイ……
2人の想いがそれぞれのチームの選手に
受け継がれている感じを受け、心に響いてきたシーンでした。

王城では桜庭君が、進さんの手の上でパスキャッチ。
進さんですら届かないのであれば、モン太では言わずもがな。
実際にこれをやられたら為す術がありません。

しかし泥門の方では、モン太がタイトなマンツーマンカバーの
練習をしていました……って専門用語じゃ分かりにくいです。
「タイトなカバー」というと、相手選手との距離を離さずに
マークをするという意味で、反対語は「ルーズなカバー」になります。
体をぶつける位「タイト」に守る事によって、
相手の動きを制限する事が出来ますので、
レシーバーがパスキャッチをする事が難しくなります。
しかし、方向転換などに対応できないと
一気に距離を開けられる事になります。
(ルーズに守っていると、方向転換には対応しやすいです)

「タイトなカバー」にはさらに問題点が……
作中でも触れられている通り、きっちりくっついて動き続けるという
大変な動きが要求されますから、体力の消耗度はかなりのものです。
さらに状況によっては、CBがレシーバーに触れてはいけない反則
「イリーガルコンタクト」や、パスキャッチを妨害したとみなされる
「パスインターフェア」の反則を取られる事もあります。
ちなみにモン太vs.セナ君の練習の時のように、
ボールに対して(ボールを見て)プレイしていれば
軽い接触位では反則を取られる事はありません。

王城戦の見所は、モン太vs.桜庭だけではありません。
ライン陣の戦いも見所ですし、
もちろん宿命の対決であるセナvs.進もあります。
互いがやれるだけの事をやっていますが……
勝ちあがるのは1チームのみ。
これがトーナメントの厳しさです。

そして試合当日……天候は雨。
この雨が有利に働くのは泥門か、それとも王城か。
王城学園祭のクイズ大会でついに明かされた「バリスタ」は
進さんがオフェンスでRBとして参加する作戦でした。

部員が少ないために全員が両面出場する泥門と違い、
それぞれのポジションに専念できる他チームは、
それだけでも体力面・技術面で本来有利です。
だから進さんもLBに専念していても良いはずなのですが……
その高い身体能力をオフェンスにも使ってくる事に。
これまでは桜庭君へのパス以外に目立った武器が無かった
王城オフェンスにとっては、かなりのレベルアップと言えます。

しかし、だからと言ってディフェンス力を疎かにしていません。、
王城大シルバーナイツ相手の練習試合の時でも、
体力の低下は見せずに後半に入ってもほぼ零封。
夏合宿での富士山での体力向上のトレーニングの
結果が出ているようです。
あの時の進さんの山篭りがここに繋がってくるのか……。

王城ホワイトナイツの学園祭の出し物は、
公開練習の他に様々なアトラクションが用意されていました。
これってNFLエクスペリエンスですね、
王城ユニのバージョンだけどブバ君いるし。
楽しみながらアメフトに触れられるこのようなアトラクションは、
次世代の選手を育てるための育成活動の一環として、
そしてアメリカンフットボールファンを増やす為に、
スーパーボウルの前など大きなイベントの際に行われています。
日本でも、NFLのチームが来日するアメリカンボウルや、
その他アメフトのイベントなどで楽しむ事が出来ます。

公開練習を見ていた泥門ちびちびコンビ。
進さんのタックルの迫力に圧倒され、
大田原さんのタックル力とメイド姿に唖然としていました。
大田原さん、色々な意味で破壊力あるなぁ。

続いて桜庭君もメイド姿で登場。
オーバーニーソックスが長身の桜庭君に良くお似合いで……。
レシーバー陣はお客さんの投げたボールを
キャッチするパフォーマンスを見せていました。
桜庭君は、子供達から投げられた雨あられのように
飛んできたボールをことごとくキャッチ……
成長した姿を見せてくれました、メイド姿だけど。
そしてモン太が投げて高く弾んだボールもしっかりキャッチ。
WR桜庭君にCBとして付くのはモン太、
身長のミスマッチは如何ともし難いですが、どうするんだろ?

そんな話をしている所に雲水さん登場。
次の機会の為に王城の偵察に来ていました。
しかし阿含と同じ事やっちゃいかんよ、危ないって。

この後関東の4強レシーバーとして挙げられた4人は、
それぞれが独自の持ち味を持っています。
一休は「運動能力」、他の選手が出来ないような
素早い動きが武器になっています。
モン太は「シュアハンド」、身体能力は劣るものの
努力で身に着けたキャッチ能力だけは群を抜いています。
鉄馬は「フィジカル」、当たり負けしない強さを持っており、
正確なルートランニングと確実なキャッチ力を持っています。
桜庭君は「長身」、身長の高さを生かしたパスキャッチは
ディフェンスに仕事をさせません。
4人ともが全く違った性質の持ち味を持っている事が面白いです。
レシーバーというポジションの中でも
色々なタイプの選手が活躍出来るという事。
これがアメフトの魅力的な点であります。

近い存在に「天才」がいた雲水と桜庭君、
雲水は超える事が出来ないと判断したのに対し、
桜庭君は超えられないと思いながらも努力を重ねていた……。
上手く対比されていて綺麗なエピソードでした。
そしてその後のモン太への宣戦布告がカッコよすぎ。
ヘタレシーバーなんてもう呼べないですね。

宣戦布告をされたモン太は触発され、
泥門高校に帰って特訓をスタート……
バリスタとエベレストパス対策に
どぶろく先生が取り出したのはマスク?
マスクでどんな対策をするのか、楽しみです。
王城ではホワイトナイツvs.シルバーナイツの試合が、
屋内の球技場で行われ……って屋内?凄いな王城。

NFLでは、屋根のあるスタジアムがいくつもありますが、
観客席がいらないとは言え、アメフトのフィールドが全部入る
王城の体育館って凄すぎですよ。
奥無いって事は人工芝でしょうから……
さすが王城、お金のかけ方が違います。
体育館内でのアメフトって言うと、
今ではアメリカ4大スポーツの1つである
NHLに勝るとも劣らない人気を誇るスポーツに成長している
「アリーナフットボール」を思い出します。
この「アリーナフットボール」のフィールドの大きさは
縦・横ともにアメフトの約半分で全体としては4分の1ほどの大きさ。
ホッケー場などに芝を敷いてフィールドに変えるのです。
でも王城の体育館はフルサイズのフィールドだもんなぁ。
あ、ゴールポストの位置が間違っている……
単行本で直っているかな?

泥門のメンバー達+αは、王城ホワイトナイツの
公開練習を見るべく、王城高校の学園祭へと突入。
出店といい、イベントといい、学校の雰囲気には
ちょっと似つかわしくないですが、
これぞ高校の学園祭って雰囲気です、甲冑以外は。

泥門対王城のメンバーでクイズ大会でドタバタしている間に、
ヒル魔さん達は体育館に忍び込んで、
バリスタの秘密を解き明かそうとしていましたが……
さすがヒル魔さん、得点経過だけであたりを付けたようです。

クイズ大会の方は、馬鹿な張り合いをする大田原・夏彦、
被害を受ける桜庭君、シュークリームの言葉だけで豹変したまもり姉、
そして懐かしい高橋名人ネタ、鬼平の答えに対して寅吉の逆張り、
これでもかって位ギッシリと詰め込んでありました。

そして最終問題という時に、ヒル魔さん登場。
王城ホワイトナイツのメンバーにカマをかけてきました。
守備的なチームだった王城ホワイトナイツが、
大学生相手に毎クォーター得点を奪っているという事で、
攻撃に関しての作戦と踏んだようです。

高見さんは動じていませんでしたが、
正々堂々と戦いたいという進さんの言葉を聞き、
飲み物を一気に飲み干した後にバリスタのネタ晴らしを。
今まではパスが主力だった王城に、
進さんのランという新たなる脅威が加わる……
パスがあるからランが生き、ランがあるからパスが生きる、
アメフトの基本中の基本ですが、
王城にもそのランのカードが増えた事に。
(今までのRB猫山君・眉村君はポジション取られちゃいましたが)

高校生・大学生レベルでは、身体能力の高い選手は
ほとんどの場合両面、もしくは複数ポジションで出場しています。
でも、体力低下が原因でプレイの質が落ちる可能性もありますし、
何より怪我をしたら一気に2つのポジションに穴が開いてしまいます。
ちなみにNFLでは攻守両面で出場する選手はほとんどいません。
それぞれのポジションで高い技術が必要な上に、
質の高いプレイが要求されるので、
両面出場にメリットがほとんど無いのです。

アイシールドではNFLをベースに描いているようなのので、
泥門とライン以外では、ほとんど両面の選手はいませんでした。
しかし最強のライバル進さんが両面出場とは……
王城のディフェンスを崩すだけでなく、
オフェンスもきっちり止めなくてはならないというのは、
泥門にとってはかなり厳しい状況ですよ。

最後はクイズ大会関係無くなっちゃっていましたが、
優勝は鈴音・まもりの女の子ペアでした。
そして最下位の罰ゲームは大田原・桜庭組。
桜庭君のメイド姿見てみたいなぁ。
阿含を抜いてエンドゾーンへ向かうセナ君が、
進さんに三叉の矛(トライデント)で突き抜かれました……
ってタックルじゃないよ、それ。

関東大会1回戦翌日、セナ君は激しい筋肉痛と、
鼻高々なお母さんに襲われていました。
ただでさえ両面出場で大変なのに、
相手が神龍寺だったのですから
いつも以上の筋肉痛が襲ってくるのも当然です。
でも一番の強敵は大暴走するお母さんでしたか……
セナの取り合いを想像するお母さんの
後処理をさせられるお父さんがかわいそうだな。
でも、お母さんが舞い上がっちゃう気持ちも分かるな。

学校についたセナ&モン太は、生徒達にヒーロー扱い。
セナ君がクラスメイトに気軽に声をかけられていましたが、
盤戸戦で名前を明かしてから、
クラスメイトがセナ君を見る目も変わったのかも。
ちょっと嬉しく感じちゃいました。
2年生軍団も筋肉痛、でもオフェンスには出ない上に
工務店の仕事で鍛えていたのか
武蔵はまだましな状態なのかな?

この後のまもりの言葉は、セナ君がカミングアウトを
した後だからこそ生きる台詞ですねぇ。
また表情の描写が上手いわ、この見開き2ページは。

練習が休みになった泥門のアメフト部ですが、
あのハァハァ3兄弟も含め全員が部室へ集合していました。
ここでの十文字の表情も感慨深げで良いですね。

この部分はソースが発見出来なかったので記憶頼りの話です。
泥門は今回、試合翌日の練習をお休みとしましたが、
NFLでは試合の翌日は練習はお休みで、
体を休める日になっています。
とは言っても完全休養日ではなく、
日曜日が試合だったら、月曜日は次の試合に向けての
フィルムスタディ(映像による学習)の日となっており、
その次の火曜日が完全休養日になっているようです。
激しいスポーツですから、体をきちんとメンテナンスしないと
16試合の長丁場を耐える事は出来ないのですね。


フィルムスタディではありませんでしたが、
ヒル魔さんはヘリを利用し、王城のゾーンディフェンスを
視覚的に皆に見せました……。
これって模型でも良いかもしれませんが、
実際の縮尺で捉えた方が理解は早そうなので
こういうスタディもありかも。
ただ今回のようにヘリを使っちゃうと、
とんでもなくお金がかかってしまいますけど。


王城はゾーンディフェンスを主戦兵器として使っている様で、
今回校庭になされていた色分けは
「カバー2ディフェンス」の時の色分けになっています。
このカバー2ディフェンスについては「105th down」で
一度説明していますが、簡単に復習を。
「カバー2」ディフェンスとは、スクリメージラインから
10ヤードぐらいまでの「アンダーニース」ゾーンに5人、
それよりも奥の「ディープ」ゾーンを2人で守る
ゾーンディフェンスの事を指します。
また、ディープゾーンを守る人数が変化する事によって
「カバー1」「カバー3」などと呼び名も変化していきます。

ゾーンディフェンスでは、守るべき領域が予め設定されているので
一見簡単そうに見えるのですが、これは大間違い。
1つのゾーンに2人以上が侵入してきた場合や、
本編で触れられていたような「シーム」(縫い目の意)を
狙ってきた選手への対応が難しいのです。
相応な量の練習と訓練、そして選手間での意志の疎通が
必要となるので、熟成までに時間がかかるディフェンスなのです。

ヒル魔さんはヘリから王城高校の練習を覗き見しようとしましたが
「体育館内って」分かるって事は見えてるの?
すげえデビルアイだ……。

王城の方は試合が圧勝だったからか、翌日も練習をしています。
しかも大学相手に「バリスタ」初披露ですか。
描かれるかどうかは分かりませんが、
泥門戦でポイントとなるファクターだけに、
どんな作戦の事なのか楽しみですよ。
 
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